私の散歩論
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2011年1月17日月曜日
受身的観察タイプ
受身的観察タイプの散歩では、特段の準備をしないで、いわば出たとこ勝負で偶然を大切にしながら、興味を引く地物や現象を貪欲に、できるだけ沢山探していきます。この時の興味とは、私の場合、注目に値するものに関して湧きだす“疑問”のことです。
例えば、コンクリート3面張り水路の高津川でカワセミを見かけたとき、意表をつかれて、この川に小魚がいるのか?カワセミはどこに営巣しているのか?他の支流にもカワセミはいるのか?行政や地域の人々は高津川の自然をどのように考えているのか?などの疑問が頭の中で次々に生まれます。
別の支流の犢橋川(コンクリート柵渠)を歩いていると、花見川合流部から源流部の千葉北清掃工場まで連続的にカワセミを見かけました。ますますカワセミの存在が気になりだしました。
私は、カワセミとか野鳥を観察する目的で散歩をしているわけではありませんが、偶然見かけたカワセミの存在に様々な疑問が生じ、カワセミに関する興味を獲得することができたわけです。
野鳥も、風景も、歴史も・・・私は貪欲に興味(疑問)を感じるようにします。野外の地物や現象と語り合いながら一人でブレーンストーミングしていることになります。ブレーンストーミングの原則にあるように、多量の興味(疑問)を見つけることが大切だと思います。多量の興味(疑問)のなかから問題意識を整理し醸成し、自分らしい興味を見つけていくことが可能であると思います。
このように、受身的観察タイプの散歩は疑問を膨らませて、興味の対象を見つけ、焦点を絞って行くことができる活動です。
このブログでは、私が受身的観察タイプの散歩によって、様々な興味(疑問)を獲得している姿をありのままに情報発信します。
なお、受身的観察タイプの散歩で見つける興味ある地物や現象は、散歩人の過去の興味・知識・体験などによって千差万別であることは申し上げるまでもないことです。このブログで紹介する内容は一つの事例にしかすぎません。
受身的観察タイプの散歩活動の次は、恐らく探し当てた興味をより専門的に深めて愉しんだり、たくさんの興味の対象を総合化する試みを愉しむことが考えられます。あるいは、他の人と興味を共有して交流を深めたり、興味を土台にして社会的活動に参加したりするステップが待っているかもしれません。そうした次のステップはもう少し時間をかけて考えて行きたいと思います。
写真は花見川最下流の美浜大橋を遠望する風景です。橋の向こうは東京湾です。
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