私の散歩論

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2011年9月3日土曜日

団地開発と谷津保全

花見川流域のイメージと感想14 団地開発と谷津保全

花見川流域を散歩しているといろいろな住宅団地の中に入りこむことになります。住宅団地内の風景も千差万別であり、生活環境の違いを想像して、それを考察の対象にしてもとても面白そうです。いつかどの団地が住みやすいか、自分なりに採点してみたいと思っています。

さて、団地開発場所の土地条件を見ると、谷津を埋め立てるなどして作った団地と、台地や浅い谷の地形面のところに作った団地にわけることができそうです。

谷津埋め立てを伴い作った団地の例(み春野団地)

谷津を埋め立てを伴い作った団地例
・高津団地(北高津川)
・花見川団地(花見川柏井の谷津)
・み春野団地(勝田川、宇那谷川)
・さつきが丘団地(犢橋川)
・朝日ヶ丘団地(浪花川)

台地や浅い谷に作った団地の例(こてはし団地)

台地や浅い谷に作った団地の例
・八千代台団地(高津川、芦太川)
・勝田台団地(勝田川)
・こてはし団地(横戸川)

団地が谷津や浅い谷の自然を保全しながら作られ、団地住民が谷津など周辺自然環境を生活の中で享受するとともに、団地の存在が地域の自然環境保全の担保になっているような例があればすばらしいのですが、私が期待するレベルでは、そのような事例は見つかりませんでした。

ただし、花見川団地に隣接して谷津支谷を含む樹林地が「柏井市民の森」に指定されています。また、こてはし団地に隣接して「横戸市民の森」が、横戸台団地に隣接して「横戸緑地」が指定されています。
これらの森や緑地が団地開発の一環として新たに指定されたものであるならば意義のあることであると思います。(今後調査したいと思っています。)

花見川団地と柏井市民の森(グーグルアース)

み春野団地は勝田川の谷津、さつきが丘団地は犢橋川の谷津を一部埋立て作られています。そして団地住民は団地周辺の自然環境の恩恵を、風景や散歩環境として享受しています。しかし、団地開発サイドは周辺の谷津保全にコミットしていることはないと想像します。
要するに、団地開発は一方的な自然環境侵食、自然環境ただ乗りになっているように感じます。

み春野団地の地図と開発前地形図
開発前地形図は旧版1万分の1地形図「三角原」(大正6年測量)

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