私の散歩論

ページ

2013年11月27日水曜日

真性レーキと擬似レーキ

花見川流域の小崖地形 その64 (5mメッシュDEM図を読む 3

1 レーキ状水系パターンに関する言葉の定義
レーキ状水系パターンの分布をしらべ、その素性をざっと検討すると、断層や褶曲など地殻変動によって形成された水系パターンだけでなく、普通の樹枝状水系パターンがたまたまレーキ状に見えるようになったものも含まれることがわかりました。

そこで、言葉づかいを混乱させないために、このブログでは次のような定義をして、検討をさらに進めていきたいと思います。

レーキ状水系パターン、真性レーキ、擬似レーキの定義

「レーキ状水系パターン」はレーキ(農作業用熊手)を連想させる全ての水系パターンの呼び名として使います。

「真性レーキ」は幾つかの平行水系が存在していて、それにほぼ直交する断層や褶曲等の地殻変動あり、それに起因して平行水系がレーキ状に合流して形成された水系パターンの呼び名として使います。

「擬似レーキ」は、真性レーキ以外の要因により形成されたレーキ状水系パターンの呼び名として使います。

なお、真性レーキには固有名称を付け、記述しやすくします。

2 真性レーキと擬似レーキの分布
真性レーキと擬似レーキの分布を示すと次のようになります。

真性レーキと擬似レーキの分布
基図は地形段彩図

真性レーキ15にそれぞれ、勝田高津レーキ(河川名による)、柏井レーキ、和良比レーキ、吉岡レーキ、印旛レーキ(以上地名による)の固有名称を付けました。

参考として、位置関係が判る様に一般地図を基図とした分布図を示します。

真性レーキと擬似レーキの分布
基図は一般地図(地図太郎PLUS附録50万分の1地図)

個々の真性レーキと擬似レーキの説明等は次以降の記事で行います。

つづく


0 件のコメント:

コメントを投稿