花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 2
「日本の地形4 関東・伊豆小笠原」は日本で初めて全国を網羅した地形誌と銘打って、全7巻日本の地形として発行された専門書籍の第4巻です。
1 「日本の地形4 関東・伊豆小笠原」諸元
編集:貝塚爽平他4名
執筆者:専門家24名
発行:財団法人東京大学出版会
発行年月日:2000年11月13日
価格:本体価格7000円
サイズ:B5判、376頁
日本の地形4 関東・伊豆小笠原
2 内容紹介
目次
1 総説
1-1 関東・伊豆小笠原の大地形と地形区分
1-2 地形研究史の概要
1-3 地質の概要
1-4 地形地質の編年
2 関東北部の山地と火山群
(節目次略)
3 関東西部の山地と箱根火山
(節目次略)
4 大磯・三浦・房総の丘陵と海岸・海底
(節目次略)
5 関東平野と周辺の丘陵
概説
5-1 鬼怒川低地-火山と河川がつくる丘陵・台地群
5-2 関東平野北東部-鹿島-行方隆起帯と関東平野
5-3 関東平野北西部-山間山麓部を流れる河川流域に見られる地形変化
5-4 関東平野中部と東京湾-関東平野の凹地帯
5-5 関東平野南東部
5-6 関東平野西部
6 伊豆諸島と小笠原諸島
(節目次略)
7 関東の地形発達史
7-1 山地と関東構造盆地の形成
7-2 関東における丘陵の形成
7-3 台地・段丘の形成過程
7-4 低地の形成過程
7-5 自然災害と地形の人工改変
3 この図書の特徴
東京大学出版会のホームページではこの図書の内容について「日本最大の関東平野をもち、その北・西側を山地や火山に取り囲まれる関東地方。海には伊豆小笠原の島々が点在する。本巻で扱う地形はまことに多彩であり、かつ日本の典型といえるものが少なくない。これらの地形の特徴とその形成過程を、自然災害や人工改変の影響なども含め、詳細に解説する。」と紹介しています。
花見川流域及び千葉県北部さらに近隣関連地域の地形を理解するための最も詳しい専門書です。
記述が地形区分毎に行われているので、花見川流域の地形研究の成果を知ることができます。(ちなみに花見川流域は「A4-1下総台地」という地形区分に含まれます。)
同時にこの図書では地形地質の編年表を掲げ、地形の説明でたえず編年表との対応を記述しています。
さらに、地形発達史の理論的説明も詳しく行われています。
本ブログでは、この図書が花見川流域のこれまでの地形研究成果を知ることができる最新専門書として絶えず参考にし、図版の引用等をさせていただいています。
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