私の散歩論

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2014年2月9日日曜日

千葉県の自然誌 千葉県の大地 紹介

花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 1

● シリーズ 花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 を始めます
私はブログを始めて丸3年、準備期間を含めると4年以上にわたって花見川流域の自然・歴史等について詳しく知ろうとしています。

その間に出会った図書のうち、花見川流域を理解するために私が特に参考になったと感じたものをこのシリーズで紹介します。

なお、図書館等で利用できる図書を主対象にして紹介します。

● 千葉県の自然誌 千葉県の大地 紹介
「千葉県の自然誌」は千葉県史全51巻の一環として、自然系全12巻のシリーズとして刊行されたものです。

12巻いずれも花見川流域を理解するのに有用な図書です。

12巻の内容は次の通りです。

千葉県の自然誌全12巻の内容
区分
書名
発行年
備考
本編
40 千葉県の自然
1996
A4判 789
41 千葉県の大地
1997
A4判 823
42 千葉県の気候・気象
1999
A4判 820
43 千葉県の植物1-細菌類・菌類・地衣類・藻類・コケ類-
1998
A4判 837
44 千葉県の植物2-植生-
2001
A4判 850
45 千葉県の動物1-陸と淡水の動物-
2002
A4判 988
46 千葉県の動物2-海の動物-
2000
A4判 850
47 変わりゆく千葉県の自然
2004
A4判 830
別編
48 千葉県地学写真集
2005
A4判 466
49 千葉県植物写真集
2005
A4判 409
50 千葉県動物写真集
2005
A4判 464
51 千葉県植物誌
2003
A4判 1181

2013.04.08記事「千葉県の自然誌 紹介」参照

ここでは「千葉県の自然誌 千葉県の大地」について詳しく紹介します。

1 「千葉県の自然誌 千葉県の大地」諸元
編集:財団法人 千葉県史料研究財団
執筆者:編集責任者を含め専門家30
発行:千葉県
発行年月日:平成9325
価格:9700
サイズ:A4判、823

千葉県の自然誌 千葉県の大地

2 内容紹介
目次
1章 地形
沖積平野/台地・海岸/丘陵・山地/河川地形/地すべり地形/人工地形

2章 地質
銚子地域の地質/安房地域の地質/嶺岡山地の地質/清澄山系の地質/上総丘陵の地質/下総台地の地質/関東ローム層の地質/沖積低地の地質/海洋地質/人工地質

3章 土壌
土壌の生成・分布と特徴/未熟土/黒ボク土/褐色森林土/暗赤色土/褐色低地土/灰色低地土/グライ土/黒泥土・泥炭土/造成土

4章 陸水
陸水の循環/河川/湖沼/地下水/湧水/温泉

5章 地下資源
天然ガス資源/鉱物・鉱床/山砂利と砕石

6章 地殻の構造
プレート運動と房総の地殻/地震と地震災害/房総半島の重力異常・地磁気異常

7章 海流
房総半島と黒潮/房総半島と親潮/東京湾の流れ/海流と生物/海流の調査体制と情報

3 この図書の特徴
千葉県ホームページに「三方を海に囲まれた千葉県の大地の生い立ちと現状、日本列島における位置・特徴などを、最新の研究成果をもとに、フルカラーの写真・図表を豊富に取り入れ、分かりやすくかつ興味深くまとめてあります。」と紹介されています。

引用研究論文図版をフルカラーに編集し直すなど、地学現象を理解しやすく説明している図書です。

花見川流域というくくりでの説明はありませんが、花見川流域の地学を理解するための数少ない図書の内、最も充実した一般書だと思います。

本ブログでは多くの記事でこの図書を参考にさせていただいています。また図版を引用させていただいている記事も多くあります。

発行から17年経っていますが、この本の地形分野内容は色あせているようには全く感じません。



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