花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 26
前記事で、花見川流域の過去の風景を知ることのできる図書を紹介してきましたので、その継続として、江戸時代末期(安政5年、西暦1858年)に刊行された図書「成田参詣記」の現代語訳を紹介します。
「現代語訳 成田参詣記」の諸元、内容、主要目次
【諸元】
書名:現代語訳 成田参詣記
監修:太田次男
編者:若杉哲男、湯浅吉美
発行所:大本山成田山新勝寺成田仏教研究所
発行日:平成10年4月28日
体裁:A5判、630頁
【内容】
「成田山参詣記」全5巻は、「成田名所図会」ともいわれ、江戸時代の末期に成田山の寺侍であった中路定俊、定得父子の2代にわたりまとめられました。
成田山に参詣する信徒のために、参詣途上にある各地の名所旧跡案内の手引書として編纂されました。
近年この図書が入手困難な稀書になっているので、成田山開基1060年、開山寛朝大僧正1000年御遠忌記念出版として、現代語訳して蘇る事になりました。(発刊の辞にもとづく)
【主要目次】
● 巻一 (挿絵22)
小松川村
市川駅
須和田村
● 巻二 (挿絵15)
八幡駅
中山村
栗原本郷村
● 巻三 (挿絵24)
船橋駅
三山村
大和田駅
萱田駅
井野村
臼井駅
● 巻四 (挿絵23)
佐倉
本佐倉町
大佐倉村
伊篠村
● 巻五 (挿絵42)
成田山縁起
寺台村
公津台方村
舟方村
下岩橋村
欠真間村
現代語訳 成田参詣記
この図書から、花見川流域とその周辺の江戸時代末期の風景や地物を知ることができます。
このブログでは次の記事でこの図書を引用しました。
この図書に出てくる次の挿絵「印旛沼鑿開趾」は天保期印旛沼堀割普請の後放置された堀割風景と弁天社の当時の状況が判る貴重な史料です。
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