私の散歩論

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2016年12月22日木曜日

上谷遺跡学習の格上げ

1 上谷遺跡学習の格上げ

2015年1月に花見川-平戸川筋古代遺跡の発掘調査報告書の悉皆閲覧活動を開始して、2016年7月末に上谷遺跡にたどり着き学習を開始しました。

2015.01.18記事「遺跡文献の悉皆閲覧計画」参照
2016.07.29記事「千葉県八千代市上谷遺跡の学習検討方針」参照

当初、8月中には上谷遺跡の学習を終了して次の遺跡に歩を進めようともくろんでいました、8月も終わると9月一杯で学習を終了しようと想定しました。さらに10月、11月、12月と月日が進みましたが、上谷遺跡に関する学習上の興味は尽きません。

興味が尽きないというよりも、ますます興味対象が広がり、深まっています。

2016.11.18記事「上谷遺跡学習のふりかえり」で学習をふりかえりました。

しかし、その後出土物閲覧などを通じて、上谷遺跡学習の取り組みが、単なる遺跡報告書悉皆閲覧の一環の枠をはるかに超えてしまっていることに気が付きました。

そこで学習を報告書をざっと閲覧して遺跡の概要を知るという活動から思い切って、古代史学習のための専門知識吸収中長期期的プロジェクトに格上げすることにしました。

これまで短期的に、一気呵成に学習することを目指していたのですが、もう少しじっくりモデル的に学習することにします。

発掘調査報告書収録データについても、自分が以前から興味を抱いている技術的分析を適用したいと考えます。

古代史学習のための専門知識吸収プロジェクトに格上げするために、専門機関や専門家のアドバイス等を受けられるように模索したいと考えています。

これまで素人の趣味活動であるからという理由で、大ざっぱで根拠薄弱な思考であってもあまり気にしないで記事を書いてきました。

しかし、分析を深めるに従って趣味活動であるといってもある程度の専門性の裏打ちという基礎(土台)がないと大きな建造物(学習成果)は出来ないことに気が付きだしたという次第です。

上谷遺跡学習を趣味中長期的プロジェクトとして、じっくりとかつ多少の専門性を獲得する方向で取り組むこととします。

上谷遺跡学習活動の新方針は追ってまとめることにします。

なお、趣味活動全体では上谷遺跡学習以外に縄文時代遺跡学習、遺跡・地名GISデータベースを活用した考古歴史学習なども中長期期的ブロジェクトとして同時並行的に取り組みたいと考えています。

2 上谷遺跡学習の興味

2016.11.18記事「上谷遺跡学習のふりかえり」では次のような検討課題を列挙しました。

上谷遺跡 ブログ記事のテーマと検討課題(2016.11.18)

これらの個別課題に加え、次のような活動に強い興味をもっていて、当面実施したいと考えています。

●竪穴住居、掘立柱建物等の大きさ・形状・特徴等の分類・空間分析を行うことでどのような有用情報が得られるか?

●竪穴住居覆土層の詳細層位区分から竪穴住居を分類できるか?詳細層位区分からどのような有用情報を引き出すことができるか?

●発掘調査報告書のデータから竪穴住居の年代推定が可能か?可能ならどの程度の精度で可能か?可能なら年代推定を実施する。

●竪穴住居覆土層中遺物(廃絶後持ち込まれた遺物)と床面出土遺物(竪穴住居に由来する遺物)を区分して、その情報からどのような有用情報が得られるか。

●遺構・遺物・墨書土器等の多様な指標を総合分析(多変量解析等)することで、
1 生業の種類や生業に関する空間ゾーンが明瞭化するか?
2 遺構空間が祭祀の場となった事実やその背景にある心理が明瞭化するか?








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