私の散歩論

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2018年10月11日木曜日

遺跡DB感想 根

1 はじめに
現在、縄文学習を中断して遺跡DB作業に集中しています。(2018.10.09記事「学習インフラ工事中」参照)
その作業では首から下の手作業がメインであり、首から上はほとんど機能していませんから勝手な思考・感情等の感想が生まれては消え、生まれては消えています。そのような感想の多くはあまり意味がないと思っていますが、そうした中で、「面白い」「新しい興味の種になりそうだ」「以前の興味とつながる」などとして残ってしまいメモをとっておきたくなるものもあります。
そのようなメモを取っておきたくなるような感想を「生」で書いてブログ記事の埋め草にすることにします。
メモをとっておきたくなる項目をデータベースで調べ出したり、GISで分布図を作成したり、WEBで検索したり、自分の過去記事等を読み直したり等々すれば、おそらく自分レベルでは立派な「興味定着」記事を書くことができるとは思います。しかし、それをし出すとそれに時間をとられてしまい、遺跡DB作業の時間が少なくなるという本末転倒現象になってしまいます。そのためここでは我慢してあくまでも時間をほとんど要することのない「生」感想を書くことにし、後日じっくりと再検討することにします。

2 根
遺跡DB(千葉県遺跡DB)の遺跡名に「根」の文字が含まれているものがあり、気になります。
遺跡名は小字名を採ったものが多いので、「根」が含まれている小字にその遺跡があることになります。
同じ「根」でも赤羽根遺跡とかは「根」に意味はないと思います。
しかし西根遺跡、根神社遺跡、宮根遺跡などの「根」はもしかしたら遺跡の存在が「根」地名を産みだし、その地名が遺跡名になった可能性があります。
「根」とは地下を意味する言葉です。「根の国」という記紀神話に出てくる言葉もあります。
地面から土器が露出している場所や耕作すると土器や遺物・人骨が出てくる場所は死者や祖霊のこもる場所として扱われ「根」という場所として扱われ、「根」が地名になった可能性があります。
つまり、遺跡の存在が「根」地名を生んだ場所があるのではないだろうかと考えます。
印西市西根遺跡は調べたところ、多量土器が半ば露出する低地部分だけが小字「西根」になっていて、近世まで聖地として存在していたようです。
祈りの空間 戸神川谷津の隠された秘密にせまる-西根遺跡縄文~近世の自分流学習-」参照

「根」がつくから全部遺跡と関係する地名(遺跡名)ということはありませんが、「根」のつく地名(遺跡名)の中に遺跡存在がその地名(遺跡名)起源にかかわるものがあるという仮説になります。
いつか詳しく調べてみることにします。

花見川風景

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