縄文土器学習 488
2020年8月末まで加曽利貝塚博物館で開催されていた「ミニ企画展示「県内縄文遺跡展」-千葉県の縄文時代研究を彩った遺跡たち- 君津市三直貝塚編」で展示されていた3点の注口土器のうち48番堀之内式注口土器を3Dモデルで観察します。
1 縄文後期堀之内式注口土器(君津市三直貝塚)48 観察記録3Dモデル
縄文後期堀之内式注口土器(君津市三直貝塚)48 観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館 ミニ企画展示「県内縄文遺跡展」-千葉県の縄文時代研究を彩った遺跡たち- 君津市三直貝塚編
撮影月日:2020.08.28
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.008 processing 39 images
展示の様子
実測図
君津市三直貝塚発掘調査報告書から引用
3Dモデルの動画
2 メモ
ア 2つの渦が絡まる文様
2つの渦が絡まる文様が微妙に変形デザインされて描かれています。
2つの渦が絡まる文様
この文様は四角い浅鉢や土製耳飾にも描かれていました。
浅鉢、土製耳飾に描かれた2つの渦が絡まる文様
イ 把手基部に貫通する小孔
2つの把手(上部で連絡)の基部にそれぞれ1つの小孔が貫通しているようです。その機能は判りませんが、その孔に細長い棒を差し込むことによって、土器に4つの小突起をつくり、その小突起にヒモをかけて蓋を縛って固定できるようにしたのではないかと想像します。
ウ 土器表面に散見される小孔
土器表面に貫通しない丸い小孔が各所にあいています。土器完成後につけられたものですが、その意義が判りません。今後類例がないか注意することにします。
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