私の散歩論

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2021年2月5日金曜日

縄文土器「教師付き学習」方法の具体化

 縄文土器学習536

2021.02.04記事「観察学習用縄文土器カード作成」で縄文土器実測図・写真をカード型データベースとしてパソコン画面に大写しして観察・考察できることに気が付きました。縄文土器学習にとって有力な方法の自分レベルでの発見です。この発見に伴い、縄文土器の「教師付き学習」方法を具体化できましたのでメモします。

1 縄文土器の「教師付き学習」方法

ア 「教師」に該当する情報源例

●次の論文内容(勝坂式終末期から加曽利E式初頭期の土器分類と説明

徳留彰紀(2019)「武蔵野台地北東部および大宮台地における勝坂式終末期から加曽利E式初頭期の土器様相」(山本典幸・考古学の地平グループ編「考古学の地平Ⅱ-縄文中期の土器論と生業研究の新視点-」六一書房)


土器分類一覧表


土器分類画像

イ 教師付き学習方法

土器分類毎に分類諸元・説明と土器画像をカード型データベース(FileMaker)に収納し、効率的検索等により土器分類情報・画像を即座に表示できるようにします。このシステムをパソコン画面一隅に置いて使えるようにしておくことにより、分類情報のない土器画像の分類や考察を効率的に行います。


「教師」に該当する情報システム画面例

論文掲載一覧表に従い次の項目をデータベースフィールドとして設定しました。

分類

類型

時期

基本器形

細部器形

文様帯・区画文の位置

文様帯・区画文等の特徴

関連する土器群(中山2004)

関連する土器群(下総1998ほか)

メモ

画像

2 感想

ア 多数教師の招請

「山本典幸・考古学の地平グループ編「考古学の地平Ⅱ-縄文中期の土器論と生業研究の新視点-」六一書房」には徳留彰紀さん以外に塚本師也さんの北関東における同時期土器分類事例など幾つかの土器分類論文があります。加曽利E式土器成立までの経緯を知るうえで大いに参考になりそうです。これらの論文を高度専門教師として、申し訳ないことですが無料で招請して、教えを乞いたいと思います。

イ 小林達雄編「総覧縄文土器」の教師招請

小林達雄編「総覧縄文土器」には土器型式毎に土器分類表が掲載され説明されています。この情報も基本的土器分類情報源として教師招請することにします。

ウ スキャン技術

細かい話になりますが、上記徳留さん事例の土器分類画像は紙図書で縮小網掛印刷されています。通常のスキャン解像度では拡大に耐える画像を取得できません。スキャナーの解像度を800dpiにまでアップして使える画像を取得できました。

エ 予感

展示縄文土器3Dモデル作成という活動が自分の縄文土器学習楽しみを大いに深めています。同じように縄文土器画像・情報のカード型データベース収納という活動が、観察や教師役割として学習楽しみを大いに深めるような予感がします。


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