Imagination of the system, function and use of Candlestick-shaped earthenware
It seems that the Candlestick-shaped earthenware was derived from the Deformed earthenware with a stand. I imagined that the function of the Candlestick-shaped earthenware was originally a mere ghost. I imagined that these earthenware were used for marriage rituals and that the Censer-shaped pottery was used for funerals.
異形台付土器5点、手燭形土器2点、香炉形土器1点を並べた3Dモデルをつくり、手燭形土器の系統と機能・利用を考察想像してみました。
1 異形台付土器・手燭形土器・香炉形土器 観察記録3Dモデル Deformed earthenware and others
異形台付土器・手燭形土器・香炉形土器 観察記録3Dモデル Deformed earthenware and others左から
1 異形台付土器(加曽利B3式)(佐倉市宮内井戸作遺跡) Deformed earthenware with a stand
2~5 異形台付土器(安行2式)2点セット2組 Deformed earthenware with a stand(左2点:鎌ヶ谷市中沢貝塚、右2点:君津市三直貝塚)
6 手燭形土器(安行3a式)(市原市能満上小貝塚) Candlestick-shaped earthenware
7 手燭形土器(安行3a式)(佐倉市吉見台遺跡) Candlestick-shaped earthenware
8 香炉形土器(加曽利B式)(佐倉市井野長割遺跡) Censer-shaped pottery
撮影場所:八千代市立郷土博物館特別展「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」
撮影月日:2021.11.18
展示の様子
ガラスショーケース越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010
From the left
1 Deformed earthenware with a stand (Kasori B3 type) (Sakura City Miyauchi Idosaku Site) Observation record 3D model
2~5 Deformed earthenware with a stand (Angyo 2 type) 2-piece set 2 sets Observation record 3D model(Left 2-piece set: Nakazawa shell mound, Kamagaya city、Right 2-piece set: Mino shell mound, Kimitsu city)
6 Candlestick-shaped earthenware (Angyo 3a type) (Ichihara City Noman Kamikokaizuka) Observation record 3D model
7 Candlestick-shaped earthenware (Angyo 3a type) (Sakura City Yoshimidai Site) Observation record 3D model
8 Censer-shaped pottery (Kasori B type) (Sakura City Ino Nagawari Site) Observation record 3D model
Location: Yachiyo Municipal Folk Museum Special Exhibition “Rakugaku Jomonkan-Enjoying Jomon Pottery Manabi-“
Shooting date: 2021.11.18
Shooting through a glass showcase
Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010
3Dモデルの動画
2 考察と想像
2-1 手燭形土器の系統
らくがく縄文館展示パネルでは「終末期の異形台付土器は、注口部の突起化、台部の消失、器高の低平など、変容が顕著ですが、ここから分化した器種が手燭形土器であると考えられています。」と説明されています。また同趣旨の詳しい説明がらくがく縄文館展示解説会で専門家の方からありました。異形台付土器→手燭形土器と器形変化したことは間違いないようです。
2-2 手燭形土器が派生した意味
異形台付土器は加曽利B3式期から安行2式期へと小型化し、大量生産品のような粗末なつくりになるように変化します。煙の機能が本来の機能ならば、その機能は劣化していたかもしれません。さらに安行3a式期の手燭形土器になるとより一層簡易な形状になります。この異形台付土器は本来次図のように香りや覚醒成分を蒸散させる機能を有していると考えますが、手燭形土器では炉の熾火の上に置いて使うにしては不便な形状になっています。
異形台付土器の機能に関する想像
このことから、手燭形土器は異形台付土器の機能が形骸化していくなかで、最後の形態であり、炉の熾火の上におくことは無かったのかもしれません。煙発生機能はほとんどなく、存在するだけで役割を果たす、形だけの祭器だった可能があります。
2-3 手燭形土器の役割
異形台付土器は2点1組で出土するものが多く、婚姻祭祀で使う祭器であると考えました。手燭形土器も2点1組で出土するものかどうか情報を知りません。しかし佐倉市吉見台遺跡出土手燭形土器では婚姻記号というべき入組文が2つ描かれていて婚姻と関係すると考えてよいようです。想像レベルですが、異形台付土器、手燭形土器は婚姻祭祀でつかう祭器であると考えます。2021.12.07記事「手燭形土器(安行3a式)(佐倉市吉見台遺跡)の観察 Candlestick-shaped earthenware 2」
2-4 香炉形土器の役割
香炉形土器はその形状がドクロのように見える造形から葬儀で使う祭器であると想像しました。なお、香炉形土器の台には透孔がありません。台の下から熱を加えるという利用方法はありません。土器内部で火を燃やし、頂部のある小カップに入れた香草を燻して香りを蒸散させる仕組みになっているようです。しかし、小カップから香りを出すというより、土器内部で燃やす火の光がメイン機能であったのかもしれません。葬儀が日没後に行われ、その場での揺れ動く微光が重要だったのかもしれません。
異形台付土器から手燭形土器への器形変化
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