私の散歩論

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2021年12月3日金曜日

異形台付土器の観察 Deformed earthenware with a stand

 Observation of deformed earthenware with a stand


Observe the deformed earthenware with a stand (Kasori B3 type) (Sakura City Miyauchi Idosaku site) exhibited at the Rakugaku Jomonkan with a 3D model. I enjoyed delusions and imaginations about the origin and function of the vessel. This pottery is a miniature of an existing "device", and it is a super delusion that it has a scent and arousal component evaporation function.


八千代市立郷土博物館特別展「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」で展示されている異形台付土器(加曽利B3式)(佐倉市宮内井戸作遺跡)の3Dモデルを作成して観察し、その用途について想像を楽しみました。

1 異形台付土器(加曽利B3式)(佐倉市宮内井戸作遺跡) 観察記録3Dモデル Deformed earthenware with a stand

異形台付土器(加曽利B3式)(佐倉市宮内井戸作遺跡) 観察記録3Dモデル Deformed earthenware with a stand

縄文時代後期

撮影場所:八千代市立郷土博物館特別展「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」

撮影月日:2021.11.18


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 253 images

Deformed earthenware with a stand (Kasori B3 type) (Sakura City Miyauchi Idosaku Site) Observation record 3D model

Late Jomon period

Location: Yachiyo Municipal Folk Museum Special Exhibition "Rakugaku Jomonkan-Enjoying Jomon Pottery Manabi-"

Shooting date: 2021.11.18

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 253 images


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる6面図

GigaMesh Software Frameworkで3Dモデルの6面図を作成しました。


6面図 GigaMesh Software Frameworkにより作成

3 メモ

3-1 展示説明

らくがく縄文館の展示パネルでは異形台付土器について次のように説明しています。

「異形台付土器は、筒形の口縁部と、袖が左右に付いたような胴部からなる器に台が付く器形で、胴部には単数または複数の注口状の突起が付きます。機能・用途が特定できない独創的なフォルムをした器種の代表格です。後期中葉加曽利B2式から後葉安行2式の間で変遷します。

異形台付土器は、千葉市加曽利貝塚、佐倉市井野長割遺跡などで、大小2個体が遺構内に意図的に置かれたり、焼土や灰などを伴ったりという、出土状況に特殊性が認められる例があります。また、鎌ヶ谷市中沢貝塚、君津市三直貝塚では、型式学的な特徴や大きさがとてもよく似た2個体がセットで出土する例もあります。これらの状況から類推すれば、儀礼的行為に用いられた祭器である可能性が考えられます。

時期が新しくなるにつれて、器部には透孔が目立つようになることから、液体を伴う容器としての機能は果たせないと考えられ、例えば燻煙を伴う香炉などの用途が想定されます。」


らくがく縄文館展示パネル

3-2 器形起源妄想

器形起源を次のように妄想します。


異形台付土器の器形起源に関する妄想

もともと器台・土器・草で構成される「装置」が実在していて、祭祀において使われていたと想像します。その「装置」の形状をミニチュアとして表現し、同時にその機能を実現した異形台付土器が発明されたのだと考えます。その発明に伴いそれまで存在していた器台が消滅したと考えます。


参考 器台 (加曽利EⅣ式器台 千葉市広ヶ作遺跡出土)

3-3 機能想像

異形台付土器機能を次のように想像します。


異形台付土器の機能に関する想像

異形台付土器を熾火のある炉に置き、土器自体を熱します。土器内部には香草や大麻をいれて燻して香りや覚醒成分を蒸散させたと想像します。土器には蒸散促進のための吸気口が設けられています。


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