Changes in Thoughts on the Principle of Distribution of Identical Pottery Fragments
My thoughts on the principle of distribution of the same pottery fragments are greatly disturbed, so I will make a note of that situation. Use this memo as a resource for future thought.
同一土器破片の分布原理に関する自分の思考が激しく動揺していますので、その様子をメモします。このメモを、今後の思考充実のための資料とします。
1 294土器破片分布の様子
294土器情報
294土器破片分布資料
294土器破片3D分布
加曽利EⅡ式(第10・11群)土器3D分布
2 294土器破片分布原理に関する思考ステップ
2-1 思考ステップ1(縄文人ばら撒き仮説)
・2年前から2週間くらい前までの作業仮説
・縄文人が294土器破片を多数を持ち歩き、各所にばら撒いた。
・流水の影響で分布が影響を受けた(拡がった)ことは多少はあるけれども、それは副次的分布要因と判断できる。
・下流で河床勾配に逆らうような分布(下流に行くと分布高度が高くなる現象)がばら撒き説を補強する。
・土器の破壊とそれに伴う破片投棄は別遺跡学習(西根遺跡学習)でも観察している。
2-2 思考ステップ2(谷頭急斜面投棄仮説)
・2週間くらい前から数日前までの作業仮説
・谷頭急斜面の上から谷底に向けて294土器が投棄され、破壊により生まれた土器破片が重力と流水により下流域全域に分布が拡がった。
・河床勾配に逆らうような分布は河床が時間とともに上昇していることで説明できる。(河床が上昇する度に、上流から294土器が運ばれてきた。)
・294土器を含む加曽利EⅡ式(第10・11群)土器の投棄は圧倒的に谷頭急斜面上から行われている。
2-3 思考ステップ3(谷頭急斜面および下流斜面の2ヶ所からの投棄仮説)
・この数日の作業仮説
・土器破片は谷頭急斜面および下流斜面の2ヶ所の斜面上部から投棄されて、その破片が重力と流水により分布を広げた。
・分布図をよく観察すると、分布域が2ヶ所に分かれていて、この考えが妥当であると「感じる」ことができる。
・他の遺物の多くも谷頭急斜面と下流斜面の2ヶ所から投棄されている。
・前期土器のうち4点は北斜面貝層出土破片と南斜面貝層出土破片が接合するので、同一土器破片が別の場所に投棄される確かな事例がある。
参考 前期土器4点が北斜面貝層と南斜面貝層で接合する
3 現在思考(思考ステップ3)の検証
現在思考(思考ステップ3)を検証することとし、まずは加曽利EⅡ式(第10・11群)土器を対象として、個別土器破片分布図を全ての個別土器で作成して、並べて観察してみることにします。
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