私の散歩論

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2023年6月22日木曜日

有吉北貝塚北斜面貝層 加曽利EⅠ式土器13点(17破片)3D分布モデル

 North Slope Shell Layer of Ariyoshi Kita Shell Mound

Kasori EI type 13 pieces (17 pieces) 3D distribution model


3D coordinates of 13 pieces (17 fragments) of Kasori EI type pottery on the northern slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Mound were obtained from the map published in the excavation survey report, and a 3D distribution model was created. A negligible amount. However, since the distribution is similar to ornaments (shellfish products), I am looking forward to a comprehensive analysis at a later date.


発掘調査報告書掲載図から有吉北貝塚北斜面貝層の加曽利EⅠ式土器13点(17破片)の3D座標をもとめ、3D分布モデルを作成しました。無視できるような量です。しかしその分布が装飾品(貝製品)と類似するので後日総合分析が楽しみです。

1 加曽利EⅠ式土器3D座標


加曽利EⅠ式土器3D座標

2 有吉北貝塚北斜面貝層 加曽利EⅠ式土器13点(17破片)3D分布モデル

有吉北貝塚北斜面貝層 加曽利EⅠ式土器13点(17破片)3D分布モデル

加曽利EⅠ式土器13点(17破片) 赤CUBE

(CUBEの大きさは30㎝×30㎝×30㎝で表示)

加曽利EⅠ式土器の3D座標は発掘調査報告書グラフから計測

ガリー侵食地形面及び一般地形面は貝層断面図、貝層平面図から作成

等高縞模様は等高線に見立てるとおおよそ60㎝間隔

剥ぎ取り断面図は展示物3Dモデル及び上守秀明氏提供画像から構成


有吉北貝塚北斜面貝層 加曽利EⅠ式土器13点(17破片)3D分布モデル画像 1


有吉北貝塚北斜面貝層 加曽利EⅠ式土器13点(17破片)3D分布モデル 2


有吉北貝塚北斜面貝層 加曽利EⅠ式土器13点(17破片)3D分布モデル動画

3 メモ

有吉北貝塚の集落最盛期は加曽利EⅠ式期です。


有吉北貝塚の時期別竪穴住居数

加曽利EⅡ式土器集中投棄をかんがみると、集落最盛期(加曽利EⅠ式期)には北斜面貝層に土器投棄は一言でいうと「皆無に近い」と言っていい状況です。

しかし、そのわずかに残された加曽利EⅠ式土器破片分布をみると、それが加曽利EⅠ式期集落リーダーが装着した腰飾りを含む貝製装飾品分布と類似します。

「取るに足らない」と最初考えた加曽利EⅠ式土器分布は、貝製装飾品などを埋納した活動に関連していわば非意識的、非意図的に持ち込まれたと考えると、重要な指標になるかもしれません。

後日の総合検討が楽しみです。

加曽利EⅠ式土器までの3D座標取得が終わりました。作業の10%が終わり、ウォーミングアップはここまでです。いよいよ本丸の加曽利EⅡ式土器3D座標取得に取り組みます。


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