3D model of observation record of Nakabyo 0-point type deep bowl (Chiba city, Kasori shell mounds)
I created a 3D model of the observation record of the Nakabyo 0-point type deep bowl (Chiba city, Kasori shell mounds), which is exhibited at the Kasori shell mounds museum's 2023 excavation survey report exhibition. I am curious about the iconographical meaning of the small, slightly tilted double-ring handle (binocular handle).
加曽利貝塚博物館の令和5年度発掘調査速報展に展示されている中峠0地点型深鉢(千葉市加曽利貝塚)の観察記録3Dモデルを作成しました。少し斜めに傾いた小さな双環把手(双眼把手)の図像学的意味が気になります。
1 中峠0地点型深鉢(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル
中峠0地点型深鉢(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル縄文時代中期中葉
北貝塚第2次調査区C貝層出土
撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度発掘調査速報展
撮影月日:2024.05.28
展示の様子
ガラス面越し撮影
3DF Zephyr v7.529 processing 132 images
3Dモデルの画像
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開
3 メモ
3-1 双環把手(双眼把手)の意義
少し斜めに傾いた小さな双環把手(双眼把手)の図像学的意味が気になります。
2023.12.31記事「中峠類型(014)(東庄町神代夏方遺跡) 観察記録3Dモデル」
では、次のような妄想をメモしました。
「双環(双眼)の意味は穴を出入りするモノの関係を表現しているものと想像します。
穴とは産道出口を、双環(双眼)とは赤ん坊が出てくる出口と赤ん坊の素が入る入口を象徴しているものと想像します。
器としての土器は子宮のアナロジーとして考えられていたと想像します。
双環(双眼)は女性の妊娠・出産機能を象徴しているので、煎じ詰めれば、女性そのもののアイコンであったと想像します。」
双環(双眼)とは女性そのものの象徴であると妄想したのです。
直観的妄想的解釈ではなく、事例を追っていけば、この妄想(直観)の確からしさをある程度確かめる(説得的に説明する)ことができるのではないだろうかと、「直観」します。
3-2 中峠0地点型
この土器は中峠0地点型と説明されています。1976年に設定された「中峠式」の標準資料によれば、この土器の口縁部には縄文を使用していていないので、勝坂式土器をツールとする土器であることが分かります。
1976年設定中峠式標準資料
「下総考古学6」から作成
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