私の散歩論

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2024年7月19日金曜日

技術メモ 異なる指標の分布を比較する一つの方法

 Technical memo: A method to compare the distribution of different indicators


I tried a method to compare the distribution characteristics of the number of pottery and earthen weights excavated by grid in the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound.

By comparing the pottery distribution and the earthen weight distribution, I was able to extract grids where the pottery distribution was weak and the earthen weight distribution was strong. This will be a hint for considering the difference in the principles of pottery dumping and earthen weight dumping.


有吉北貝塚北斜面貝層の土器と土錘のグリッド別出土数分布特性を比較する一つの方法を試してみました。

土器分布と土錘分布をくらべて土器分布が弱く、土錘分布が強いグリッドを抽出することができました。土器投棄と土錘投棄の原理の違いを考えるヒント材料になります。

1 有吉北貝塚北斜面貝層 グリッド別土器出土数(標準化表示)

有吉北貝塚北斜面貝層 グリッド別土器出土数(標準化表示)

グリッド別土器出土数を平均値で除した指数1を2mの棒で表示

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデル画像

この3D棒グラフはグリッド別土器出土数分布を標準化表示したものです。

2 有吉北貝塚北斜面貝層 グリッド別土錘出土数(標準化表示)

有吉北貝塚北斜面貝層 グリッド別土錘出土数(標準化表示)

グリッド別土錘出土数を平均値で除した指数1を2mの棒で表示

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデル画像

この3D棒グラフはグリッド別土錘出土数分布を標準化表示したものです。

3 有吉北貝塚北斜面貝層    土器分布と土錘分布を比較する資料

有吉北貝塚北斜面貝層    土器分布と土錘分布を比較する資料

土器と土錘の分布特性指標の差を色分けしている

赤色は土器分布特性指標が優越するグリッド

黄色は土錘分布特性指標が優越するグリッド

※分布特性指標=グリッド出土数をグリッド平均値で割って得た数値

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデル画像

土器出土数は土錘出土数の27倍近くあるので、実数として両者を比較するのは困難です。しかし、1と2の3D棒グラフは標準化してあるので、比較可能になっています。

3のグラフは標準化指数の差を表現していて、赤色は土器分布と土錘分布をくらべて土器分布が強く、土錘分布が弱いグリッドを、黄色は逆に土器分布が弱く、土錘分布が強いグリッドを抽出しています。

指数の差の値に厳密な意味を求めることは困難ですが、グラフは土器分布と土錘分布の関連を考察する時の一つの材料になると考えます。

4 考察

大局的観察では土器集中分布域と土錘集中分布域が異なります。

この分布の違いを3の方法(標準化指数の差)で比較分析すると土器と土錘の双方の分布の関連を考察できる新しい情報を得ることができます。


土器分布と土錘分布を比較する資料


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