私の散歩論

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2024年7月28日日曜日

土錘平均重量の分布

 Distribution of average weight of soil weight


There was no macroscopic distribution phenomenon that divides the space of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound in terms of the average weight of soil weight by grid. However, when viewed microscopically, there are some places where the average weight changes from large to medium to small. It seems that the soil weights were sorted by weight due to the slope flow force.


グリッド別土錘平均重量は有吉北貝塚北斜面貝層の空間を区分するようなマクロな分布事象はありませんでした。しかし、ミクロにみると平均重量大→中→小と変化するところがあります。斜面流水営力で土錘が重さでソートされた結果のように見えます。

1 有吉北貝塚北斜面貝層 グリッド別土錘平均重量

有吉北貝塚北斜面貝層 グリッド別土錘平均重量

土錘が10以上出土したグリッドのみ表示

棒の長さは土錘出土数を示す(10~48)

データ出典:発掘調査報告書

濃黄:平均重量>34g

黄:34g≧平均重量≧24g

薄黄:24g>平均重量

(平均重量とは当該グリッドから出土した土錘重量の平均値、北斜面貝層出土土錘の平均重量は29g。)

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 メモ

グリッド別土錘平均重量の分布は北斜面貝層空間をマクロに区分するよな特筆すべき特徴は見られませんでした。土錘平均重量という指標でみると北斜面貝層空間を区分するような特徴がなかったという情報も貴重な情報になります。

なお、北斜面貝層下流部の最も土錘出土が多いグリッド付近で左岸→流路流心に向かって、平均重量大→平均重量中→平均流路小と変化する事象が観察できます。この分布図だけでその理由を明らかにすることはできませんが、左岸から流路流心に向かう斜面流によって土錘がソートされた現象である可能性が浮かび上がります。つまり左岸から投棄された土錘のうち、重たいものは直ぐに堆積してしまい、平均的重量の土錘はさらに運搬され、軽い土錘はより遠くまで運搬されたというモデルが検討俎上にのぼります。詳細検討はグリッド単位検討ではなく、遺物単位3D空間プロットモデルで検討することにします。


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