私の散歩論

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2024年10月3日木曜日

千葉市人形塚古墳の等高線解読

 Deciphering the contour lines of Ningyozuka Tomb in Chiba City


I am challenging myself to create a 3D model from the contour map of Ningyozuka Tomb in Chiba City. As the first step, I have completed the QGIS georeferencing of the contour map and "deciphering the contour lines," so I will make a note of it here.


千葉市人形塚古墳の等高線図から3Dモデルを作成する活動にチャレンジしています。最初のステップとして等高線図のQGISジオリファレンスと「等高線の解読」が済みましたのでメモしておきます。

1 千葉市人形塚古墳等高線図のQGISジオリファレンス

発掘調査報告書に掲載されている千葉市人形塚古墳等高線図をスキャンし、QGISにジオリファレンス(座標参照系に即した画像プロット)しました。ジオリファレンス試行は既に実施し次の記事でメモしています。

2024.09.06記事「千葉市人形塚古墳全体図を標準地図にジオリファレンス

今回はトレース用の精細な等高線図を試行成果に基づいてジオリファレンスしました。

なお、スキャンした精細な等高線図を座標参照系EPSG6677(JGD2011/Japan Plane Rectangular CS IX)にジオリファレンスすると画像が斜めになります。この時、画像の精細性は完全に失われることに気が付きました。精細なスキャン画像でかすかに読めた標高数値は完全につぶれました。


千葉市人形塚古墳等高線図のQGISジオリファレンス結果画面

2 等高線の解読

等高線図をQGISにジオリファレンスできたら、通常は即座に等高線をトレースしてshapeファイルを作成します。しかし、今回の等高線図はとても入り組んでいます。墳丘部分は等高線は密ですが、単純でわかりやすいです。しかし、二重の周溝部分などは標高表示もなく、等高線が途切れ、即座に等高線の数値を理解することはほとんど不可能です。

そこで、特別な作業ステップとして「等高線の解読」を行いました。

画面に表示されている少数の標高数値を頼りに、等高線を一本一本追っていって、全等高線の数値を確認する作業です。

具体的には、Illustratorで等高線画像に数値を記入して行きました。周溝部分では途切れた等高線が地形上昇を示すのか、下降を示すのか判断に時間がかかる部分もありました。結果として99%の等高線は標高を特定できました。なんとこの作業が1日作業となりました。


等高線解読画面(Illustrator画面)

3 これからの作業

QGIS画面上で等高線をトレース・標高付与してラインshapeファイルをつくります。そのトレース作業にどれだけ時間がかかるか、1日仕事ではとても終わらないと見立てますので、武者震いしてきます。

…………………

なお、等高線画像から自動的にshapeファイルを作成する方法を詳しく調べ、ChatGPTにも幾つもの方法を提案してもらい試しました。しかし、満足できる方法(手作業トレースより効率的だと考えられる方法)は見つかりませんでした。これまでの自動トレースは全て、点情報に変換する方法です。

等高線画像はどんなに細い等高線でも必ず幅のある面です。この細い幅のある面画像をラインとして読みとる方法があれば、ぜひとも、どなたか、教えてください。

…………………

トレースが済んだら、QGISのGRASSプラグインを利用してDEM作成→3Dモデル作成します。またBlenderGISを利用して等高線3Dモデルも作成できます。


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