Completed prototype of artifact database for 3D spatial analysis
A prototype database has been completed that adds artifact distribution map data to artifact ledger data. There are 55,892 artifacts with complete 3D coordinates (total artifacts: 63,599). Using recently acquired techniques, a CSV file containing 42 items and 55,892 records can be plotted in a Blender 3D viewport in approximately one second.
遺物台帳データに遺物分布図読取り平面座標を加えたデータベースのプロトタイプが完成しました。3D座標が揃う遺物は55892(遺物総計は63599)です。最近習得技術により、42項目×55892レコードのcsvファイルのBlender3Dビューポートプロット時間は1秒程度です。
1 遺物分布図読取データのチェック
5月~9月にかけて実施した遺物分布図からの遺物平面座標読取り結果のチェックを行いました。
146枚遺物分布図の中に1枚だけ遺物番号が略記(※)されているものを発見し、この発見だけで3D座標が揃う遺物が約500増えました。
※この遺物分布図では、遺物番号は全て1000番台であるが、記載は1000番台の最初の1が省略されている。
2 3D空間分析用遺物データ(csvファイル)のBlenderプロット
BlenderPythonスクリプトにより、3D空間分析用遺物データ(csvファイル、42項目×55892レコード)をBlender3Dビューポートに1遺物を1頂点でプロットしました。1頂点には多数の分類情報が紐づいています。このプロットにかかった時間は1秒程度です。感動的短時間です。もしオブジェクト(CUBE)などでプロットするならば、2時間以上の時間を覚悟する必要があります。
3D座標が揃った全遺物の頂点としてのプロット
3 geometry nodesによる分類別実体化
Blenderに取り込んだデータベースからgeometry nodesで好みの分類による遺物分布を実体化できます。実体化も瞬時に終わります。
土器のプロット
土器プロットのgeometry nodes
骨・歯のプロット
4 メモ
データのプロトタイプが完成し、またデータ活用基礎技術の確認ができました。
しばらくの間、遺物分類毎の3Dモデルを作成して、どのような分析が可能か考えながら、データの使い勝手を体感することにします。
その後に、データの中に、発掘調査報告書遺物分類に準拠した第2の遺物分類体系をつくり、追加することにします。現状の遺物分類は遺物台帳そのものの分類であり、発掘現場における仮分類です。例えば、発掘調査報告書で人骨とされる遺物のほとんど全てが遺物台帳では骨・歯です。こうした不都合を解消するために、発掘調査報告書に準拠した第2遺物分類をデータベースに追加します。
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