私の散歩論

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2024年7月29日月曜日

みみずく土偶(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル

 3D model of observation record of owl clay figurine (Uchino No.1 Site, Chiba City)


I created a 3D model of the observation record of the owl clay figurine (Uchino No.1 Site, Chiba City) exhibited at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition “Faces of Clay Figurines from the Jomon Period”. I felt that this owl clay figurine was also a clay figurine that depicted the figure wearing a mask, that is, a masked clay figurine.


加曽利貝塚博物館企画展「縄文時代の土偶の顔」に展示されているみみずく土偶(千葉市内野第1遺跡)の観察記録3Dモデルを作成しました。このみみずく土偶も仮面を被っている様子を表現した土偶、つまり仮面土偶であると感じました。

1 みみずく土偶(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル

みみずく土偶(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル

縄文時代後期

撮影場所:加曽利貝塚博物館企画展「縄文時代の土偶の顔」

撮影月日:2024.07.18


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v7.531 processing 130 images


3Dモデル画像


3Dモデル動画

2 感想(想像)

2-1 仮面土偶としてみると納得する

同じ千葉市内野第1遺跡から仮面タイプのみみずく土偶が出土しています。

2024.07.23記事「仮面タイプのみみずく土偶(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル

その情報を念頭に、このみみずく土偶を3Dモデルで周囲から子細に観察すると、人が仮面を付けているように理解することができます。仮面部分(丸い顔)と耳が離れているから、なおさらそのように見えます。


3Dモデル画像横から


3Dモデル画像横から

2-2 顔面の意義

顔面(仮面)は以前から顔の皮はぎの暴行(拷問、凌辱、刑罰)の様子を表現しているものと考えています。その論拠に一つが鼻の位置が目の位置と比べて通常顔面より上にあることです。顔の皮を剥ぐと肉がとれ鼻骨だけになりますから、鼻が上に上がったようにみえます。この鼻の位置移動を強調表現しているものと想像します。

女神にたいする暴行(拷問、凌辱、刑罰)はこの土偶が使われた儀礼に関わる神話がそうなっているからだと想像し、それがハイヌウェレ型神話だと想像します。顔の皮剥ぎという刑罰は当時実在していたと考えます。

(この想像が間違っているとか、すこし変だとかの疑念がいつまでも生まれないので、継続して自分の作業仮説にしています。)


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