3D model of observation record of masked owl clay figurine (Uchino No. 1 Site, Chiba City)
I created a 3D model of the observation record of the owl clay figurine (Uchino No. 1 Site, Chiba City) exhibited at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition “Faces of Clay Figurines from the Jomon Period”. This owl clay figurine is very interesting because it depicts a masked figure. The owl clay figurine ritual may have been related to theater.
加曽利貝塚博物館企画展「縄文時代の土偶の顔」に展示されているみみずく土偶(千葉市内野第1遺跡)の観察記録3Dモデルを作成しました。このみみずく土偶は仮面を被っている状況が表現されていて、とても興味深い土偶です。みみずく土偶儀礼が演劇と関連していたのかもしれません。
1 仮面タイプのみみずく土偶(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル
仮面タイプのみみずく土偶(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル縄文時代晩期
撮影場所:加曽利貝塚博物館企画展「縄文時代の土偶の顔」
撮影月日:2024.07.18
展示の様子
ガラス面越し撮影
3DF Zephyr v7.531 processing 115 images
3Dモデルの画像
3Dモデルの画像
3Dモデルの画像
3Dモデルの動画
2 展示説明
展示説明
展示パネルでは仮面の紐が土偶背面で結ばれている様子の写真も掲載されています。
3 観察メモ
観察
仮面とそれについた紐、顎の線、耳(耳輪はない)、頭髪などが観察できます。
みみずく土偶顔面の仮面を縄文人がつくり、儀礼として演劇を演じていた(儀礼で仮面を使っていた)ことがこの土偶から判ったということなのだと思います。
4 みみずく土偶顔面の意味するもの(想像)
みみずく土偶顔面は刑罰や拷問で顔の皮剥ぎが行われ、皮膚が剥がれた状況を示していると考えます。顔輪郭を示す丸い線刻付隆線は、剥がされた皮がそこまでだった様子を示しています。どのみみずく土偶も鼻の位置が異常に上にありますが、これは鼻の肉がなくなり、頭骨の鼻部分だけになった様子を表現しています。
女神(若い娘)を拷問して極限の苦しみを与えて殺し、その結果が世の中に豊穣をもたらすという大陸から伝来したハイヌヴェレ型神話に関わる儀礼が房総後晩期土偶儀礼の基本だったと想像します。
2020.08.26記事「本当は怖いミミズク土偶」
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