Kasori E-type pottery learning memo
The 3D model observation and GigaMesh Software Framework development observation of the Kasori E-type pottery exhibited at the Kasori Shellmound Museum Reiwa 3rd year exhibition has been marked. Therefore, I decided to take a look at the entire 3D model and deepen my consideration during April, and made a note of the direction.
加曽利貝塚博物館令和3年度企画展「あれもE これもE 加曽利E式土器 千葉市編2 -加曽利EⅣ式土器とその末裔たち-」(2021.11~2022.03)で展示された加曽利E式土器等を観覧・3Dモデル作成して集中的に学習しています。この度、個々の土器を対象とした3Dモデル作成・GigaMesh Software Framework展開で行う観察学習メイン作業が完了しました。そこで、これまでの学習作業と学習・検討内容をまとめるとともに、4月中に予定される展示土器全体を通覧した学習・検討の方向をメモしました。
1 これまでの学習活動
1-1 ブログ記事一覧
これまで次のブログ記事26編で、加曽利博R3企画展「あれもE…」に関連した学習活動をメモしてきています。
加曽利E式土器学習ブログ記事のサムネイル(2022.02.19以降)
●学習記事一覧
2022.02.19記事「加曽利博縄文研究講座聴講」
2022.02.22記事「加曽利博「あれもE・・・」企画展観覧」
2022.02.24記事「加曽利EⅣ式深鉢(No.30)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.02.25記事「加曽利EⅤ式深鉢(No.39)(千葉市六通貝塚) 観察記録3Dモデル」
2022.02.28記事「加曽利EⅢ式深鉢(No.25)(千葉市中薙遺跡)の観察」
2022.03.03記事「加曽利EⅣ式・EⅤ式深鉢の3Dモデル観察」
2022.03.05記事「称名寺Ⅰ式深鉢(No.3)(千葉市愛生遺跡)の3Dモデル観察」
2022.03.07記事「称名寺Ⅰ式深鉢(No.18)(千葉市上谷津第2遺跡)の3Dモデル観察」
2022.03.10記事「称名寺式土器(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.03.17記事「加曽利EⅢ式深鉢(No.26)(千葉市芳賀輪遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.03.18記事「加曽利EⅢ式深鉢(千葉市加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル」
2022.03.21記事「加曽利EⅣ式深鉢(No.27)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.03.24記事「加曽利EⅣ式深鉢(No.35)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.03.29記事「加曽利EⅣ式深鉢(No.36)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.03.30記事「加曽利E式土器学習 これまで これから」
2022.04.02記事「加曽利EⅣ式深鉢(千葉市加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル」
2022.04.03記事「加曽利EⅣ式・EⅤ式深鉢(No.28)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.04.05記事「加曽利EⅣ式・EⅤ式深鉢(No.29)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.04.06記事「加曽利EⅤ式深鉢(No.15)(千葉市上谷津第2遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.04.08記事「波頂部に貼付文がある加曽利EⅤ式深鉢」
2022.04.09記事「加曽利EⅤ式深鉢(No.34)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.04.10記事「自噴湧泉記号が描かれた加曽利EⅤ式両耳壺(No.2)(千葉市愛生遺跡)」
2022.04.11記事「加曽利EⅤ式・称名寺式深鉢(No.37)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.04.12記事「称名寺Ⅰ式深鉢(No.11)(千葉市海老遺跡) 観察記録3Dモデル」
2022.04.13記事「称名寺Ⅰ式深鉢(千葉市加曽利西貝塚) 観察記録3Dモデル」
2022.04.14記事「北白川C式系土器(No.48、No.54)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル」
1-2 3Dモデル一覧
3Dモデルを作成した土器(加曽利EⅢ式~称名寺Ⅰ式)
3Dモデルを作成した土器(北白川C式系土器)
加曽利E式土器3Dモデルのサムネイル(2022.02.24以降)
●加曽利E式土器3Dモデル一覧
加曽利EⅣ式深鉢(No.30) Kasori E IV type deep bowl
加曽利EⅤ式深鉢(No.39) Kasori E Ⅴ type deep bowl
加曽利EⅢ式深鉢(No.25) Kasori EⅢ type deep bowl
加曽利EⅣ式・EⅤ式深鉢(No.21) Kasori EⅣ・EⅤ type deep bowl
称名寺Ⅰ式深鉢(No.3)(千葉市愛生遺跡) Syomozi Ⅰ type deep bowl
称名寺Ⅰ式深鉢(No.18) Syomozi Ⅰ type deep bowl
称名寺式土器(千葉市内野第1遺跡) Syomyozi type pottery
加曽利EⅢ式深鉢(No.26) Kasori EⅢ type deep bowl
加曽利EⅢ式深鉢(千葉市加曽利貝塚) Kasori EIII type deep bowl
加曽利EⅣ式深鉢(No.27) Kasori EIV type deep bowl
加曽利EⅣ式深鉢(No.35) Kasori EIV type deep bowl
加曽利EⅣ式深鉢(No.36) Kasori EIV type deep bowl
加曽利EⅣ式深鉢(千葉市加曽利貝塚) Kasori EIV type deep bowl
加曽利EⅣ式・EⅤ式深鉢(No.28) Kasori EIV-EV type
加曽利EⅣ式・EⅤ式深鉢(No.29) Kasori EIV-EV type deep bowl
加曽利EⅤ式深鉢(No.15) Kasori EV type deep bowl
称名寺Ⅰ式鉢(No.16)(千葉市上谷津第2遺跡) Syomyoji I type bowl
加曽利EⅤ式深鉢(No.19) Kasori EV type deep bowl
加曽利EⅤ式深鉢(No.34) Kasori EV type deep bowl
加曽利EⅤ式両耳壺(2) Kasori EV type double-handled jar
加曽利EⅤ式・称名寺式深鉢(No.37) deep bowl
称名寺Ⅰ式深鉢(No.11) Syomyoji I type deep bowl
称名寺Ⅰ式深鉢(千葉市加曽利西貝塚) Syomyoji I type deep bowl
北白川C式系土器(千葉市餅ヶ崎遺跡) Kitashirakawa C type pottery
北白川C式系土器(17点)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル
加曽利EⅤ式深鉢(No.1)(千葉市愛生遺跡) Kasori EV type deep bowl
称名寺Ⅰ式深鉢(No.5) Syomyoji I type deep bowl
称名寺Ⅰ式深鉢(No.6)(千葉市愛生遺跡) Syomyoji I type deep bowl
称名寺Ⅰ式深鉢(No.4)(千葉市愛生遺跡) Syomyoji I type deep bowl
1-3 GigaMesh Software Frameworkによる平面展開サムネイル
GigaMesh Software Frameworkによる平面展開サムネイル(2022.02.24以降、順不同)
2 主な学習・検討結果と考察方向
2-1 土器文様について
今回の学習では次の土器文様について3Dモデル・GigaMesh Software Framework展開により観察しました。
●対向系横位連携弧線文土器
加曽利EⅢ式土器 No.25
加曽利EⅣ式土器 No.36
●入組系横位連携弧線文土器
加曽利EⅣ式土器 No.30、No.27、No.35、常設
加曽利EⅣ・EⅤ式土器 No.28(反転複雑)、No.29(記事では対向系に誤認)
加曽利EⅤ式土器 No.39、No.19、No.34
●全面縄文施文土器
加曽利EⅤ式土器 No.15
加曽利EⅤ・称名寺式土器 No.37(沈線練習土器?)
●横位方形区画文土器
加曽利EⅣ・EⅤ式土器 No.21
●意匠充填系土器
加曽利EⅢ式土器 No.26、常設
●称名寺式土器の文様
・楕円文 称名寺式土器 No.3
・J字文 称名寺式土器 No.18、センター、No.16
・入組系横位連携弧線文土器の文様イメージの反転 称名寺式土器 No.11
・波状?(No.3に似る) 称名寺式土器 常設
(常設…加曽利貝塚博物館常設展示土器、センター…千葉市埋蔵文化財調査センター優品展展示土器)
この時期の多様な土器文様を観察できましたので、これからはこれら多数の土器文様を通覧して、その相互関連や系統連続性について考察することにします。
また器形や大きさと文様の関連性についても考察することにします。
2-2 興味を持った事象
●反転S字状文
加曽利EⅣ・Ⅴ式土器 No.21
●口縁部胴部の縄文方向違い
加曽利EⅢ式土器 No.27
称名寺式土器 No.11 など
●貼付文
加曽利EⅤ式土器 No.19
●湧泉記号
加曽利EⅤ式土器 No.2
●近畿地方の土器片
北白川C式系土器
これらの興味を持った事象についてもう少し掘り下げて検討考察し、今後の本格的学習課題として抽出できるか検討します。
2-3 技術的感想
撮影と3Dモデル作成技術、GigaMesh Software Frameworkによる展開技術について、その作業方法や効率についてメモを作成することにします。
3 加曽利E式土器学習のR3年度学習とりまとめ
4月中に土器文様、興味を持った事象について考察を深め、技術的感想についてメモをまとめます。そのとりまとめに基づいてR4年度の加曽利博企画展「あれもE…」の学習イメージを脳裏に描いて、加曽利E式土器学習を一旦区切ることにします。