2022年3月5日土曜日

称名寺Ⅰ式深鉢(No.3)(千葉市愛生遺跡)の3Dモデル観察

 3D model observation of Shomyoji I Type deep bowl (No.3) (Aioi Site, Chiba City)


Kasori Shellmound Museum Reiwa 3rd year special exhibition "That is also E Kasori E type pottery Chiba City 2 -Kasori E IV type pottery and its descendants-" Syomyozi Ⅰ type  deep bowl (No .3) (Aioi Site, Chiba City) was observed with a 3D model. A fruit-like pattern that grows on the tree emerged.


加曽利貝塚博物館令和3年度企画展「あれもE これもE 加曽利E式土器 千葉市編2 -加曽利EⅣ式土器とその末裔たち-」に展示されている称名寺Ⅰ式深鉢(No.3)(千葉市愛生遺跡)を3Dモデルで観察しました。

1 称名寺Ⅰ式深鉢(No.3)(千葉市愛生遺跡) 観察記録3Dモデル Syomozi Ⅰ type deep bowl

称名寺Ⅰ式深鉢(No.3)(千葉市愛生遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和3年度企画展「あれもE これもE 加曽利E式土器 千葉市編2 -加曽利EⅣ式土器とその末裔たち-」

撮影月日:2022.02.22


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 98 images

Syomozi Ⅰ type deep bowl (No.3) (Aioi site,Chiba City) Observation record 3D model

Location: Kasori Shellmound Museum Reiwa 3rd year exhibition "That is also E Kasori E type pottery Chiba city edition 2 -Kasori E IV type pottery and its descendants-"

Shooting date: 2022.02.22

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 98 image


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


展開のための近似円錐台の設定

GigaMesh Software Frameworkでは近似円錐台を設定して、それを基準に展開しています。従って、頸部や胴部に括れがある場合、括れ部分に誤差が生まれます。


GigaMesh Software Frameworkによる展開結果

aテクスチャ付き3Dモデルのほかに、沈線の様子が3Dモデルにどれだけ反映されているか確認するためにbテクスチャ無し3Dモデルを作成して展開しました。

また、テクスチャ付き3Dモデル観察を補助するための資料としてaとbを合成した画像をつくりました。

3 メモ

3-1 文様


沈線及び縄文磨消部分の表示

沈線と縄文磨消部分を色塗りしてみると、あたかも木に生る果実のような文様が浮かび上がりました。この文様がJ字文とどのように関連するのか、今後学習を深めることにします。

なお、縄文磨消部は弱い力で磨り消されたような印象で、元の縄文文様がうっすらと残存している印象を受けます。

3-2 3Dモデル作成技術の問題


3Dモデルテクスチャに貼り付いた天井照明光

この土器の3Dモデル作成では、テクスチャに天井照明反射が強く貼り付いてしまい、その除去に苦労しました。ガラス面に反射する照明光の除去方法を別記事でメモすることにします。


0 件のコメント:

コメントを投稿