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2017年1月18日水曜日

大膳野南貝塚付近の旧版地形図の入手

大膳野南貝塚の学習を進めるに当たって、開発前の地形を知ることが必須であると考えています。

過去の別視点学習の中で大膳野南貝塚が含まれる旧版2万5千分の1地形図初版(「曽我野」1921年測図)を所持していて、それを使っていたのですが、図幅半分が未測図となっています。

2万5千分の1地形図「曽我野」1921年のGISプロット
モノクロ画像に任意の色をつけ、オーバーレイしたときに見やすいようにしています。
赤点は大膳野南貝塚の位置

大膳野南貝塚の南側の地形イメージをつくれませんから、大膳野南貝塚の検討をする上で、強い不全感を持ってしまいます。

そこで図幅全部が地図化した最初の版(「蘇我」1957年資料修正図)を国土地理院より入手しました。

2万5千分の1地形図「蘇我」1957年のGISプロット
モノクロ画像に任意の色をつけ、オーバーレイしたときに見やすいようにしています。
赤点は大膳野南貝塚の位置

これで喉にささったトゲがようやく抜けました。

以前、草刈遺跡を事例として旧石器時代遺跡の学習をしましたが、大膳野南貝塚と草刈遺跡がすぐ近くであることもわかります。

旧版地形図を拡大してみると、1921年版より1957年版の方が位置精度が向上しているように感じられました。

大膳野南貝塚の位置と2万5千分の1地形図「蘇我」1957年のオーバーレイ

なお、千葉市立郷土博物館より1960年代都市図(1/3000)の情報を提供していただけることになっていますので、その情報が使えるようになると、次元の異なるような精度の高い検討が可能となります。

2017年1月7日土曜日

大膳野南貝塚学習準備 調査範囲GISプロット

大膳野南貝塚学習準備として2万5千分の1地形図と調査範囲をGISにプロットしましたのでメモしておきます。

1 2万5千分の1地形図「曽我野」図幅のGISプロット

1921年(大正10年)測量「曽我野」図幅をGISにプロットしました。

地形図の経緯度は日本測地系の数値ですから、世界測地系に変換してGISにプロットします。

「曽我野」の測地系変換メモ

GISにプロットした「曽我野」図幅 (部分)

2 大膳野南貝塚調査範囲のGISプロット

発掘調査報告書掲載の調査範囲位置図をGISにプロットして、それをなぞって調査範囲のGISファイルを作成しました。

発掘調査報告書掲載調査範囲図(部分)

GISにプロットした大膳野南貝塚調査範囲(基図 標準地図)

GISにプロットした大膳野南貝塚調査範囲(基図 5mメッシュによる標高区分図)

GISにプロットした大膳野南貝塚調査範囲(基図 旧版2万5千分の1地形図「曽我野」)

この一連の作業により発掘調査報告書の時代別遺構分布図をGISにプロットする基盤ができました。

大膳野南貝塚付近の地形の様子もより具体的に判るようになりました。

なお、旧版2万5千分の1地形図より精度の高い開発前3000分の1都市図(1960年代千葉市都市図、航空測量)の閲覧申請を千葉市立郷土博物館にしています。

1960年代千葉市都市図が予想通りの地図ならば、より詳しい開発前地形図が入手できるかもしれません。