シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第4部 下総台地形成に遡る その24
勝田台オタマジャクシ状凹地のボーリングデータを調べたところ、勝田台オタマジャクシ状凹地が地史的観点からみて最近まで湖沼であった可能性が濃厚になりましたので報告します。
1 地質柱状図を調べる
1-1 ボーリング柱状図の位置
千葉県地質環境インフォメーションバンクから勝田台オタマジャクシ状凹地付近の地質柱状図を検索しました。次のその位置図を示します。
勝田台オタマジャクシ状凹地付近の地質柱状図位置図
1-2 地質柱状図紹介
地質柱状図を並べて紹介します。
勝田台オタマジャクシ状凹地付近の地質柱状図
2 地質柱状図から読み取れること
オタマジャクシ状凹地の中央部ではローム層が欠如していることが判りました。
つまり、凹地はローム層欠如が見かけ上の最大要因であることが判ったのです。
ローム層が欠如した理由はオタマジャクシ状凹地の中央部が最近まで(※)流下性湖沼であり、降灰の大半が増水時に湖沼外に流されてしまうメカニズムを持っていたからだと思います。
※ 最近までといっても、最終氷期最盛期(1.8万年前)頃までには勝田川谷津の頭方侵蝕で湖沼は消失していたと考えます。
長沼(古長沼、歴史時代の呼び名は長沼池)は同じ頃に台地上にできて、同じような流下性湖沼であって、縄文時代から水源として利用され、戦後埋め立てられるまで湖沼の姿を保っていたのですから、勝田台オタマジャクシ状凹地に湖沼があったことを考えることに論理的抵抗は全くありません。
勝田台オタマジャクシ状凹地の中央部に湖沼ができた理由は地殻変動であることが、地質柱状図から読み取れます。
上図で整理番号31080と31079の常総粘土層上面高度は、左の5つの柱状図及び右の整理番号31043より高くなっています。
常総粘土層上面は下末吉海進のおける離水時の堆積物であると考えらますので、堆積当時は水平に近い地層であったと考えられます。したがって、現在見られる常総粘土層上面の標高差は地殻変動の結果と考えてよいと思います。
上図に戻ると、常総粘土層上面について、整理番号31079と31043の間に約0.5mの差があります。これが地殻変動の差です。
なお、厳密に考えると、整理番号31043の常総粘土層上面は最近まで湖沼として堆積してできた地層の上面です。ですから、整理番号31079の常総粘土層上面とは直接比較できません。整理番号31043の常総粘土層の層厚を減じて比較する必要があります。ですから、おそらく、地殻変動の差は1mくらになります。
0.5mにしろ、1mにしろ、その程度の地殻変動により閉じた凹地が一旦できたため、そこに湖沼ができたのです。
そして、その湖面に降った火山灰の多くが増水時に流されたため、結果として比高差3m(地質柱状図データ)~5m(地形断面図データ)の凹地ができたのです。
勝田台オタマジャクシ状凹地の成因仮説バージョン1をつくるとことができました。
勝田台団地は湖沼跡につくられた! のです。
2014年7月31日木曜日
2014年7月29日火曜日
勝田台オタマジャクシ状凹地の検討 その1
シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第4部 下総台地形成に遡る その23
1 オタマジャクシ状凹地の分布
オタマジャクシ状凹地という名称はこのブログで使っている仮称です。このようなマイナー(?)な変動地形のパターンに特定の名称があるのではないだろうかと、探しているのですが、まだ見つかっていません。専門的観点からの名称がわかるまで、この仮称を使います。
オタマジャクシ状凹地の分布は次の通りです。
もともと、牧の原オタマジャクシ状凹地の存在から、このような特定すべき変動地形があるのではないかと気がつきました。
勝田台オタマジャクシ状凹地の北側にも同類の地形があるのではないかと想定しています。
オタマジャクシ状凹地の分布
地形段彩図表示
オタマジャクシ状凹地の分布
標準地図表示
2 勝田台オタマジャクシ状凹地
勝田台オタマジャクシ状凹地の様子
地形段彩図表示
地形断面図
勝田台オタマジャクシ状凹地の様子
標準地図表示
勝田台オタマジャクシ状凹地の様子
旧版1万分の1地形図表示(大正6年測量)
勝田台オタマジャクシ状凹地には勝田台団地が造成され地形が改変されています。
しかし、旧版1万分の1地形図(大正6年測量)から確認できるように、現在地形の概形は本来の自然地形の姿をかなり忠実に伝えているものと認識することができます。
つまり、現在の地形断面図に示される地形は宅地造成の影響を受けていますが、台地が凹地になっていて、その縁辺部が盛り上がっているという特徴は失われていないと考えることができます。
勝田台オタマジャクシ状凹地がどのような地形であるか、次の記事で検討します。
第4部 下総台地形成に遡る その23
1 オタマジャクシ状凹地の分布
オタマジャクシ状凹地という名称はこのブログで使っている仮称です。このようなマイナー(?)な変動地形のパターンに特定の名称があるのではないだろうかと、探しているのですが、まだ見つかっていません。専門的観点からの名称がわかるまで、この仮称を使います。
オタマジャクシ状凹地の分布は次の通りです。
もともと、牧の原オタマジャクシ状凹地の存在から、このような特定すべき変動地形があるのではないかと気がつきました。
勝田台オタマジャクシ状凹地の北側にも同類の地形があるのではないかと想定しています。
オタマジャクシ状凹地の分布
地形段彩図表示
オタマジャクシ状凹地の分布
標準地図表示
2 勝田台オタマジャクシ状凹地
勝田台オタマジャクシ状凹地の様子
地形段彩図表示
地形断面図
勝田台オタマジャクシ状凹地の様子
標準地図表示
勝田台オタマジャクシ状凹地の様子
旧版1万分の1地形図表示(大正6年測量)
勝田台オタマジャクシ状凹地には勝田台団地が造成され地形が改変されています。
しかし、旧版1万分の1地形図(大正6年測量)から確認できるように、現在地形の概形は本来の自然地形の姿をかなり忠実に伝えているものと認識することができます。
つまり、現在の地形断面図に示される地形は宅地造成の影響を受けていますが、台地が凹地になっていて、その縁辺部が盛り上がっているという特徴は失われていないと考えることができます。
勝田台オタマジャクシ状凹地がどのような地形であるか、次の記事で検討します。
2014年7月27日日曜日
勝田高津レーキの検討
シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第4部 下総台地形成に遡る その22
1 レーキ状水系網の発達仮説
レーキ状水系網の発達仮説を次のように考えています。
レーキ状水系網の発達仮説
注)「レーキ状水系網」「レーキ状水系パターン」という名称は、農具レーキ(熊手)の形状から類推して命名した仮称です。
レーキ状水系パターン
2 勝田高津レーキの検討
勝田高津レーキ付近の地形段彩図を次に示します。
勝田高津レーキ付近の地形段彩図
勝田高津レーキを形成した地殻変動(沈降)の様子をより詳しく知るために、上記地形段彩図のうち18mから25m未満の標高を黄色で塗りつぶしてみました。
勝田高津レーキ付近の補助地形段彩図(18m~25m未満を黄色で塗りつぶし)
この補助地形段彩図を使って地形を検討し、その結果を次に示しました。
勝田高津レーキを形成した地殻変動(沈降)のイメージ
基図は補助地形段彩図
Aの範囲がレーキ状水系網をつくった時にできた湖沼のイメージです。
Bの範囲は標高分布から地殻変動(沈降)が及んだと考えられる範囲です。東端の河川(上手繰川)はレーキに参加していません。
AとBを図化したことにより、勝田高津レーキのイメージをより具体的に捉えることができたと思います。
この結果を本来の地形段彩図上で表現すると次のようになります。
勝田高津レーキを形成した地殻変動(沈降)のイメージ
基図は地形段彩図
この図から、勝田高津レーキが出来た際の沈降部の前面(北側)に立ちはだかるべき隆起部(高所部)は現在地形として明瞭ではないことがわかります。
また、それは現在の新川(平戸川)付近で低く、南東方向に行くに従って高くなっています。
このような特徴から、勝田高津レーキの形成は主に沈降(向斜)によるもので、川の流れを遮る隆起は顕著でないような印象を持ちます。
Bの領域を流れる上手繰川は標高の高い台地を突っ切って流れていますから、この標高の高さは原始上手繰川が流れていたある時期以降に始まった地殻変動のよるものであることは確実です。
つまり、AやBの北側の土地の地殻変動は河川の流れを変えるほどのものではなかったことが証明されると思います。
結論として、勝田高津レーキは主に沈降運動(向斜運動)によってできたと考えることができると思います。
なお、この図を作成すると、勝田台オタマジャクシ状凹地がBの範囲に入ることになり、オタマジャクシ状凹地形成を類推する上で、一つの材料を得たと考えました。
勝田台オタマジャクシ状凹地の検討は別記事で行います。
参考 地形3D図
勝田高津レーキ付近の地形3D図
5メッシュを使い、地図太郎PLUS+カシミール3Dにより作成。垂直表現は水平表現の30倍。
第4部 下総台地形成に遡る その22
1 レーキ状水系網の発達仮説
レーキ状水系網の発達仮説を次のように考えています。
レーキ状水系網の発達仮説
注)「レーキ状水系網」「レーキ状水系パターン」という名称は、農具レーキ(熊手)の形状から類推して命名した仮称です。
レーキ状水系パターン
2 勝田高津レーキの検討
勝田高津レーキ付近の地形段彩図を次に示します。
勝田高津レーキ付近の地形段彩図
勝田高津レーキを形成した地殻変動(沈降)の様子をより詳しく知るために、上記地形段彩図のうち18mから25m未満の標高を黄色で塗りつぶしてみました。
勝田高津レーキ付近の補助地形段彩図(18m~25m未満を黄色で塗りつぶし)
この補助地形段彩図を使って地形を検討し、その結果を次に示しました。
勝田高津レーキを形成した地殻変動(沈降)のイメージ
基図は補助地形段彩図
Aの範囲がレーキ状水系網をつくった時にできた湖沼のイメージです。
Bの範囲は標高分布から地殻変動(沈降)が及んだと考えられる範囲です。東端の河川(上手繰川)はレーキに参加していません。
AとBを図化したことにより、勝田高津レーキのイメージをより具体的に捉えることができたと思います。
この結果を本来の地形段彩図上で表現すると次のようになります。
勝田高津レーキを形成した地殻変動(沈降)のイメージ
基図は地形段彩図
この図から、勝田高津レーキが出来た際の沈降部の前面(北側)に立ちはだかるべき隆起部(高所部)は現在地形として明瞭ではないことがわかります。
また、それは現在の新川(平戸川)付近で低く、南東方向に行くに従って高くなっています。
このような特徴から、勝田高津レーキの形成は主に沈降(向斜)によるもので、川の流れを遮る隆起は顕著でないような印象を持ちます。
Bの領域を流れる上手繰川は標高の高い台地を突っ切って流れていますから、この標高の高さは原始上手繰川が流れていたある時期以降に始まった地殻変動のよるものであることは確実です。
つまり、AやBの北側の土地の地殻変動は河川の流れを変えるほどのものではなかったことが証明されると思います。
結論として、勝田高津レーキは主に沈降運動(向斜運動)によってできたと考えることができると思います。
なお、この図を作成すると、勝田台オタマジャクシ状凹地がBの範囲に入ることになり、オタマジャクシ状凹地形成を類推する上で、一つの材料を得たと考えました。
勝田台オタマジャクシ状凹地の検討は別記事で行います。
参考 地形3D図
勝田高津レーキ付近の地形3D図
5メッシュを使い、地図太郎PLUS+カシミール3Dにより作成。垂直表現は水平表現の30倍。
最近記事のふりかえり
シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第4部 下総台地形成に遡る その21
「第4部 下総台地形成に遡る」記事連載をふりかえります。
「第4部 下総台地形成に遡る」では次の3点について検討したいと考え、6月末以降、記事を重ねてきています。
●「第4部 下総台地形成に遡る」で検討したい事柄
ア 下総上位面が離水した当時の海岸地形を知る
イ 広域的な地殻変動の傾向と原因等について知る
ウ 局所的特徴的変動地形について整理分類してその成因や時期について知る
「ア 下総上位面が離水した当時の海岸地形を知る」については、検討結果を次の記事にしています。
2014.06.28記事「下末吉海進期バリアー島の学習 その1」~2014.07.05記事「下末吉海進期バリアー島の学習 その6」
「イ 広域的な地殻変動の傾向と原因等について知る」については、検討結果を次の記事にしています。
2014.07.07記事「下総台地の広域的地殻変動の学習 その1」
2014.07.08記事「下総台地の広域的地殻変動の学習 その2」
「ウ 局所的特徴的変動地形について整理分類してその成因や時期について知る」については次の記事に局所的特徴的変動地形のリストを掲げ、その検討を逐一記事にすることとして、スタートしました。
2014.07.10記事「下総台地の局所的特徴的変動地形」
最初に小崖地形の検討を次の記事で行いました。
2014.07.11記事「小崖地形(断層地形) その1」~2014.07.13記事「小崖地形(断層地形) その3」
この検討の中で、小崖地形の東端が宇那谷川(長沼池)を超えて四街道の方に延伸していることに気がつきました。
この新発見に関連した検討を次の記事にしています。
2014.07.14記事「柏井小崖(柏井断層)がレーキ形成小崖であることに気がつく」
2014.07.15記事「柏井小崖(柏井断層)と和良比レーキ等をつなぐ証拠」
2014.07.16記事「四街道市付近の谷中分水界列」
2014.07.17記事「新発見 小深川谷津は化石谷津である」
2014.07.19記事「3つの小崖(断層)の東側延伸把握」
2014.07.20記事「四街道付近の原始平行河川の復元」
2014.07.23記事「水系網を変化させた地殻変動の伝播方向」
2014.07.14記事以降の7記事は想定外の新発見に関する予定外記事であり、自分の興味を大いに深めることができました。
また、想定外の新発見により、検討スタート時点の局所的特徴的変動地形の把握を修正する必要が生じました。
そこで、今後の検討対象リストを次のように設定しなおします。
主な局地的特徴的変動地形及び要確認地形(2014.07.27修正)
主な局地的特徴的変動地形及び要確認地形リスト(2014.07.27修正)
番号6、7、8、10、11は欠番
なお、番号1小崖地形(断層地形)の検討はまだいろいろあるのですがそれはひとまずここで区切り、他のリスト掲載地形検討に進みます。
……………………………………………………………………
このシリーズ記事は次のサイトに掲載順に再掲しています。
サイト「花見川地峡史 -メモ・仮説集-」
第4部 下総台地形成に遡る その21
「第4部 下総台地形成に遡る」記事連載をふりかえります。
「第4部 下総台地形成に遡る」では次の3点について検討したいと考え、6月末以降、記事を重ねてきています。
●「第4部 下総台地形成に遡る」で検討したい事柄
ア 下総上位面が離水した当時の海岸地形を知る
イ 広域的な地殻変動の傾向と原因等について知る
ウ 局所的特徴的変動地形について整理分類してその成因や時期について知る
「ア 下総上位面が離水した当時の海岸地形を知る」については、検討結果を次の記事にしています。
2014.06.28記事「下末吉海進期バリアー島の学習 その1」~2014.07.05記事「下末吉海進期バリアー島の学習 その6」
「イ 広域的な地殻変動の傾向と原因等について知る」については、検討結果を次の記事にしています。
2014.07.07記事「下総台地の広域的地殻変動の学習 その1」
2014.07.08記事「下総台地の広域的地殻変動の学習 その2」
「ウ 局所的特徴的変動地形について整理分類してその成因や時期について知る」については次の記事に局所的特徴的変動地形のリストを掲げ、その検討を逐一記事にすることとして、スタートしました。
2014.07.10記事「下総台地の局所的特徴的変動地形」
最初に小崖地形の検討を次の記事で行いました。
2014.07.11記事「小崖地形(断層地形) その1」~2014.07.13記事「小崖地形(断層地形) その3」
この検討の中で、小崖地形の東端が宇那谷川(長沼池)を超えて四街道の方に延伸していることに気がつきました。
この新発見に関連した検討を次の記事にしています。
2014.07.14記事「柏井小崖(柏井断層)がレーキ形成小崖であることに気がつく」
2014.07.15記事「柏井小崖(柏井断層)と和良比レーキ等をつなぐ証拠」
2014.07.16記事「四街道市付近の谷中分水界列」
2014.07.17記事「新発見 小深川谷津は化石谷津である」
2014.07.19記事「3つの小崖(断層)の東側延伸把握」
2014.07.20記事「四街道付近の原始平行河川の復元」
2014.07.23記事「水系網を変化させた地殻変動の伝播方向」
2014.07.14記事以降の7記事は想定外の新発見に関する予定外記事であり、自分の興味を大いに深めることができました。
また、想定外の新発見により、検討スタート時点の局所的特徴的変動地形の把握を修正する必要が生じました。
そこで、今後の検討対象リストを次のように設定しなおします。
主な局地的特徴的変動地形及び要確認地形(2014.07.27修正)
主な局地的特徴的変動地形及び要確認地形リスト(2014.07.27修正)
番号
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地形区分
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固有名称(仮称)
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摘要
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1
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小崖(断層地形)
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柏井小崖(柏井断層)
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柏井レーキ、和良比レーキ、吉岡レーキ、吉岡レーキ西の地溝状地形を含む
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花島小崖(花島断層)
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犢橋小崖
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2
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小崖(断層地形)
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3
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オタマジャクシ状凹地
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勝田台オタマジャクシ状凹地
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すぐ北にも類似地形あり
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4
|
オタマジャクシ状凹地
|
牧の原オタマジャクシ状凹地
|
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5
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隆起地形
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9
|
地溝状地形
|
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12
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レーキ状水系パターン
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勝田高津レーキ
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南縁は断層崖?
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13
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レーキ状水系パターン
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高崎川・南部川レーキ
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14
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凹地の浸食地形?
(円弧状地形模様)
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15
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凹地の浸食地形?
(円弧状地形模様)
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16
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凸地の浸食地形?
|
角崎大曲地形
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17
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凹地の浸食地形?
|
||
18
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旧河道あるいは変動地形(凹地)?
|
なお、番号1小崖地形(断層地形)の検討はまだいろいろあるのですがそれはひとまずここで区切り、他のリスト掲載地形検討に進みます。
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このシリーズ記事は次のサイトに掲載順に再掲しています。
サイト「花見川地峡史 -メモ・仮説集-」
2014年7月26日土曜日
暑い早朝散歩
日の出時刻の早朝ですが気温28度、湿度過多の状態で、今朝の散歩は最初から最後まで期待する爽快感ゼロでした。
霧とか霞とか表現するより、「水蒸気」と表現することがふさわしい湿気が土地全体を覆っています。
軽便鉄道橋台コンクリートがほぼ完全にクズに覆われていて、蒸し暑さを倍増する風景になっています。
軽便鉄道橋台コンクリートを覆ったクズ(通常写真)
サイクリングロードに差し込んだ太陽光が水蒸気に反射して赤く光っていました。
水蒸気に反射して赤く見える太陽光(通常写真)
水蒸気に反射して赤く見える太陽光(アートモード写真)
弁天橋から見る風景もまことに暑苦しいものでした。
水蒸気過多で暑苦しい花見川風景(通常写真)
水蒸気過多で暑苦しい花見川風景(アートモード写真)
2014年7月23日水曜日
水系網を変化させた地殻変動の伝播方向
シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第4部 下総台地形成に遡る その20
小崖地形(断層地形)が帯状に平行的に分布していますが、それが生起した順番は南西から北東方向へであると考えています。
3つの小崖(断層)を例にとれば、犢橋小崖(犢橋断層)→花島小崖(花島断層)→柏井小崖(柏井断層)の順番で生起したと考えています。
このような考えの妥当性を復元した水系網を分析して、検討してみました。
1 ケース1 地殻変動が南西から北東方向へと伝播したと考えた時の水系網変化シミュレーション
東京湾中心部に地殻変動の中央があるので、そこから地殻変動が周辺に伝播していったという考え方です。
水系の方からみると、上流から下流方向に向かって地殻変動が伝播していった場合です。
ケース1 地殻変動が南西から北東方向へと伝播したと考えた時の水系網変化の想定
6枚の図を順番に眺めて、地形が変化する様子に特段の矛盾点は見つかりませんでした。
2 ケース2 地殻変動が北東から南西方向へと伝播したと考えた時の水系網変化シミュレーション
東京湾中心部に地殻変動の中央があるのですが、地殻変動はその周辺から中央に向かって伝播していったという考え方です。
水系の方からみると、下流から上流方向に向かって地殻変動が伝播していった場合です。
ケース2 地殻変動が北東から南西方向へと伝播したと考えた時の水系網変化の想定
6枚の図を順番に眺めて、ステップ5の図面で、矛盾点が見つかります。
2017.07.19記事「3つの小崖(断層)の東側延伸把握」で記述したとおり、花島小崖(花島断層)は南側地殻が南方向に下る傾動を伴った活動です。
ですから、花島小崖(花島断層)から南側にある全ての谷津は活力を失っています。
谷津の活力がなくなった場所では、小崖(断層)等の地殻変動が生じてもレーキ状水系網は出来ません。
ところが、ステップ5の図面で、犢橋小崖(犢橋断層)の発生にともない、3つのレーキ状水系網の発生が描かれています。
この点は明白な矛盾点です。
ケース2の検討から、ケース2のような地殻変動が生起した可能性は低いと考えています。
3 その他のケース
地殻変動が一斉に生じた場合や、ランダムに生じた場合はそれなりの結果を現在の地形に残すと考えられますが、いまのところ、そのような推測をすることがふさわしいような地形には接していません。
第4部 下総台地形成に遡る その20
小崖地形(断層地形)が帯状に平行的に分布していますが、それが生起した順番は南西から北東方向へであると考えています。
3つの小崖(断層)を例にとれば、犢橋小崖(犢橋断層)→花島小崖(花島断層)→柏井小崖(柏井断層)の順番で生起したと考えています。
このような考えの妥当性を復元した水系網を分析して、検討してみました。
1 ケース1 地殻変動が南西から北東方向へと伝播したと考えた時の水系網変化シミュレーション
東京湾中心部に地殻変動の中央があるので、そこから地殻変動が周辺に伝播していったという考え方です。
水系の方からみると、上流から下流方向に向かって地殻変動が伝播していった場合です。
ケース1 地殻変動が南西から北東方向へと伝播したと考えた時の水系網変化の想定
6枚の図を順番に眺めて、地形が変化する様子に特段の矛盾点は見つかりませんでした。
2 ケース2 地殻変動が北東から南西方向へと伝播したと考えた時の水系網変化シミュレーション
東京湾中心部に地殻変動の中央があるのですが、地殻変動はその周辺から中央に向かって伝播していったという考え方です。
水系の方からみると、下流から上流方向に向かって地殻変動が伝播していった場合です。
ケース2 地殻変動が北東から南西方向へと伝播したと考えた時の水系網変化の想定
6枚の図を順番に眺めて、ステップ5の図面で、矛盾点が見つかります。
2017.07.19記事「3つの小崖(断層)の東側延伸把握」で記述したとおり、花島小崖(花島断層)は南側地殻が南方向に下る傾動を伴った活動です。
ですから、花島小崖(花島断層)から南側にある全ての谷津は活力を失っています。
谷津の活力がなくなった場所では、小崖(断層)等の地殻変動が生じてもレーキ状水系網は出来ません。
ところが、ステップ5の図面で、犢橋小崖(犢橋断層)の発生にともない、3つのレーキ状水系網の発生が描かれています。
この点は明白な矛盾点です。
ケース2の検討から、ケース2のような地殻変動が生起した可能性は低いと考えています。
3 その他のケース
地殻変動が一斉に生じた場合や、ランダムに生じた場合はそれなりの結果を現在の地形に残すと考えられますが、いまのところ、そのような推測をすることがふさわしいような地形には接していません。
2014年7月22日火曜日
オオタカがカラスを威嚇攻撃する
2014.07.21早朝オオタカが単独飛行のカラスを威嚇攻撃したので、私にとっては珍しいので記録しておきます。
下の図に示した通り、八千代市との境付近の千葉市柏井4丁目の芦太山の森が首都圏でも有数のカラスのねぐらとなっています。いわゆる「カラス森」です。
夕方になると周辺全部で、数千羽のカラスが近くの電線や高圧電線に集まり、ねぐらに入る前の待機をしていて壮観です。
早朝になると、このねぐらから四方八方に集団というより三々五々の様子でカラスが自分の餌場に出かけて行きます。
今は日の出時刻が4時40分頃ですが、カラスは4時前のまだ薄暗いうちから飛び立っています。
薄暗い時間では、カラスはお互いに鳴きあって飛行の安全を図っています。
日の出近くになり、空が十分に明るくなるとカラスが鳴きあうことはありません。
さて、2014.07.21早朝4時40分頃、花見川近くを散歩していました。
カラスは三々五々東の方向へ向かっています。もう、鳴きあうことはしていません。
ふと何気なく空を見上げるとカラスが東の方向に1羽飛んでいます。
その飛行に特段の緊張感はありませんから、自分の餌場に向っている普通の飛行です。
突然その背後からオオタカがカラスより相当早いスピードでカラスに向かって飛行していることに気がつきました。
オオタカはカラスに追いつくと、気がつかないカラスの背後に急接近して威嚇し、反転して花見川の方に戻っていきました。
カラスはオオタカの突然の攻撃に大いに取り乱しましたが、オオタカが離れたので、そのまま飛行していきました。
オオタカはそのカラスを捕食するつもりはなかったと思います。怒って威嚇攻撃したのだと思います。
カラスはねぐらから自分の東方の餌場に定時出勤している途中だったのだと思います。
思い切って想像すると、オオタカが花見川付近に設定した自分の縄張りを意識し、そこに入った(通った)カラスを追い出したのだと思います。
オオタカの生命力を感じたようでうれしい光景でした。
これまで、花見川のこの付近でカラスの群れに付きまとわれて、守勢の立場にいるオオタカを何回も見ていますから、オオタカも「やる時はやる」ことがわかり、感心しました。
オオタカがカラスを攻撃した場所
なお、カメラを手に持っていつでも電源を入れられる状態で散歩していたのですが、カメラを操作する余裕はありませんでした。
なお、カメラを手に持っていつでも電源を入れられる状態で散歩していたのですが、カメラを操作する余裕はありませんでした。
こうした観察は動画に撮りたいので、やはり散歩中に自分が見た全てを記録できるアクションカメラが必要です。
2014年7月21日月曜日
花見川のカゲロウ一斉羽化
2014年7月20日の早朝に一斉羽化して水面上を下流方向に向かって流れるように集団で飛ぶカゲロウを観察しました。
コイが水面から上に体を半分出して、立ち泳ぎしながらカゲロウを捕食しようとした姿を見て驚きました。
釣り針にかかって暴れ回っているのではないかと思ったのですが、そうではなく、空中を飛翔しているカゲロウを下流方向に向かって3~4秒間ほど追いかけていたのです。
コイやカメが落下したカゲロウを盛んに食べていました。
花見川水面のカゲロウ飛翔(2014.07.20)
弁天橋上から撮影しました。(動画もアートモードで撮影しているのですが、結果は失敗でした。※)
追記
ブログの動画画面が小さくて、訳が判らないので、ある瞬間のカゲロウと飛翔方向を静止画で示しました。
ある瞬間のカゲロウと飛翔方向
追記
ブログの動画画面が小さくて、訳が判らないので、ある瞬間のカゲロウと飛翔方向を静止画で示しました。
ある瞬間のカゲロウと飛翔方向
花見川水面のカゲロウ飛翔その2(2014.07.20)
(動画もアートモードで撮影しているのですが、結果は失敗でした。※)
なお、本日(7月21日)早朝はカゲロウの飛翔は全くありませんでした。
次の動画は2年前の2012年7月23日撮影のカゲロウ一斉羽化の様子です。
花見川水面のカゲロウ飛翔(2012.07.23)
(動画にアートモードが使えない機種でしたが、結果オーライでした。)
亀が落下したカゲロウを争って食べています。
……………………………………………………………………
※ 使っているカメラ(CASIO EX-ZR700)はアートモードにすると、静止画は1シャッターでアートモード写真と普通写真の2枚の写真が自動で撮れます(2ファイルできます)。そのため油断して動画もそのままアートモードで撮ってしまいました。アートモードにすると動画ではアートモード動画しか撮れません。動画撮影では、対象物によって普通モード撮影にするかアートモード撮影にするか判断する必要があります。
2014年7月20日日曜日
四街道付近の原始平行河川の復元
シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第4部 下総台地形成に遡る その19
2014.07.19記事「3つの小崖(断層)の東側延伸把握」で柏井小崖(柏井断層)、花島小崖(花島断層)、犢橋小崖(犢橋断層)の3つの小崖(断層)が宇那谷川筋(長沼池の筋)を超えて東側に連続していることを記述しました。
その把握の根拠となった情報は地形段彩図および旧版1万分の1地形図の等高線・湿地等の情報によるものです。
さて、3つの小崖(断層)のうち、柏井小崖(柏井断層)と犢橋小崖(犢橋断層)はレーキ状水系を伴う激しいものであることが詳細にわかりました。
その情報から、四街道付近の原始平行河川の復元を試みてみます。
対象範囲は宇那谷川(長沼池)から東で、旧版1万分の1地形図が整備されているところとしました。
1 現在の水系網
現在の水系網と小崖(断層)の位置を次に示します。
四街道付近の水系と3つの小崖(断層)
この図をみると、だれでも、地殻変動前、つまりレーキ状水系網ができる以前の、地形面が離水した直後にできた水系(平行原始河川)をなんとなく感覚的に想定できると思います。
その感覚を、レーキ発生ポイントを特定することによって、ある程度論理的データに置き直してみたいと思います。
2 レーキ状水系網の原理
2013.11.30記事「続 4つの真性レーキから判ること(訂正と各部名称)」等の記事で説明したとおり、北総台地では平行して流れる原始谷津を堰き止めるような地殻変動が繰り返し発生して、各所にレーキ状水系網が発達しています。
レーキ状水系網発達の原理と、各部名称を次に示します。
レーキ状水系網発達の原理
レーキの各部名称
この記事では、B軸とC線が交わったポイントをレーキ発生ポイントを呼ぶことにします。
レーキ発生ポイント
3 原始平行河川の復元
レーキ状水系網発達の原理に基づいて、2つの小崖(断層)によりつくられたレーキ状水系網を元の姿に復元しました。
2つの小崖(断層)がつくったレーキ状水系網は5つありました。
そして、復元しきれないレーキ状水系網が4つあり、それらは未知の小崖(断層)A、B、Cがあると仮定して、レーキ状水系網を元の姿に復元しました。
その結果が次の図です。
レーキ発生ポイントと地殻変動前の復元水系(想定)
きれいな平行河川が復元できましたから、思考プロセスが間違っている可能性は低いと、密かに考えています。
また、未知の小崖(断層)A、B、Cを想定することによって、長沼東岸の「皺地形」と考えていたものの正体が明らかになったと考え、大きな副産物を得たと喜んでいます。
長沼筋に1、4、5、6のレーキ発生ポイントが密集して存在して、その結果、宇那谷川(長沼)の東側に平行して流れていた水系(谷津)は4箇所で寸断されています。その様子が「皺地形」として見えていたのです。
なお、次の各グループは同時代にできたレーキ状水系網であると考えます。
グループあ 1、2、3
グループい 4
グループう 5
グループえ 6、7
グループお 8、9
いまのところ特段の根拠は見つからないのですが、グループあ→い→う→え→おの順番に、つまり南から北に向かってレーキ状水系網発生の地殻変動が始まったのではないかと漠然と考えています。本当にそうであるか、地形を仔細に観察すればわかるかもしれないと考えています。
第4部 下総台地形成に遡る その19
2014.07.19記事「3つの小崖(断層)の東側延伸把握」で柏井小崖(柏井断層)、花島小崖(花島断層)、犢橋小崖(犢橋断層)の3つの小崖(断層)が宇那谷川筋(長沼池の筋)を超えて東側に連続していることを記述しました。
その把握の根拠となった情報は地形段彩図および旧版1万分の1地形図の等高線・湿地等の情報によるものです。
さて、3つの小崖(断層)のうち、柏井小崖(柏井断層)と犢橋小崖(犢橋断層)はレーキ状水系を伴う激しいものであることが詳細にわかりました。
その情報から、四街道付近の原始平行河川の復元を試みてみます。
対象範囲は宇那谷川(長沼池)から東で、旧版1万分の1地形図が整備されているところとしました。
1 現在の水系網
現在の水系網と小崖(断層)の位置を次に示します。
四街道付近の水系と3つの小崖(断層)
この図をみると、だれでも、地殻変動前、つまりレーキ状水系網ができる以前の、地形面が離水した直後にできた水系(平行原始河川)をなんとなく感覚的に想定できると思います。
その感覚を、レーキ発生ポイントを特定することによって、ある程度論理的データに置き直してみたいと思います。
2 レーキ状水系網の原理
2013.11.30記事「続 4つの真性レーキから判ること(訂正と各部名称)」等の記事で説明したとおり、北総台地では平行して流れる原始谷津を堰き止めるような地殻変動が繰り返し発生して、各所にレーキ状水系網が発達しています。
レーキ状水系網発達の原理と、各部名称を次に示します。
レーキ状水系網発達の原理
レーキの各部名称
この記事では、B軸とC線が交わったポイントをレーキ発生ポイントを呼ぶことにします。
レーキ発生ポイント
3 原始平行河川の復元
レーキ状水系網発達の原理に基づいて、2つの小崖(断層)によりつくられたレーキ状水系網を元の姿に復元しました。
2つの小崖(断層)がつくったレーキ状水系網は5つありました。
そして、復元しきれないレーキ状水系網が4つあり、それらは未知の小崖(断層)A、B、Cがあると仮定して、レーキ状水系網を元の姿に復元しました。
その結果が次の図です。
きれいな平行河川が復元できましたから、思考プロセスが間違っている可能性は低いと、密かに考えています。
また、未知の小崖(断層)A、B、Cを想定することによって、長沼東岸の「皺地形」と考えていたものの正体が明らかになったと考え、大きな副産物を得たと喜んでいます。
長沼筋に1、4、5、6のレーキ発生ポイントが密集して存在して、その結果、宇那谷川(長沼)の東側に平行して流れていた水系(谷津)は4箇所で寸断されています。その様子が「皺地形」として見えていたのです。
なお、次の各グループは同時代にできたレーキ状水系網であると考えます。
グループあ 1、2、3
グループい 4
グループう 5
グループえ 6、7
グループお 8、9
いまのところ特段の根拠は見つからないのですが、グループあ→い→う→え→おの順番に、つまり南から北に向かってレーキ状水系網発生の地殻変動が始まったのではないかと漠然と考えています。本当にそうであるか、地形を仔細に観察すればわかるかもしれないと考えています。
2014年7月19日土曜日
3つの小崖(断層)の東側延伸把握
シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第4部 下総台地形成に遡る その18
1 3つの小崖(断層)の分布想定
3つの小崖(断層)の分布が宇那谷川(長沼)を超えて東側に分布していることに気がつきました。
その分布想定をまとめてみました。
3つの小崖(断層)だけでなく、どうしてもその存在を考えなければならない小崖(断層)も記入してあります。
3つの小崖(断層)の分布想定
地形段彩図+旧版1万分の1地形図に表示
3つの小崖(断層)の分布想定
標準地図に表示
次に3つの小崖(断層)の概要をまとめてみます。
2 柏井小崖(柏井断層)の東側延伸把握
2014.07.14記事「柏井小崖(柏井断層)がレーキ形成小崖であることに気がつく」で柏井小崖(柏井断層)をすでに、東側に延伸して把握し直してあります。
柏井小崖(柏井断層)が多数のレーキ状水系を形成しているという仮説
判らなかったことが一つ判る様になると、雪崩をうつように、次々に疑問が氷解して、地形の成り立ちの全体像が判り出します。
3 花島小崖(花島断層)の東側延伸把握
花島小崖(花島断層)は長沼をつくったり、小さな湖沼跡を残している、「静かな」地殻変動です。花島小崖(花島断層)にはレーキ状水系は1箇所もありません。これは花島小崖(花島断層)の南側地殻が南方向に下る傾動を伴ったため、小崖(断層)発生後、谷津を発達させるような水の流れが失われたためだと考えています。
この花島小崖(花島断層)の東側延伸部は、まことに静かな地形的影響(凹地や緩傾斜面等)を指標にして、東側に続くことを把握できます。
花島小崖(花島断層)の東側延伸把握
4 犢橋小崖(犢橋断層)の東側延伸把握
犢橋小崖(犢橋断層)の東側延伸部と考える地形は柏井小崖(柏井断層)の影響と比べると小さいですが、花島小崖(花島断層)と比べると大変明瞭な地形となっています。
犢橋小崖(犢橋断層)の東側延伸把握
ここまでの検討で、3つの小崖地形(断層地形)にそれぞれ個性があることがわかりました。
またそれらの3つのセットの北側(北東側)と南側(南西側)の隆起・沈降軸との関係が気になります。
第4部 下総台地形成に遡る その18
1 3つの小崖(断層)の分布想定
3つの小崖(断層)の分布が宇那谷川(長沼)を超えて東側に分布していることに気がつきました。
その分布想定をまとめてみました。
3つの小崖(断層)だけでなく、どうしてもその存在を考えなければならない小崖(断層)も記入してあります。
3つの小崖(断層)の分布想定
地形段彩図+旧版1万分の1地形図に表示
3つの小崖(断層)の分布想定
標準地図に表示
次に3つの小崖(断層)の概要をまとめてみます。
2 柏井小崖(柏井断層)の東側延伸把握
2014.07.14記事「柏井小崖(柏井断層)がレーキ形成小崖であることに気がつく」で柏井小崖(柏井断層)をすでに、東側に延伸して把握し直してあります。
柏井小崖(柏井断層)が多数のレーキ状水系を形成しているという仮説
判らなかったことが一つ判る様になると、雪崩をうつように、次々に疑問が氷解して、地形の成り立ちの全体像が判り出します。
3 花島小崖(花島断層)の東側延伸把握
花島小崖(花島断層)は長沼をつくったり、小さな湖沼跡を残している、「静かな」地殻変動です。花島小崖(花島断層)にはレーキ状水系は1箇所もありません。これは花島小崖(花島断層)の南側地殻が南方向に下る傾動を伴ったため、小崖(断層)発生後、谷津を発達させるような水の流れが失われたためだと考えています。
この花島小崖(花島断層)の東側延伸部は、まことに静かな地形的影響(凹地や緩傾斜面等)を指標にして、東側に続くことを把握できます。
花島小崖(花島断層)の東側延伸把握
4 犢橋小崖(犢橋断層)の東側延伸把握
犢橋小崖(犢橋断層)の東側延伸部と考える地形は柏井小崖(柏井断層)の影響と比べると小さいですが、花島小崖(花島断層)と比べると大変明瞭な地形となっています。
ここまでの検討で、3つの小崖地形(断層地形)にそれぞれ個性があることがわかりました。
またそれらの3つのセットの北側(北東側)と南側(南西側)の隆起・沈降軸との関係が気になります。
2014年7月18日金曜日
ブログ記事の探し方・読み方
ブログ「花見川流域を歩く」(bloggerブログ)における記事の探し方・読み方をまとめてみました。
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