2026年4月1日水曜日

2026年3月のブログ活動ふりかえりと4月の見通し

 March 2026 Blog Activity Review and April Outlook


This post reviews the activities of the blog "Walking the Hanami River Basin" for March 2026 and provides an outlook for April.

The high-concentration flow (shell mud layer) concept, which was developed at the end of February, was confirmed in March through fabric observation of 3D models of exfoliated cross-sections. Furthermore, a new shell layer classification was attempted by applying this concept. In April, the cross-sectional comparison work based on the new shell layer classification will be expanded.

I enjoyed creating 3D models of exhibits at the Yachiyo City Local History Museum and wrote articles about it.

I enjoyed collecting archaeological stamps and wrote articles about them.

I enjoyed learning 3D-related technologies and wrote articles about them.


ブログ「花見川流域を歩く」の2026年3月活動をふりかえり、4月活動を見通しました。

2月末に生まれた高濃度流(貝殻泥層)概念を、3月に剥取断面3Dモデルのファブリック観察で確かめました。さらに、この概念を適用して新たな貝層区分を試行しました。4月は新たな貝層区分による断面対比作業を拡張する予定です。

八千代市郷土博物館展示物の3Dモデル作成を楽しみ、記事にしました。

考古学切手蒐集を楽しみ、記事にしました。

3D関連などの技術習得を楽しみ、記事にしました。

1 ブログ「花見川流域を歩く」のふりかえり

1-1 有吉北貝塚北斜面貝層の貝層断面図対比作業

2月末に貝層堆積機構が高濃度流(貝殻泥流)によるものであるとする概念が貝層写真ファブリック観察から生まれました。3月にその概念にもとづいて剥ぎ取り断面3Dモデルファブリック観察を行い、概念の確からしさを確認しました。さらに土器集中ゾーン写真ファブリック観察で、5断面で2波の高濃度流(貝殻泥流)を予察しました。全部で10記事を書きました。

1-2 展示物の観察記録3Dモデル作成

八千代市郷土博物館展示物などの観察記録3Dモデル作成を楽しみ、11記事を書きました。

1-3 考古学切手蒐集

考古学切手蒐集を楽しみ、6記事を書きました。

1-4 技術習得

3D関連などの技術習得を楽しみ、8記事を書きました。この中で、次の事項は今後の活動に役立つもので、自分にとっての「新技術」です。

・Sketchfab投稿3DモデルリストのPythonによるダウンロード

・視覚変奏動画のPhotoshopによる作成

・3DF Zephyr Liteの最新バージョンによる精度向上確認(により、過去3Dモデルの改良が可能であることの確認)

2 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」のふりかえり

早朝散歩記事4編を書きました。

3 2026年3月活動の特徴

3-1 北斜面貝層検討(断面対比作業)

2月末に生まれた高濃度流(貝殻泥流)概念を3月に入って確かめて、この概念で断面対比作用をやり直す決断がついたことは、北斜面貝層検討作業における大きな画期になったと考えます。

3-2 展示物3Dモデル、考古学切手、技術習得

展示物3Dモデル、考古学切手、技術習得について継続して記事を書き、自分のブログ活動として定着したように感じます。過去にはこれらの記事作成で「存在する時間」をすべて消費して楽しむ「悪風」がありましたが、現在その「悪風」はかなり退治しています。

3-3 X(Twitter)活動の終了

突然、X(Twitter)からアカウントの永久凍結の連絡を受けました。理由は規約違反(信頼性に反するルールに違反)です。違反の自覚がないので異議申し立てを2回しましたが、返答はありませんでした。

連絡してきた相手がAIであり、コミュニケーションできる状況ではないので、アカウント凍結は受け入れざるを得ません。15年間無料で利用できたことはXに感謝し、別アカウント作成は止めて、X活動は終了することにします。

15年間Xで私をフォローしていただいた1000人以上の皆様、いいねをいただき、リポストしていただいた多くの皆様に心から感謝し、御礼申し上げ、X活動終了のご挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。

今後はXに投入したエネルギーをブログ充実に振り向けたいと思います。

4 2026年4月活動の見通し

北斜面貝層検討では、5断面の検討を周辺断面に拡張敷衍して、高濃度流概念の適用蓋然性をさらに確かめる予定です。高濃度流概念適用がどれだけ的確なものであるのか、検討を深めることが大切であり、いたずらに定形作業を進めることはいましめることにします。貝層断面対比作業における技術的飛躍を確実にしたいと思います。

展示物3Dモデル、考古学切手、技術習得に取組みます。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2026年3月記事(〇は閲覧の多いもの)

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2026年3月記事


2026年3月 Sketchfabに投稿した3Dモデル


2026年3月 YouTubeに投稿した動画


2026年3月 ブログ「花見川流域を歩く」投稿記事に掲載した画像


2026年3月31日火曜日

考古学切手 ドイツの考古学 ドイツ発行

 Archaeological Stamps: Archäologie in Deutschland, Issued in Germany


I enjoyed stamp issued in Germany in 2002, themed "Archäologie in Deutschland." The stamps feature a rather understated image: an aerial photograph of the remains of Roman public baths. This suggests that archaeology holds a high social value in Germany.


2002年にドイツで発行された「ドイツの考古学」をテーマにした記念切手を楽しみました。ローマ時代公衆浴場跡の空撮写真という地味な絵で切手を作っています。ドイツでは考古学の社会的価値が高いことを察します。

1 ドイツの考古学 ドイツ発行


ドイツの考古学 ドイツ発行

2002年

テーマ:ドイツの考古学

額面:51ペニヒ(ユーロ導入直前)

描画内容:ヴルムリンゲンにあるローマ時代の公衆浴場跡の空撮写真


空撮写真(https://www.schutzhaus-wurmlingen.de/index.php/bilderから引用)

2 Römisches Bad Wurmlingenの場所


Römisches Bad Wurmlingenの場所(GoogleMap)

3 感想

考古学切手蒐集を趣味としていて、既に多数の切手を所持しています。しかし、この切手に類似する切手がいつまで待っても集まりません。考古学切手はほとんどすべて特徴的な出土遺物や柱・建物・構造物など自慢の地物を描画内容としています。しかしこの切手は確かに出土した建物基礎ですからそれ自身は価値の高い遺構ですが、切手に描画する内容としては地味です。建物基礎分布図という地味さのために類似切手がないのだと気が付きました。

ドイツでは考古学の社会的価値が高く、従ってお宝を図案にしなくても、考古学的資料そのものでも切手図案になり、社会が許容するのだと思います。


3D空間における発掘状況写真の土器片と密集土器分布図の対応関係

 Correspondence between pottery fragments in excavation photos and the distribution map of densely packed pottery in 3D space


By observing the correspondence between pottery fragments shown in excavation photos and the distribution map of densely packed pottery (information derived from artifact registers and artifact distribution maps), I was able to truly appreciate the high accuracy of the 3D coordinates of artifacts obtained from paper documents.


発掘状況写真に写る土器片と密集土器分布図(遺物台帳・遺物分布図由来情報)の対応関係が観察できるので、紙から取得した遺物3D座標の精度の高さを実感することができました。

この記事は2026.03.30記事「断面の模式的予備解釈」に続く作業中における感想です。

1 6断面の密集土器分布

5断面に続き、6断面の密集土器分布を把握しました。


6断面前後10㎝以内の密集土器分布

この分布図は次のような3D空間で作成しました。


3D空間における密集土器分布と6断面

6断面密集土器土器分布を発掘調査報告書掲載断面にプロットすると次のようになります。


6断面前後10㎝以内の密集土器分布

2 発掘状況写真と6断面との関係


発掘状況写真と6断面との関係

3 6断面における発掘状況写真の土器片と密集土器分布図の対応関係

6断面における発掘状況写真の土器片と密集土器分布図との対応関係を明瞭に把握できます。


6断面における発掘状況写真の土器片と密集土器分布図の対応関係

この資料から、逆に写真の理解が進み、土器片の高さの微妙な違いを写真から感得できるようになりました。

4 感想

発掘状況写真に写る土器片と密集土器分布図(遺物台帳・遺物分布図由来情報)の対応関係が観察できるので、紙から取得した遺物3D座標の精度の高さを実感することができました。

紙から遺物3D座標を取得する活動に投入した膨大なエネルギーが今後の貝層発達史検討に生きることが最終確定的に判り、とてもうれしいことです。

5 今後の作業

発掘状況写真土器片と密集土器分布図の対応関係に基づいて、5断面と同じように断面の模式的予備解釈を行います。


2026年3月30日月曜日

局部磨製石斧6点(八千代市芝山遺跡・坊山遺跡)観察記録3Dモデル

 Observation Record 3D Model of 6 Partially Polished Stone Axes (Shibayama and Bouyama Sites, Yachiyo City)


I enjoyed creating 3D models of six partially polished stone axes exhibited at the Yachiyo City Local History Museum. Upon closer observation, I noticed that all of them curve along their long axis. The partially polished stone axe excavated from the Mikoshiba site, which I previously viewed at the Ina City Creative Center, has a straight line along its long axis. This difference is intriguing.


八千代市郷土博物館に展示されている局部磨製石斧6点の観察記録3Dモデル作成を楽しみました。よく観察すると何れも長軸方向にカーブしています。以前伊那市創造館で観覧した神子柴遺跡出土局部磨製石斧は長軸方向に直線です。その違いに興味が深まります。

1 局部磨製石斧6点(八千代市芝山遺跡・坊山遺跡)観察記録3Dモデル

局部磨製石斧6点(八千代市芝山遺跡・坊山遺跡)観察記録3Dモデル

右端1点は芝山遺跡、他5点は坊山遺跡。左端1点は岩宿博物館から里帰り中。

撮影場所:八千代市郷土博物館

撮影月日:2026.03.10


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 134 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(ワイヤフレーム)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)

2 局部磨製石斧6点(八千代市芝山遺跡・坊山遺跡)展示風景の視覚変奏動画


局部磨製石斧6点(八千代市芝山遺跡・坊山遺跡)展示風景の視覚変奏動画

6フィルター写真のバリエーションをクロスディゾルブを使って連続表示したスライドシーケンス動画です。Photoshopで作成しました。

3 メモ

6点の局部磨製石斧を3Dモデルでよく観察すると、何れも長軸方向にカーブしていることと、基部(局部磨製と反対部)に、わずかな凹みが意図して刻まれていることを観察しました。基部の凹みは棒を石斧にとりつけるときに縛る紐が引っかかるための装置であると考えました。


カーブと凹み

なお、以前伊那市創造館で観覧した箕輪村神子柴遺跡出土局部磨製石斧は全て長軸方向に直線で整形されていて、カーブしているものは有りませんでした。八千代市出土局部磨製石斧と神子柴遺跡出土局部磨製石斧の違いに興味が深まります。


長野県箕輪村神子柴遺跡出土石斧(伊那市創造館展示)


断面の模式的予備解釈

 A Schematic Preliminary Interpretation of the Cross-Section


I have been continuing my detailed analysis of the pottery-dense zone of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. During this work, a schematic preliminary interpretation of the cross-section emerged, which I have noted down. I assumed two waves of shell mudflow (high-concentration flow) in the cross-section.


有吉北貝塚北斜面貝層の土器密集ゾーンの詳細分析を継続してきました。その作業の中で、断面の模式的予備解釈が生まれましたのでメモしました。断面に2波の貝殻泥流(高濃度流)を想定しました。

この記事は2026.03.26記事「294土器の出土場所の特定」の続きです。

1 上下2層で構成される土器密集


上下2層で構成される土器密集

2 土器密集の分布


密集土器分布(Blender作業図)


5断面の密集土器分布

3 断面の模式的予備解釈


断面の模式的予備解釈

土器密集が上下2層で構成される事実を踏まえ、294土器出土場所付近の写真を模式的予備解釈しました。下総層群(基盤)の上に土器混じり泥層と貝殻混じり泥層のセットが2つ乗っていると捉えました。それぞれのセットを下から第1波貝殻泥流堆積物、第2波貝殻泥流堆積物と捉えました。

この付近(266グリッド)で貝殻泥流(高濃度流)が止まったと想定します。貝殻泥流が止まるとき、その中に含まれていた土器片が重力で沈下して下凸で堆積し、その上に土器片より軽い貝殻混じり泥が堆積した想定します。


予備解釈 密集土器を基底とする2波の貝殻泥流

上記断面の模式的解釈を5断面全体の敷衍して、2波の貝殻泥流の範囲を断面図に描き込みました。

詳細な検討を待つことなく、まず自分の想定を作業仮説として図化して、その作業仮説を叩いて、より正確な仮説造成作業を進めることにします。

有吉北貝塚北斜面貝層の断面の対比作業を進める上で、その根拠が多少虚弱であっても、作業仮説に基づいて作業を進めることが必須です。

4 発掘調査報告書の5断面の注釈について

発掘調査報告書の5断面には「第206図における土器出土層準」という注釈が線付きで描き込んであります。線の先は土器密集の下層部分です。しかし、土器密集の主要部分は上層部分です。注釈は間違いではありませんが、正確なものではありません。


2026年3月29日日曜日

Sketchfabに投稿した3Dモデル1420件の日付入リスト作成

 Creating a dated list of 1420 3D models uploaded to Sketchfab


From 2019 to the present (2026), I have uploaded 1420 3D models to Sketchfab. I obtained this dated list using the Sketchfab Data API v3. I downloaded it using a Python script. This allows me to begin organizing my Sketchfab-uploaded 3D models.


2019年から現在(2026年)までに私がSketchfabに投稿した3Dモデルは1420件になります。この日付入リストをSketchfab Data API v3 を利用して取得しました。Pythonスクリプトによりダウンロードしました。これによりSketchfab投稿3Dモデルの整理作業に着手できます。

1 Sketchfab画面


Sketchfab画面

現在(2026.03.29)1420件の3Dモデルを投稿した私のSketchfab画面です。

Sketchfab画面から3Dモデルのリストや3Dモデル投稿の日付を知ることが出来ないので不便です。

2 日付入3Dモデルリストの取得方法

Sketchfab Data API v3 を利用して、Pythonスクリプトにより日付入3Dモデルリストをcsvファイルでダウンロードしました。Pythonスクリプト生成はChatGPT支援によります。

3 取得した日付入3Dモデルリスト


取得した日付入3Dモデルリスト(直近部分 ~2026.03.27)


取得した日付入3Dモデルリスト(最初部分 2019.03.12~)

4 今後の3Dモデル整理

3Dモデルの対象分類、時代分類、場所(遺跡)分類、観覧場所分類等を行い、3Dモデルのデータベースを作成し、今後の自分の学習の基礎資料とします。

csvファイルには3DモデルURLも掲載しているので、csvファイルから直接Sketchfabの3Dモデルに飛ぶこともでき、便利です。

5 ChatGPTのケアレスミス

絶大なるパワーをそこから汲み取っているChatGPTが、今回はPythonスクリプト生成でケアレスミスをして、その結果2時間程時間を無駄にしました。時々(20回に1回くらい?)ChatGPTがミスをするので、要注意です。


2026年3月28日土曜日

考古学切手 チャタルホユック遺跡 トルコ共和国発行

 Archaeological stamp: Çatalhöyük site, issued by the Republic of Turkey


I enjoyed this archaeological stamp featuring the Çatalhöyük site in Turkey.


トルコのチャタルホユック遺跡をテーマとした考古学切手を楽しみました。

1 トルコのチャタルホユック遺跡 トルコ共和国発行


トルコのチャタルホユック遺跡 トルコ共和国発行

2025年

EUROPAシリーズ(2025年テーマ:考古学的発見)

テーマ: トルコの「チャタルホユック」の遺跡をテーマにしている。ユネスコ世界遺産にも登録されている新石器時代の重要な遺跡です。

額面:35トルコリラ

2 AIによる説明

チャタルホユック遺跡(紀元前7500年〜6200年頃、トルコ)は、世界最古の都市遺跡とされ、住居の壁面に残された鮮明な壁画やレリーフが有名です。赤・黄・黒の顔料を用い、狩猟や野生動物、幾何学模様などを描写しており、新石器時代の精神世界や高度な芸術表現を示す貴重な考古学的資料です。 

●チャタルホユックの壁画の主な特徴と内容

場所: 住居内の漆喰(しっくい)が塗られた壁面。

技法: 漆喰の上に赤土、黄土、炭などの顔料で描かれ、上塗りが繰り返されていたため、良好な状態で保存された。

モチーフ: 野生動物(牡牛、ライオン、ヒョウ)や、狩猟シーン、人間、幾何学模様が中心。

有名なテーマ:

狩猟場面: 猛獣や獲物を追いかける描写。

火山噴火図(とされる壁画): 町の上空で火山が噴火する様子を描いたとされる最古の壁画例(議論あり)。

幾何学模様: 装飾的または象徴的なパターン。

表現の傾向: 初期は幾何学模様が多く、後の時代になると、より自然主義的で高度な技術(輪郭線を彫り込む、立体感を出す)を用いた描写が見られる。 

●保存と展示

遺跡自体が世界遺産に登録されており、発掘現場で直接壁画の痕跡を見ることができるほか、一部は「アナトリア文明博物館(アンカラ)」やコンヤの博物館に収蔵されています。 

これらの壁画は、当時の人々の生活、信仰、死生観、そして環境との関わりを示す、人類史においてきわめて重要な美術・歴史遺産です。

3 チャタルホユック遺跡の場所


チャタルホユック遺跡の場所(Google earth pro画面)


チャタルホユック遺跡(Google earth pro画面)

チャタルホユック遺跡はコンヤから約20㎞の場所にあります。10年前にトルコ旅行した時にはこの遺跡を知らなかったので、情報を集めることもなく、他の事柄に関する興味を満足させて、通り過ぎました。もし知っていたら、そこに行くことは出来なかったですが、いろいろと情報をあつめて、持ち帰るモノ(紙資料など)もあったかもしれません。

これまでの海外旅行はほとんどすべてGPSログを取っています。上図には2016.11.26前後の移動ログを描き込みました。

顔面突起(八千代市赤作遺跡)観察記録3Dモデル

 顔面突起(八千代市赤作遺跡)観察記録3Dモデル


Observation Record 3D Model of Face-Mounted Handle (Akasaku Site, Yachiyo City)


I enjoyed creating an observation record 3D model of the face-mounted handle (Akasaku Site, Yachiyo City) exhibited at the Yachiyo City Local History Museum. I had created a 3D model of the same object five years ago, and comparing the two, I was able to confirm an improvement in quality.


八千代市郷土博物館に展示されている顔面突起(八千代市赤作遺跡)の観察記録3Dモデル作成を楽しみました。5年前にも同じ対象の3Dモデルを作成していて、較べると品質向上を確認できました。

1 顔面突起(八千代市赤作遺跡)観察記録3Dモデル

顔面突起(八千代市赤作遺跡)観察記録3Dモデル

撮影場所:八千代市郷土博物館

撮影月日:2026.03.10


展示の様子

2重ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 96 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)

2 顔面突起(八千代市赤作遺跡)展示風景の視覚変奏動画


顔面突起(八千代市赤作遺跡)展示風景の視覚変奏動画

6フィルター写真のバリエーションをクロスディゾルブを使って連続表示したスライドシーケンス動画です。Photoshopで作成しました。

3 参考 同一対象過去作成3Dモデル

顔面突起(十三菩提式)(八千代市赤作遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:八千代市立郷土博物館「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」

撮影月日:2021.11.02

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 33 images

2021.11.06記事「十三菩提式土器顔面突起の3Dモデル観察

4 技術的感想

2重のガラス面越しという劣悪な撮影環境ですが、3Dモデル品質はそれなりのものになりました。2021年に作成した3Dモデルと較べるとメッシュの粗さが異なり、今回作成3Dモデルの相対精緻さが確認できます。撮影枚数の違いとフォトグラメトリソフト(3DF Zephyr Lite)バージョンアップの双方に起因して品質向上しています。


今回作成3Dモデル(テクスチャ無し)


2021年作成3Dモデル(テクスチャ無し)

2026年3月26日木曜日

294土器の出土場所の特定

 Identification of the excavation site of 294 pottery fragments


The excavation site of 294 pottery fragments (the largest pottery fragments in the northern slope shell layer) has been identified. This confirms that the pottery fragments in the concentrated zone are distributed across two layers, upper and lower.


294土器(北斜面貝層最大級土器)の出土場所を特定しました。それにより、土器集中ゾーンの土器は上下2層で分布していることを確認しました。

この記事は2026.03.26記事「359土器の出土場所の特定」の続きです。

1 294土器(a土器)の出土状況

a土器は写真と平面図の対比指標としてつかった土器です。


a土器を対比指標として使った写真


a土器を対比指標として使った平面図

この土器は発掘調査報告書では294土器で、北斜面貝層最大級土器です。西野雅人さんによって「加曽利EⅡ式中~新」として分類されています。


294土器


294土器出土状況写真

土器片がほとんど下凸になっていて、貝殻泥流で流されてきた土器片が停止する時に重力により下凸に回転して沈下堆積した様子が読み取れます。


294土器資料

2 294土器の出土場所


294土器の出土場所

294土器の出土場所を5断面でほぼ特定しました。その高さは359土器より20~40㎝高い場所になります。

つまりこの付近の土器集中は上下2層から構成されていることが判明しました。

土器片が最下層で、その上に貝殻を含む泥層からなる断面セットが1波の貝殻泥流の跡であると想定します。

従って、266グリッド付近では発生時期が異なる2波の貝殻泥流の跡が残ったと想定します。

下の貝殻泥流の土器(359土器)の型式が加曽利EⅡ式新、上の貝殻泥流の土器(294土器)の型式が加曽利EⅡ式中~新ですから、その時間差は極めて小さいと考えます。(2波の貝殻泥流は「加曽利EⅡ式新」土器と「加曽利EⅡ式中~新」土器が同時に使われていた時期にともに発生したと考えます。)


359土器の出土場所の特定

 Identifying the Excavation Site of Pottery No. 359


By correlating photographic and plan view information of the pottery concentration zone with a 3D spatial analysis of the distribution of densely packed pottery, the specific excavation site of pottery No. 359 was identified in 3D space. This allows for the analysis of the relationship between pottery concentration information (photographs and plan views) and stratigraphy.


土器集中ゾーンの写真・平面図情報と3D空間密集土器分布分析を対応させることで、具体土器(359番土器)の出土場所を3D空間で特定しました。これにより、土器集中情報(写真・平面図)と層位との関係分析ができるよになります。

この記事は2026.03.25記事「土器集中ゾーン発掘状況写真とグリッド・断面の対応関係」の続きです。

1 低所にあるため写真では観察できない359番土器

266グリッド付近の土器集中ゾーンの発掘状況写真と平面図を対比すると、平面図では359番土器が真二つに割れて近くに分布するのに、写真ではそれが観察できません。その様子から359番土器は低所にあるため陰になり、写真に写っていないことが想定できます。


359番土器が写っていない写真


359番土器が写っていない写真


359番土器が表現されている平面図


359番土器が表現されている平面図

2 359番土器の発掘状況写真

359番土器の発掘状況写真が発掘調査報告書に掲載されています。


359番土器の発掘状況写真

この写真から359番土器は貝層基底面(地山地形面…下総層群侵食面)に直接乗る貝混じり泥層から出土しているように見えます。359番土器そのものが基底面に接触しているように見えます。

3 3D空間密集土器分布分析

発掘原票(遺物台帳、遺物分布図)由来データに基づく3D空間における密集土器分布(距離10㎝以内に別の土器が存在する土器の分布)と5断面との空間位置関係を分析して、5断面の前後10㎝以内の空間における密集土器分布を把握しました。


密集土器分布と5断面との空間関係


5断面前後10㎝以内の密集土器分布


5断面前後10㎝以内の密集土器分布(拡大)

この図から、密集土器を高さという観点でみると、基底面に直接乗るものと、それより20~40㎝程上の貝層の中に存在するものの2つにわけて捉えることができます。

4 359番土器の出土場所


359番土器の出土場所

土器集中ゾーン平面図と5断面前後10㎝以内の密集土器分布図から359番土器出土場所を特定できました。

写真で想定した通り、貝層基底面に直接乗ってこの土器が出土していることが確認できました。

この情報により、写真・平面図の土器集中ゾーン情報と層位(断面図)との詳細関係が分析できるようになりました。続きの記事で分析を進めます。

5 359番土器の型式


359番土器実測図(発掘調査報告書から引用)

359番土器は西野雅人さんにより「加曽利EⅡ式新」と判断され、有吉北貝塚北斜面貝層では最も新しい型式に分類されます。この情報は今後北斜面貝層発達を考える上で重要情報となります。