2025年6月18日水曜日

陥穴TP008(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

 3D model of TP008 (Ariyoshikita Shell Mound, Chiba City)


I created a 3D model of a type of trap that restricts animals from moving in a small space.


動物を狭い空間で身動きさせないタイプの陥穴の3Dモデルを作成しました。

1 陥穴TP008(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

陥穴TP008(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル


発掘調査報告書資料

3DF Zephyr v8.011でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2 メモ

3本の輪郭線(べジェ曲線)に1本の補助曲線を加えてBlender3Dビューポートに配置し、アドオンCurves To Meshで土坑壁面3Dモデルを作成し、その3Dモデルに底面の面貼りと台地面造形(辺ループのブリッジ)を行いました。最上位開口部輪郭線は断面標高差を表現するために、約2度の傾斜を設けています。


事前作業図

将来的には動物が歩いてきて、この陥穴に落ちて、身動きできなくなる状況の3Dモデル(動画)を作成することにします。


2025年6月16日月曜日

イラン縦貫鉄道のルートとなっているアラーク南西山地地域

 The mountainous area southwest of Arak City, which is the route of the Trans-Iranian Railway


I learned about transportation in Iran by reading the article "Transportation in Iran" in the April issue of Geography magazine. I was interested in the Trans-Iranian Railway, which is a World Heritage Site, and created a 3D model of the terrain in the mountainous area southwest of Arak City using the DEM-Net Elevation API, and enjoyed looking at the relationship between the trans-Iranian railway track and the terrain.


雑誌地理4月号記事「イランの交通事情」を読んで、イランの交通について学習しました。世界遺産となったイラン縦貫鉄道に興味を持ち、アラーク南西山地地域の地形3DモデルをDEM-Net Elevation APIでつくり、縦貫鉄道軌道と地形との関係を眺めて楽しみました。

1 イラン縦貫鉄道のルートとなっているアラーク南西山地地域

イラン縦貫鉄道のルートとなっているアラーク南西山地地域

The mountainous area southwest of Arak city, which is the route of the Iranian trans-Iranian railway

Vertical ratio: ×3

Attributions

Generator: DEM Net Elevation API - https://elevationapi.com

Mesh reduction: geometry3Sharp (GradientSpace, Ryan Schmidt) BSL 1.0 License - https://github.com/gradientspace/geometry3Sharp/blob/master/LICENSE

Digital Elevation Model: AW3D30 OpenTopography - https://opentopography.org/

Imagery: OpenTopoMap - Map data: © <a href="https://www.openstreetmap.org/copyright">OpenStreetMap</a> contributors, <a href="http://viewfinderpanoramas.org"> SRTM</a> | Map style: &copy; <a href="https://opentopomap.org" > OpenTopoMap</a> (<a href="https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/" > CC-BY-SA</a>)


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 メモ


イラン縦貫鉄道のルート Wikipediaから引用


イラン縦貫鉄道のルート


3Dモデルの場所

雑誌地理4月号記事、児井正臣著「イランの交通事情」を読んで、イランの交通について学習しました。世界遺産となったイラン縦貫鉄道は最近立て続けに何回か「世界の旅」的TV番組で見て興味を持ちました。そのルートをOpenTopoMapで追い、アラーク南西山地地域の地形3DモデルをDEM-Net Elevation APIでつくり、縦貫鉄道軌道と地形との関係を眺めて楽しみました。


2025年6月15日日曜日

有吉北貝塚北斜面貝層の遺物分布図座標入力作業日誌(2025.06.15)

 Work log for inputting coordinates of artifacts on the distribution map of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita shell mound (2025.06.15)


We are currently working on obtaining planar coordinates of artifacts from the distribution map of artifacts on the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita shell mound, and obtaining 3D coordinates by combining them with the elevation values ​​already obtained. We have reached the first milestone, so we have recorded the work log. The 3D distribution of 2991 artifacts near the head of the gully erosion terrain valley has been newly revealed.


有吉北貝塚北斜面貝層の遺物分布図から、遺物の平面座標を取得し、既に取得している標高値と合わせて3D座標を取得する活動を進めています。最初の区切りを迎えましたので作業日誌を記録しました。ガリー侵食地形谷頭部付近2991遺物の3D分布が新たに明らかとなりました。

1 有吉北貝塚北斜面貝層の遺物3D分布データ(2025.06.15現在)

有吉北貝塚北斜面貝層の遺物3D分布データ(2025.06.15現在)

3DF Zephyr v8.011でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2 メモ

Ⅰブロックの遺物出土がある全11グリッドについて、遺物分布図から遺物平面座標を取得し、既に遺物台帳から取得してある標高値と合わせて2991遺物の3D座標を取得しました。なお、遺物小破片等重要性の低い遺物は遺物台帳に複数が一括記載され標高値が記録されていません。この一括記載遺物は遺物分布図にも記載されていません。このような事情で3D座標がそろわない遺物件数は今回作業分で384件あります。

今回作業は煩雑な作業工程をいかに効率化するかという観点から取組みました。以前と較べるとかなり作業効率がよくなってきましたが、まだまだ作業効率化できる部分がありそうです。

今回作業分2991データを分析すれば有用な情報をいろいろと得ることができると考えますが、その取組みは今後の楽しみに残して置き、座標入力作業を急ぐことにします。


陥穴の逆茂木設置イメージ

 Image of abatis installed in a sinkhole


A 3D model of an abatis installed in a sinkhole was created. The abatis is thought to be a device that digs into the body of a fallen animal, making it difficult for the animal to move around in a narrow space and escape from the hole.


陥穴に逆茂木を設置したイメージ3Dモデルを作成しました。逆茂木は落ちた動物の体に食い込み、狭い空間で動物が身動きして穴から脱出することを困難にする装置と考えられます。

1 陥穴の逆茂木設置イメージ

陥穴の逆茂木設置イメージ

陥穴状土坑TP009(千葉市有吉北貝塚)3Dモデルに逆茂木イメージを追記

3DF Zephyr v8.011でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2 メモ

逆茂木の太さや高さは、落ちた動物の体に食い込み、狭い空間で動物が身動きできなくなり、穴から脱出できなくなる機能をイメージして、その効果が得られる条件を想定して設置しました。


2025年6月14日土曜日

陥穴状土坑TP009(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

 3D model of the sinkhole-shaped earth pit TP009 (Ariyoshi Kita Shell Mound, Chiba City)


As the first example of the Jomon ruins 3D model creation mastery project, I created a 3D model of the simplest type of pit.


縄文遺構3Dモデル作成習熟プロジェクトの最初事例として、最も単純形の陥穴状土坑の3Dモデルを作成しました。

1 陥穴状土坑TP009(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル

陥穴状土坑TP009(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル


発掘調査報告書資料

3DF Zephyr v8.011でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2 メモ

5本の輪郭線(べジェ曲線)をBlender3Dビューポートに配置し、アドオンCurves To Meshで土坑壁面3Dモデルを作成し、その3Dモデルに底面の面貼りと台地面造形(辺ループのブリッジ)を行いました。5本の輪郭線のうち、最上位開口部輪郭線は断面標高差を表現するために、2度の傾斜を設けました。


事前作業図

落ちた動物に尖った槍状木製杭が刺さる仕掛けの陥穴のようです。

将来的には動物が歩いてきて、陥穴に落ちて槍状木製杭に刺さる様子のアニメ作成までの3D技術を獲得することにします。


2025年6月11日水曜日

イランのシールジャーン付近のカレーズ分布地形

 Karez distribution topography near Sirjan, Iran


I learned about Iran's karez (qanat) by reading the article "Home of Karez" in the April issue of Geography magazine. When I was looking at opentopomap, I was surprised to see that the distribution of karez was displayed on a map, so I immediately created a 3D model with the DEM-Net Elevation API and enjoyed it.


雑誌地理4月号記事「カレーズの本場」を読んで、イランのカレーズ(カナート)について学習しました。opentopomapを眺めていると、なんとカレーズ分布が地図に表現されていて、早速DEM-Net Elevation APIで3Dモデルを作成して楽しみました。

1 イランのシールジャーン付近のカレーズ分布地形

イランのシールジャーン付近のカレーズ分布地形

Vertical ratio: ×3


カレーズの様子(Google map 拡大画像)

Attributions

Generator: DEM Net Elevation API - https://elevationapi.com

Mesh reduction: geometry3Sharp (GradientSpace, Ryan Schmidt) BSL 1.0 License - https://github.com/gradientspace/geometry3Sharp/blob/master/LICENSE

Digital Elevation Model: SRTM_GL3 OpenTopography - https://opentopography.org/

Imagery: OpenTopoMap - Map data: © <a href="https://www.openstreetmap.org/copyright">OpenStreetMap</a> contributors, <a href="http://viewfinderpanoramas.org"> SRTM</a> | Map style: &copy; <a href="https://opentopomap.org" > OpenTopoMap</a> (<a href="https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/" > CC-BY-SA</a>)


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 メモ


シールジャーン付近のカレーズ分布(opentopomap)

雑誌地理4月号記事、今村遼平著「カレーズの本場」を読んで、イランのカレーズ(カナート)について学習しました。opentopomapを眺めていると、なんとカレーズ分布が青線で地図に表現されています。シールジャーン付近では密集してつくられたカレーズの様子が表現されています。早速DEM-Net Elevation APIで3Dモデルを作成してカレーズ分布事象観察を楽しみました。

3Dモデルを作成すると、カレーズは自分が想像していたよりも平坦な地形につくられています。以前モロッコでカナートを見学した時も地形があまりにも平坦で違和感をおぼえたのですが、よくあるデフォルメされたカナート断面図に自分が騙されていることにようやく気が付きました。


モロッコで見学したカナート


モロッコで見学したカナート

参考 ブログ「世界の風景を楽しむ」過去記事

2017.12.07記事「モロッコのカナート1

2017.12.08記事「モロッコのカナート2

2018.08.22記事「トルファン盆地


2025年6月10日火曜日

イランの農業

 Agriculture in Iran


I learned about agriculture in Iran by reading the April issue of Geography magazine's article "Agriculture and Soil in Iran." While looking at Google Earth Pro, an agricultural dam caught my eye, and when I looked it up, I found out that it was the Band-e-Amir bridge, an agricultural irrigation dam built in the 10th century that is still in operation today.


雑誌地理4月号記事「イランの農業と土壌」を読んで、イランの農業について学習しました。Google earth proを眺めていると農業用堰が目にとまり、調べるとなんと10世紀につくられ現在も稼働している農業水利堰(Band-e-Amir bridge)でした。

1 イランBand-e-Amir bridge付近の地形3Dモデル

イランBand-e-Amir bridge付近の地形3Dモデル

Vertical ratio: ×3


Band-e-Amir bridge付近のGoogle earth画面

Attributions

Generator: DEM Net Elevation API - https://elevationapi.com

Digital Elevation Model: AW3D30 OpenTopography - https://opentopography.org/

Imagery: Esri World Imagery - https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/World_Imagery/MapServer


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 メモ


Band-e-Amir bridge

https://historicaliran.blogspot.com/2009/11/bande-amir.htmlから引用


Band-e-Amir bridgeGoogle earth画面

雑誌地理4月号記事、中家惠二著「イランの農業と土壌」を読んで、イランの農業について学習しました。関連して、Google earth proを眺めていると存在感のある水利施設が見つかりました。調べていくと、なんと10世紀につくられ現在も稼働している農業水利堰(Band-e-Amir bridge)でした。

多数の灌漑水路が派生して広い農地を潤しています。

また堰の上下流を行き来するバイパス舟運路跡も確認できます。

数十年前までは水車があり、近在の粉ひきにもつかわれていたそうです。「堰集落」の存在が土地利用として確認できる面白い例です。

写真(引用)に写る堰構造物は数世紀前に改築されたもののようです。


Band-e-Amir bridgeの場所
イランの農業についての知識はとても貧弱ですが、10世紀に立派な石造堰をつくり、灌漑している様子を知り、少しだけ認識を深めました。

2025年6月9日月曜日

縄文遺構の3Dモデル作成習熟プロジェクト

 A project to learn how to create 3D models of Jomon ruins


I am starting a project to learn the skills to create accurate and good-looking 3D models of Jomon ruins. This is a technical field where the Blender function "edge loop bridge" can be useful. To start with, I tried to create a basic 3D model of the Ariyoshi Kita shell mound pit.


縄文遺構の正確で見栄えのよい3Dモデルを作成する技術習得プロジェクトをスタートします。Blender機能「辺ループのブリッジ」が活躍する技術分野になります。手始めに有吉北貝塚土坑の初歩的3Dモデルを作成してみました。

1 過去の取組み

2022年秋頃、大膳野南貝塚屋外漆喰炉3Dモデル作成にチャレンジしました。

2022.09.14記事「3ステージ別屋外漆喰炉・出土遺物3Dモデルを作成」など多数

出土遺物(土器など)を遺物を3Dモデルにする活動のみならず、遺構(竪穴住居、土坑、陥穴、炉穴、・・・)を3Dモデルにすることにもともと興味があります。将来的には、その遺構に人モデルを配置して、動かして、人動作と遺構大きさの関係を知りたいです。

2 縄文遺構の3Dモデル作成習熟プロジェクト

2-1 はじめに

遺物(土器など)は、フォトグラメトリで、つまり遺物の周回撮影写真に基づき、フォトグラメトリソフトにより3Dモデルを作成します。しかし、遺構の3Dモデル作成は発掘調査報告書掲載の遺構平面図・断面図から3Dモデルを作成します。アプローチが全く異なります。より具体的に言えば、遺構3Dモデル作成はBlender技術があってはじめて可能です。Blender技術なくして、遺構3Dモデル作成はないと考えます。

この数か月の間、Blender機能の「辺ループのブリッジ」に親しんだので、ようやく、自分にとって、遺構3Dモデル作成のチャンス到来と感じます。

なお、「辺ループのブリッジ」機能に類似した「Bsurfaces」機能に以前は大いに期待していました。しかし、「Bsurface」機能には弱点(グリースペンシル使用)があることと、最新Blenderバージョン4ではBlenderのバグで使えないことなどから、今年に入って、「Bsurfaces」派から「辺ループのブリッジ」派に転向しました。

2-2 プロジェクトの目標

遺構(竪穴住居、土坑、陥穴、炉穴、・・・)の正確で見栄えの良い3Dモデルを発掘調査報告書掲載平面図・断面図等から作成するBlender操作技術の獲得を目指します。

最終的には遺構とそれを利用する人動作との関係分析を行います。

2-3 プロジェクトのステップ

第1ステップ 遺構種別試作による技術習得課題把握

縄文遺構種別毎に3Dモデルを試作し、技術習得における課題を把握します。

第2ステップ 遺構種別3Dモデル作成

有吉北貝塚はじめ、これまで学習した遺跡を中心に代表的遺構の3Dモデルを作成し、縄文学習で利用できるようにデータベース化します。

2-4 有吉北貝塚077土坑簡易3Dモデル

現在手持ちの技術で、有吉北貝塚077土坑を例に簡易3Dモデルを試作してみました。

有吉北貝塚077土坑簡易3Dモデル


発掘調査報告書掲載資料

3DF Zephyr v8.011でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像

2-5 メモ

・Blender技術を試用するための作業として3Dモデルを作成しました。従って、この3Dモデルは発掘調査報告書資料から読みとれる平面・断面詳細情報を表現したものではなく、簡易的に土坑の様子を表現したものです。

・任意に設定した図郭線および4本の平面境界線から3Dモデルを作成しました。平面境界線は傾斜変換線であり、等高線ではありませんが、今回作業では等高線として扱いました。

・辺ループのブリッジ機能、Bsurfaces機能ともに1回の操作では、一見はよいのですが、よくみるとほんのわずかですが「面のよじれ・重なり」が生じてしまいました。

・Bsurfaces機能作業+辺ループのブリッジ機能及び辺ループのブリッジ機能2回の操作で「面のよじれ・重なり」のない全うな3Dモデルを作成することができました。

・平面図・断面図から読みとれる全情報を活用した3Dモデル(精細3Dモデル)を追って作成し、簡易3Dモデルとどの程度印象が異なってくるか、比較が楽しみです。


2025年6月8日日曜日

遺物分布図から座標読取を行う作業の効率化

 Improving the efficiency of the work of reading coordinates from artifact distribution maps


We are currently working on reading coordinates from artifact distribution maps (paper images) of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. It is tiresomely tedious. We took notes on the work process and considered ways to make it more efficient.


有吉北貝塚北斜面貝層の遺物分布図(紙画像)から座標読取作業を行っています。うんざりするほど煩雑です。その作業工程をメモして、効率化について検討しました。

1 座標読取作業工程詳細

有吉北貝塚北斜面貝層の遺物分布図(紙画像)からの座標読取作業工程詳細を次のメモしました。

……………………………………………………………………

1 フォルダー作成

座標を読みとり、その情報をデータベースとリンクするための作業を行うグリッド別フォルダー、サブフォルダーをエクスプローラに作成します。

例 グリッド別フォルダー

118、119、128、129、…

例 サブフォルダー

1xy読取、2kado付与、3差し替え座標、4dbにリレーション、5プロット用

2 1xy読取フォルダーにおける作業

2-1 ファイルコピー

読取に使う画像や読取ツールをフォルダーにコピーします。

・遺物分布図画像

・このフォルダーでの作業(テキスト)

・Pythonスクリプト(1m用.py)

2-2 作業に必要な情報作成

4分割図座標表示画像等を作成します。

・当該グリッド位置図(画像とIllustratorファイル)

・当該グリッド4分割図の座標(画像とIllustratorファイル)

2-3 遺物分布図4分割作業

遺物分布図の当該グリッド部分を4分割し、それぞれファイルとします。

2-4 4分割図別座標読取

Pythonスクリプト(1m用.py)を使って、4分割図別座標読取作業を行い、読取結果csvファイルと読取結果画像(チェック用)を生成します。

3 2kado付与フォルダーにおける作業

3-1 ツール等ファイルのコピー

・このフォルダーでの作業(テキスト)

・Pythonスクリプト(add_kado.py、このフォルダー内csvファイル結合.py)

3-2 読取結果csvファイルにkado値を付与し結合

4分割座標読取結果csvファイルにPythonスクリプト(add_kado.py)でkado値を与え、それらのファイルをPythonスクリプトで一つに結合します。

4 3差し替え座標フォルダーにおける作業

4-1 ツール等ファイルのコピー

・このフォルダーでの作業(テキスト)

・Pythonスクリプト(XY差替kado補正コード.py、重複確認別バージョン.py)

4-2 コード・座標値Excelファイル作成

Pythonスクリプト(XY座標kado補正コード.py)で座標差し替え、座標係数付加等の複雑な作業を行い、所望するコードと座標値のExcelファイルを作成します。

コードの重複をPythonスクリプトで除去する。

5 4dbにリレーションフォルダーにおける作業

5-1 ツール等ファイルのコピー

・このフォルダーでの作業(テキスト)

・グリッドのデータを検索するpostgreSQLスクリプト(テキスト)

・Pythonスクリプト(コードでリレーション.py、utf8-shiftjis変換Excel.py)

5-2 グリッド別の遺物台帳データベースファイル取得・調整

遺物台帳データベース(postgreSQL)からクエリで当該グリッド分のデータベースファイルをcsvファイルとしてアウトプットします。

Pythonスクリプト(utf8-shiftjis変換Excel.py)を使って、データベースファイルの日本語コードをshiftjisに変換してExcelファイルに書き出します。

5-3 遺物分布図由来データと遺物台帳由来データの結合

Pythonスクリプト(コードでリレーション.py)で遺物台帳(postgreSQL)由来データベースファイルと遺物分布図座標読取ファイルをファイル結合します。このファイルはグリッド別であるが、XYZ座標が掲載されたデータベースとしての最終成果です。

6 5プロット用フォルダーにおける作業

6-1 ツール等ファイルのコピー

・このフォルダーで行う作業(テキスト)

・Pythonスクリプト(プロット可能デベ.py)

・BlenderPythonスクリプト(コード記入する座標プロット.py)

6-2 XYZ座標が揃ったデータ抽出

3D空間表示のためのXYZ座標が揃ったデータをPythonスクリプト(プロット可能デベ.py)で抽出します。

6-3 3Dモデル表示

BlenderPythonスクリプト(コード記入する座標プロット.py)でデータをBlender3Dビューポートに表示します。

……………………………………………………………………

2 メモ

2-1 工程が煩雑な理由

工程が煩雑な理由は主に次の2つの要因が関係しています。

・北斜面貝層グリッド座標設定と一般3D空間座標の難調和性

・遺物分布図の文字の小ささ(手書き文字が小さいため、画像を4分割して拡大表示して扱わざるを得ない)(=原図がB3と大きいこと)。

2-2 これまでに工夫した効率化

2-2-1 Pythonによる座標読取ツール自作活用

Pythonにより座標読取ツールを自作し活用しています。

・1m用.py


座標読取ツールの様子

2-2-2 Pythonによるcsv・Excelファイル操作の自動化

次のPythonスクリプトによりcsv・Excelファイル操作の自動化を進めました。これにより、Excel画面で列挿入削除とか数値入力コピー・計算とかの通常作業はほぼゼロとなりました。

・add_kado.py

・このフォルダー内csvファイル結合.py

・XY差替kado補正コード.py

・重複確認別バージョン.py

・コードでリレーション.py

・utf8-shiftjis変換Excel.py

・プロット可能デベ.py

・コード記入する座標プロット.py

2-2-3 「このフォルダーで行う作業」(メモ)の全フォルダー掲載

煩雑な作業のどの部分を現在作業しているのか、いつでも確認できるようにメモ文を全てのフォルダーに掲載しました。

2-2-4 作業工程の見直し

グリッド毎に順を追って作業すると、体調によっては、煩雑な工程の中で迷ったり、作業意欲を集中できなくなることがあります。そこでグリッド単位の作業ではなく、工程単位の作業としました。つまり、ある工程について、多数のグリッドの作業を一括して行います。この工程の方が、同じ作業になるので、煩雑さが軽減して、機械的作業になり、楽です。体調が万全でなくても、作業を継続できます。

2-3 効率化に関する今後の改善策

2-3-1 Pythonスクリプトの改善

Pythonスクリプトの中には、操作するファイルの名称をaaa.csvなど汎用名称にして扱うものがありますが、GUI選択できるように改善します。

2-3-2 作業習熟による効率化

時々行う作業ではいつでも同じような心理抵抗が生まれますが、作業を継続して行うことにより作業に習熟すれば、心理抵抗が軽減し、おのずと効率性が増すと考えます。

2-3-3 作業工程の再度見直し

現在は工程単位作業(フォルダー単位作業)をしていますが、複数工程のPythonによる一括処理などが可能であるか、検討します。

2025年6月5日木曜日

Salt dome in Iran

 Salt dome in Iran


I learned about the geology of Iran by reading the article "Geology of Iran" in the April issue of the Geography magazine. I became interested in the salt domes described in the article, so I created a 3D model of the salt dome (vertical ratio x 5) using the DEM-Net Elevation API and enjoyed observing the salt dome topography.


雑誌地理4月号記事「イランの地質」を読んで、イランの地質について学習しました。記述中の岩塩ドームに興味を持ち、DEM-Net Elevation APIで岩塩ドーム3Dモデル(垂直比率×5)をつくり、岩塩ドーム地形観察を楽しみました。

1 Salt dome in Iran

Salt dome in Iran

Vertical ratio: ×5


参考 テクスチャ画像

Attributions

Generator: DEM Net Elevation API - https://elevationapi.com

Digital Elevation Model: AW3D30 OpenTopography - https://opentopography.org/

Imagery: Esri World Imagery - https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/World_Imagery/MapServer


3Dモデル動画


3Dモデル画像


3Dモデル画像


3Dモデル画像

2 メモ

雑誌地理4月号記事の高安克己著「イランの地質」を読んで、イランの地質について学習しました。記述中の岩塩ドームに興味を持ち、DEM-Net Elevation APIで岩塩ドーム3Dモデル(垂直比率×5)をつくり、岩塩ドーム地形観察を楽しみました。


3Dモデルの位置

近くには沢山の岩塩ドーム地形が観察できます。


岩塩ドーム群

岩塩ドームの成因はWikipediaでは次のように説明されています。

「●岩塩層の形成

クラトンやプレートの大規模な地殻の移動や、長期にわたる堆積によって、岩塩が地層内に取り込まれて岩塩層となることがある。一般の岩石は、地下深くで圧力による続成作用や熱による変成を受け、成分変化を起こしたり相転移を起こして密度や結晶構造が変化したりするが、塩の結晶構造は非常に安定しており変成をほとんど受けない。

●岩塩ドームの形成

その結果、地下深くへ運ばれた岩塩層は周囲に比べて密度が相対的に低くなる。このため岩塩層は地層中で浮力を生じ、上部の地層に対して鉛直方向へ岩塩層が貫入して丘状、ドーム状の地質構造を生じる。浮力による上昇で形成された貫入地質構造を「ダイアピル」というが、これが岩塩により生じた構造が「岩塩ドーム」と呼ばれる。

地形としては、ドーム状に大きく膨らんだ地形のほか、円柱状のダイアピル、シート(板)など多様な構造が知られている。幅が1 - 10キロメートル、深さが10キロメートルにもなった地形も見つかっている。地表に現れた岩塩ドームは塩が帯状に流れて「塩氷河」と呼ばれることがある。」Wikipediaから引用