2026年6月4日木曜日

考古学切手 アブシンベル神殿 その6

 Archaeological Stamps: Abu Simbel Temples, Part 6


I recently acquired a sheet of miniature stamps issued by Uruguay depicting the Abu Simbel Temples, and enjoyed using them, adding them to my collection.


アブシンベル神殿を描いたウルグアイ発行の小型切手シートを新たに入手して楽しみ、マイコレクションに納めました。

この記事は2026.05.08記事「考古学切手 アブシンベル神殿 その5」の続きです。

1 アブシンベル神殿のラムセス2世 ウルグアイ発行


アブシンベル神殿のラムセス2世 ウルグアイ発行

1964年

「ヌビアの遺跡を守ろう(Monumentos de Nubia)」のUNESCO国際キャンペーン記念小型切手シートの1枚

2 「ヌビアの遺跡を守ろう」のUNESCO国際キャンペーン記念小型切手シート ウルグアイ発行


「ヌビアの遺跡を守ろう」のUNESCO国際キャンペーン記念小型切手シート

1964

左下切手はラムセス2世像が頭部を残して水没しているイメージ画像

3 感想

同じ図柄で目打ちのある切手も発行されています。記念小型切手シートは目打ちがありません。但し裏面にはノリが付いていて、ハサミで切れば封筒などに貼れて実用できる配慮はされています。個人的には目打ちのない切手やノリのない切手は切手らしくないので、目打ちのある切手を好みます。


有吉北貝塚北斜面貝層第2断面の人骨分布

 Distribution of Human Remains in the Second Section of the Shell Layer on the North Slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound


I examined the relationship between the shell layer and the human remains found in the second section of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. The human remains appear to have been carried in mainly from the western tributary valley and are scattered throughout the shell layer strata. It is reasonable to assume that the remains were swept away by a high-concentration current from their original location (burial site).


有吉北貝塚北斜面貝層第2断面の貝層と人骨出土との関係を見てみました。人骨は主に西側支谷から流れ込んだ様相を示し、貝層分層に散開して分布しています。本来存在していた場所(埋葬場所)から高濃度流で流亡したと考えることが合理的です。

1 第2断面付近の人骨分布状況


第2断面付近の人骨分布状況 Blender3Dビューポート画面

人骨データは発掘調査報告書掲載人骨データです。

2 第2断面 人骨分布


第2断面 人骨分布

断面から±0.5m幅のブロック内の人骨分布図です。

3 第2断面 人骨分布ヒートマップ


第2断面 人骨分布ヒートマップ

4 第2断面 人骨分布ヒートマップ(セクション図オーバーレイ)


第2断面 人骨分布ヒートマップ(セクション図オーバーレイ)

5 人骨分布ヒートマップ(発掘調査報告書掲載貝層区分図オーバーレイ)


人骨分布ヒートマップ(発掘調査報告書掲載貝層区分図オーバーレイ)

6 メモ


人骨分布立面図・平面図


人骨が埋葬場所から流亡した可能性

人骨は主に西側支谷から、一部は東側支谷から流れ込んだ様相を示しています。第2断面貝層分層との関係では特定の分層に集中することなく、散開的に分布しています。

この分布は第2断面のほとんどの貝層が加曽利EⅡ式新段階期に発生した高濃度流の二次堆積層であるという見立てと整合します。

2026.06.02記事「メモ 型式別土器情報の層位的逆転現象 その2

第2断面付近の人骨分布はほとんど全て本来存在していた場所(埋葬場所)から高濃度流で流亡したものと考えることが合理的です。

加曽利EⅡ式新段階期以前に、ガリー谷頭付近に安定した埋葬場所があり、その埋葬場所が加曽利EⅡ式新段階期に発生した高濃度流で破壊され、人骨(と恐らく副葬品)が高濃度流でガリー下流に運ばれたと想定します。

土器密集域と人骨分布が近似するので、廃用土器の投棄場所と埋葬場所は関連していた可能性があります。


マップに表現された円環状雨雲

 Annular Rain Cloud Displayed on Map


Around 4 PM on June 3, 2026, for about an hour, a stationary annular rain cloud was displayed on the Japan Meteorological Agency's rain cloud movement map near Chiba City. Its diameter was 15-16 km. If this is a natural phenomenon, it's quite interesting. It might be a system bug.


2026年6月3日16時頃から1時間ほど千葉市付近で移動しない円環状雨雲が気象庁雨雲の動きマップで表現されました。直径は15~16㎞あります。自然現象なら興味深いことです。システムのバグかもしれません。

1 マップに表現された円環状雨雲


マップに表現された円環状雨雲(画像)気象庁ホームページから引用


マップに表現された円環状雨雲(動画)気象庁ホームページ画面を引用して作成

2026年6月3日16時頃から1時間ほど千葉市付近で移動しない円環状雨雲が気象庁雨雲の動きマップで表現されました。直径は15~16㎞あります。自然現象なら興味深いことです。システムのバグかもしれません。


2026年6月3日水曜日

技術メモ pngファイルから直接ヒートマップを作成するPythonスクリプト

 Technical Memo: Python Script to Create Heatmaps Directly from PNG Files


I created a Python script that directly outputs heatmaps from dot distribution images (PNG files). Previously, I used QGIS functions to create heatmaps, but this significantly improves work efficiency.


ドット分布画像(pngファイル)から直接ヒートマップをアウトプットするPythonスクリプトを作成しました。これまではQGIS機能を利用してヒートマップを作成していたのですが、それと較べると著しく作業効率が向上しました。

1 Pythonスクリプトによるヒートマップ作成


利用画像(ドット分布画像、背景が透明なpng画像)

ドット分布画像を用意します。背景が白地の場合は背景が透明なpngファイルにします。

ドットの色の面積をpixel単位に計測して、それによりヒートマップを作成するので、ドットが重なってつぶれていても、データは近似的に利用できます。


ヒートマップ

単色グラデーションによるヒートマップを作成します。

ヒートマップ作成は次の項目を変更して望みのイメージに合うまで試行できます。

色、グラデーションの区分、ぼかし半径


ヒートマップとドット分布図のオーバーレイ画像

2 使い勝手

これまではQGIS機能を利用してヒートマップを作成していたのですが、Pythonを使うと著しく作業効率が向上しました。

ドット分布図のドットが重なってつぶれているような場合でも、データとして近似的に利用できるので、ヒートマップの趣旨(分布概要をざっくり把握する)とも合います。

3 Pythonスクリプト


import cv2
import numpy as np
from PIL import Image
from matplotlib import cm

# =========================
# 設定
# =========================

# ドット分布図のパスとアウトプットのパス→変更してください
input_path = r"G:/test/aaa.png"
output_path = r"G:/test/aaa_heatmap.png"

# 使用する単色グラデーション
# 例: "Blues", "Reds", "Greens", "Purples", "Oranges", "Greys"
color_map_name = "Purples"

# グラデーションの区分数
# 例: 5, 8, 10, 16, 32
gradient_steps = 10

# 密度計算のぼかし半径
# 大きいほど広くなめらかな密集度になる
blur_radius = 50

# 背景を透明にするか
transparent_background = False

# =========================
# 処理
# =========================

# 画像読み込み
img = cv2.imread(input_path, cv2.IMREAD_COLOR)
if img is None:
    raise FileNotFoundError(f"画像が読み込めません: {input_path}")

# RGBへ変換
rgb = cv2.cvtColor(img, cv2.COLOR_BGR2RGB)

# 黒背景以外の点を抽出
# 青い点など、黒でないピクセルを遺物ドットとみなす
gray = cv2.cvtColor(rgb, cv2.COLOR_RGB2GRAY)
dot_mask = gray > 1

# 密度画像を作成
density = dot_mask.astype(np.float32)

# ガウシアンぼかしで密集度を計算
density = cv2.GaussianBlur(
    density,
    ksize=(0, 0),
    sigmaX=blur_radius,
    sigmaY=blur_radius
)

# 0〜1に正規化
if density.max() > 0:
    density = density / density.max()

# グラデーションを段階化
density_step = np.floor(density * gradient_steps) / gradient_steps
density_step = np.clip(density_step, 0, 1)

# カラーマップ適用
cmap = cm.get_cmap(color_map_name)
heat_rgba = cmap(density_step)

# 0〜255へ変換
heat_img = (heat_rgba[:, :, :3] * 255).astype(np.uint8)

# 密度ゼロ部分の処理
if transparent_background:
    alpha = (density > 0).astype(np.uint8) * 255
    output = np.dstack([heat_img, alpha])
    Image.fromarray(output, mode="RGBA").save(output_path)
else:
    # 背景は白
    heat_img[density <= 0] = [255, 255, 255]
    Image.fromarray(heat_img, mode="RGB").save(output_path)

print(f"ヒートマップを書き出しました: {output_path}")

有吉北貝塚北斜面貝層第2断面の骨分布

 Bone Distribution in the Second Section of the Shell Layer on the North Slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound


I examined the relationship between the shell layers and bone excavations in the second section of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. The bone distribution is broadly divided into two categories, which appear to correspond to two branch channels. It can be observed that the amount of bone excavations decreases in the order of pure shell layer → mixed shell layer → mixed shell soil layer.


有吉北貝塚北斜面貝層第2断面の貝層と骨出土との関係を見てみました。骨分布は大きく2つに分かれ、2つの支流路に対応するようです。純貝層→混土貝層→混貝土層の順で骨出土量が減るように観察できます。

1 第2断面 骨分布図


第2断面 骨分布図

断面から±0.5m幅のブロック内の骨分布図です。

2 第2断面 骨分布ヒートマップ


第2断面 骨分布ヒートマップ

3 第2断面 骨分布ヒートマップ(セクション図オーバーレイ)


第2断面 骨分布ヒートマップ(セクション図オーバーレイ)

4 第2断面 骨分布ヒートマップ(発掘調査報告書掲載貝層区分図オーバーレイ)


第2断面 骨分布ヒートマップ(発掘調査報告書掲載貝層区分図オーバーレイ)

5 2つの支流路


2つの支流路

第2断面付近で2つの支流路が合流します。

6 参考 3D空間における骨分布と第2断面


参考 3D空間における骨分布と第2断面

7 メモ

骨分布は大きく2つに分かれ、第2断面付近で合流する2つの支流路に対応しています。東支流路(5 2つの支流路写真の右側支流路)の方が骨出土は多くなっています。これは西支流路から人骨が集中的に出土することと対応する関係があると予想しています。(埋葬と食料残滓廃棄の分離→ゾーニング)

純貝層→混土貝層→混貝土層の順で骨出土量が減るように観察できます。これには貝殻量が多いほど骨が残りやすいという条件が関連しているだけでなく、高濃度流で運ばれるプロセスの中で純貝層→混土貝層→混貝土層の順に運ばれる骨の量が減った(ソートされた)という事情が大きく関与したと想定します。


有吉北貝塚北斜面貝層第2断面の全土器分布

 Distribution of Pottery Fragments in Section 2 of the Shell Layer on the North Slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound


In my previous article, I inferred that most of the shell layers in Section 2 of the Shell Layer on the North Slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound are the result of secondary deposition by high-concentration flows. Therefore, to observe the nature of secondary deposition, I created a distribution map of all pottery fragments within a ±0.5m width from the section.


有吉北貝塚北斜面貝層第2断面のほとんどの貝層が高濃度流による二次堆積の結果であることが、前記事で推察できました。二次堆積の様子を観察するために、断面から±0.5m幅のブロックの全土器片の分布図を作成しました。

1 第2断面発掘時撮影写真


第2断面発掘時撮影写真(発掘調査報告書から引用、Photoshopによりカラー化)


第2断面発掘時撮影写真(拡大)(発掘調査報告書から引用、Photoshopによりカラー化)

2 第2断面 土器分布図

2-1 型式別土器情報分布図


型式別土器情報分布図

型式別土器情報が判明していて、かつ3D座標が取得できたデータです。発掘調査報告書掲載グラフからもとめたデータであり、発掘原票(遺物台帳など)によるデータではありません。

2-2 全土器片分布図


全土器片分布図

断面から±0.5m幅ブロック内の全土器片分布を2-1図にオーバーレイしました。

2-3 全土器片分布ヒートマップ


全土器片分布ヒートマップ

全土器片分布図から作成したヒートマップを2-2図にオーバーレイしました。ヒートマップは色が濃いほど土器片が密集している様子を表現しています。

2-4 全土器片分布ヒートマップ(セクション図オーバーレイ)


全土器片分布ヒートマップ(セクション図オーバーレイ)

2-3図をセクション図にオーバーレイしたものです。

2-5 全土器片分布ヒートマップ(発掘調査報告書掲載貝層区分図オーバーレイ)


全土器片分布ヒートマップ(発掘調査報告書掲載貝層区分図オーバーレイ)

3 参考 3D空間における土器分布と第2断面


3D空間における土器分布(型式別土器情報)と第2断面(Blender画面)


3D空間における土器分布(全土器片)と第2断面(Blender画面)

4 メモ

2-5図から貝層区分図中のピンク域(ハマグリ純貝層)と土器片密集域(青が濃い域)が対応するように観察できます。詳しくはより分析的な計測を後日行います。

ピンク域とヒートマップ密集域(青域)が重なることを、高濃度流で貝殻や投棄物が運ばれる際にモノの大きさによるソートが行われる現象として捉えることが可能です。つまり、高濃度流の堆積物としての貝層を捉えると、純貝層→混土貝層→混貝土層の順に構成貝殻の大きさは小さくなり、一緒に運ばれる土器の量は少なくなると想定します。1波の高濃度流の縦断を考えると、先頭部(斜面下部)では純貝層で土器が多く、尾部(斜面上部)では混貝土層で土器は少ないと想定します。

第二断面のピンク域(ハマグリ純貝層)の周辺は土器のみならず、別の遺物の出土も多くなっていますが、これは高濃度流の先頭部の状況が表現されていると想定します。


2026年6月2日火曜日

メモ 型式別土器情報の層位的逆転現象 その2

 Memo: Stratigraphic Inversion Phenomenon in Pottery Information by Type - Part 2


Following the fifth section of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound, the second section also exhibits a phenomenon of stratigraphic inversion in the pottery excavation information by type. The shell layer in the second section can be said to consist almost entirely of secondary deposition due to high-concentration flows or collapse layers.


有吉北貝塚北斜面貝層の第5断面につづき第2断面も型式別土器出土情報が、層位的に逆転する現象が見られます。第2断面の貝層はほとんど全て高濃度流による二次堆積か崩落層であると言えます。

1 第2断面 ±0.5m幅ボックス内土器片の投影図


第2断面 ±0.5m幅ボックス内土器片の投影図

土器型式として最も新しい加曽利EⅡ式新段階土器が貝層の最下部付近から出土しています。従って、加曽利EⅡ式新段階土器出土層位より上部の層位は全て加曽利EⅡ式新段階土器の時代に堆積したものです。その中に加曽利EⅡ式新段階土器より古い土器が含まれている理由は、古い土器が含まれていた古い貝層が、加曽利EⅡ式新段階の時期に高濃度流によって流れ出し、この付近に堆積したからだと想定します。

図中の赤い点線は、少なくともこの点線より上の貝層は加曽利EⅡ式新段階の時期のものであることを染めします。


第2断面の位置


参考 発掘調査報告書掲載 第2断面(塗色は引用者による)

2 メモ

第2断面も第5断面も流路性貝層のほとんどが加曽利EⅡ式新段階期の高濃度流によるものであるという予備解釈になりました。今後他の断面に作業をひろげ、同じ結果がえられるのか、確認します。


2026年6月1日月曜日

2026年5月ブログ活動のふりかえりと6月見通し

 A Review of Blog Activities in May 2026 and an Outlook for June


I reviewed my blog "Walking the Hanamigawa River Basin" activities in May 2026 and looked ahead to my activities in June.

In the analysis of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound, I focused on fabric analysis of the exfoliated cross-section, as well as improving the 3D model of the ground topography and conducting pottery information analysis by type. In the pottery information analysis by type, I encountered an unexpected phenomenon (stratigraphic inversion), which gave me the feeling that our understanding of shell layer development will rapidly advance.

I've also gotten into a rhythm with creating articles for archaeological stamps.


ブログ「花見川流域を歩く」の2026年5月活動をふりかえり、6月活動を見通しました。

有吉北貝塚北斜面貝層分析活動では、剥取断面ファブリック分析に注力するとともに、地山地形3Dモデル改良、型式別土器情報分析を行いました。型式別土器情報分析では思わぬ事象(層位的逆転現象)に遭遇し、これにより貝層発達理解が急速にすすむ予感を得ました。

考古学切手記事作成のペースが掴めてきました。

1 ブログ「花見川流域を歩く」活動と特徴

1-1 記事数

5月は35記事を書きました。内訳はファブリック分析関連記事12、地山地形記事5、型式別土器記事5、展示物3Dモデル記事2、考古学切手記事8、その他記事3です。

1-2 北斜面貝層分析活動

1-2-1 活動概要

北斜面貝層貝層発達をざっくりとでもいいから把握したいという問題意識で、過去数か月の間活動しています。5月は最初に、投棄された貝殻及び遺物がどのように移動したのか、その移動モデルを知るために剥取断面を主な対象としてファブリック分析を行いました。加曽利貝塚剥取断面との比較なども行い、貝殻移動営力が高濃度流であるという見立ての本当らしさ感覚を強めました。

次いで地山地形3Dモデルの改良を行い、貝殻投棄場所を特定しました。さらに型式別土器分布と貝層断面との関連分析に着手しました。着手した途端に型式別土器情報の層位的逆転現象に遭遇し、貝層発達において、最終時期に大きなイベント(大きな高濃度流発生)があったと予感していて、検討を継続しています。

1-2-2 感想

5月活動は自分の感覚ではとても充実していました。その充実感の源は各項目について、分析技術を新たに開発し、それによりこれまで不可能であった分析・表現が出来るようになったことです。通常では莫大な時間と労力がかかる作業を新たに手にした技術により実現し、それにより新し知見が得らた体験を大小何度となく繰り返しました。

技術獲得はChatGPTとのコミュニケーションで行いました。その分野は多岐にわたりますが、メインはPythonスクリプトです。PythonスクリプトをChatGPTに依頼する際に、事前にどこまで自分がその要望を分析的に理解してるかということが大切です。自分の技術的理解がどこまで進んでいれば、ChatGPTとのやりとりでほとんど手戻りないかという状況がわかってきたという実感があります。

1-3 展示物3Dモデル作成

これまでブログ記事の定番であった博物館展示物の3Dモデル記事が減少しました。

1-4 考古学切手記事

自分が収集した考古学切手が思いのほか充実していることに気が付き、考古学切手記事作成のぺーズが掴めてきました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」活動と特徴

5月の記事数は3です。散歩日数は24日です。

3 2026年6月の見通し

3-1 北斜面貝層分析活動

5月に引き続き次の3項目に取組み、自分レベルで確信の持てる北斜面貝層発達大局観を得たいと思います。

3-1-1 貝層断面ファブリック分析

剥取断面だけでなく、発掘調査現場写真(閲覧申請中)を対象にファブリック分析をおこない、高濃度流の挙動を理解できるようにします。

3-1-2 地山地形3Dモデル改良

不具合を調整して、精度の高い地山地形3Dモデルに改良します。

3-1-3 型式別土器情報と貝層断面図との関係分析

型式別土器情報と貝層断面図との関係を分析して、貝層断面に対比を進めます。

3-2 技術開発

Blender操作について、特にPythonによる操作、geometry nodesによる操作について技術向上を目指します。具体的には3D空間に分布している点群の効果的・効率的断面図作成方法をテーマとします。「コンピュータ断層撮影画像の連続表示技術」みたいな技術の獲得を目指します。

Blender操作をChatGPTで直接行う手法の開発を目指します。既にBlenderのChatGPTアドオンを作成しています。

参考 ブログ「花見川流域を歩く」2026年5月記事

○閲覧の多いもの


2026年5月 Sketchfabに投稿した3Dモデル


2026年5月 YouTubeに投稿した動画


2026年5月 ブログ「花見川流域を歩く」投稿記事に掲載した画像


2026年5月31日日曜日

考古学切手 死者の守護女神セルケト

 Archaeological Stamp: Serket, Goddess of Protection of the Dead


I enjoyed arranging stamps from my archaeological stamp collection that depict the golden statue of the guardian goddess Serket. She is one of the four goddesses who guarded Tutankhamun's Canopic Shrine. She has a scorpion on her head.


考古学切手マイコレクションから守護女神セルケト黄金像を描いた切手を並べて楽しみました。ツタンカーメンのカノプス厨子を守る4女神の1柱です。頭にはサソリを乗せています。

1 守護女神セルケト エジプト発行


守護女神セルケト エジプト発行

1997年

ツタンカーメン王墓発見75周年記念切手

2 守護女神セルケト エジプト発行


守護女神セルケト エジプト発行

1990年代末から2000年代初頭

30ピアストル

3 守護女神セルケト エジプト発行


守護女神セルケト エジプト発行

1990年代末から2000年代初頭

25ピアストル

4 守護女神セルケト エジプト発行


守護女神セルケト エジプト発行

1990年代末から2000年代初頭

10ピアストル

5 守護女神セルケト エジプト発行


守護女神セルケト エジプト発行

1990年代末から2000年代初頭

額面数字の変化から、10ピアストル切手と30ピアストル切手はそれぞれ2あります。

6 参考 ツタンカーメンのカノプス壺をおさめた厨子を四方から守る女神


ツタンカーメンのカノプス壺をおさめた厨子を四方から守る女神(エジプト考古学博物館で撮影、2018)


カノプス壺 (エジプト考古学博物館で撮影、2018)


セルケト Wikipediaから引用

守護女神セルケトの頭上に乗っているものはサソリです。猛毒のサソリから人々を守る役割を担っている女神がセルケトです。

7 守護女神セルケトが両手を広げるしぐさ

守護女神セルケトは両腕を大きく広げて王を守護する特徴的なポーズをしています。

類似のしぐさを次の土偶装飾で見たことがあります。


土偶装飾付土器(北杜市寺所第2遺跡) 3Dモデル画像


メモ 型式別土器情報の見かけ上の層位的逆転現象

 Note: Apparent Stratigraphic Inversion Phenomenon in Pottery Information by Type


At the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound, a phenomenon of apparent stratigraphic inversion is observed in the information regarding the excavation of pottery by type. This is tentatively interpreted as a phenomenon caused by high-concentration flow (an event based on the same principle as a debris flow).


有吉北貝塚北斜面貝層では型式別土器出土情報が、見かけ上、層位的に逆転する現象が見られます。高濃度流(土石流と同じ原理の事象)に起因する現象であると予備解釈しました。

1 第5断面 ±0.5m幅ボックス内土器片の投影図


第5断面 ±0.5m幅ボックス内土器片の投影図

出土した土器片では最も新しい型式である加曽利EⅡ式新段階土器が、最下層の貝層から出土しています。地層累重の法則からみると、見かけ上層位的逆転現象が見られます。

2 逆転現象の解釈(予備解釈


第5断面 加曽利EⅡ式新段階時期に発生した高濃度流の断面範囲(予備解釈)

図のB部分を加曽利EⅡ式新段階時期に発生した高濃度流(土石流と同じ原理の事象)の堆積物であると解釈します。従って、B部分では地層累重の法則は成り立ちません。

3 参考 類似事例


逆転文化層序の事例

マイケルRウォーターズ著「ジオアーケオロジー」(熊井久雄・川辺孝幸監修、朝倉書店、2012年)から引用

この事例は斜面の土壌葡行に起因するものです。