2026年2月17日火曜日

考古学切手 把手付土器破片

 Archaeological Stamp: Pottery Fragment with Handle


A pottery fragment with handle stamp from a set of five archaeological stamps issued by Jamaica caught my eye and I was fascinated. It looks exactly like the double-eye (double-ring) handle found on Jomon pottery.


ジャマイカ発行考古学切手5点セットの中の把手付土器破片切手に目が留まり、釘付けになってしまいました。縄文土器の双眼(双環)把手と瓜二つです。

1 把手付土器破片 ジャマイカ発行


把手付土器破片 ジャマイカ発行

1979年

額面50セント

アラワク族の貯蔵用壺の破片

AD300年頃

【感想】

把手付土器破片に目が留まり、釘付けになり、考え込んでしまいました。縄文土器の双眼(双環)把手と瓜二つです。


縄文中期中葉 加曽利貝塚出土 中峠0地点型深鉢の双眼把手

この縄文土器の双眼把手の下部にあるギザギザまでジャマイカ土器と似ています。

ジャマイカの土器にある双眼把手下部のギザギザは、そこに手を当てて土器を持ち上げる際の滑り止めであると考えます。双眼把手自体には把手実用性は無かったと、強度面から、想像します。

2 調理用土器 ジャマイカ発行


調理用土器 ジャマイカ発行

1979年

額面20セント

アラワク族の調理用土器

AD300年頃

3 供膳用舟形容器 ジャマイカ発行


供膳用舟形容器 ジャマイカ発行

1979年

額面25セント

アラワク族の供膳用舟形容器(serving boat)

AD300年頃

4 石器 ジャマイカ発行


石器 ジャマイカ発行

1979年

額面10セント

アラワク族の石器

AD500年頃

5 砥石 ジャマイカ発行


砥石 ジャマイカ発行

1979年

額面5セント

アラワク族の砥石

BC400年頃


弥生時代前期 双口土器(富岡市上高田社宮子原遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Model of Observation Records for Early Yayoi Period Double-Mouthed Pottery (Kamitakata-Shakuzihara Site, Tomioka City)


I created a 3D model of the observation records for the Early Yayoi period double-mouted pottery, which is on display at the Chiba City Archaeological Research Center's special exhibition "The Mysterious Late Jomon Period." While I've seen double-mouted pottery from the Middle and Late Jomon periods, this was my first time observing one from the Yayoi period.


千葉市埋蔵文化財調査センターで開催中の特別展「謎多き縄文晩期」で展示されている弥生時代前期 双口土器の観察記録3Dモデルをつくりました。縄文中期・後期の双口土器を見たことがありますが、弥生時代のものははじめて観察しました。

1 弥生時代前期 双口土器(富岡市上高田社宮子原遺跡)観察記録3Dモデル

弥生時代前期 双口土器(富岡市上高田社宮子原遺跡)観察記録3Dモデル

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター 令和7年度特別展「謎多き縄文晩期」

撮影月日:2026.02.12


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 170 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像(テクスチャ有り)


3Dモデル画像(テクスチャ無し)


3Dモデル画像(テクスチャ有りと無しのリニアライトミックス)

2 メモ

2-1 はじめての弥生時代前期双口土器観覧

これまで、縄文中期・後期の双口土器を見たことがありますが、弥生時代のものははじめて観察しました。

縄文時代の双口土器が弥生時代前期まで伝わって利用されていたと捉えます。

縄文時代双口土器の3Dモデルは次の2点について作成したことがあります。

2019年12月23日記事「縄文中期後半双口土器(茅野市一ノ瀬遺跡) 観察記録3Dモデル

2020年11月11日記事「双口土器(芝山町小池台遺跡)の3Dモデルと観察

これらの双口土器3Dモデル作成の時には、次のような思考を楽しみました。

「・二つの集団が何かの都合で密接に協力する関係を結ぶ必要が生まれた、あるいは統合することになった、その時の団結式祭祀で統合の象徴を演出するためにこの土器がつくられ使われた。契りをむすぶ杯ならぬ、契りを結ぶ土器であったと想像します。」

「・二つの口が胴部でつながっているデザインは本来異質な人集団が繋がったことを象徴していると想像します。

・例えば、二つの集団(二つの家族)が同じ場所に新たに住むことになった時、双口土器を作って、片方の口から飲食物液体を入れ、別の口から出して食することによって、二つの集団が相手が無くてはならない存在であることを、お互いに認め合う儀式に使ったと空想します。

・あるいは土地(ドングリ採集権、狩猟権、漁業権など)で争っていた2つの集団が和解するときの儀式に使ったのかもしれません。」

弥生時代前期双口土器の祭祀的役割もこのような2集団の契りに関連しているものと想像します。

2-2 文様

展示では双口土器の色が黒く、ショーケース越しに文様を確認することができませんでした。

そこで、3Dモデル画像をPhotoshopで調整して文様を見やすくし、さらに凹線をなぞってみました。


文様を見やすくした画像


凹線ををなぞった画像

一つに合体している胴部にはそれを一周する波打った複数凹線がメインに描かれています。また別れた2つの胴部も、残った部分から同じように波打った複数凹線が描かれているようです。

この土器が結婚式など二つの集団が契りを結ぶ儀式の道具であるかもしれないという先入観があるためか、この複数平行凹線から「水引」を連想してしまいました。大陸で生まれた水引文様が弥生時代前期に本邦へ伝わったのかもしれないという想像を楽しみました。


2026年2月15日日曜日

貝層対比の指標検討

 Examining Indicators for Shell Layer Correlation


I conducted a preliminary 3D spatial analysis of the shell layers on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, examining the relationship between the prominent pottery concentration zones and cross-sections. By skewering the cross-sections, it appears possible to correlate specific strata.


有吉北貝塚北斜面貝層について、帯状に分布する顕著な土器集中域と断面図との関係を3D空間で予察的に眺めてみました。断面図を串刺しのようにして、特定分層について対比できそうです。

1 土器分布と断面図の関係


土器分布と断面図の関係

2 土器集中の帯状分布と断面図の関係


土器集中の帯状分布と断面図の関係

3 断面貝層区分の対比指標検討

断面6付近から上流側の断面ではガリー流路本流の勾配が急になり、堆積層が貧弱となります。これまでガリー本流堆積層との関係で斜面貝層の断面間対比をおこなってきましたが、それが困難になっています。

そのため、どのような指標で貝層区分の断面間対比をしたらよいか、様々な検討を試行錯誤的に行っています。

その一つに帯状に分布する土器集中域を指標に、対応する貝層分層を対比することを試みてみることにします。土器集中域は土器型式の幅が狭く特定時期のガリー流路地形を指標していると想定できます。つまり、土器集中域を含む貝層は同一時期に形成された貝層であると考えられます。

データとして、全土器データ(遺物台帳・遺物分布図由来データ)と土器型式別土器データ(発掘調査報告書掲載グラフ由来)があります。

この記事ではまず、全土器データと断面との関係を予察してみました。

断面6から断面2までの5つの断面の貝層区分を串刺しのようにして、特定分層について対比ができそうです。


2026年2月14日土曜日

考古学切手 人面付土器

 Archaeological Stamps: Pottery with Human Face


I searched through my archaeological stamp collection for archaeological stamps depicting pottery with human face and found three.

All of the pottery dates to the pre-Columbian period in South America. The countries where the pottery was excavated and the stamps were issued are all different.


人面付土器が描かれている考古学切手をマイ考古学切手コレクションの中で探して、3点見つかりました。

土器はいずれも南米の先コロンブス期のものです。土器出土国と切手発行国が全て異なります。

1 擬人化された土器 パラグアイ発行


擬人化された土器 パラグアイ発行

1967年発行

国家叙事詩(パラグアイ戦争)100周年

1968年メキシコ・オリンピック (OLIMPIADAS MEXICO 68) と、メキシコの先コロンブス期美術

メキシコのワステカ文化 (CULTURA HUASTECA) による「彩文土器 (VASIJA POLICROMA)」

額面 0.50グアラニー

背後の細棒が注口

2 アヒル形の水差し キューバ発行


アヒル形の水差し キューバ発行

1986年発行

チリ古代文化のハッロ・パト(アヒル形の水差し)とプカラ・デ・キトール遺跡の描画

チリ北部のディアギタ文化(西暦1300年〜1470年頃)を代表する土器

ラテンアメリカ各国の先コロンブス期の文化を紹介する連刷切手の一部

3 アルゼンチン古代の土器 カンボジア発行


アルゼンチン古代の土器 カンボジア発行

1991年発行

アルゼンチンのカタマルカ地方で見つかった「Bareales型」と呼ばれる古代の土器(Verre. Type Bareales. Catamarca)。

アルゼンチンのブエノスアイレスで開催された「ESPAMER 91」切手展関連発行

額面5リエル

4 感想

闇雲に収集しているマイ考古学切手コレクションを探したところ、人面付土器が描かれる切手3点が見つかりました。いずれも南米の先コロンブス期のものです。切手に限らず、日本以外の人面付土器画像を見た記憶は南米以外にありません。原始古代の地球世界で、人面付土器は偏在しているのでしょうか。それとも一般的に存在しているけれども、自分が知らないだけなのでしょうか。その辺の事情は判っていません。

日本切手で人面付土器を描いたものはないようです。

なお描かれた土器の出土国と切手発行国が全部違うのも、おもしろいことです。

上記3点以外に、ギリシャ切手で土器に人体を描いたものが幾つかあるのですが、人面という趣旨と異なるので省略しました。


2026年2月13日金曜日

弥生時代前期 人面付土器(佐倉市大崎台遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Observation Record Model of Early Yayoi Period Pottery with a Human Face (Osakidai Site, Sakura City)


I created a 3D observation record model of the Early Yayoi period pottery with a human face, which is currently on display at the Chiba City Archaeological Research Center's special exhibition "The Mysterious Late Jomon Period."

The face is gentle, but the closed eyes, sagging nose, and wrinkles suggest it is the face of a deceased person.


千葉市埋蔵文化財調査センターで開催中の特別展「謎多き縄文晩期」で展示されている弥生時代前期 人面付土器の観察記録3Dモデルをつくりました。

顔付は柔和ですが、眼をつぶり、鼻頭の肉が落ち、皺が表現されていることから、死者の顔であると想像します。

1 弥生時代前期 人面付土器(佐倉市大崎台遺跡)観察記録3Dモデル

弥生時代前期 人面付土器(佐倉市大崎台遺跡)観察記録3Dモデル

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター 令和7年度特別展「謎多き縄文晩期」

撮影月日:2026.02.12


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 157 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しの差の絶対値ミックス)

2 展示の文脈

次のような文脈でこの弥生時代前期 人面付土器(佐倉市大崎台遺跡)が展示されています。

「縄文時代晩期前葉を境に、縄文人が使っていた多くの祭祀具は姿を消していきますが、弥生人に受け継がれたものもあります。

●弥生時代前期の土偶・人面表現

 縄文時代後晩期までは女性を表現したものが多く、安産や豊穣を願う祭祀に用いられたと考えられている土偶ですが、徐々にその形や正確を変化させていきます。女性をかたどったものだけでなく、男女一対の表現となったり、土偶形容器や顔付の壺などが出現し、祭祀の道具ではなく蔵骨器などに用いられるようになります。」

3 感想

顔面は眼をつぶり、鼻頭の肉が落ち(従って鼻孔が上を向き)、顔表皮の皺が表現されているように観察できます。顔つきは柔和ですが、死後時間が経った死者の顔であると考えます。


2026年2月12日木曜日

5断面と6断面の貝層区分対比作業

 Comparison of Shell Layer Classifications between Sections 5 and 6


For the shell layer on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, the proposed shell layer classification from Section 6 was projected onto Section 5. The natural cliff is divided into two stages, revealing the characteristics of gully erosion. The shell layer blocks in the collapsed layer are remnants of a shell layer that was already present at the time of gully erosion.


有吉北貝塚北斜面貝層について、6断面貝層区分案を5断面に対比投影しました。地山急崖が2段階になっていて、ガリー侵食の特徴が観察できます。崩落層中の貝層ブロックはガリー侵食時点に既に存在していた貝層の残滓です。

1 6断面と5断面の貝層区分対比結果


6断面と5断面の貝層区分対比結果


5断面の貝層区分

7断面貝層区分案を6断面に対比投影しました。手がかりは貝層全体構造の対応関係、分層記載、縦断図(17断面、1断面)による接合関係などです。

分層記載がほとんどないので、貝層区分作業における思考は虚弱です。

2 5断面-17断面-6断面の空間位置関係


5断面-17断面-6断面の空間位置関係

3 メモ

地山急崖が2段階になっています。下の急崖が比高2m強、上の急崖が比高3m以上です。侵食急崖に段差ができる現象はガリー侵食の顕著な特徴です。

崩落層中に貝層ブロックが記入されています。この貝層ブロックの存在から、ガリー侵食時点において既に貝層が斜面上方に存在していたことが判ります。即ち、ガリー侵食前からこの付近に貝層が存在していたことが判明します。崩落層から出土する土器の型式が判れば、ガリー侵食がいつ頃生起した現象であるか判る可能性があります。ガリー侵食は集落住民が貝塚を形成した後、生起した現象になります。集落住民の活動(集落周辺の荒蕪地化など)がガリー侵食の引き金になったのかなど、興味が深まります。


崩落層中の貝層ブロック


2026年2月11日水曜日

考古学切手 石皿・磨石

 Archaeological Stamps: Stone Plate and Grinding Stone


A large stone plate and grinding stone from the Jomon period are on display at the Chiba City Museum of Local History, but I also enjoyed finding three similar artifact stamps in my own archaeological stamp collection. All three stamps are from African countries.


千葉市郷土博物館に縄文時代の大きな石皿・磨石が展示されていますが、同様遺物切手3点を自分の考古学切手コレクションからみつけて楽しみました。3点ともアフリカ諸国の切手です。

1 石皿・磨石切手 モーリタニア・イスラム共和国


石皿・磨石切手 モーリタニア・イスラム共和国

モーリタニアの先史時代の石臼

1983年発行

額面14ウギア

2 石皿・磨石切手 チャド共和国


石皿・磨石切手 チャド共和国

砂岩製の固定式石臼+磨石

チャド国立博物館

額面100フラン

3 石皿・磨石切手 チュニジア共和国


石皿・磨石切手 チュニジア共和国

臼石と磨石/新石器時代/後期

額面30

4 参考 石皿・磨石(千葉市高田・内野第7遺跡)


石皿・磨石(千葉市高田・内野第7遺跡)

2026.01.12記事「石皿・磨石(千葉市高田・内野第7遺跡)観察記録3Dモデル

5 感想

アフリカの新石器時代(後期)と日本の縄文時代で石皿と磨石セットが共通して使われていたことが切手から判りました。チャド共和国の砂岩製の固定式石臼+磨石は千葉市郷土博物館展示石皿・磨石と形状がよく似ています。

6断面と7断面の貝層区分対比作業

 Comparison of Shell Layer Classifications between Sections 6 and 7


For the shell layer on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, the proposed shell layer classification for Section 7 was projected onto Section 6. The shell layer on the slope has been largely replaced by older shell layers compared to the downstream section.


有吉北貝塚北斜面貝層について、7断面貝層区分案を6断面に対比投影しました。斜面の貝層は、下流の断面と較べるとほとんどが古い貝層に置き換わっています。

1 12断面~7断面貝層区分の再検討


12断面~7断面貝層区分の再検討作業資料

12断面~7断面貝層区分を再検討し、9断面、8断面、7断面について貝層区分を修正変更しました。

以下の検討は7断面の新しい貝層区分結果に基づきます。

2 7断面と6断面の貝層区分対比結果


7断面と6断面の貝層区分対比結果


6断面の貝層区分

7断面貝層区分案を6断面に対比投影しました。手がかりは貝層全体構造の対応関係、分層記載、縦断図(17断面、1断面)による接合関係などです。

3 6断面-17断面-7断面の空間位置関係


6断面-17断面-7断面の空間位置関係

4 メモ

12断面~10断面付近はガリー流路の堆積区間で流路性堆積貝層の発達がよいため、それとの位置関係で斜面貝層の対比作業が楽です。また断面写真を参考に貝層の色がキーとなります。しかし、9断面~6断面は流路性堆積貝層の発達が悪いため、それとの位置関係でおこなう対比作業の根拠が薄弱になっています。断面写真もありません。

当面、不確か感が背景に漂う作業となり苦しいですが、5断面~2断面まで通しで同じ対比作業を進めて、最初の貝層全体の比作業成果(たたき台)をつくります。その後次の作業を踏まえて、たたき台の精緻化作業をおこなうこととします。

・貝層区分縦断図を作成し、横断図(現在作業している断面図)との関係を検討する。

・ガリー本流流路の区間別浸食堆積特性を検討する。

・分層層相データ(分層記載データ)について検討する。(対比作業のキーとなる情報があるか、再検討する。)

・土器型式3D分布データが貝層対比作業のキーとなるか、検討する。

・遺物3Dモデル分布データが貝層対比作業のキーとなるか、検討する。

・剥ぎ取り断面の貝殻方向分析をおこない、貝層形成モデルを作成して、それが貝層対比作業にどのように役立つか検討する。


2026年2月9日月曜日

鹿角製儀仗5点(成田市荒海貝塚)観察記録3Dモデル

 3D Models of Observation Records of Five Deer Antler Ceremonial Guards (Arami Shell Mound, Narita City)


I created 3D models of the observation records of five deer antler ceremonial guards on display at the Chiba City Archaeological Research Center's special exhibition, "The Mysterious Late Jomon Period."

The carved patterns are creative designs that are inspiring even to modern audiences.


千葉市埋蔵文化財調査センターで開催中の特別展「謎多き縄文晩期」で展示されている鹿角製儀仗5点の観察記録3Dモデルをつくりました。

彫刻された文様が、現代人にとっても感動できる創造的デザインとなっています。

1 鹿角製儀仗5点(成田市荒海貝塚)観察記録3Dモデル

鹿角製儀仗5点(成田市荒海貝塚)観察記録3Dモデル

早稲田大学會津八一記念博物館所蔵

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター 令和7年度特別展「謎多き縄文晩期」

撮影月日:2026.01.24


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 130 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)

2 展示解説

「狩猟を生業とした人々のシンボル」


展示解説

展示解説(及びパンフレット)では、縄文時代晩期末葉~弥生前期にかけて生業の分業・専業化が進み、房総半島では狩猟を生業の中心とした人々がいて、その人々が鹿角製儀器を所有していたことが詳しく解説されています。

3 彫刻

鹿角製儀仗に彫刻された文様が、現代人にとっても違和感なく受け入れることができる創造的デザインであり、感動します。


鹿角製儀仗(テクスチャ有り)


鹿角製儀仗(テクスチャ無し)


鹿角製儀仗(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)


8断面と7断面の貝層区分対比作業

 Comparison of Shell Layer Classifications between Sections 8 and 7


For the shell layer on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, the proposed shell layer classification from Section 8 was projected onto Section 7. Erosion has created a topography consisting of flat and steep slopes in the collapsed layers, and mixed shell sand layers have been deposited as slope-like stratification, filling in the topography.


有吉北貝塚北斜面貝層について、8断面貝層区分案を7断面に対比投影しました。侵食作用により崩落層などに平面と急斜面で構成される地形ができ、その地形を埋めるように混貝砂層が斜面性の成層として堆積しています。

1 8断面と7断面の貝層区分対比結果


8断面と7断面の貝層区分対比結果


7断面の貝層区分

8断面貝層区分案を7断面に対比投影しました。手がかりは貝層全体構造の対応関係、分層記載、縦断図(17断面、1断面)による接合関係などです。

なお、分層記載は7断面、8断面ともに「稀」であり、対比手がかりとしては虚弱です。

2 7断面-17断面-8断面の位置関係


7断面-17断面-8断面の位置関係


7断面-17断面-8断面の位置関係

3 メモ

7断面のH崩落層とQ混砂貝層がガリー侵食作用で平面と急斜面で構成される地形ができ、その地形を埋めるようにQ混貝砂層が斜面性の成層として堆積しています。この事象を含めて、7断面における主な侵食現象は次図に示すように3回存在したと考えられます。


主な侵食跡