2022年9月27日火曜日

有吉北貝塚北斜面貝層から出土した294土器破片20個の出土貝層層位

 The shell stratigraphy of 20 pottery fragments No. 294 unearthed from the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound


The stratigraphy of 20 pieces of No. 294 pottery fragments unearthed from the northern slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Mound was confirmed by correlating the 3D distribution data of the pottery fragments with the cross section of the shell layer. This is a basic work to know the stratigraphic continuity of shell strata using the same pottery fragment as a simultaneity index.

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有吉北貝塚北斜面貝層から出土した294土器破片20個の出土貝層層位を土器破片3D分布データと貝層断面図を対応させて確認しました。同一土器破片を同時性指標として活用して、貝層層位連続性を知るための基礎作業です。

1 294土器破片番号

294土器破片20個に次のように番号を与え識別できるようにします。


294土器破片番号

2 294土器の破片別出土場所推測

2-1 294土器 破片1の出土場所推測


294土器 破片1の出土場所推測

ガリー侵食地形を埋める混貝土層から出土していると推測できます。

2-2 294土器 破片2~10の出土場所推測


294土器 破片2~10の出土場所推測 横断面図2

破片2~10の出土場所は純貝層最下部または混貝土層・混土貝層最上部のどちらかであると推測できます。

2-3 294土器 破片11・12の出土場所推測


294土器 破片11・12の出土場所推測 横断面図4

破片11・12の出土場所は混土貝層であると推測できます。

2-4 294土器 破片13の出土場所推測


294土器 破片13の出土場所推測 横断面図5

破片13の出土場所は混貝土層であると推測できます。

破片13の出土状況は平面図と発掘写真が発掘調査報告書に掲載されています。発掘写真をみると、294土器破片は他の多数土器破片と一緒に出土しています。


294土器 破片13の出土資料

2-5 294土器 破片14の出土場所推測


294土器 破片14の出土場所推測 横断面図11

破片14の出土場所は混貝土層であると推測できます。

2-6 294土器 破片15~17の出土場所推測


294土器 破片15~17の出土場所推測 横断面図12

破片15の出土場所は混土貝層か混貝土層、破片16・17の出土場所は混貝土層であると推測できます。

なお、破片16・17はそれだけを「貝層の趨勢的縦断勾配を考慮した方法」で推測すると純貝層か混貝土層のどちらかになりますが、破片15との同時性がありますから、純貝層という推測は否定されます。


破片16・17の推測根拠

2-7 294土器 破片18・19の出土場所推測 


294土器 破片18・19の出土場所推測 横断面図13

破片18・19の出土場所は土層であると推測できます。出土場所土層は294土器の他の破片が出土する混貝土層と同時異相の関係にあると想定します。

2-8 294土器 破片20の出土場所推測 


294土器 破片20の出土場所推測 横断面図15

破片20の出土場所は土層であると推測できます。出土場所土層は294土器の他の破片が出土する混貝土層と同時異相の関係にあると想定します。

3 メモ

294土器の破片20個全部についてそれが貝層断面図のどの場所から出土しているか詳しく観察することができました。次の記事で、この結果に基づいて横断面図間の貝層連続性を検討します。


2022年9月26日月曜日

「294土器破片と貝層断面図の関係」3Dモデルの作成と観察方法の初歩的検討

 The 3D model of "Relationship between 294 pottery fragments and cross-section of the shell layer" and observation method.


I created a 3D model of "Relationship between 294 pottery fragments and cross-section of the shell layer". At the same time, a basic study was conducted on how to grasp the relationship between the 3D distribution of pottery fragments and the stratigraphy of shell layers. In the future, I aim to acquire new knowledge on shell layer continuity through more detailed investigations.


「294土器破片と貝層断面図の関係」3Dモデルを作成しました。同時に、土器破片3D分布と貝層層位との関係把握方法について初歩的な検討しました。今後さらに詳しく検討して貝層連続性に関する新知見獲得を目指します。

1 「294土器破片と貝層断面図の関係」3Dモデルの作成

294土器破片の3D分布、貝層断面図15枚及び土器片分布平面図・立面図をBlender座標に同寸でプロットしました。

「294土器破片と貝層断面図の関係」3Dモデル

294土器破片:赤小立方体


貝層断面図凡例(貝層断面2の例)

赤小立方体の大きさは0.1m×0.1m×0.1mで、3Dモデル正面からみて左下奥の頂点が正確な出土ポイントを指す。土器片分布平面図の緑線メッシュは2m×2m、立面図は2m×1m。

土器片分布平面図、立面図、貝層断面図は有吉北貝塚発掘調査報告書から引用・塗色

"Relationship between 294 pottery fragments and cross-section of the shell layer" 3D model

"Relationship between 294 pottery fragments and cross-section of the shell layer" 3D model

294 Pottery Fragment: Red Small Cube

Shell layer cross section legend (example of shell layer cross section 2)

The size of the red small cube is 0.1m x 0.1m x 0.1m, and the vertex in the lower left corner when viewed from the front of the 3D model indicates the exact excavation point. The green line mesh of the earthenware fragment distribution plan is 2m x 2m, and the elevation is 2m x 1m.

The pottery fragments distribution plan, elevation, and cross-section of the shell layer are quoted from the Ariyoshi Kita Shell Mound Excavation Report and colored.

次に、このモデルの主要情報だけを抜き出して、シンプル版をつくりました。

「294土器破片と貝層断面図の関係」3Dモデル (シンプル版)

294土器破片:赤小立方体

貝層断面図凡例(貝層断面2の例)(上に同じ)

赤小立方体の大きさは0.1m×0.1m×0.1mで、3Dモデル正面からみて左下奥の頂点が正確な出土ポイントを指す。

貝層断面図は有吉北貝塚発掘調査報告書から引用・塗色

"Relationship between 294 pottery fragments and cross-section of the shell layer" 3D model (simple version)

294 Pottery Fragment: Red Small Cube

Shell layer cross section legend (example of shell layer cross section 2)

The size of the red small cube is 0.1m x 0.1m x 0.1m, and the vertex in the lower left corner when viewed from the front of the 3D model indicates the exact excavation point. 

The shell layer are quoted from the Ariyoshi Kita Shell Mound Excavation Report and colored.


3Dモデル(シンプル版)の動画

2 土器破片3D分布と貝層断面図の関係把握方法

2-1 単純投影方法について

貝層断面図は縦断図1枚、横断図14枚が描かれています。


貝層断面図配置の様子

当初は、貝層断面図横断図の内13枚は2mピッチと短い距離であることから、土器破片を最寄りの横断面図にY軸方向(縦断方向)に投影して、該当する貝層層位がその土器破片の出土層位であるとすればよいと考えました。(単純投影方法)

しかし、実際の3Dモデルをみると、貝層が縦断方向にきつい勾配を有しているところが広範囲にわたっています。このため、単純投影方法では土器破片と貝層層位の対応は大きな誤差が生まれることは明白です。従って、単純投影方法は採用できないことを悟りました。

2-2 貝層の趨勢的縦断勾配を考慮した方法

貝層の縦断方向勾配は上流で急であり、下流で緩やかです。その様子は全体として趨勢的に変化しているように見えます。そこで、断面図毎にその場所の貝層層位(貝層分類)が趨勢的な勾配を持って上下流方向に分布していると仮想します。その仮想貝層3D分布と土器片3D位置を対応させて、土器片が出土する貝層層位を把握することにします。趨勢的勾配で仮想する貝層が現実に存在した貝層とどれだけの精度で対応するのかは不明ですが、「単純投影方法」とくらべればはるかに高い精度になります。この方法を「貝層の趨勢的縦断勾配を考慮した方法」と呼ぶことにします。

294土器は横断面図2付近に9個の土器破片が分布します。この9個の土器破片について「貝層の趨勢的縦断勾配を考慮した方法」を適用すると次のようになります。


294土器の横断面図2付近における「貝層の趨勢的縦断勾配を考慮した方法」適用 上流側


294土器の横断面図2付近における「貝層の趨勢的縦断勾配を考慮した方法」適用 下流側

土器破片9個の出土貝層層位問題はそれが純貝層とどのような関係にあるかということに集約されます。

これまでの学習作業で、純貝層から出土する遺物はほとんどなく、遺物のほとんどは純貝層下の混貝土層や混土貝層から出土することが判っています。

そこで、純貝層の断面がそのままの形状で縦断方向にこの付近の趨勢的勾配で存在していたと模式的に仮想して、その模式仮想貝層に294土器破片9個が対応するかどうか調べてみました。

なお、この付近の趨勢的縦断勾配は貝層断面図1(縦断面図)を利用してもよいのですが、土器破片9個の縦断勾配の方がより正確なので、それを使います。なんとなれば、この9個がばら撒かれたときの地表面の位置がこの9個の出土位置と一致し、その縦断方向線が当時の地表面の勾配であると考えられるからです。

結果として、模式仮想純貝層に対応する土器破片は、横断面2の上流側で4個の内2個、下流側で5個の内で2個ということになります。ただし模式仮想純貝層に対応するといっても全てその最下層部分です。

この結果から294土器破片は純貝層が形成される直前頃から純貝層形成開始直後頃にばら撒かれたと時間幅を持って読み取ることができます。ただし、土器破片がばら撒かれたのはある一時点であり、時間幅はありません。したがって、解釈としては「294土器破片は純貝層が形成される直前頃に(あるいは純貝層形成開始直後頃に)ばら撒かれた」という2つの異なる可能性を指摘することになります。

この2つの異なる解釈は両立できないものですから、他の情報に基づいて、どちらか一つを選択する必要があります。

2-3 貝層3Dモデル作成による方法

貝層横断面の縦断的連続性の検討は発掘調査報告書では行われていません。しかし、2-2の方法を適用して、個別土器の破片と貝層断面図情報(貝層層位)の対応が判ってくると、貝層層位の区分とその連続性が判ってきます。その時点で、判明した貝層層位区分に基づく貝層3Dモデル(貝層層位毎の3Dモデル)をBlenderで作成し、それと土器破片の対応を検討することにより、より蓋然の高い土器破片3D分布と貝層断面図の関係把握を検討することができます。この方法を「貝層3Dモデル作成による方法」と呼ぶことにし、将来の取組課題とします。

3 メモ

次の記事で、2-2の方法により294土器の全土器破片と貝層との関係を把握し、その結果を考察することにします。

2022年9月24日土曜日

有吉北貝塚北斜面貝層から出土した294番土器の破片分布3Dモデル

 3D model of fragment distribution of No. 294 pottery unearthed from the shell layer on the northern slope of Ariyoshi Kita Shell Mound


A 3D model of the fragment distribution of the No. 294 pottery unearthed from the northern slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Mound was created using Blender from the plan and elevation of the pottery fragment distribution. I was able to acquire rudimentary skills to complete 3D model creation in 3D space (= within Blender). The pottery shards appear to have been intentionally scattered.


有吉北貝塚北斜面貝層から出土した294番土器の破片分布3Dモデルを、土器片分布平面図と同立面図からBlenderで作成しました。3D空間内(=Blender内)で3Dモデル作成を完結する初歩的スキルを獲得できました。土器破片は意図してばら撒かれたようです。

1 有吉北貝塚北斜面貝層から出土した294番土器の破片分布3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層から出土した294番土器の破片分布3Dモデル

赤点:294番土器破片の平面分布

青点:294番土器破片の立面分布

緑点:294番土器破片の3D分布

赤点、青点、緑点は0.1m×0.1m×0.1mの立方体で、3Dモデル正面からみて左下奥の頂点が正確な出土ポイントを指す。

平面図のメッシュは2m×2m、立面図のメッシュは2m×1m

土器片分布平面図、立面図は有吉北貝塚発掘調査報告書から引用


294番土器(加曽利EⅡ式土器)

加曽利貝塚博物館2018年度企画展「あれもE これもE -加曽利E式土器(千葉市内編)-」で「巨大な加曽利E式土器」として展示された様子。

3DF Zephyrv6.512でアップロード

3D model of fragment distribution of No. 294 pottery unearthed from the shell layer on the northern slope of Ariyoshi Kita Shell Mound

Red dots: Planar distribution of 294 pottery fragments

Blue dots: Elevation distribution of 294 pottery fragments

Green dots: 3D distribution of 294 pottery fragments

The red, blue, and green points are 0.1m x 0.1m x 0.1m cubes, and the vertices in the lower left corner when viewed from the front of the 3D model indicate the exact excavation points.

Plan view mesh is 2m x 2m, Elevation view mesh is 2m x 1m

The pottery fragment distribution floor plan and elevation are quoted from the Ariyoshi Kita Shell Mound excavation report.


3Dモデルの動画

2 3Dモデル作成方法(概要)

ア 土器片分布平面図、立面図の3D空間プロット

イ 土器破片出土ポイントに赤小立方体(平面図)、青小立方体(立面図)の生成(Pythonスクリプトによる操作)。

ウ イから土器破片3D座標の取得。→座標テキストファイル作成。

エ ウから土器破片座標の3D分布図作成(Pythonスクリプトによる操作)→緑小立方体の生成(Pythonスクリプトによる操作)。


3Dモデル画像

3 土器破片分布3Dモデルの活用

次のステップとして、土器破片分布3Dモデルに貝層断面図をプロットして、土器破片分布とそれが出土した貝層分類との関係を把握し、貝層の連続性や貝層と土器破片投棄との関係を考察します。同じ土器の破片が広域に分布しているので、それが出土した層位は同時点のものとして対応していると考えることが可能です。同一土器の破片が、火山灰層の中の軽石層のような同時指標として活用することができると期待します。

4 294番土器破片分布3Dモデルから導かれる興味

4-1 土器破片接合に関する超人的活動に感動

広範囲に点在する数千に及ぶ多数土器破片の中から最遠距離36mに及ぶ294番土器破片20個を特定して接合したことは驚異的超人的活動です。そのような努力が発掘調査で行われていることに感動します。体育館のような広い場所で接合作業を行うにしても、気の遠くなるような神経衰弱作業です。

4-2 土器破片はばら撒かれた

土器破片分布を大局的にみると、普段は水のないガリー流路に沿って分布しています。しかし、下流域で標高の高いところ(支流に入り込んだところ)に分布したりすることなどから、上流部で土器が破壊されて、流水で下流方向に破片が分布したと捉えることができません。他の土器破片分布と一緒に考察する必要がありますが、意図的に土器破片が広域にばら撒かれたと考えることが妥当です。そのような活動(祭祀活動)があり、その活動が土器破片接合で現代において浮かび上がったと考えます。

294番土器破片がおそらく最も広域にばら撒かれたことと、この土器の大きさが有吉北貝塚最大級であることは、どこかで通底している意味があると想像します。


2022年9月22日木曜日

遺物出土座標計測システムの構築

 Construction of a coordinate measurement system for excavated relics


I built a system in Blender to measure the coordinates (X, Y, Z) of the excavated pottery from the excavated pottery distribution map (plan, elevation) of the north slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Mound. This system enables pottery 3D distribution analysis.

In addition, as the next step, it will be possible to identify the excavated shell layer of pottery by correlating the excavated coordinates with the shell layer cross-section.


有吉北貝塚北斜面貝層の土器片出土分布図(平面図、立面図)から個別土器片の出土座標(X、Y、Z)を計測するシステムをBlenderの中で構築しました。このシステムにより個別土器片の出土座標を計測すれば、次のステップとして、出土座標を貝層断面図と対応させることにより個別土器片の出土貝層を突きとめることが可能になります。

1 土器片出土分布図(平面図、立面図)のBlender3D空間配置

土器片出土分布図(発掘調査報告書では「北斜面貝層土器出土状況」)(平面図、立面図)をBlender縮尺実寸に合わせて3D空間配置しました。Blender原点に北斜面貝層2mメッシュⅡ00の左上隅を対応させました。


土器片出土分布図をBlender3D空間に配置した画面


平面図配置の様子 Blender画面


立面図配置の様子 Blender画面

2 座標計測指標(赤小立方体)の3Dカーソル位置生成

3D空間に配置した土器片出土分布図(平面図、立面図)から土器片出土座標を正確に計測するために、出土位置に座標計測指標(赤小立方体)を生成させます。具体的には出土位置で3Dカーソルをクリックして、その3Dカーソル位置に座標計測指標(赤小立方体)を生成させます。3Dカーソルの3D座標及び赤小立方体の3D座標はBlender機能で取得できますから、座標計測指標(赤小立方体)を残すことによりいつでも作業を検証することができます。


3Dカーソル位置に生成した座標計測指標(赤小立方体)

X座標を手前にした場合、3Dカーソル位置に赤小立方体左下奥の頂点が対応します。赤小立方体の大きさは10㎝×10㎝×10㎝です。ちなみに、このBlender画面のメッシュは1m×1mです。

3Dカーソル位置に座標計測指標(赤小立方体)を生成するPythonスクリプトは次の通りです。

……………………………………………………………………

#一辺0.1mの色付きキューブをカーソル位置に生成する

#このスクリプトは、https://qiita.com/masterkeaton12/items/3d8245d1f301baf4c126の「立方体を生成する」スクリプトを引用一部改変したものです。


import bpy


#立方体を形成する頂点と面を定義する

verts = [(0,0,0),(0,0.1,0),(0.1,0.1,0),(0.1,0,0),(0,0,0.1),(0,0.1,0.1),(0.1,0.1,0.1),(0.1,0,0.1)]

faces = [(0,1,2,3), (4,5,6,7), (0,4,5,1), (1,5,6,2), (2,6,7,3), (3,7,4,0)]


#メッシュを定義する

mesh = bpy.data.meshes.new("Cube_mesh")

#頂点と面のデータからメッシュを生成する

mesh.from_pydata(verts,[],faces)

mesh.update(calc_edges=True)


#マテリアル、色を設定する 赤=1001、青=0011、緑=0101、黒=0001、薄緑=0111、灰=1110、黄=1101

ma = []

ma.append(bpy.data.materials.new('color'))

ma[0].diffuse_color = (1, 0, 0, 1)

mesh.materials.append(ma[0])


#メッシュのデータからオブジェクトを定義する

obj = bpy.data.objects.new("Cube", mesh)   


#オブジェクトの生成場所をカーソルに指定する

obj.location = bpy.context.scene.cursor.location


#オブジェクトをシーンにリンク(表示)させる

bpy.context.scene.collection.objects.link(obj)

……………………………………………………………………

このスクリプトは、https://qiita.com/masterkeaton12/items/3d8245d1f301baf4c126の「立方体を生成する」スクリプトを引用一部改変したものです。原著作者に感謝します。

実際にBlender画面でこのPythonスクリプトを適用すると次のようになります。


218土器の1つの土器片の出土位置で3Dカーソルをクリックして座標計測指標(赤小立方体)を生成させた様子(立面図)


同上拡大

z座標の値が4.3831mとなっています。z座標=0を標高20mに対応させていますから、この土器片の標高は24.3831mになります。x座標値、y座標値は同じ方法で平面図から求めます。

3 メモ

・土器片出土分布図(平面図、立面図)のBlender3D空間貼り付けは、Blender3D空間の座標がしっかりしているので、個別図面の各種誤差累積がなく、想定以上に高精度で出来ました。

・Pythonスクリプトを見様見真似で活用しました。Pythonスクリプト活用はBlender活用に必須であることを思い知らされました。Pythonスクリプトに習熟すれば、今回作成したスクリプトをアドオン化して、より効率的に活用できるようになると考えます。

・3D分析前半のための分析インフラ構築ができましたので、早速データ計測してみることにします。


2022年9月19日月曜日

3次元点群データのBlenderプロット

 Blender plot of 3D point cloud data


I learned how to create 3D position information data of excavated artifacts and plot the 3D point cloud data in Blender. Spatial analysis of excavated relics from the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound is likely to progress.


出土遺物の3次元位置情報データを作成し、その3次元点群データをBlenderにプロットする方法を知りました。有吉北貝塚北斜面貝層の出土遺物空間分析が捗りそうです。

有吉北貝塚北斜面貝層の3D空間分析の基礎技術となる、3次元点群データのBlenderプロット方法をメモします。

1 3次元点群データのBlenderプロット方法

次のwebページ掲載方法をそのまま使わさせていただくことにします。


点群データをBlenderにインポートするスクリプト

このwebページでは次のような点群データ(テキストファイル)をBlenderにプロットするPythonスクリプトを掲載しています。


点群データ(テキストファイル)

次のPythonスクリプトを、テキストファイルパスを調整してから、Blenderのテキストエディターにコピペして「スクリプト実行」すると点群データがBlenderにプロットされます。

……………………………………………………………………

#Blender 2.80 beta

#点群データをBlenderにインポート

#実行時は必ずオブジェクトモードにしておく


import bpy


#テキストファイルを指定

TextFilePath = 'C:/data/sagyo/xyzdata.txt'


#頂点数取得

print('Loading Text File')

fp = open(TextFilePath)

Count = 1

line = fp.readline()

while line:

    line = fp.readline().replace('\n', '')

    Count += 1

fp.close()


#オブジェクト作成

print('Creating Object')

bpy.data.meshes.new(name='ImportMesh')

bpy.data.objects.new(name='ImportObj', object_data=bpy.data.meshes['ImportMesh'])

bpy.context.scene.collection.objects.link(bpy.data.objects['ImportObj'])

Obj = bpy.data.objects['ImportObj'].data

Obj.vertices.add(Count)


#頂点の移動

i = 0

fp = open(TextFilePath)

line = fp.readline()

while line:

    dat = line.split(',')

    X = float(dat[1])

    Y = float(dat[2])

    Z = float(dat[3])

    Obj.vertices[i].co.x = X

    Obj.vertices[i].co.y = Y

    Obj.vertices[i].co.z = Z

    line = fp.readline().replace('\n', '')

    if i % 10000 == 0:

        print(i)

    i += 1

fp.close()


print('Finished : ' + str(i-1) + 'verts')

……………………………………………………………………

http://kutodatabase.com/kuto1970.shop/Works_ImportVerts.htmlから引用


点群データプロットの様子(Blender画面)

この画面では点群データを分離して各個データとして扱えるようにした様子を示しています。

分離した各個データは移動ができます。

点群データはBlenderのデフォルト機能では大きさの拡大、色塗りは出来ないようです。


点群データプロットの様子 拡大

2 点群データの作成

これまで個別土器片出土位置の3D空間における把握はillustratorを使った図学的方法で行っていました。


illustratorをつかった図学的方法による個別土器片出土位置の3D認識

これからはBlenderの3Dカーソル位置から、X座標値、Y座標値、Z座標値で扱い、分析することにします。


個別土器片出土位置の3D空間座標値獲得方法

この方法で獲得したXYZ座標値を使い、土器片をBlenderの3D空間にプロットすることにより、貝層断面図との対応を3D空間で観察することができるようになります。

あるいは土器片と石器や骨角器の3D空間における分布関連性を観察できるようになります。

3 メモ

有吉北貝塚北斜面貝層から出土した遺物の3D空間分布を座標により扱うことが出来る基礎技術を獲得できました。この技術を十分に咀嚼できれば、次の技術課題は出土遺物と貝層分類(純貝層、混土貝層、混貝土層など)等との対応分析の自動化になります。


2022年9月18日日曜日

有吉北貝塚学習の再開

 Resumption of Ariyoshi Kita Shell Mound Learning


The Ariyoshi Kita Shell Mound excavation report study that continued from October 2020 to October 2021 will resume. I rely on my Blender skills to improve a little and learn. I will conduct a 3D spatial analysis of the excavated material from the northern slope shell layer.


2020年10月から2021年10月まで継続した有吉北貝塚発掘調査報告書学習を再開します。Blenderスキルが少しだけ向上したことに依拠して学習します。北斜面貝層出土物の3D空間分析を行います。

1 経緯

有吉北貝塚発掘調査報告書の学習を2020年10月から始め、2021年10月まで継続しました。しかし学習の難易度が増大して、それに十分に耐えて乗り越えるだけの力が乏しく、一時休憩しました。その休憩が1ヵ月のつもりが3ヵ月となり、半年、1年となっていました。しかし丸1年間の休憩の間に力の備蓄も増え、学習再開を決断することになりました。8月~9月半ばまでにBlender基礎技術習得を進めたことが学習再開の心理的決め手になったようです。


サイト 有吉北貝塚学習記事集成

有吉北貝塚発掘調査報告書学習ブログ記事の再掲サイト

このサイトでは次の項目別に過去記事を再掲集成しています。

●アリソガイ実験学習 23記事

●有吉北貝塚学習(主に中期以外) 14記事

●有吉北貝塚中期遺構学習 24記事

●北斜面貝層学習 54記事

2 学習課題と問題意識

過去記事115記事を読み返して、次のような課題や問題意識を持つことが出来ました。1年間の休憩によりこれまでの学習をある程度客観的に眺めることができるようになったと感じました。

2-1 台地上の遺構について

・竪穴住居や土坑の時期別把握が正確に出来ていないように感じました。学習を始めた当初はまずは遺跡の状況をざっくりと把握しておこうという予察的思考だったのですが、現時点からみると正確性に欠けるように感じますので、作業し直し、考察しなおすことにします。

・なお、時期別に指標「土坑数/竪穴住居数」を試算してみると第10・11群土器期(加曽利EⅡ式期 磨消以後)でその値が特段に大きくなるようです。集落生活に何かの大きな変化があったのかもしれいないので、検討を深めることにします。

2-2 北斜面貝層について

2-2-1 貝層断面図の3D分析

・貝層断面図の3D分析をおこなうことにより、北斜面貝層の発達史仮説をまとめることにします。ガリー侵食の実体を把握するとともに、ガリー侵食と貝層形成との関連を調べます。過去学習で既にある程度のイメージは出来ています。

・貝層断面図間の貝層連続性を、広域に分布する同一土器破片出土状況を指標に把握します。

2-2-2 全出土物の3D分布把握と分析

・今回学習を再開するにあたり、発掘調査報告書を再読してその中で、次の出土物についても出土位置と層位情報が掲載されていることをあらためて確認しました。中期土器以外の早期土器、前期土器、後期土器、石器、骨角器等です。つまり北斜面貝層については、そこから出土した全ての遺物の出土3D座標がかなり正確に判るということです。そこで、北斜面貝層出土遺物の全部(あるいは主要なもの)について3D分布を把握して分析することにします。

土器を始め石器や骨角器等を同時に3D分布把握し、分析することにより、それだけでも「遺物分布原理」のかなりの部分を考察できると期待できます。

2-2-3 出土物の層位(貝層断面)分析(3D空間分析)

貝層分類(純貝層、混土貝層、混貝土層)と出土土器・遺物の量の対応から、貝層の意義を考察します。特に混土貝層の成因とそれがどのような活動に関連するのか検討します。持ち込まれて破壊された土器と混貝土層が強く関連しています。その様子を3D空間分析して北斜面貝層における「遺物分布原理」を突き止めます。

3 学習ツール

学習のメインは貝層と遺物の3D分布把握・3D空間分析になります。この分布把握・分析ツールとしてBlenderを活用することにします。

4 感想

2021年10月の記事では「貝層断面図間の貝層連続性を、広域分布する同一土器破片を指標に把握できる」ところまで進みました。しかし、その作業をBlenderで効率的に行うスキルと気力の2点で自分に弱点がありました。ブログ記事掲載を優先して、じっくり作業することを軽視する悪習慣もまだ残っていました。しかし、1年経って、Blenderスキルではその時点からくらべ今回は少しですが前進しています。また気力もこの1年間の学習充実ですこしは造成されてきています。じっくり作業を軽視する悪習慣もかなり弱まってきました。なんとしてでも今回は有吉北貝塚北斜面貝層学習をモノにしたいと思います。

5 1年前の作業画面


294土器破片の平面分布の様子


294土器 加曽利貝塚博物館企画展「あれもE…」に展示された様子


発掘調査報告書掲載情報(土器片平面分布図、土器片立面分布図、貝層断面図)から土器片が出土した貝層を特定している様子(illustrator画面)

この作業を今回はBlender3D空間で行います。


2022年9月16日金曜日

破砕イボキサゴと現生イボキサゴ 観察記録3Dモデル

 Observation record 3D model of the crushed and modern sprial shell


I created a 3D model of observation records of crushed and modern sprial shell displayed in the Kasori Shell Mound Museum Permanent Exhibition. I imagined that crushing the sprial shell was a way to extract the meat from a small, underdeveloped shell.


加曽利貝塚博物館常設展に展示されている破砕イボキサゴと現生イボキサゴの観察記録3Dモデルを作成しました。イボキサゴを破砕するのは、育ち切らない小さい貝から身を取り出す方法であると想像しました。

1 破砕イボキサゴと現生イボキサゴ 観察記録3Dモデル

破砕イボキサゴと現生イボキサゴ 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館常設展

撮影月日:2022.09.11

ガラスショーケース越しに撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.509 processing 91 images

Observation record 3D model of the crushed and modern sprial shell

Location: Kasori Shell Mound Museum

Shooting date: 2022.09.11

3D model Generated with photogrammetry software 3DF Zephyr v6.509 processing 91 images


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 メモ

イボキサゴの殻径は次の図のように現生イボキサゴ>縄文出土イボキサゴ>縄文出土破砕イボキサゴになります。


イボキサゴ殻径頻度分布の比較

現生イボキサゴは採集圧がない状況と考えてよいと思います。殻径は1.7㎝ほどになります。殻のまま出土する縄文イボキサゴの殻径は1.4㎝ほどになります。現生イボキサゴとくらべると少し8割程度の大きさであり、採集圧がかかった状況を示しているのだと思います。また、この大きさで破砕されていないということは、この大きさで殻から楊枝のような道具を使って身を取り出すことが可能だった(作業効率的に受容出来た)のだと想像します。縄文破砕イボキサゴの殻径は1.0㎝程度です。この殻径はイボキサゴに育つ時間を与えないような強い採集圧を示しているのだと思います。また、この大きさでは一つ一つの殻から身を直接取り出すことが難しく(作業効率的に受容できなく)なり、一括破砕して身を選別とりだしていたのだと想像します。

なお、展示破砕イボキサゴについて、以前にも3Dモデルを作成し、その3Dモデルから5点の大型破片について殻径を計測したところ、平均が9.7㎜となり、既存資料の値と整合することを確認しました。(2021.10.13記事「破砕イボキサゴ 観察記録3Dモデル

取り出したイボキサゴの身は天日干しして乾物にし、保存しつつ塩味旨味成分として消費したり、交易に使ったりしたのだと想像します。


縄文丸木舟の刳り残し横梁上付近の平らな小段

 The flat bench of a Jomon dugout canoe


I observed three flat benches at the rear of the Jomon dugout canoe (replica) exhibited at the Kasori Shell Mound Museum. It can be assumed that a board was put on it and it was used as a boatman's seat. This bench is a powerful material for the sandal-like clay product = dugout canoe miniature hypothesis.


加曽利貝塚博物館に展示されている匝瑳市米倉大境出土丸木舟(複製)の後部刳り残し横張の上に3つの平らな小段を観察しました。そこに板を乗せて船頭の座席としたことが想定できます。

この小段の存在はサンダル状土製品(千葉市内野第1遺跡)を丸木舟ミニチュアと解釈する仮説の有力補強材料となりますので、メモしておきます。

1 縄文丸木舟の刳り残し横梁上の平らな小段 観察記録3Dモデル

縄文丸木舟の刳り残し横梁上の平らな小段 観察記録3Dモデル


3つの平らな小段


匝瑳市米倉大境出土縄文晩期丸木舟(複製)刳り残し横梁上の平らな小段のある場所

撮影場所:加曽利貝塚博物館

撮影月日:2022.09.11

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.509 processing 5 images

Observation record 3D model of the flat bench on the beam of the Jomon dugout canoe

Location: Kasori Shell Mound Museum

Shooting date: 2022.09.11

3D model Generated with photogrammetry software 3DF Zephyr v6.509 processing 5 images


3Dモデルの動画

2 メモ

平らな小段が3つあるのは、乗せる荷物や人員の量によって船頭の座席位置を変化させるために意図して設置した可能性と、長年使っているうちに小段が磨耗などで使えなくなり、近くに作り直した可能性の2点が理由として考えられます。

丸木舟後部の刳り残し横梁上に板を乗せていたことがほぼ確実な例を観察できましたので、サンダル状土製品が丸木舟ミニチュアである蓋然性が飛躍的に高まったと考えます。


新解釈 サンダル状土製品を丸木舟ミニチュアと考える


2022年9月14日水曜日

3ステージ別屋外漆喰炉・出土遺物3Dモデルを作成

 Create 3D models of outdoor plaster furnaces and excavated relics in 3 stages


3D model of outdoor plaster furnace and excavated relics was created in 3 stages. Only the abalone is a live-action 3D model, but everything else is a 3D model created with Blender and quoted from the excavation survey report survey map.


屋外漆喰炉・出土遺物3Dモデルを3ステージ別に作成しました。アワビだけは実写版3Dモデルですが、それ以外は全て発掘調査報告書実測図から引用及びBlenderで作成した3Dモデルです。

1 屋外漆喰炉基底微地形・出土遺物(千葉市大膳野南貝塚)3Dモデル

屋外漆喰炉基底微地形・出土遺物(千葉市大膳野南貝塚)3Dモデル

断面図・平面図・説明注記は大膳野南貝塚発掘調査報告書から引用(塗色)

基底微地形3Dモデルは断面図・平面図情報を元にBlenderで作成

土器6点3Dモデルは発掘調査報告書掲載実測図からBlenderで作成

アワビ3Dモデルは実写版3Dモデル(フォトグラメトリ製作物)https://skfb.ly/orZFz

3DF Zephyr v6.509でアップロード

Outdoor stucco furnace base microtopography and excavated artifacts  (Daizenno Minami Shell Mound,Chiba City) 3D model

Cross-sectional view, plan view, and explanatory notes are quoted from the Daizenno Minami Shell Mound excavation report (painted)

The base micro-topography 3D model is created with Blender based on cross-sectional and plan information.

6 pottery 3D models were created with Blender from the survey maps published in the excavation report

Abalone 3D model is a live-action 3D model (photogrammetry product) https://skfb.ly/orZFz

Uploaded with 3DF Zephyr v6.509


屋外漆喰炉基底微地形・出土遺物(千葉市大膳野南貝塚)3Dモデル画像

2 屋外漆喰炉炉体形状・出土遺物(千葉市大膳野南貝塚)3Dモデル

屋外漆喰炉炉体形状・出土遺物(千葉市大膳野南貝塚)3Dモデル

断面図・平面図・説明注記は大膳野南貝塚発掘調査報告書から引用(塗色)

炉体形状3Dモデルは断面図・平面図情報を元にBlenderで作成

土器6点3Dモデルは発掘調査報告書掲載実測図からBlenderで作成

アワビ3Dモデルは実写版3Dモデル(フォトグラメトリ製作物)https://skfb.ly/orZFz

3DF Zephyr v6.509でアップロード

3D model of outdoor plaster furnace body shape and excavated artifacts (Daizenno Minami Shell Mound,Chiba City)

Cross-sectional view, plan view, and explanatory notes are quoted from the Daizenno Minami Shell Mound excavation report (painted)

3D model of outdoor plaster furnace body shape is created with Blender based on cross-sectional and plan information.

6 pottery 3D models were created with Blender from the survey maps published in the excavation report

Abalone 3D model is a live-action 3D model (photogrammetry product) https://skfb.ly/orZFz

Uploaded with 3DF Zephyr v6.509


屋外漆喰炉炉体形状・出土遺物(千葉市大膳野南貝塚)3Dモデル画像

3 屋外漆喰炉漆喰堆積表面・出土遺物(千葉市大膳野南貝塚)3Dモデル

屋外漆喰炉漆喰堆積表面・出土遺物(千葉市大膳野南貝塚)3Dモデル

断面図・平面図・説明注記は大膳野南貝塚発掘調査報告書から引用(塗色)

漆喰堆積表面3Dモデルは断面図・平面図情報を元にBlenderで作成

土器6点3Dモデルは発掘調査報告書掲載実測図からBlenderで作成

アワビ3Dモデルは実写版3Dモデル(フォトグラメトリ製作物)https://skfb.ly/orZFz

3DF Zephyr v6.509でアップロード

Plaster deposition surface of outdoor plaster furnace and excavated artifacts (Daizenno Minami Shell Mound,Chiba City)

Cross-sectional view, plan view, and explanatory notes are quoted from the Daizenno Minami Shell Mound excavation report (painted)

The 3D model of the plaster-deposited surface is created with Blender based on cross-sectional and plan information.

6 pottery 3D models were created with Blender from the survey maps published in the excavation report

Abalone 3D model is a live-action 3D model (photogrammetry product) https://skfb.ly/orZFz

Uploaded with 3DF Zephyr v6.509


屋外漆喰炉漆喰堆積表面・出土遺物(千葉市大膳野南貝塚)3Dモデル画像

4 メモ

・8月12日記事「屋外漆喰炉の3Dモデル作成イメージ」で作成開始してから丸1ヵ月かけてようやく屋外漆喰炉の3Dモデルが完成しました。この取組で発掘調査報告書実測図から簡易的な3Dモデルを作成することが、Blenderにより実現できることを体験できました。同時にBlenderの基礎操作にある程度習熟することができました。

・屋外漆喰炉のステージ別形状は断面図高さ情報を基に平面形状を想定し、それを3Dモデルにしました。具体的には想定等高線図を作成し、それから多数の縦断面形図を作成しました。その多数縦断面形図からBlenderのBsurfaces機能で3Dモデルを生成しました。

・なお、想定等高線図から直接3Dモデルを生成する方法(QGIS-GRASS機能利用)について、近々試行検討する予定です。

・土器については、実測図からBlenderのBsurfaces機能、UV投影機能、ブーリアン差分機能により作成しました。なお、波状口縁の土器も現在の技術で作成できます。把手などの飾りがあるものは、土器本体と把手を別につくり、ブーリアン結合で結合して作成することが考えられます。

・今回は都合によりアワビは実写版(フォトグラメトリ版)で代用しました。巻貝をBlenderでつくる方法がwebで公開されていますので、将来、Blenderで一般巻貝形状をつくり、それを変形してアワビ作成に至る技術開発を目指します。

・無味乾燥な発掘調査報告書に掲載されている遺物・遺構の実測図から、簡易的とはいえ3Dモデルができます。この3Dモデルを観察する中で学習における発想・思考を刺激することができます。


屋外漆喰炉+埋設6土器+出土アワビの3Dモデル 動画

 3D model video of outdoor plaster furnace + 6 buried pottery + excavated abalone


The outdoor plaster furnace 3D model was created by adding 6 buried pottery 3D models and the excavated large abalone 3D model. A 3D model was created for the three stages of the plaster furnace formation process, in the order of base microtopography, furnace body formation, and plaster deposited surface.


屋外漆喰炉3Dモデルに埋設された6土器3Dモデルと出土した大型アワビ3Dモデルを加えた3Dモデルを作成しました。3Dモデルは漆喰炉形成プロセスの順に基底微地形、炉体形成、漆喰堆積表面の3段階について作成しました。

1 屋外漆喰炉+埋設6土器+出土アワビの3Dモデル 動画


屋外漆喰炉+埋設6土器+出土アワビの3Dモデル 動画

屋外漆喰炉+埋設6土器+出土アワビの3Dモデル画像1

屋外漆喰炉+埋設6土器+出土アワビの3Dモデル画像2

屋外漆喰炉+埋設6土器+出土アワビの3Dモデル画像3

2 メモ

・この3Dモデルはマテリアル数が100以上となったためそのままSketchfabに投稿できません。そのため3分割してSketchfabに投稿することにします。

・アワビは実写版(展示物のフォトグラメトリ製作物)を使いました。