2026年5月8日金曜日

二枚貝殻偏位角分布の見える化作業

 Visualization of Bivalve Shell Deviation Angle Distribution


This document summarizes the visualization of bivalve shell deviation angle distribution in exfoliated cross-sections. Spatial distribution within each survey area (quadrat) is visualized using QGIS (pseudo-coordinate GIS analysis), while the frequency distribution across the entire survey area is visualized using a semicircular rose diagram created with a Python tool.


剥取断面における二枚貝殻偏位角分布の見える化作業をまとめました。調査区(コドラート)内部の空間分布はQGIS(疑似座標GIS解析)で、調査区全体の頻度分布はPythonツールによる半円形ローズダイヤグラムで見える化できます。

1 二枚貝殻偏位角分布の見える化作業


二枚貝殻偏位角分布の見える化作業

調査区(コドラート)内部の空間分布はQGIS(疑似座標GIS解析)で、調査区全体の頻度分布はPythonツールによる半円形ローズダイヤグラムで見える化できます。

二枚貝殻偏位角:殻と断面の成す直線(殻が断面によって仮想的に切断された際にできる接線の両端を結んだ直線)について鉛直線を基準として時計回りに測定した角度

2 参考 角度頻度分布をローズダイヤグラムに表現するPythonスクリプト

0°~20°、20°~40°という20°刻みで表現しています。

「CSV_PATH = "G:/test/aaa.csv"」のcsvファイルのパスを変更してください。

「R_MAX = 40          # 頻度表示の最高値」の数値をデータ最大数に対応して変更してください。

「R_STEP = 10         # 頻度目盛り間隔」を好みに合わせて変更してください。

csvファイルは次の例を参考に作成してください

…………………

angle,frequency

0-20,0

20-40,0

40-60,4

60-80,13

80-100,20

100-120,33

120-140,15

140-160,5

160-180,0

…………………


import pandas as pd
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

# ===== 設定 =====
CSV_PATH = "G:/test/aaa.csv"
R_MAX = 40          # 頻度表示の最高値
R_STEP = 10         # 頻度目盛り間隔
BAR_COLOR = "indianred"   # 棒の色
EDGE_COLOR = "0.2"

# ===== CSV読み込み =====
df = pd.read_csv(CSV_PATH)

# angle列: "0-20" のような形式を想定
starts = []
ends = []

for a in df["angle"]:
    s, e = str(a).split("-")
    starts.append(float(s))
    ends.append(float(e))

df["start"] = starts
df["end"] = ends
df["center"] = (df["start"] + df["end"]) / 2
df["width"] = df["end"] - df["start"]

# matplotlibの極座標では角度をラジアンに変換
theta = np.deg2rad(df["center"])
width = np.deg2rad(df["width"])
r = df["frequency"]

# ===== 描画 =====
fig = plt.figure(figsize=(6, 8))
ax = fig.add_subplot(111, polar=True)

ax.bar(
    theta,
    r,
    width=width,
    bottom=0,
    color=BAR_COLOR,
    edgecolor=EDGE_COLOR,
    linewidth=1.5,
    align="center"
)

# 半円表示:0〜180度
ax.set_thetamin(0)
ax.set_thetamax(180)

# 角度表示
ax.set_theta_zero_location("N")   # 0度を上
ax.set_theta_direction(-1)        # 時計回り
ax.set_thetagrids([0, 30, 60, 90, 120, 150, 180])

# 頻度目盛り
ax.set_ylim(0, R_MAX)
ax.set_yticks(np.arange(R_STEP, R_MAX + 1, R_STEP))
ax.set_yticklabels([str(v) for v in np.arange(R_STEP, R_MAX + 1, R_STEP)])

# 頻度ラベルを左側に寄せる
ax.set_rlabel_position(180)

# 見た目調整
ax.grid(True, color="0.8", linewidth=1)
ax.spines["polar"].set_linewidth(1.5)

plt.tight_layout()
plt.show()

2026年5月7日木曜日

加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

 Observation Record 3D Model of the Bottom of a Kasori B-Type Pottery (Kasori Shell Mound, Chiba City)


I enjoyed creating a 3D model of the observation record of the bottom of a Kasori B-type pottery vessel, which is on display at the 2025 Excavation Report Exhibition currently being held at the Kasori Shell Mound Museum. I will use this as material for future pottery studies.


加曽利貝塚博物館で開催中の令和7年度発掘調査速報展で展示されている、加曽利B式土器の底の観察記録3Dモデル作成を楽しみました。今後の土器学習の素材の一つにします。

1 加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

縄文時代後期

令和7年度調査区東側(北)出土

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和7年度発掘調査速報展

撮影月日:2026.04.22


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 74 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)


3Dモデルの画像(ワイヤフレーム)


3Dモデルの画像(ノーマルマップ)

2 加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)展示風景の視覚変奏動画


加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)展示風景の視覚変奏動画

6フィルター写真のバリエーションをクロスディゾルブを使って連続表示したスライドシーケンス動画です。Photoshopで作成しました。

3 メモ

土器の底の観察記録3Dモデル作成ははじめてです。今後の土器学習に役立つ資料になると期待して3Dモデルを作成しました。

貝層断面のファブリック分析(テスト分析4)

 Fabric Analysis of Shell Layer Cross-Sections (Test Analysis 4)


In two test spaces of shell layer cross-sections, the relationship between shell attitude and deviation angle of bivalve shells was represented using a semicircular rose diagram. In the test space on the middle slope of the shell layer, there are many shells with deviation angles close to the shell layer slope angle, but the difference in shell attitude is small. On the other hand, in the test space at the bottom of the shell layer, the deviation angles are more varied, and there are many shells with a convex-down attitude.


貝層断面の2つのテスト空間で、二枚貝殻の殻位と偏位角の関係を半円形ローズダイヤグラムで表現しました。斜面貝層中腹テスト空間では貝層斜面角度に近い偏位角の貝殻が多いですが、殻位の差は少ないです。一方斜面貝層最下部テスト空間では偏位角がばらけるとともに下凸殻位の貝殻が多くなります。

この記事は2026.05.06記事「貝層断面のファブリック分析(テスト分析3)」の続きです。

1 二枚貝殻 殻位と偏位角の関係


二枚貝殻 殻位と偏位角の関係

test2空間とtest1空間及びtest2+test1について、二枚貝殻の殻位と偏位角の関係を半円形ローズダイヤグラムで表現しました。グラフには参考として貝層傾斜線を点線で記入してあります。

test2空間(斜面中腹)では斜面方向偏位角の貝殻が多くなっています。偏位角のばらつきがありません。また、殻位の差(上凸殻位の数と下凸殻位の数の差)は少ないです。下凸殻位率は53%です。

一方test1空間(斜面貝層最下部で貝層が地面と衝突している)では偏位角がばらけるとともに下凸殻位の貝殻が多くなります。下凸殻位率は64%になります。

test1空間とtest2空間の殻位と偏位角関係の差は斜面を高濃度流(貝殻泥流)が流下し、地面と衝突し、堆積する様子に対応している可能性があります。つまり、斜面貝層の構造を把握するための情報である可能性があります。

2 参考情報


test2空間とtest1空間


前記事で作成した二枚貝方向(殻位)と傾斜(偏位角)の関係(test2+test1)

3 メモ

偏位角の分布状況表現手段として半円形ローズダイヤグラムが有効であることを確認しました。

test1空間で下凸殻位が63%と優勢になることは意味があることだと想定します。今後、下凸殻位率という指標をつかって貝層断面を見ていくことにします。また、偏位角が集中するかばらけるかという指標の開発も意味がありそうです。


貝層断面ファブリック分析の用語変更

 Terminology Changes in Shell Layer Cross-Section Fabric Analysis


I am conducting a fabric analysis on a 3D model of a stripped cross-section of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. I have reviewed the terminology used in this analysis and have decided to use the term "shell attitude" for the convex/convex distinction of bivalve shells, and the term "deviation angle" for shell inclination.


有吉北貝塚北斜面貝層の剥取断面3Dモデルを対象としたファブリック分析を進めています。この分析で使う用語について検討し、二枚貝殻の上凸・下凸区分について殻位(shell attitude)という用語を、貝殻傾斜について偏位角(deviation angle)という用語を使うことにしました。

1 二枚貝殻の殻位(shell attitude)

二枚貝殻の出土姿勢について、上凸か下凸かという区分をこれまで方向という言葉を使ってきましたが、これからは殻位(shell attitude)という用語を使うことにします。


二枚貝殻の殻位の区分

2 二枚貝殻の偏位角(deviation angle)

二枚貝殻の出土姿勢の傾斜について、これまで傾斜という言葉を使ってきましたが、これからは偏位角という用語を使うことにします。


二枚貝殻の偏位角計測法

偏位角:殻と断面の成す直線(殻が断面によって仮想的に切断された際にできる接線の両端を結んだ直線)について鉛直線を基準として時計回りに測定した角度

2026.04.27記事「技術メモ 貝層剥取断面と二枚貝(ハマグリ)の交線描画原理

3 メモ

方向という言葉を使うと、方位を連想してしまう可能性があるので、「殻凸面の上下向き」の表現にふさわしいものとして、殻位という用語を使うことにしました。

傾斜という言葉を使うと、水平面に対する角度を連想してしまう可能性があるので、「鉛直線を基準として時計回りに測定した角度」の表現にふさわしいものとして、偏位角という用語を使うことにしました。


2026年5月6日水曜日

土偶2点(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

 Observation Record 3D Model of Two Clay Figurines (Kasori Shell Mound, Chiba City)


I created and observed 3D models of two clay figurines on display at the 2025 Excavation Report Exhibition currently being held at the Kasori Shell Mound Museum. The figurine on the right is unusual, consisting only of the torso, with both hands, both feet, both breasts, and the face torn off. The torso is joined to the other parts only at the outer edges, making it a figurine that was easily torn off.


加曽利貝塚博物館で開催中の令和7年度発掘調査速報展で展示されている、土偶2点の観察記録3Dモデルを作成して観察しました。右の土偶は両手、両足、両乳房、顔面がもぎ取られてた胴部のみで、異様です。胴部に部材を外周縁辺部だけで接合していて、もぎとられやすいようにつくられた土偶です。

1 土偶2点(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

土偶2点(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

令和5年度調査区西側出土

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和7年度発掘調査速報展

撮影月日:2026.04.22


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 121 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)


3Dモデルの画像(ワイヤフレーム)


3Dモデルの画像(高さによる彩色)

2 土偶2点(千葉市加曽利貝塚)展示風景の視覚変奏動画


土偶2点(千葉市加曽利貝塚)展示風景の視覚変奏動画

6フィルター写真のバリエーションをクロスディゾルブを使って連続表示したスライドシーケンス動画です。Photoshopで作成しました。

3 メモ

右の土偶は両手、両足、両乳房、顔面がもぎ取られていて、異様です。両手、両足、両乳房のもぎ取り跡を観察すると、両手、両足、両乳房ともに胴との接合が縁辺部だけで、中央部は中空になっていたようにみることができます。最初からもぎ取りやすいようにつくられていたと考えることができます。この土偶は肢体バラバラに破壊して、それぞれの部材を投棄する祭祀のツールだったと想像します。

左の土偶は足の一部でしょうか?


貝層断面のファブリック分析(テスト分析3)

 Fabric Analysis of Shell Layer Cross Sections (Test Analysis 3)


I am conducting a fabric analysis test using a stripped cross section of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound as a case study. This time, I examined the inclination and direction (upward convex/downward convex) of bivalves by representing them with frequency graphs. Characteristics of slope shell layers can be observed in the inclination and direction of bivalves.


有吉北貝塚北斜面貝層の剥取断面を事例としてファブリック分析のテストを行っています。今回は二枚貝の傾斜や方向(上凸・下凸)を頻度グラフなどで表現して検討しました。二枚貝の傾斜や方向に斜面貝層の特徴が見られます。

この記事は2026.05.02記事「貝層断面のファブリック分析(テスト分析2)」の続きです。

1 テスト対象空間


テスト対象空間

test1とtest2が今回のテスト対象空間です。ともに、12㎝×12㎝の範囲です。

2 二枚貝数


二枚貝数

test2が90、test1が103となります。密度は63個/100㎠、72個/100㎠となります。


分層別二枚貝数

C(2)層のデータが多くなっています。

3 二枚貝傾斜

3-1 C(2)層の略傾斜

傾斜は鉛直線から右回りで角度を計測しています。

C(2)層の略傾斜は次図のとおり、114.6°となります。


C(2)層の略傾斜

3-2 二枚貝傾斜頻度分布


test2とtest1の二枚貝傾斜頻度分布

test2は貝層分層が斜面途中に位置する観察範囲であり、傾斜頻度分布は100°~120°が最も多くなっています。一方、test1は貝層分層が下の層に衝突する斜面最下部に位置する観察範囲であり、傾斜頻度分布は突出した傾斜区分がありません。test2とtest1の違いは高濃度流の挙動に対応した二枚貝の反応が表現されている可能性があります。(test2は斜面を流れる挙動の状況、test1は流れが地面に衝突して堆積する挙動の様子。)


C(2)層の二枚貝傾斜頻度分布

test2とtest1のC(2)層だけの情報を抽出して作成した二枚貝傾斜頻度分布です。斜面に存在する貝層分層の二枚貝傾斜頻度分布はこのような形状になるのではないかと考えます。

4 二枚貝方向

4-1 二枚貝方向区分

二枚貝方向は次のような区分をしています。


二枚貝方向区分

4-2 二枚貝方向分布


二枚貝方向

斜面途中のtest2では上凸・下凸の差はほとんどありませんが、斜面下部のtest1では下凸が多くなります。

これまでに検討した予備解釈では高濃度流が停止する際に土器や貝殻が安定形状に回転して流体の中を沈下すると考えていますので、この予備解釈とtest1で下凸が多くなることは整合します。

4-3 二枚貝方向と傾斜との関係


二枚貝方向と傾斜との関係

傾斜が80-100、100-120、120-140で下凸の割合が大きくなっています。高濃度流の斜面流下に伴う事象と考えて矛盾はありません。

5 メモ

test1とtest2だけの分析ですが、二枚貝傾斜と方向の2指標から高濃度流の特徴を整理できる可能性を感得することができました。これにより、剥取断面が詳しく検討する価値のある対象であることと、現在の分析方法から有用情報を汲み取ることができることを実感できました。

今後、分析対象面積を拡大します。同時に斜面貝層でない剥取断面(加曽利貝塚南貝塚)の分析も比較のために行うこととします。



2026年5月4日月曜日

考古学切手 アブシンベル神殿 その4

 Archaeological Stamps: Abu Simbel Temple, Part 4


I enjoyed discovering six new archaeological stamps depicting the Abu Simbel Temple and the statue of Ramesses II in my collection.


アブシンベル神殿やラムセス2世像を描いた考古学切手6点を新たにマイコレクションの中から見つけて楽しみました。

この記事は2026.04.30記事「考古学切手 アブシンベル神殿 その3」の続きです。

1 アブシンベル神殿移築工事着工記念 アラブ連合共和国発行


アブシンベル神殿移築工事着工記念 アラブ連合共和国発行

1966年

LAYING THE FIRST STONE IN ABU SIMBEL TEMPLE(アブ・シンベル神殿の第一石を据える)

テーマ: アスワン・ハイ・ダム建設に伴うヌビア遺跡保存事業の一環として、アブ・シンベル神殿の移転作業を描いた記念切手です。

額面: 10ミッリーム(M)です。

デザイン: 神殿の石像がクレーンで吊り上げられている様子が描写されています。

2 アブ・シンベル大神殿のラムセス2世 アラブ連合共和国発行


アブ・シンベル大神殿のラムセス2世 アラブ連合共和国発行

1965年

「ヌビア遺跡保存国際協力」の記念切手


切手とほぼ同じ構図の現場撮影写真(2018年1月訪問時に撮影)

3 ラムセス2世 アラブ連合共和国発行


ラムセス2世 アラブ連合共和国発行

1964年

アブシンベル大神殿左端像のデザイン画

ユネスコ(UNESCO)による「ヌビア遺跡救済キャンペーン」記念切手


ラムセス2世(アブシンベル神殿左端像)(2018年1月訪問時に撮影)

4 ラムセス2世 アラブ連合共和国発行


ラムセス2世 アラブ連合共和国発行

1965年

アブシンベル大神殿左端像のデザイン画

ユネスコ(UNESCO)による「ヌビア遺跡救済キャンペーン」記念切手

5 アブシンベル大神殿内部列柱室 アラブ連合共和国発行


アブシンベル大神殿内部列柱室 アラブ連合共和国発行

1963年

ヌビア遺跡保存運動の一環として発行された、エジプトのアブ・シンベル神殿の記念切手。


アブシンベル大神殿内部列柱室(2018年1月訪問時に撮影)

6 アブシンベル大神殿のネフェルタリ王妃像 アラブ連合共和国発行


アブシンベル大神殿のネフェルタリ王妃像 アラブ連合共和国発行

1963年

ユネスコによる「ヌビア遺跡救済キャンペーン」記念切手


アブシンベル大神殿のネフェルタリ王妃像(2018年1月訪問時に撮影)

7 感想

考古学切手マイコレクションの中からアブシンベル神殿切手を抽出して楽しんでいます。1回で終わると考えていたのですが、次々に発見が相次ぎ、4回目となってしまいました。ヌビア遺跡保存運動が国際的で意義の大きな取組みで、エジプト切手発行に大きな影響を及ぼしたことが偲ばれます。同時に自分の切手眼がまったくもって初歩的であることを自覚します。大神殿・小神殿の全景だけでなく、ラムセス2世像やネフェルタリ像あるいは列柱などを含めるとまだまだ発見できそうです。


小畑弘己著「縄文時代のタネとムシ」(福岡市史編集委員会)に興味を深める

 Deepening my interest in "Seeds and Insects of the Jomon Period" by Hiromi Obata (Fukuoka City History Editorial Committee)


I became particularly interested in "Seeds and Insects of the Jomon Period" by Hiromi Obata, which was gifted to me by the Fukuoka City History Editorial Committee. The book clearly explains the latest research findings on seeds and insects incorporated into Jomon pottery, and this discussion unfolds within the grand scale of Paleolithic and Jomon history.


福岡市史編集委員会から贈呈していただいた小畑弘己著「縄文時代のタネとムシ」に特段の興味を深めました。縄文土器に練り込まれたタネやムシの最新研究成果が判りやすく解説してあり、その話しがスケールの大きな旧石器・縄文時代史の中で展開されています。

1 小畑弘己著「縄文時代のタネとムシ」(新修福岡市史ブックレットシリーズ4 旧石器・縄文時代、福岡市史編集委員会、2026.03.31)


小畑弘己著「縄文時代のタネとムシ」(福岡市史編集委員会)


目次ページ

海外考古学切手画像を提供した縁で本書を贈呈していただきました。感謝します。

本書の特徴は次の2点であると感じました。

1)一般人が持つ興味に沿ってまとめられている

いつもの専門考古学書とは異なり、一般人が持つ興味に沿ってまとめられています。「考古学体系」の説明というような教科書的かた苦しさがありません。著者の知識の幅広さ、柔軟性に富む興味の深さが著述に投影されているのだと思います。

2)縄文土器に練り込まれたタネやムシの最新研究成果が判りやすく解説してある

縄文土器に練り込まれたタネやムシの最新研究成果が判りやすく解説してあり、本書のメイン構成となっています。特にX線機器による土器片内部空洞調査には興味が深まります。

本書は愛着を深めたくなる図書です。

…………………

2 本書を読んで思い出したマメ圧痕とマメ遺体が多数観察できる土偶

伊那市創造館に展示されている(2024.07.15)土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)にマメ圧痕とマメ遺体が多数観察できます。興味が深まります。

2024.09.22記事「土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)観察記録3Dモデル


主なマメ圧痕とマメ遺体


主なマメ遺体

3 本書を読んで生まれた問題意識

本書には「X線が見つけた大発見-日本最古の貝殻入り土器-」というコラムがあり、カワニナ貝殻が埋め込まれた土器発見の様子が記述されています。

この記述を読んで、これまで観察した縄文土器の中に貝殻片多数が埋め込まれたものを見たような感覚がうまれました。自分のブログを検索するなどして記憶を辿ろうとしましたが、見つかりませんでした。千葉で出土した縄文土器に貝殻が多数埋め込まれたものはもともと存在しないのかもしれませんし、存在して展示されているのですが、その記憶を自分が取り戻せないだけかもしれません。

貝殻で文様をつけた土器は多数ありますから、貝殻と土器が密接な関係にあることは理解できます。千葉で土器に貝殻が埋め込まれたものがあるかどうか、気にかけて縄文学習を進めることにします。


2026年5月3日日曜日

ブログ「花見川流域を歩く」の150万ページビュー通過を感謝します

 Thank you for helping my blog, "Walking the Hanami River Basin," reach 1.5 million page views.


My blog, "Walking the Hanami River Basin," has surpassed 1.5 million total page views. I am deeply grateful to everyone, both domestically and internationally, who has viewed this personal learning blog; it is a great encouragement for my studies.

I sincerely thank you.

I look forward to your continued support.

At the same time, I would like to thank Blogger (Google) for providing a high-performance blogging system free of charge for the past 15 years.


ブログ「花見川流域を歩く」の累計ページビューが150万を通過しました。国内および世界の多くの皆様にこの個人学習ブログを閲覧していただき、とても学習の励みになります。

心から感謝申し上げます。

今後もよろしくお願い申し上げます。

同時に、15年間にわたり高機能ブログシステムを無料で提供していただいているBlogger(Google)に感謝します。

1 感謝

本日(2026年5月03日)、ブログ「花見川流域を歩く」の累計ページビューが150万を通過しました。国内及び世界の多くの皆様にこの個人学習ブログを閲覧していただき、コメントをいただき、とても学習の励みになるとともに、ブログ継続の原動力となっています。ブログを開設して以降の15年間の学習生活、趣味生活の充実はひとえに皆様のおかです。

こころから感謝申し上げます。

今後もよろしくお願い申し上げます。


150万を通過したページビュー

同時に、15年間にわたり高機能ブログシステムを無料で提供していただいているBlogger(Google)に感謝します。

2 累計ページビューの足どり


ブログ「花見川流域を歩く」累計ページビュー

数値はGoogle提供カウンターの数値です。

参考 過去の累計ページビュー通過記事

2011.01.15記事「ブログの開設

2014.01.10記事「100000ページビューありがとうございます

2015.11.14記事「20万ページビューありがとうございます

2017.07.28記事「30万ページビュー通過に感謝します

2020.05.09記事「50万ページビュー通過を感謝します

2024.05.29記事「ブログ「花見川流域を歩く」の100万ページビュー通過を感謝します

3 累計訪問者数(2013.04.14~)

Flag Counterにより2013.04.14から訪問者数(24時間内で同一端末環境からページビューがあった場合、ページビュー数の多寡にかかわらず1人としてカウント)をカウントしています。

2026.05.03現在ブログ「花見川流域を歩く」の累計訪問者数は435920人です。訪問者の累計国数は102国です。

4 累計記事数

ブログ「花見川流域を歩く」の累計記事数は4541件(2026.05.03現在)です。


2026年5月2日土曜日

加曽利貝塚南貝塚(貝層断面観覧施設)剥取断面の一部 観察記録3Dモデル

 Kasori Shell Mound South Shell Mound (Shell Layer Cross-Section Viewing Facility): Partial Exfoliation Cross-Section - 3D Observation Record


A 3D observation record model was created for a portion of the exfoliation cross-section displayed at the shell layer cross-section viewing facility located at the Kasori Shell Mound South Shell Mound. Fabric analysis of the Kasori Shell Mound South Shell Mound, which is not a slope shell layer, will be conducted and compared with the fabric analysis of the Ariyoshi North Shell Mound North Slope Shell Layer.


加曽利貝塚南貝塚に設置されている貝層断面観覧施設に展示されている剥取断面の一部について観察記録3Dモデルを作成しました。加曽利貝塚南貝塚を斜面貝層ではない事例としてファブリック分析を行い、有吉北貝塚北斜面貝層のファブリック分析と比較する予定です。

1 【軽量版】加曽利貝塚南貝塚(貝層断面観覧施設)剥取断面の一部 観察記録3Dモデル

【軽量版】加曽利貝塚南貝塚(貝層断面観覧施設)剥取断面の一部 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚南貝塚に設置されている貝層断面観覧施設

加曽利貝塚南貝塚には貝層断面観覧施設が設置されている。

通路両側にそれぞれ長さ約31mの剥取断面が展示されている。

この観察記録3Dモデルは東側展示剥取断面のうち約4m部分である。

西側断面の剥取断面(反転像)が東側に展示されている。

撮影月日:2026.04.22


貝層断面観覧施設の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 312 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)

2 メモ


加曽利貝塚南貝塚に設置されている貝層断面観覧施設の場所

今後、この剥取断面のファブリック分析を行い、有吉北貝塚北斜面貝層剥取断面ファブリック分析と比較対照分析を行う予定です。