2023年2月2日木曜日

アユ・ウナギと制水門

 花見川よもやま話 第8話


Sweetfish, eels, and flood control gates


I had a dream that I wanted to turn the Hanami River into a river where sweetfish and eels swim upstream to lay eggs.


アユ・ウナギが遡上して産卵する花見川にしたい。そんな夢を見てみました。


アユ

1 花見川を登りたがっているアユ・ウナギがいる

花見川には制水門というダムアップ施設が2つあります。


花見川の2つの制水門


長作制水門 Google Map 3D表示引用

主な機能は潮留であり、それより上流に潮が遡上しないようにして、農業用水取水の便を図るための施設です。


天戸制水門 Google Map 3D表示引用

主な機能は花島~柏井付近の被圧地下水流出対策のための施設です。河道を湛水しておかないと河岸からの被圧地下水流出で河道が侵食され、その維持が出来ないようです。

長作制水門の直下ではアユ・ウナギが観察されています。


長作制水門直下の魚類観察記録

出典:印旛放水路(下流部)環境概要図(平成17年1月、千葉県千葉地域整備センター)

webを検索すると、長作制水門直下で情報通によるアユ釣りが行われているようです。

アユ・ウナギは2つの制水門で花見川を登ることが出来ません。

●情報

web検索すると2つの制水門上流の弁天橋付近でアユを釣ったという記事があります。それが事実であるのか、錯誤であるのか不明ですが、2つの制水門をジャンプで乗り越えて花見川を遡上するアユが例外的にいるのかもしれません。

2 近隣の都川や海老川ではアユ・ウナギが遡上している

web検索すると千葉市都川ではアユ・ウナギが遡上し、アユは産卵している記事を見かけます。船橋市海老川でもアユ・ウナギが遡上している記事を見かけます。

都川や海老川でアユ・ウナギが遡上していることと、花見川で長作制水門直下までアユ・ウナギが登ってくるのも、それが水質改善が進んだ現代ご時世の自然の姿であると考えます。そして花見川で2つの制水門でアユ・ウナギ遡上を妨げていることが「不自然」であることは誰の目にも明らかです。

3 花見川にアユ・ウナギを遡上させる夢

私は、花見川にアユ・ウナギを遡上させたいという夢を見て、それを希望します。花見川支流勝田川の橋梁上からアユやウナギが観察できるような河川環境ができれば、それはまさに自然と共生した都市の姿であるというものです。

しかし、花見川にアユ・ウナギを遡上させる夢はまだぼんやりしていて、もし人に話してもほとんど説得力がないものです。それは花見川の魚類そのものに関する情報、水質的生態的環境についてほとんど情報を持っていないからです。アユ・ウナギを花見川に遡上させることの生態的・社会的価値の大きさを説得的に話すことができません。これから先、機会を見つけて情報を収集し、アユ・ウナギ遡上価値について学習を深めたいと思います。

また現在の2つの制水門にアユやウナギが遡上できる魚道機能を設置するとすれば、どのようなタイプの施設が考えられるのか、技術的・経費的な情報はどのようなものになるのか知りたいと思います。

花見川にアユ・ウナギを遡上させる夢をぼんやりしたものから、少しずつピントのあったものにして行きたいと思います。


2023年2月1日水曜日

加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡) 干渉色版3Dモデル

 Kasori EIV type deep bowl (No.34) (Takeshi site,Ichihara City) Interference color version 3D model


I made a Interference color version 3D model of the Kasori EIV type deep bowl (No.34) (Takeshi site,Ichihara City) .This is an intellectual game.


加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡)の縄文施文域塗色3Dモデルの干渉色版を作成しました。知的遊戯です。

加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡) 干渉色版3Dモデル

縄文施文域塗色モデルの干渉色版

干渉色塗色は「干渉色変換ツール」(地図アート研究所 やまだこーじ)による

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和4年度企画展「あれもEこれもE 加曽利E式土器」(内房地域編)  

撮影月日:2023.01.12 


干渉色版に至るテクスチャ画像の変遷

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v6.513で生成 processing 135 images

Kasori EIV type deep bowl (No.34) (Takeshi site,Ichihara City) Interference color version 3D model

A version in which the Jomon patterned area is painted and converted to interference colors

Interference color conversion is by "interference color conversion tool" (Map Art Research,Yamada Koji)

Location: Kasori Shell Mound Museum 2022 Special Exhibition "That's also E..." (Uchibo area edition)

Shooting date: 2023.01.12

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.513 processing 135 images


3Dモデルの動画


干渉色変換の様子


2023年1月31日火曜日

加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡) 塗色版3Dモデル

 Kasori EIV type deep bowl (No.34) (Takeshi site,Ichihara City) Painted version 3D model


I made a Painted version 3D model of the Kasori EIV type deep bowl (No.34) (Takeshi site,Ichihara City) .This pottery is a horizontal cooperation arc line pottery with a large number of arc patterns.


加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡)の縄文施文域を塗色した3Dモデルを作成しました。この土器が弧線文の数がとても多い入組系横位連携弧線文土器であることがよくわかります。

加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡) 塗色版3Dモデル

縄文施文域を塗色

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和4年度企画展「あれもEこれもE 加曽利E式土器」(内房地域編)  

撮影月日:2023.01.12 


Photoshopによるテクスチャ画像塗色の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v6.513で生成 processing 135 images

Kasori EIV type deep bowl (No.34) (Takeshi site,Ichihara City) Painted version 3D model

Painting the Jomon pattern area

Location: Kasori Shell Mound Museum 2022 Special Exhibition "That's also E..." (Uchibo area edition)

Shooting date: 2023.01.12

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.513 processing 135 images


3Dモデルの動画


3Dモデル画像


2023年1月30日月曜日

加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡) 観察記録3Dモデル

 Kasori EIV type deep bowl (No.34) (Takeshi site,Ichihara City) Observation record 3D model


I made a 3D model of the observation record of the Kasori EIV type deep bowl (No.34) (Takeshi site,Ichihara City) and observed it.This pottery is a horizontal cooperation arc line pottery with a large number of arc patterns.


加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡)の観察記録3Dモデルを作成して観察しました。この土器は弧線文の数がとても多い入組系横位連携弧線文土器です。

1 加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式深鉢(No.34)(市原市武士遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和4年度企画展「あれもEこれもE 加曽利E式土器」(内房地域編)  

撮影月日:2023.01.12 


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v6.513で生成 processing 135 images

Kasori EIV type deep bowl (No.34) (Takeshi site,Ichihara City) Observation record 3D model

Location: Kasori Shell Mound Museum 2022 Special Exhibition "That's also E..." (Uchibo area edition)

Shooting date: 2023.01.12

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.513 processing 135 images


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開

3 メモ

GigaMesh Software Frameworkによる展開図に縄文施文域を塗色すると次のようになります。


縄文施文域塗色図

沈線で区画される縄文施文域の分布から、この土器は弧線文の数が多数にのぼる入組系横位連携弧線文土器であることが確認できます。


参考 最も単純な入組系横位連携弧線文土器の例


松本清張「天保図録」に登場する化灯土対策としての「流堀り工法」

 花見川よもやま話 第7話


"Method of sinking and digging" as a countermeasure against peat soil that appears in Seicho Matsumoto's "Tenpo Zuroku"


Seicho Matsumoto's "Tenpo Zuroku" introduces the "Method of sinking and digging" as the most difficult countermeasure against the peat soil in the Inbanuma moat construction. Toyo Kurihara analyzes and examines this novel in his 1972 book Inbanuma Development History, which is interesting, so I made a note of it.


松本清張「天保図録」に印旛沼堀割普請における最難関の化灯土対策として「流堀り工法」が登場します。この小説について栗原東洋が「印旛沼開発史」(1972年)のなかで分析検討していて興味深いので、その様子をメモしました。

なお、この記事は2011.03.28記事「松本清張「天保図録」に登場する秘法「流堀り工法」」の再掲です。


松本清張「天保図録」(上、下)と栗原東洋「印旛沼開発史」(第1部上巻)

以前の記事でも書きましたが、WEB経由での格安古書購入が、私の最近の癖になっています。「印旛沼開発史」(全4巻、栗原東洋著)、「印旛沼開発工事誌」(水資源開発公団印旛沼建設所)などが手に入りました。北海道や名古屋の古書店から申し訳ないような値段で入手できました。花見川のことを考える上で基本図書ですから手元においていつでも見れるようできました。

 いつぞやにはこれらの本を解体、スキャンして透明テキスト付きpdfにして、パソコンの中で検索しながら利用できるようにしたいです。しかし、そうする時間がもったいないので、当面紙の本で使うしかありません。

 さて、「印旛沼開発史」(栗原東洋著)のページをめくっていると天保工事の記述の中に「流し堀工法と御普請方秘伝という説」という項目があります。この中で、松本清張「天保図録」の記述が引用され、検討されています。興味を持ちましたので、古書購入サーフィンよろしく、WEB経由で松本清張全集27巻「天保図録 上」、28巻「天保図録 下」(文芸春秋社)を購入してみました。

 松本清張「天保図録」は昭和37年から昭和39年にかけての3年間週刊朝日に連載された天保改革を主題にした長編歴史小説です。あとがきで著者みずから「だいたい、史実に沿って書いてきた」と述べています。史実と違う部分を自ら指摘して「あえて考証家の指摘に備えておく」と書いているほどです。

 小説の後半で、天保改革を主導した老中首座の水野忠邦によって開始された印旛沼開鑿(かいさく)が舞台となります。

 印旛沼開鑿の終盤で、目付鳥居耀蔵が大和田あたりから花島観音まで、雨中の氾濫工事現場を視察します。工事の失敗が明白となっている現場です。鳥居は、その結果をわざと隠して、工事が順調であるように老中水野忠邦に報告します。鳥居の魂胆は水野がこの工事を続けて工事の失敗を確実なものにすることにあったのです。鳥居の楽観的な報告に疑問を持った水野が別の正確な報告をした者と対決させる場面があります。ここで鳥居が、難渋している化灯土対策として、御普請方の秘事として伝えられている関東流の「流堀り」工法を使えば、工事は順調に進むと述べます。それで対決に勝利します。

 「流堀り」工法とは、人力ではなく、洪水の流水パワーを利用して土砂(ここでは化灯土)を掘削流下させる工法です。

 結果、水野は失脚していき、鳥居の裏切り、保身が一時成功します。小説はそのように続いていきます。

 松本清張は、鳥居が「流堀り」工法を知った根拠として、鳥居の関係する印旛沼開鑿関係技術者が幕府の書庫から享保普請の際の地元庄屋の上申書を見つけ、その中に化灯土対策として「流堀り」工法の具申があったとしています。(その上申書の内容はその後関東流工法の中に組みいられ御普請方の秘事となったとも書いています。)

 この小説を栗原東洋は「印旛沼開発史」の中で詳しく取り上げています。そして、小説だからしかたがないが、出典を明らかにしていないのでそのまま鵜呑みにできない、しかし「いかにもありそうなこと」であるとしています。

 これに加えて、栗原東洋は天保工事の第三工区(第三の手)の現場監督の1人であった新津順次郎が工事中止後、工事再開を求めた意見書を提出し、その中で化灯土対策として「流堀り」工法を提案していることを紹介しています。そのときの具体的工法は、単に水勢を利用するだけでなく、堰上げの方法で人為的に洪水を起こす方法であることが記述されています。

 なお、松本清張の「天保図録」は花見川の現場を視察してこの小説を書いただけあって、大和田から花島付近までの地物の記述は、よく特徴をつかんでいるように思いました。特に、柏井村付近を鳥居が通る際、竹薮の場面を書いていますが、別の記事(花見川上流紀行17竹林その1)で書いたとおり、柏井付近の竹林はこの付近特有の文化景観ですから松本清張の土地を見る目の鋭さに感心しました。

 また、水資源開発公団の方からいろいろ説明を受けて、その情報を小説の中で開陳していると想像させるような場面もあり、興味をそそられました。


2023年1月29日日曜日

有吉北貝塚北斜面貝層の土器新分類の整理理解

 Organizing and understanding the new classification of pottery on the northern slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Mound


I have organized and understood the information on the drastic revision of the pottery classification of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. As the first task, I arranged the new pottery classification according to the time period and browsed through it. I understand that behind the new classification of pottery lies the actual state of correspondence between pottery classification and social change.


有吉北貝塚北斜面貝層の土器分類が抜本的に改訂されましたので、その情報を整理咀嚼理解しています。最初の作業として時期別に並べて、通覧して観察しました。最大の変更点はこれまで加曽利EⅢ式土器として分類されていたもの(第12群土器)が解体されて全て加曽利EⅡ式土器の古、中、中~新、新のいずれかに変更になったことです。

今回の改訂新部類による加曽利EⅡ式新の土器は環状集落住民が使っていた最後期の土器であり、加曽利EⅢ式期の環状集落を意識的に避けて分散居住した時期の土器(加曽利EⅢ式土器)とは異なることを教えていただいていいます。加曽利EⅡ式期とEⅢ式期の間には、房総では居住形態変化=社会の劇的変化が対応しているという点で大変重要な時点になっています。


改訂新分類による整理


発掘調査報告書分類と新分類

発掘調査報告書分類と新分類をともに通覧すると、新分類の方がわかりやすく合理的であると直観出来ます。加曽利EⅡ式の古→中→中~新→新の分類基準が体系的になっているように感じることができますから、新分類結果をより深く観察することにより、新たな土器図版に直面したとき、その時期を推察することができるようになれそうな気がします。

土器新分類を納得的に理解しつつありますので、この新分類を使って土器破片の3D空間分布分析を進めることにします。


2023年1月28日土曜日

手形壁画の切手

 考古学切手趣味 1


handprint mural stamp

Archaeological stamp hobby 1


I enjoyed stamps with handprint murals as designs. Cueva de las Manos Cave in Argentina and El Castillo Cave in Spain.


手形壁画を図案とした切手を楽しみました。アルゼンチンのクエバ・デ・ラス・マノス洞窟とスペインのエル カスティーヨ洞窟です。

1 アルゼンチンのクエバ・デ・ラス・マノス遺跡


手形壁画切手 アルゼンチン 1993年


手形壁画切手 国連 2007年

アルゼンチンのサンタ・クルス州にある洞窟クエバ・デ・ラス・マノスには多数の手形が残されていて、世界遺産に登録されています。Wikipediaには次のような情報が書かれています。

「洞窟内に描かれた手形の洞窟壁画はテウェルチェ族の祖先に当たると思われる先住民族によって9000年ほど前から描かれたものである。絵具には鉱物が使われており、それを吹き付けるのに使われた骨製のパイプが見つかっているため、年代が算定可能なのである。」

「塗料の色彩はヘマタイトから採取した赤をはじめ、白、黒、黄など多彩である。ネガの手形は大体紀元前550年頃と算定されており、ポジの手形は紀元前180年以降と推測されている。これに対し、狩りの絵は9000年以上遡ると推測されている」

「手形のほとんどは左手である。このことは、彼らがパイプを利き手(右手)で持っていたことを示唆している。手形のサイズは13歳くらいの少年と同じようにも見えるが、彼らが現代人よりも小柄であったであろうことを考慮すれば、もう少し上の年齢だったと思われる。ゆえに、手形を印すという行為は、聖地であった洞窟における成人通過儀礼であったと考えられている。」

アルゼンチンにはまだ旅行したことがないので、旅行する機会が生まれた時にはぜひともこの遺跡を訪問したいと思います。


クエバ・デ・ラス・マノス遺跡の場所

2 スペインのエル カスティーヨ遺跡


手形壁画切手 スペイン 1967年

スペインのエル カスティーヨ洞窟には旧石器時代の洞窟壁画があり、手形や動物などが描かれています。webページ(https://profesorluisduran.wordpress.com/2016/10/26/las-manos-de-el-castillo/)には次の情報が書かれています。(Google Translateで翻訳)

「エル カスティーヨ洞窟 (プエンテ ビエスゴ、カンタブリア) のこのパネルには、さまざまなシンボル (長方形、円盤、三角形、点) と一緒に約 40 の手があります。内部には、有名なバイソンや馬など、旧石器時代の岩絵の宝物がたくさんあります。洞窟の前庭には考古学的遺跡が発見されており、後期旧石器時代全体にその居住地があったことを示しています。」

過去にイベリア半島2週間というツァーに参加したことがあるのですが、今思い出すとお城とか城壁とか古いものでもローマ時代遺跡の見物が多く、それより古い考古学的遺物には巡り会いませんでした。今後再びスペイン旅行をする機会があれば、エル カスティーヨ洞窟を含む旧石器時代遺跡もぜひとも見学してみたいと思います。


エル カスティーヨ遺跡の場所

3 考古学切手趣味の楽しみ方

考古学切手という切り口で切手を収集する独自方法をまだ知らないのが現状です。やみくもに集めている中で、「洞窟絵画や岩絵の切手」と「エジプト関連考古学切手」の2種類のコレクションが自分の中でお気に入りになりつつあります。旧石器時代ビーナス像の切手とか、石器の切手とかを本当は集めたいのですが、そのような図案切手はまだ手元に少数しかありません。ブログで考古学切手に関する情報発信をしながら、また収集切手の整理をしながら、気長に収集活動をして、それを楽しみたいと思います。


2023年1月27日金曜日

加曽利EⅢ式横位連携弧線文深鉢(No.32)(市原市武士遺跡) 観察記録3Dモデル

 Kasori EIII type (Horizontal arc pattern) deep bowl (No.32) (Takeshi site,Ichihara City) Observation record 3D model


I made a 3D model of the observation record of the Kasori EIII type (Horizontal arc pattern) deep bowl (No.32) (Takeshi site,Ichihara City) and observed it.


加曽利EⅢ式横位連携弧線文深鉢(No.32)(市原市武士遺跡)の観察記録3Dモデルを作成して観察しました。

1 加曽利EⅢ式横位連携弧線文深鉢(No.32)(市原市武士遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式横位連携弧線文深鉢(No.32)(市原市武士遺跡) 観察記録3Dモデル  

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和4年度企画展「あれもEこれもE 加曽利E式土器」(内房地域編)  

撮影月日:2023.01.12  


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v6.513で生成 processing 106 images

Kasori EIII type (Horizontal arc pattern) deep bowl (No.32) (Takeshi site,Ichihara City) Observation record 3D model

Location: Kasori Shell Mound Museum 2022 Special Exhibition "That's also E..." (Uchibo area edition)

Shooting date: 2023.01.12

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.513 processing 106 images


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる3Dモデルの展開

3 メモ

GigaMesh Software Frameworkによる展開図に文様を描きこむとつぎのようになります。


文様描込図


2023年1月26日木曜日

花見川とお雇い外人技師デレーケ

 花見川よもやま話 第6話


Hanami River and Hired Foreign Engineer Johannis de Rijke


Johannis de Rijke is one of the great men who built the foundation of river improvement and erosion control in Japan. Dereke is a foreign engineer hired in the Meiji era, and is involved in the Inbanuma Canal plan. I made a note of that situation.


日本の河川改修や砂防の基礎を築いた偉人の一人である、明治期お雇い外人技師のデレーケが印旛沼運河計画にかかわっているので、その様子をメモしました。

1 ヨハネス・デレーケ

ヨハネス・デレーケはオランダの土木技術者で、明治期に来日したいわゆるお雇い外人技師であり、日本の河川改修や砂防の基礎を築いた偉人の一人です。

デレーケは淀川河川改修工事、木曽三川分流工事、常願寺川河川改修工事などにかかわり、治山・植林、砂防の重要性を指摘したり、粗朶沈床というオランダ由来工法を導入するなど指導者として大きな業績を残しました。また大阪港、三國港など港湾の調査・計画・工事の指導でも業績を残しました。


デレーケ像

農林水産省webサイトから引用

そのデレーケが明治期の花見川の運河化と大いにかかわっているので、その状況・様子をメモします。

2 内務卿大久保利通の7大プロジェクト


内務卿大久保利通の7大プロジェクト

三浦裕二・高橋裕・伊澤岬編著「運河再興の計画 房総・水の回廊構想」(彰国社)から引用

明治11年(1878)内務卿大久保利通は国土計画の7つの計画が含まれるいわゆる大久保利通の7大プロジェクト(「一般殖産および華士族授産の儀に付伺」)を建議しますが、この中に「印旛運河の掘削」が含まれています。明治期は鉄道が未発達であり、人流・物流ともに舟運発達が期待されていて、利根川-印旛沼-花見川-東京湾の舟運開通が国家的プロジェクトとして注目をあびていました。

3 「印旛沼開鑿成功予期図」と大明会の結成


印旛沼開鑿成功予期図

織田寛之著「印旛沼経緯記」から引用

明治19年(1886)に大橋精次は「印旛沼開鑿成功予期図」を世に公表し注目をあびました。この「印旛沼開鑿成功予期図」を契機にして利根川-印旛沼-花見川-東京湾を舟運でつなぐプロジェクト実行促進民間団体の大明会が発足します。大明会には織田寛之を筆頭に渋沢栄一、金原明善、高島嘉右衛門等が集い、資金調達に動きました。

なお、印旛沼開鑿成功予期図には織田寛之の漢詩とともに二宮尊徳の言葉「ナセバ ナル・・・」も掲載されていて、この頃二宮尊徳の報徳仕法が世の中に受け入れられていたこと物語っています。二宮尊徳は天保期に老中水野忠邦により引き上げられ、印旛沼堀割普請に関する調査報告書を作成しています。

4 デレーケの視察と報告

明治22年(1889)デレーケは渋沢栄一の推薦により利根川安食から印旛沼-花見川-東京湾一帯の視察を2回にわたり行い、報告を行っています。高明なデレーケのお墨付きは資金集めのためにも、内務省土木局の理解を得るためにも必要だったと考えられます。


デレーケの報告に関する記事(印旛沼経緯記 内編)1/4


デレーケの報告に関する記事(印旛沼経緯記 内編)2/4


デレーケの報告に関する記事(印旛沼経緯記 内編)3/4


デレーケの報告に関する記事(印旛沼経緯記 内編)4/4

デレーケの報告では「此事業ハ大利益ニシテ運河開鑿共ニ必成ヲ期スヘシ」として、経費として100万円を見積もっています。この報告を受けて織田等は事業計画として「印旛沼実益概況」を作成し、国庫から80万円の支出を取付け、100万円の県債を立てて実行に移そうとします。しかし日露戦争の影響を受け、事業は挫折します。

5 メモ (2023.01.27追記)

・渋沢栄一が金銭的に応援した織田寛之らの大明会プロジェクトは明治26年(1893)にはすでに挫折していて、その挫折という結果を受けてまとめた資料集が「印旛沼経緯記」(明治26年7月、8月発行)になります。

・従って印旛沼運河プロジェクト挫折は日露戦争(1904~1905)とは関係ありません。(日露戦争の影響という記述はある土木専門書の記述にあったものを咀嚼しないで引用したものです。)

・挫折の要因は競合プロジェクトである利根運河の開通(1890)などが関わっていた可能性がありますが、今後詳しく検討することにします。

2023年1月25日水曜日

縄文土器3Dモデルの色塗り遊び

 Jomon pottery 3D model coloring play


I painted a Jomon pottery 3D model for a casual break. I realized that if you want accuracy, it's a surprisingly time-consuming task. It seems that this play will deepen the recognition of the pattern structure of the pottery.


気軽な息抜きのつもりで縄文土器3Dモデルの色塗りをしました。正確性を求めるならば、意外と手間がかかる作業であることに気が付きました。この遊びで、土器の文様構成認識を深めることが出来そうです。

1 縄文土器3Dモデルの色塗り

縄文土器3Dモデルの色塗り

隆線…空色

縄文施文部…緑色


3Dモデル色塗り手順


縄文土器3Dモデルの色塗りの様子

この縄文土器の3Dモデルリンク

https://skfb.ly/oCUwI

この縄文土器の記事リンク

https://hanamigawa2011.blogspot.com/2023/01/eno26h3d.html

Jomon pottery 3D model coloring

Ridges…sky blue

Jomon pattern part…green


縄文土器3Dモデルの色塗りの動画

2 縄文土器3Dモデルの色塗りのGigaMesh Software Frameworkによる展開


縄文土器3Dモデルの色塗りのGigaMesh Software Frameworkによる展開の様子

3 メモ

気軽な息抜きのつもりで縄文土器3Dモデルの色塗りを始めたのですが、Photoshop作業で、隆線の凸部にあわせて空色線をひくことが、起伏にエッジがないので、少しやっかいであることを体験しました。正確性を求めるならば、意外と手間がかかる作業であることに気が付きました。短時間に限定した色塗り遊びのつもりでスタートした作業に、いつの間にか熱中してしまいました。こうした作業をすることによって、単に3Dモデルを観察するのでは気が付かない文様構成の特徴に気が付くことができました。