2026年8月11日火曜日

Blender専用AIアシスタント(自作Blenderアドオン)の試用項目

 Trial items for a custom Blender AI assistant add-on


I have listed the trial items for the custom Blender AI assistant add-on developed in collaboration with ChatGPT. Through these trials, the goal is to implement a "Function Registry" for archaeology-specific operations—enabling the registration, management, and execution of specialized, standardized tasks. Please note that this trial is being conducted as a secondary activity alongside my primary areas of interest, rather than as a standalone project.


ChatGPTと共同開発したBlender専用AIアシスタント(自作Blenderアドオン)の試用項目をリストアップしました。これらの試用の中で、考古学専用操作のFunction Registry化(特殊定形作業の登録管理実行)を目指します。なお、この試用は独自活動というよりも、自分の本来興味活動の中で副次的に行います。

1 地山地形3Dモデル

1-1 既存地山地形3Dモデルの補修

既存の有吉北貝塚北斜面貝層地山地形3Dモデルの精緻化のための補修をBlender専用AIアシスタント(AI Assistant for Blender、以下AABと略称します)を使って行います。


北斜面貝層地山地形3Dモデル

1-2 2次元資料から地山地形3Dモデル生成

既存3Dモデル生成では利用方法がわからなかった2次元資料もあるので、これらを含めて、改めて2次元資料から地山地形3DモデルをAABを使って生成します。


利用方法出来なかった地山地形資料(地形学図)

2 貝層3Dモデル

2-1 2次元資料から貝層3Dモデル生成

当初、セクション図(貝層断面図)から貝層3Dモデル作成は「できる」と考えていたのですが、それは甘い考えで、数年たった今でも局所は別にして、全体について納得できる貝層3Dモデルは出来ていません。その理由は貝層が継続的に供給され、それが規模の大きなものから小さなものまで含めて断続的な重力性移動の結果堆積したものであるためです。河川や海岸や風などによる堆積層とは根本的に異なります。従って、3Dモデル生成の前に、現在ある2次元資料の分析理解が深まることが最も重要です。2次元資料の分析理解が深まり、全体像のピントを十分に合わせてから、AABを使って貝層3Dモデルを生成します。


セクション図の様子

3 遺物点群3Dモデル

3-1 多属性分析が可能な遺物点群3Dモデルの生成

AABを活用して点群分析に最適化したgeometry nodesを具備する遺物点群3Dモデルを生成出来るようにします。これによりgeometry nodesの組合わせや係数を変化させて効果的分析ができるようにします。


geometry nodesの例

3-2 遺物点群3Dモデルの効果的背景整飾生成

遺物3D分布点群モデルが配置されたBlenderにおいて、背景や整飾(スケール、凡例、表題、説明等)をAABを使って生成し、単なる分析資料としてだけでなく、見せる価値の創出をはかります。

4 縄文土器3Dモデル

4-1 縄文土器3Dモデル補修

フォトグラメトリで作成した展示土器3Dモデルの補修をAABを使って行います。


展示土器3Dモデルの補修イメージ

4-2 2次元資料から縄文土器3Dモデル生成

2次元資料からAABをつかって縄文土器3Dモデル生成を試みます。


2次元資料例

5 貝殻・貝製品3Dモデル

5-1 貝殻・貝製品3Dモデル補修

ハマグリ、アワビ等貝殻・貝製品3Dモデルの補修をAABを使って行います。

5-2 2次元資料から貝殻・貝製品3Dモデル生成

2次元資料からAABをつかって貝殻・貝製品3Dモデルを生成します。

6 土坑等縄文遺構3Dモデル

6-1 2次元資料から土坑等縄文遺構3Dモデル生成

土坑等遺構を2次元資料からAABをつかって生成します。

7 重力性貝殻移動シミュレーションモデル

7-1 北斜面貝層重力性移動の想定シミュレーション生成

北斜面貝層重力性移動の想定モデルを幾つか作成し、その3DシミュレーションをAABを使って生成します。

8 メモ

ChatGPTと共同開発したBlender専用AIアシスタント(自作Blenderアドオン)の試用項目をリストアップしました。これらの試用の中で、考古学専用操作のFunction Registry化(特殊定形作業の登録管理実行)を目指します。なお、この試用は独自活動というよりも、自分の本来興味活動の中で副次的に行います。

また、この試用活動のなかで、次の技術習得を目指します。

・Blenderのあらゆる機能を試して知り、全てを活用できる基礎技術を習得する。(特にgeometry nodes)

・Pythonの構造を読み解く技術を習得する。(→ChatGPTにPythonの解説を出力させることができる)


2026年8月10日月曜日

ファブリック分析作業日誌 1

 Fabric Analysis Work Log 1


I am currently preparing data for a fabric analysis of a peel section taken from the shell midden on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Midden. Work on two analysis zones (totaling 2 m²) has been completed.


有吉北貝塚北斜面貝層の剥取断面を対象としたファブリック分析のためのデータ作成作業を進めています。2つの分析区(合計2㎡)の作業が済みました。

1 作業完了分析区


作業完了分析区

55、56分析区の作業が完了しました。

2 二枚貝殻分布


二枚貝殻分布

計測できた二枚貝殻は2288です。

2 二枚貝殻分布とそのヒートマップ


二枚貝殻分布とそのヒートマップ

ヒートマップは二枚貝殻の密集度の高-低を赤-白の色グラデーションで表現したイメージ図です。

3 二枚貝殻偏位角分布


二枚貝殻偏位角分布

二枚貝殻偏位角(鉛直線天空方向を基準に計測した剥取断面と殻縁面交線が成す角度)を線分角度で表現した分布図です。

4 二枚貝殻長さ分布


二枚貝殻長さ分布

二枚貝殻の見かけ長さを偏位角線分の長さで表現したものです。

5 殻位分布


殻位分布

赤は上凸、青は下凸です。

6 メモ

詳細分析は全てのデータが揃ってからおこないます。

2026.08.06記事「1m×1m範囲のファブリック分析用データの作成 その2」で、イボキサゴがほとんど観察できないので、いぶかりましたが、55分析区ではイボキサゴの観察が多く見られました。

1-5の分布図はQGISを利用して描いていますが、QGISを利用する外に、Pythonを利用して直接描画する方法、Blender内部で描画する方法を試して、分析の質を高めることに資する方法をメインに使うことにします。

残りの分析用データ作成を急ぎます。


2026年8月9日日曜日

考古学切手 モヘンジョダロ遺跡ほか

 Archaeology Stamps: Mohenjo-daro and Others


I enjoyed the beauty of the intaglio-printed stamps from the "Archaeological Sites" series issued by Pakistan in 1963. This set comprises four stamps featuring the Mohenjo-daro site, the Ruins of the Buddhist Vihara at Paharpur (present-day Bangladesh), the Mainamati ruins (present-day Bangladesh), and the Taxila ruins.


1963年パキスタン発行「遺跡シリーズ」凹版印刷切手の美しさを楽しみました。モヘンジョダロ遺跡、パハルプール仏教寺院遺跡群(現バングラディシュ)、マイナマティ遺跡(現バングラディシュ)、タキシラ遺跡の4種のセットです。

1 モヘンジョダロ遺跡 パキスタン発行


モヘンジョダロ遺跡 パキスタン発行

1963年

「遺跡シリーズ」

描かれている意匠: モヘンジョダロの有名な井戸の遺構(レンガ造りの高い塔のような円筒構造)が描かれています。

モヘンジョダロは紀元前2500年から紀元前1800年にかけ繁栄し、最大で4万人近くが居住していたと推測されるインダス文明最大級の都市遺跡。

2 パハルプール仏教寺院遺跡群 パキスタン発行


パハルプール仏教寺院遺跡群 パキスタン発行

1963年

「遺跡シリーズ」

描かれている遺跡: 8世紀末にパーラ朝のダルマパーラ王によって築かれた、ヒマラヤ以南で最大級の仏教寺院(大僧院)の遺跡です。現バングラディシュ、当時の東パキスタンに位置する。

3 マイナマティ遺跡 パキスタン発行


マイナマティ遺跡 パキスタン発行

1963年

描かれている場所について:マイナマティ遺跡は、7世紀から12世紀頃に栄えた仏教文化の中心地であり、シャルバン・ビハーラ(シャルバン精舎)など、数多くの仏教寺院跡やストゥーパ(仏塔)が発掘されたことで世界的に知られています。現バングラディシュ、当時の東パキスタンに位置する。

4 タキシラ遺跡 パキスタン発行


タキシラ遺跡 パキスタン発行

1963年

描かれている遺跡: パキスタンのパンジャーブ州にある、世界遺産(ガンダーラ文明の遺跡)のタキシラ(Taxila)がテーマとなっています。

5 メモ

1963年パキスタン発行「遺跡シリーズ」凹版印刷切手の美しさを楽しみました。凹版印刷切手の美しさを代表するような考古学切手です。


2026年8月8日土曜日

Blender内部での線分自動トレースに成功

 Successfully Implemented Automatic Line Tracing Within Blender


I have successfully implemented automatic line tracing within Blender. After numerous attempts and just as I was on the verge of giving up—thinking it might not be possible after all—I finally succeeded. Now, simply by preparing the cross-sectional shape of the earthenware as a template, I can create a base 3D model at any time.


Blender内部での線分自動トレースに成功しました。いろいろ試みて、やっぱりダメかと諦めかけた最後の最後で成功しました。これで土器断面形状を型紙として用意しておけば、いつでも3Dモデル祖型をつくることできます。

1 Blenderに配置した線分が描かれた画像ファイル


Blenderに配置した線分が描かれた画像ファイル

2 画像ファイルから線分を自動トレースして生成したカーブ(ビェジェ曲線)


画像ファイルから線分を自動トレースして生成したカーブ(ビェジェ曲線)

自動トレースはBlenderPythonスクリプトで行います。

3 カーブをメッシュに変換して回転して作成した土器形状


カーブをメッシュに変換して回転して作成した土器形状(ワイヤーフレーム)


カーブをメッシュに変換して回転して作成した土器形状(マテリアルプレビュー)

4 画像ファイルと土器形状の関係


画像ファイルと土器形状の関係

5 メモ

Blender内部での線分自動トレースに成功しました。いろいろ試みて、やっぱりダメかと諦めかけていました。


線分自動トレースが失敗している様子

しかし、最後の最後で成功しました。子どものように喜びます。子どものように喜ぶ理由は、この作業を進める中で、これまで数回自動トレースを試みて全て失敗してきたことの記憶がよみがえったからです。その舞台はBlenderではなく、QGIS界隈での印刷物等高線の自動トレースです。紙に印刷された、あるいは画像の中の等高線をそのまま電子化できれば、地形3Dモデル作成がとても容易になります。しかしこれまで、全て満足できる結果を得ることができませんでした。

しかし今回、ChatGPTも半分匙を投げたような状況の中で、気が付けば自動トレースのBlenderPythonスクリプトづくりに成功しました。

これで土器断面形状を型紙として用意しておけば、いつでも3Dモデル祖型をつくることできます。


2026年8月6日木曜日

1m×1m範囲のファブリック分析用データの作成 その2

 Creation of Fabric Analysis Data for a 1m x 1m Area (Part 2)


I have verified that full-scale analysis is feasible by generating distribution charts—categorized by item—based on the fabric analysis data I created by compiling CSV files from 16 work units. I am now proceeding to quickly create the remaining analysis data.


16作業単位のcsvファイルを集成して作成したファブリック分析用データについて、項目別分布図を作成して本格的分析が可能であることを確かめました。残りの分析用データ作成を急ぎます。

この記事は2026.08.05記事「1m×1m範囲のファブリック分析用データの作成」の続きです。

1 56分析区の二枚貝殻分布


56分析区の二枚貝殻分布

計測できた二枚貝殻は1248です。

2 56分析区の二枚貝殻ヒートマップ


56分析区の二枚貝殻ヒートマップ

二枚貝殻の密集度の高-低を赤-白の色グラデーションで表現したイメージ図です。

3 二枚貝殻偏位角分布


二枚貝殻偏位角分布

二枚貝殻偏位角(鉛直線天空方向を基準に計測した剥取断面と殻縁面交線が成す角度)を線分角度で表現した分布図です。

4 二枚貝殻長さ分布


二枚貝殻長さ分布

二枚貝殻の見かけ長さを偏位角線分の長さで表現したものです。

5 殻位分布


殻位分布

赤は上凸、青は下凸です。

6 メモ

16作業単位のcsvファイルを集成して作成したファブリック分析用データについて、項目別分布図を作成して本格的分析が可能であることを確かめました。

なお、次の事項は目に飛び込み重要と判断できるので、メモしておきます。

・殻位分布では下凸が多く、これは二枚貝殻重力性移動の特徴である可能性が高い。

・斜面の殻位分布で下凸と上凸が「塊状」に分布していて、写真では多数貝殻を束ねたような状況となっている。このような状況発生も二枚貝殻の重力性移動の一つの特徴にちがいない。

・以前から流水の影響があるに違いないと推定している場所の貝殻は、分布が水平で殻位が上凸になっているものが多く、流水の影響を裏付けた資料となる可能性がある。

・有吉北貝塚の主要海産物であるイボキサゴの姿を3Dモデルでほとんど観察できない。完全にこれがイボキサゴであると確認できるものはこの1m×1mの範囲で数個もない。恐らく剥取断面作成過程で、イボキサゴは選択的に脱落したと想定。

残りの分析用データ作成を急ぎます。


2026年8月5日水曜日

1m×1m範囲のファブリック分析用データの作成

 Creation of Fabric Analysis Data for a 1m x 1m Area


I have generated fabric analysis data for a 1m x 1m section of the shell midden profile from the northern slope of the Ariyoshi-Kitakaizuka site. I intend to compile the data from the 16 work units and conduct a preliminary test analysis.


有吉北貝塚北斜面貝層の剥取断面の1m×1m範囲のファブリック分析用データを作成しました。16作業単位データの集成と簡単なテスト分析を行ってみることにします。

1 第56分析区のファブリック分析用データの作成

第56分析区(1m×1m)の16作業単位(1作業単位は0.25m×0.25m)について、それぞれ自作アプリでファブリック分析用データ(csvファイル)を作成し、集成して1つのファイルにしました。


作業単位のファブリック分析用データ作成アプリ画面


作業単位別csvファイルを集成するための基礎資料


集成して1つのファイルにしたcsvファイルの項目


参考 分析区と作業単位

2 第56分析区の二枚貝殻プロット


第56分析区の二枚貝殻プロット(背景は作業単位区分とセクション図)


第56分析区の二枚貝殻プロット(背景は剥取前露頭写真[正面オルソ投影、左右反転]とセクション図)


参考 剥取前露頭写真[正面オルソ投影、左右反転]とセクション図

3 メモ

続く記事で二枚貝殻分布、偏位角分析、殻位分布とその関連などについてテスト分析して、データの使い勝手を確かめてから、さらにファブリック分析用データ作成を続けることにします。


2026年8月4日火曜日

映画「ドリーム」

 The Movie *Hidden Figures*


By chance, I watched the movie *Hidden Figures* from start to finish on NHK BS’s "Cinema Premium" on August 3rd. I had seen it somewhere before, though I couldn't recall exactly where at the time. However, the scene featuring a Fortran manual left a strong impression on me, and the memory slowly came back to me that I had written about it in a blog post.


偶然のことですが、8月3日NHKBSのシネマプレミアムで映画「ドリーム」を最初から最後まで見ました。以前どこかで見たことがあったのですがどこで見たかはその時思い出せませんでした。しかし、Fortran図書が出てくる場面はとても印象に残っていて、確かブログ記事に書いたことがあると記憶が少し戻りました。

1 映画「ドリーム」


映画「ドリーム」の1場面(webから引用)

8月3日13:00いつもの習慣でNHKBSのシネマプレミアム映画を見始めました。いつもは面白そうなら15分か20分見て、飽きて、それ以上見ることはほとんど皆無です。

しかし、「あれ、この映画見たことがある映画かもしれない」と気が付き、「ひょっとしたら、あのFortranの映画だ」と気が付きました。結局最後まで見ました。

確かブログ記事に書いたことがあるに違いないとも気が付きました。

それにしては、映画の映像や筋が新鮮で、はじめて見る映画と同じ感覚であり、数年前に同じ番組で見たのだろうという想定が確かなものには最後までなりませんでした。

2 ブログ記事「ドリーム」

2017.09.30ブログ花見川流域を歩く番外編記事「ドリーム」を見つけて読み返しました。

この映画はヨーロッパ旅行の帰路機中で見たものだったと気が付きました。映画鑑賞としては劣悪環境なので、映像や筋の記憶が不確かものだったのです。そして、この映画を見たのが数年前でなく、9年も前だったことに驚きました。時間が経つのが速すぎる。この時はチェコやハンガリーなどの中欧旅行でした。

3 映画「ドリーム」を見て浮かんだ感想


Fortranという言語で


今のうちにプログラミングを学ぶの

9年前の感想は「白人男性専門家が難渋しているのに、黒人女性主人公がプログラミングを学習してコンピュータを動かす場面があり、人種差別にめげずに時代の変化を先取りして旧来の技術から脱皮した様子が面白かった」のです。

今回同じ映画を見て次の感想を強く持ちました。

1960年代アメリカNASAでは卓上計算機や手計算による計算業の職業が没落し、それに代わりコンピュータプログミング業が勃興した。

同じように、現代日本(アメリカも同時に)では通常パソコン能力業の職業が没落し、それに代わり生成AI駆使業の職業が勃興する。

2026年8月3日月曜日

自然言語による土器の電子補修

 Digital Restoration of Earthenware Using Natural Language


I attempted the digital restoration of earthenware using natural language, aided by a custom AI assistant I built for Blender. Although it was a rudimentary example, I was thrilled to successfully restore the pottery digitally using nothing but natural language.


自作のBlender専用AIアシスタントを使って、自然言語で土器の電子補修を試みました。原初的な事例とはいえ自然言語だけで土器電子補修できたので感動しました。

1 欠損のある土器


欠損のある土器

2 Blender専用AIアシスタントによる電子補修(初回)

2-1 初回プロンプト

「選択オブジェクトは土器の縁が一部欠けたものです。この土器の縁を、推定される元の形状に、geometry nodesを使って電子補修してください。」

2-2 初回プロンプトに対するChatGPTの作業方針

「選択中の土器メッシュから、上端付近の頂点を抽出し、世界Z軸上向き・円形リムという前提で円中心/半径を推定します。角度分布の最大欠損区間を「欠け」とみなし、その弧に沿った補修用Curveを作成し、Geometry Nodesで円形断面をスイープして電子補修片を生成します。元メッシュは破壊せず、補修片は別オブジェクトとして作成・親子付けします。  

前提:土器は概ね水平な円形リムで、欠損は上端頂点の角度的な空白として検出できるものとします。次の改良候補は、手動で欠損角度を指定するUI、楕円リム対応、断面形状の非円形化、元メッシュとのブレンド/厚み補修です。」

2-3 初回プロンプトに対する電子補修結果


初回プロンプトに対する電子補修結果

口縁部がつながれただけで、欠損は補修されていません。

3 Blender専用AIアシスタントによる電子補修(第2回)

3-1 第2回プロンプト

「土器口縁部だけがつながりましたが、その下の欠損部も埋めてください。」

3-2 第2回プロンプトに対するChatGPTの作業方針

「前回は「上端リム弧のチューブ」だけを生成していたため、口縁の下に続く欠損面が残りました。今回は同じ目的を維持し、選択土器メッシュの上端から欠損角度を推定し、その左右の残存壁面から半径プロファイルを拾って、口縁直下まで含む曲面パッチを追加生成します。  

構造:推定欠損弧のリム補修Curve+その下の四角面グリッドWall Patch Mesh+表示用Geometry Nodes(Set Material)+任意編集しやすいSolidifyモディファイアです。元の土器は変更しません。  

前提:土器は概ね世界Z上向き、口縁は円形に近いものとして推定します。下端は欠損角度内に既存頂点が戻る位置を自動探索し、見つからない場合は高さの約45%まで補修します。次の改良候補は、欠損角度と補修深さの手動指定、楕円口縁対応、内外面二重壁の精密化です。」

3-3 第2回プロンプトに対する電子補修結果


第2回プロンプトに対する電子補修結果(ソリッド)


第2回プロンプトに対する電子補修結果(ワイヤフレーム)


第2回プロンプトに対する電子補修結果(マテリアルプレビュー)

基本的な意味での電子補修が実現しました。

4 感想・メモ

原初的な事例とはいえ自然言語だけで土器電子補修できたので感動しました。

初回プロンプトに対して、ChatGPTはgeometry nodesを利用してオブジェクトを作成しました。

第2回プロンプトに対して、ChatGPTは操作をBlenderPythonスクリプトで直接行い、geometry nodesは使いませんでした。

5 Blender専用AIアシスタント

自作Blenderアドオンです。このアドオンは、Blenderの中でChatGPT5.5モデルとユーザー(自分)のコミュニケーションに基づいて、各種操作を実行するためのBlenderPythonスクリプトを生成します。


2026年8月2日日曜日

貝層ファブリック分析計測法

 Measurement Method for Shell-Midden Fabric Analysis


I have reviewed the measurement method for shell-midden fabric analysis. A shell-margin plane is posited to lie flush against the margins of the bivalve shell; a line segment connecting the two ends of the shell margin—where they intersect a hypothetical cross-section passing through the center of the shell-margin plane—is designated as the measurement line. The planar coordinates, apparent dip, and apparent length of the shell are derived from this measurement line.


貝層ファブリック分析計測法を確認しました。二枚貝殻縁に密着する殻縁平面を想定し、殻縁平面中心を通る想定剥取断面と交差する殻縁両端を結ぶ線分を計測線とします。この計測線から貝殻の平面座標、見かけ傾斜、見かけ長さを取得します。

1 殻縁平面水平の殻位下凸の二枚貝


殻縁平面水平の殻位下凸の二枚貝

殻縁平面は殻縁と密着した平面で、縦横長さは貝殻短径・長径と一致するものとします。計測では殻縁平面中心を意識することにします。


殻縁平面水平の殻位下凸の二枚貝と計測線

殻縁平面中心を通る仮想剥取断面を想定し、仮想剥取断面と交差する殻縁両端を結んだ直線を計測線とします。

計測線の中点座標から平面座標を、傾きから見かけ貝殻傾斜を、長さから見かけ貝殻長さを算出します。

2 傾斜のある殻位下凸の二枚貝


傾斜のある殻位下凸の二枚貝


傾斜のある殻位下凸の二枚貝と計測線


同上別角度からの画像

3 傾斜のある殻位上凸の二枚貝


傾斜のある殻位上凸の二枚貝


傾斜のある殻位上凸の二枚貝と計測線


同上別角度からの画像

4 メモ

1と2は殻縁平面を想定できるので、計測線描画作業(実際は2点のクリック)は問題なくできます。

3は殻縁平面が貝殻の陰になって想定しずらいので、慣れるまで剥取断面3Dモデルに殻縁平面を平面オブジェクトで、仮想剥取断面を別平面オブジェクトで持ち込み、立体図学的に確認して計測線を描画することにします。殻位上凸姿勢の出現パターンは有限であるので、作業が進む中で、立体的に確かめることなく、計測線描画が可能になると想定します。