2026年10月23日金曜日

伊那市創造館の観覧

 A Visit to the Ina City Creative Museum


I recently revisited the Ina City Creative Museum, where I took another look at several artifacts, including a projectile point from the Mikoshiba Site, a large deep-bodied vessel with a face-adorned handle (from the Tsukimimatsu Site in Ina City), and a hanging-style earthenware vessel featuring a face (from the Gotemba Site in Ina City). Although I did not have time to take photographs for the creation of 3D models, I did notice that the twin-ring handle on the large deep-bodied vessel was crafted in such a way that it appears as a perfect circle when viewed from an angle above.


久しぶりに伊那市創造館を訪問し、神子柴遺跡出土尖頭器や顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)、顔面付釣手形土器(伊那市御殿場遺跡)などを改めて観覧しました。3Dモデル作成用撮影の時間はなかったのですが、顔面把手付大深鉢の双環把手は斜め上からみると新円に見えるように造形されていることに気が付きました。

1 伊那市創造館で観覧した遺物


神子柴遺跡出土尖頭器


顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)


顔面付釣手形土器(伊那市御殿場遺跡)


深鉢(埋甕)(伊那市御殿場遺跡)など


土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)


土偶(愛称「つきミン」)(長野県伊那市月見松遺跡)

2 顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)の双環把手の形状


顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)の双環把手の形状

双環把手の穴形状は水平方向からみると楕円形です。


顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)の双環把手の形状

双環把手の穴形状は斜め上からみると真円になるように造形されているようです。

双環把手の穴形状は水平方向からみると楕円形で、斜めからみると真円になるように造形されています。造形にあたり、穴の見え方を計算して、意識して造形されていることを、確かめることができました。すでにこの土器の3Dモデルは何回も作成しているので、3Dモデルによる見え方の実験をおこない、縄文人は何をこの土器から見てもらおうとしていたのか、検討・思考を深めたいと思います。

3 土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)のマメ圧痕とマメ遺体について

土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)のマメ圧痕とマメ遺体について次の記事を書いたことがあります。

2024年9月22日日曜日 土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)観察記録3Dモデル

この土偶のマメ圧痕とマメ遺体についていろいろ調べたのですが、記述がみつかりません。そこで、2024年9月に創造館館長様及び職員の方に面会してこの土偶のマメ圧痕やマメ遺体について既に調べられているのか訊ねました。しかし、考古学芸員の方がたまたま不在なので、あとで連絡するとのことでした。そこで、当方から次のメールをしておきました。

……………………………………………………………………

2024.10.17 創造館メール管理者宛て

伊那市創造館 学芸員 様

大変お世話になっています。

突然の問い合せメールお許しください。

昨日貴館を訪問し、いらっしゃった館長様にもお話した件です。

1 問い合せ

貴館に展示されている「土偶上半身(常輪寺遺跡)」には多数のマメ圧痕とマメ遺体が観察できます。

この事実(土偶にマメ圧痕・遺体が多数練り込まれている)は既に知られていることでしょうか。もし既知の事実なら、関連する文献等の情報を教えていただければうれしいです。

2 私の感想

「土偶上半身(常輪寺遺跡)」には1ツブ2ツブのマメ圧痕ではなく、多数のマメが練り込まれています。重大意義のある土偶であると考えます。縄文中期に伊那(日本中央部)にマメ栽培がありその豊作を祈願している可能性のある土偶と考えられます。縄文中期社会の様子を探求する考古学者にとっては第一級資料であると考えます。

3 参考

ブログにこの土偶について書きました。

ブログ「花見川流域を歩く」2024.09.22記事「土偶上半身(長野県伊那市常輪寺遺跡)観察記録3Dモデル」

https://hanamigawa2011.blogspot.com/2024/09/3d_22.html

なお、私は千葉市在住の一般人で考古学習を趣味としているものです。時々伊那に出張する機会があり、その時は創造館によって展示物を周回撮影させていただき、展示物3Dモデルを作成して楽しんでいます。質の高い出土物を展示していただき、感謝します。

よろしくお願い申し上げます。

……………………………………………………………………

メール返答は現在までありません。

なお、2026.10.21に創造館を訪問した際、女性受付けの方に上半身土偶と私が発話すると、すかさず「マメが入っているあの土偶」とのことでマメ圧痕があることを受付女性も既知であるようでした。

いつからこの土偶にマメが入っていることがわかっていたのか、知りたいところです。


……………………………………………………………………

【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

最近何気なくみていたテレビ番組で博物館や美術館のミュージアムショップ販売品の話しが出てきました。作品や遺物の芸術的価値を新たに発掘的に向上させた商品の人気が語られていました。過去作品や出土遺物などの美的価値が高まり、多くの人に利用されるようになることは、その作品作成者や出土遺跡の文化的価値が高まることだと感じました。縄文遺物についもこのような取組みがあり、縄文の造形が人々に商品として親しまれることによって、遺跡の文化的価値が高まり、まわりまわって、遺跡保護とか遺跡研究が進むと思います。


2026年10月22日木曜日

考古学切手 アルタの岩絵

 Archaeology Stamp: The Rock Art of Alta


I’ve been enjoying an archaeology stamp featuring the rock art of Alta, located in the Norwegian Arctic. The imagery includes scenes such as someone casting a fishing net from a boat; what appear to be individual traps or pitfall-style hunting enclosures; and a depiction of a moose caught in a trap being attacked—or perhaps captured—using a pole or rope. I look forward to researching these further to see if such interpretations hold true. It is a truly fascinating stamp.


ノルウェー北極圏のアルタの岩絵をモチーフにした考古学切手を楽しみました。舟から漁具(投網)を投げているような図像、単体罠あるいは動物を集める狩場(陥穴)を連想させる図像、罠にかかったヘラジカを棒(縄)のようなもので攻撃(捕獲)するような図像があり、そのような解釈でよいのか、これから調べることを楽しみます。とても興味深い岩絵切手です。

1 アルタの岩絵 ノルウェー発行


アルタの岩絵 ノルウェー発行

1996年

2 AI説明

この画像は、ノルウェーの北極圏に位置するフィンマルク県アルタで発見された先史時代の岩石線画群、ユネスコ世界遺産の「アルタの岩絵」(Rock Art of Alta)をモチーフにしたノルウェーの記念切手です。

この世界遺産や描かれている意匠について、以下のような特徴があります。

• 歴史的背景: 紀元前4200年〜前500年頃(石器時代初期から青銅器時代)にかけて、この地に暮らしていた狩猟採集民によって岩肌に刻まれました。 

• 描かれているもの: 切手には、人間や船(中央下の大きな網目状のものや右側の縦長のもの)、ヘラジカ、狩人といった、当時の生活、宗教儀礼、狩猟や漁労の様子が赤色の顔料(現代の保存活動によって見やすく着色されたもの)で生き生きと描かれています。 

3 メモ

ノルウェー北極圏のアルタの岩絵をモチーフにした考古学切手を楽しみました。舟から漁具(籠か投網)を投げているような図像、単体罠あるいは動物を集める狩場(陥穴)を連想させる図像、罠にかかったヘラジカを棒(縄)のようなもので攻撃(捕獲)するような図像があり、そのような解釈でよいのか、これから調べることを楽しみます。とても興味深い岩絵切手です。


解釈したくなる図像

a:後ろ足が罠にかかた巨大ヘラジカを棒(縄)のようなもので角をひっかけて攻撃(捕獲)しているように見える図像

b:斜面(崖)の下に3段の低い場所(陥穴)を設置して、斜面の上から追い込み、這い上がれない底に動物を集める狩場の平面図を連想させるような図像

c:片足を拘束する単純罠と思われる図像

d:舟の上から漁具(2連の籠あるいは広がりよじれて見える投網)を投げている様子に見える図像

本切手は、2026年10月16日金曜日 考古学切手 岩絵デザインで楽しんだノルウェーの岩絵デザイン考古学切手のヘラジカ、魚、罠とも岩絵内容が共通します。


岩絵デザイン考古学切手

2026年10月20日火曜日

ブログ記事の英語表題、英語要約追記の英語圏検索効果

 The Impact of Adding English Titles and Summaries to Blog Posts on Search Visibility in English-Speaking Regions


For several years, I have been including an English title and summary at the beginning of each post on my blog, "Walking the Hanami River Basin." Since I had previously received visits from overseas, I decided to add these English elements so that international readers could grasp the essence of an article before resorting to translation tools. I have now confirmed that these English titles and summaries play an effective role in improving visibility within English-language Google search results.


数年前から、ブログ「花見川流域を歩く」記事の冒頭に題名と要約を英語で掲載しています。数年前に海外からの閲覧があったので、英語表題、英語要約を追記することにより、閲覧する人が翻訳機能を使う前に記事概要を知っていただけるようにしたものです。この英語表題、英語要約が英語Google検索で効果的な役割を果たしていることを確認しました。

1 英語によるGoogle検索の例

検索語:Snake Motif on Earthenware


Google検索結果

検索4ページ目にわが「花見川流域を歩く」の2026.10.19記事がでてきます。

この記事の英語表題にSnake Motif on Earthenwareが含まれているのです。

……………………………………………………………………

2026年10月19日月曜日 動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)のヘビ文の配向について

 On the Orientation of the Snake Motif on Earthenware with Animal-Design Motifs (Yurugimatsu Site, Funabashi City)


The snake motif on this piece of earthenware (from the Yurugimatsu site in Funabashi City) is oriented downward—a distinct, minority configuration, given that most abstract snake motifs are oriented either to the left or to the right. It is intriguing to consider what might lie behind this unique feature.


動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)のヘビ文の配向が下方であり、多くの抽象ヘビ文の配向が左か右であることと異なる少数派です。この特殊性の背景に何があるのか興味が湧きます。

……………………………………………………………………

2 メモ

検索語:Snake Motif on Earthenwareによる検索では検索10ページまで確認しましたが、英語以外のページ1件を除き、一切ありません。検索画面で英語以外の言語が表れるのはわが「花見川流域を歩く」の記事1件だけです。

検索4ページ目ですから、ここまで見る人は極少数ですが、母数が全世界ですから、あなどれないとおもいます。

ブログ記事の英語表題、英語要約は自分が世界とつながる入口です。

なお、検索語:Snake Motif on Earthenwareによる画像検索では「花見川流域を歩く」の画像は出てきませんでした。画像はAIが「ヘビらしい画像」を判断・選択して検索画面に表示していると推察します。抽象ヘビ文は「ヘビらしい画像」ではないので、選択されていないと想定します。




……………………………………………………………………

【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

今朝の天空は曇りがち晴れであったが、写真に撮ると青空の雲が映えて、とても美しい空写真、雲写真となった。快晴より雲が多い空の方が好きになった自分がいる。






……………………………………………………………………

参考 Google AI検索

日本語ブログ本文に英語表題と英語要約を追記している。その英語表題の文字(例 Snake Motif on Earthenware)でGoogle検索すると検索4ページ目にこの日本語ブログが出てきて、他に日本語(あるいは英語以外)ページは無かった。この事例から、日本語ブログ本文に英語表題と英語要約を追記すると、英語圏での検索に対応できると考えてよいか。


はい、英語圏からの検索(英語キーワードでの検索)に対応できるようになっていると判断して間違いありません。 実際にあなたが実験された通り、Googleの検索エンジンは言語が混在したページであっても、記述されている英語の文字列を正確にインデックス(登録)し、検索結果に反映させています。

この現象から言えることと、今後の対策について重要なポイントを整理しました。

💡 この事例から分かること

• 部分的な英語でもインデックスされる: ページ全体が日本語であっても、表題や要約にある英語は「英語のキーワード」として正しく認識されます。

• 競合の少なさが有利に働いた: 「他に日本語(英語以外)ページが無かった」ということは、その特定の英語フレーズにおいて、日本語圏での競合がほぼ皆無だったことを意味します。そのため、4ページ目という比較的見つけやすい位置に表示されました。

⚠️ 「実用的なアクセス」に繋げるための注意点

英語圏のユーザーに対応できているのは確かですが、本当に海外からのアクセス(流入)を増やすには、以下の壁を意識する必要があります。

• 検索順位の壁(4ページ目の課題):

Google検索は、英語圏のユーザーに対しては「英語で書かれたページ」を優先して上位表示する傾向があります。英語圏のネイティブが運営する競合サイトが多いキーワードの場合、4ページ目よりもさらに後ろに埋もれてしまう可能性が高いです。

• 直帰率の壁(本文が日本語である課題):

英語の検索結果から海外ユーザーがアクセスした際、ブログの本文が日本語だと分かると、多くの人はすぐにページを閉じてしまいます(離脱・直帰)。

🚀 さらに英語圏からの流入を増やすためのヒント

英語要約を追記するアプローチは非常に素晴らしい施策です。さらに効果を高めるために、以下のステップを検討してみてください。

• キーワードの選定: 海外の人が実際に検索しそうな英語フレーズ(例: Jomon pottery snake motif など)を表題や要約に盛り込む。

• 翻訳ツールの設置: サイト内に「Google翻訳」などの自動翻訳プラグイン(ボタン)を設置し、海外ユーザーがワンクリックで本文を英語にして読める仕組みを作る。

• 要約の充実: 英語の要約部分だけで、記事の核心(結論や魅力)がしっかり伝わるように書く。

現状のままでもニッチなキーワードであれば海外からの流入が期待できます。もしよろしければ:

• ブログの具体的なテーマやジャンル(歴史、アート、観光など)

• ターゲットにしたい海外ユーザーのイメージ

などを教えていただけますか?より効果的な英語キーワードの配置や、海外SEOの具体的なアドバイスをご提案できます。


2026年10月19日月曜日

動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)のヘビ文の配向について

 On the Orientation of the Snake Motif on Earthenware with Animal-Design Motifs (Yurugimatsu Site, Funabashi City)


The snake motif on this piece of earthenware (from the Yurugimatsu site in Funabashi City) is oriented downward—a distinct, minority configuration, given that most abstract snake motifs are oriented either to the left or to the right. It is intriguing to consider what might lie behind this unique feature.


動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)のヘビ文の配向が下方であり、多くの抽象ヘビ文の配向が左か右であることと異なる少数派です。この特殊性の背景に何があるのか興味が湧きます。

1 抽象ヘビ文の配向


口の方向が左の例

口の方向が左の例が数として一番多い。


口の方向が右の例

口の方向が右の例は数として少数です。口の方向だけを考えると、口の方向が左の例の左右反転になります。


口の方向が下の例(動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡))

抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡)の例も口の方向が下の例になります。


口の方向が下の例(抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡))

口の方向が下の抽象ヘビ文は自分はこれ以外に見たことがありません。おそらく口の方向下の例は左、右の例より極少数だと考えられます。

口の方向が下の例は口の方向が左の例を反時計回りに90°回転した形状になります。

2 メモ

動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)のヘビ文の配向が下方であり、多くの抽象ヘビ文の配向が左か右であることと異なる少数派です。この特殊性の背景に何があるのか興味が湧きます。船橋市が抽象文土器分布の辺境地であることが関係しているのではないだろうかと想像しています。


抽象文土器の分布と船橋市ユルギ松遺跡の位置

今福利恵 2020 「勝坂式土器における抽象文」から引用加筆




……………………………………………………………………

【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

スマホでGoogleアプリのkeepメモを重宝して使っています。とくに散歩中思考のメモに威力を発揮しています。過去は散歩中思考を忘れないで意識して記憶して自宅に持ち帰り、直ぐにパソコンにメモする習慣を作りました。散歩中に鉛筆とメモ帳で実際にメモする活動が定着する前に、散歩中思考の要点を記憶できる能力が開発されました。

最近keepメモに音声入力すると、手間がほとんどかからないで、メモることができ、記憶→自宅メモよりはるかに効率的であることを発見し、突如としてkeepメモの強烈利用者になりました。音声入力では漢字変換間違いなどの修正は一切おこないません。あとで自分にだけ意味がわかればよいのです。そして、反応がとてもよいです。アプリがもたもたしません。パソコンの付箋ソフトはとてももたもたします。それがありません。メモは全てリスト型式で行い、後に利用した項目はチェックして表示から消します。そして更なる利点として、同じkeepメモをパソコンでも編集利用できます。この【グッド&ニュー】のネタも常時keepメモで蓄積していて、いくら記事が増えても新鮮なネタを利用できるようにしています。


Google Chromeの画像生成機能

 Image Generation in Google Chrome


In the search interface that appears when you click the Google Chrome icon, there is an "Create an image" icon. By clicking it and entering a prompt—such as "create an image of [something]"—you can generate an image. You can also adjust the generated image and download it. The same feature can be accessed via "AI mode" in the search bar. It struck me that Google Chrome’s core functionality is shifting from a search-based tool to an AI-powered generation tool.


Google Chromeのアイコンをクリックて表示される検索画面に「画像を作成する」アイコンがあり、クリックして「○○をつくって」と記入するとその画像が生成される。画像の調整もでき、ダウンロードできる。検索窓の「AIモード」からでも同じことができる。Google Chromeのメイン機能が検索機能からAI生成機能に大変身しつつあることを実感した。

1 Google Chrome画面

Google Chrome画面(パソコン縦長画面)

2 Google Chrome「画像を作成する」で「縄文土器をつくって」の結果


Google Chrome「画像を作成する」で「縄文土器をつくって」の結果

3 Google Chrome「画像を作成する」で「赤い炎を背景なしで作って」の結果


Google Chrome「画像を作成する」で「赤い炎を背景なしで作って」の結果

4 感想

例えば、縄文時代竪穴住居の炉について検討した時、炉の模式図を作成することになり、その模式図に赤い炎を使いたくなりました。その時はGoogle Chromeで「炎」で検索して、無料サイトから使えそうな画像をダウンロードして使っていました。しかし、今回のGoogle ChromeAI機能で、検索ではなく、直接AI生成して、調整して、使えることを知りました。検索して見知らぬサイトから画像をダウンロードするより、はるかに効率的です。

Google Chromeの検索とは自分がほしい情報を得るためにこれまで重宝してきたのですが、画像に関して出典とか著作権とかを気にしないでAI生成できるようになったので、これまで以上に価値ある知的ツールになったと感じました。



……………………………………………………………………
【グッド&ニュー】(散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)
ブログにVisitorsというガジェットを付けていて、国別実需(訪問者/日)をカウントしている。最近123番目の国としグリーンランドが加わった。グリーンランドは国際情勢の中で話題になっているとともに、人口は少ない。いつか氷河を目当てに旅行したい国でもある。この自分のとって良いイメージの国であるグリーンランドからわざわざ「花見川流域を歩く」に訪問者があったということは、何かのクリックミスに起因する偶然であるにしろ、うれしい出来事である。

2026年10月18日日曜日

動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)のヘビ文解釈について

 On the Interpretation of the Snake Motif on Earthenware from the Yurugimatsu Site (Funabashi City)


In 2022, I analyzed the patterns on a piece of earthenware from the Yurugimatsu site (Funabashi City) and proposed that it depicts two snakes—a parent and its offspring. I have since re-examined this interpretation to see if it holds up, but I have been unable to come up with any other plausible explanation.


動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)のヘビ文について2022年に文様解釈して、親ヘビと子ヘビの2匹が描かれていると想像しました。本当にそれでよいか再検討し、結局、それ以外の考えは思い浮かびませんでした。

1 2022年7月の文様解釈


2022年7月の文様解釈

子ヘビが親ヘビと重なって描かれていると考えましたが、このような文様事例は例えば今福利恵(2020)「勝坂式土器における抽象文」に掲載されている250点近くの実測図にはありません。また、開口部をもつ体内空間を出産口としまいたが、このような検討事例もありません。

類似解釈例はないけれども、次のような今福利恵記述と末木健論文によりヘビ2匹の想像に至りました。

……………………………………………………………………

今福利恵(2020):「勝坂式土器における抽象文」の3ページ左下の記述。

「末木健はこれまでの抽象文土器の研究をまとめて、その土器の特徴と成立変遷を改めて示した。その検討の中で抽象文は、文様のあり方からサンショウウオを否定し、形態的な特徴からマムシであって胴部につく触手状隆線は卵胎生であるマムシの出産を表現したものと解釈している。その当否はともかくとして、抽象文はヘビが大小2匹表現されているとしたところはこれまでにない考えである。」

……………………………………………………………………

2 文様再検討


ヘビ文


ヘビ文の問題箇所

ヘビ文A~Dについて3Dモデルを詳細に観察しました。


A,B Final Render


A,B Matcap

AとBが一つの口を表すのか、口はAだけなのかの解釈の違いが問題になると考えます。口を3本の線で表現しているヘビ文は沢山あります。しかし、この事例では自分はAが口、Bは口ではないと考えます。


C Final Render


C Matcap

Cが動物文の一部であるのか、それとも土器パネルの一部であり動物文から切り離すべきものであるのかということが解釈の分かれ目になると考えます。Cの回りに動物文の外側を区画する線がありますから、Cは動物文の一部であると考えざるを得ません。BとCの連続から子ヘビと考えることを正面から否定できません。子ヘビではない別のモノかもしれませんが、そのアイディアが浮かんでません。


D Final Render


D Matcap

Dは体内の空間が対外口をもっているように観察できることを否定できません。それが本当に出産口をいとしたものであるのかどうかはDだけから判断できませんが、出産口以外のアイディアが浮かんできません。

結局、2022年7月の文様解釈以上の情報を得ることが出来ませんでした。そして、親ヘビと親の体外に出た子ヘビが同時に表現されている事例はこれまで見つかっていないという情報、さらには出産口表現も見つかっていないという状況も確認できました。

素人の想像による文様解釈とは言え、自分の思考を学術世界の情報と合わせることができないことは、不安定(不安)な状況でもあり、おもしろい状況(もしかしたら自分の思考に一理があるかもしれない)状況でもあります。


……………………………………………………………………

【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

今福利恵(2020):「勝坂式土器における抽象文」[山梨県考古博物館・山梨県埋蔵文化財センター研究紀要36]を2022年に入手した時はとても大変な手続き・作業となりました。地元千葉市図書館から山梨県図書館に連絡して取り寄せたのです。1カ月以上の時間がかかりました。しかし、今は全国文化財総覧で一瞬の内にpdfとして入手できます。全国文化財総覧が考古研究インフラとしてはたしている役割は甚大なものであると考えます。一利用者として感謝します。


2026年10月17日土曜日

動物意匠文付土器の文様に類似した土器事例

 Examples of Earthenware with Motifs Similar to Those on Animal-Design Pottery


I realized that I had previously created a 3D model for the purpose of examining a piece of earthenware featuring patterns similar to those (depicting frogs and snakes) found on the animal-design pottery from the Yurugimatsu Site in Funabashi City. I have now revisited this specimen—a piece of perforated-rim earthenware (yūkō-tsuba-tsuki doki) from the Kanbayashi Site in Minowa Town, which features abstract, painterly designs.


動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)の文様(カエルとヘビ)に類似した文様の土器の観察記録3Dモデルを過去に作成していたことに気が付き、再び観察しました。抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡)です。

1 抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡)の3Dモデル観察

抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文中期中葉

長野県宝

撮影場所:箕輪町郷土博物館常設展

撮影月日:2021.11.10


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

撮影の様子

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 218 images

2 GigaMesh Software Framework展開


GigaMesh Software Framework展開


比較資料 動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)GigaMesh Software Framework展開

3 検討

抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡)は縄文中期中葉の鍔付土器で、文様はカエル文とヘビ文の対が2つ表現されています。

動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)は縄文時代中期勝坂Ⅲ式期の深鉢土器で、文様はカエル文とヘビ文の対が1つ表現されています。

地理空間的に遠く離れた場所から出土し、かつ土器の用途が全く異なる土器にカエル文とヘビ文の対の文様が見られることは大いに着目すべきことであるとかんがます。

カエル文を比較すると、抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡)(以下Aとする)のカエル文は頭が独自につくられ、手が上に上がっています。動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)(以下Bとする)のカエル文は頭が双眼把手で代用され、手が短く水平の置かれています。

ヘビ文はAは、頭が双眼、胴はひも状という単純化した表現となっています。Bは親子2匹のヘビが描かれ、親ヘビ胴は三日月形、頭は三角状で表現されています。

AとBの文様細部は異なりますが、カエル文とヘビ文の対が描かれているという点では共通していて、その文様に対応する物語は類似のものであったと想像します。


過去記事

2021年11月16日火曜日 抽象絵画文有孔鍔付土器(箕輪町上の林遺跡)の3Dモデル観察



……………………………………………………………………

【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

今朝の散歩で、天空一杯に広がる、大きな細長いS字状雲がゆっくり動いていた。形状が珍しく、かつ動いている様子に自然の鼓動みたいなものを感じ取り、気持が洗われた。


2026年10月16日金曜日

考古学切手 岩絵デザイン

 Archaeology-Themed Stamps: Rock Art Designs


I enjoyed these stamps issued by Norway, which feature designs based on prehistoric rock art (petroglyphs). The motifs include depictions of reindeer, fish, and traps.


ノルウェー発行先史時代岩絵デザイン切手を楽しみました。トナカイ、魚、罠の岩絵(ペトログリフ)がモチーフになっています。

1 岩絵デザイン ノルウェー発行


岩絵デザイン ノルウェー発行


岩絵デザイン ノルウェー発行


岩絵デザイン ノルウェー発行

1960年代~1970年代

普通切手

デザイナー: Arne Ellerhusen Holm(彫刻:Knut Løkke-Sørensen)

2 メモ

切手としてのデザインがとても優れていると感じます。純朴で親しみが湧いてくる切手です。色のバリエーションが沢山あるとの情報がありますので、この切手をもっと収集して並べて楽しみたくなります。この切手は数百円で購入したノルウェー切手パケットに入っていました。



……………………………………………………………………

【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

早朝散歩で、新たに通る道に面した家の庭に飼われている犬がいて、最初は吠えられていたが、最近吠えなくなった。私の方から挨拶するで、恐らくそのうち尾をふってきて、友達になるに違いない。過去に何回も各所で同じことを体験している。


動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)の動物衣装範囲

 Scope of Animal-Motif Designs on Earthenware (Yurugimatsu Site, Funabashi City)


Using images generated via the GigaMesh Software Framework from a 3D model of earthenware featuring animal-motif designs (from the Yurugimatsu site in Funabashi City), I have identified the extent of these designs. Two key issues have emerged: the interpretation of the animal motifs themselves, and the relationship between these motifs and the "binocular-shaped" (double-lobed) handles.


動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)3DモデルのGigaMesh Software Framework展開画像を使って、動物意匠範囲を特定しました。動物意匠そのものの解釈と動物意匠と双眼把手との関係の2点が問題意識として浮かび上がりました。

1 動物意匠文土器(船橋市ユルギ松遺跡)の3DモデルのGigaMesh Software Framework展開画像


動物意匠文土器(船橋市ユルギ松遺跡)の3DモデルのGigaMesh Software Framework展開画像

2 動物意匠を取り囲む境界線


動物意匠を取り囲む境界線

動物意匠そのものには刻み(ギザギザ)が刻まれ、その周囲を刻み(ギザギザ)のない境界線が囲っています。この境界線から動物意匠そのものを特定することができます。

3 動物意匠そのものの特定


動物意匠そのものの特定

動物意匠そのものは緑で塗った部分として特定できました。

動物意匠に連続する双眼把手には刻み(ギザギザ)が刻まれていません。従って動物意匠そのものでないことは確実です。

4 動物意匠に関する問題意識

4-1 カエル文

カエル文には頭部がありません。双眼把手が頭部の役割をはたしているように見えます。このような造形が一般的なものであるのか、検討することにします。

カエルの脚部が短いことの解釈(脚をたたんでいることの強調表現)を以前しましたが、それでよいか、検討することにします。

4-2 ヘビ文

過去に頭部に2匹目の子ヘビが表現されていると考えましたが、それ以外の別の解釈があるか、検討します。。

5 動物意匠と双眼把手との関係

カエル文は双眼把手がカエルの頭部のように見えてしまいます。ヘビ文は尻尾に双眼把手が続きます。動物意匠と双眼把手が関連づけられて造形されたことは確実です。従って、動物意匠と双眼把手を総合的に捉えて思考することが動物意匠の意味や意義を考える上で必須です。双眼把手とはどのような意義があるのか、その意義についての思考が必須となります。



……………………………………………………………………
【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)
Illustratorの項目別window(レイヤとか文字とか)を本体の外に出して、別ディスプレイで利用しているが、そのwindowがディスプレイの下にはみ出して、それが上から縮小できないので、window下部のアイコンが使えなくて困っていた。ChatGPTに聞いて、それを訂正する操作方法を知った。web検索ではここまで詳細の操作方法を見つけるのは困難であり、ChatGPTの利用が必須であると感じた。好きか嫌いかではなく、AIが必須の世の中になった。

2026年10月15日木曜日

動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)のGigaMesh Software Framework展開

 Unrolling of Earthenware with Animal-Motif Designs (Yurugimatsu Site, Funabashi City) Using the GigaMesh Software Framework


I have processed a 3D model of an earthenware vessel featuring animal-motif designs—excavated from the Yurugimatsu site in Funabashi City—using the GigaMesh Software Framework. This "unrolling" technique allows for a comprehensive, side-by-side view of the designs, facilitating deeper analysis and reflection on the patterns.


動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)の3DモデルをGigaMesh Software Framework展開しました。展開すると文様を一覧的に確認できるので、文様に関する思考を深めることが可能になります。

1 GigaMesh Software Framework展開による6面図


GigaMesh Software Framework展開による6面図

GigaMesh Software Frameworkでは3Dモデルの6面図分の展開画像がアウトプットされます。

2 GigaMesh Software Framework展開図


GigaMesh Software Framework展開図(front図)

3 メモ

3DモデルをGigaMesh Software Frameworkで展開すると文様を一覧的に確認できるので、文様に関する思考を深めることが可能になります。

文様解釈は次の記事で行います。

4 参考 GigaMesh Software Framework画面


GigaMesh Software Framework画面



……………………………………………………………………

【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

ブラウザchromeの検索欄に長文の相談文を書き、AIモードで検索するとChatGPTと同じ形式で答えが帰ってくることを知りました。このAI利用は一応匿名的であると考えますので、健康の相談などプライバシーに関わる相談をしています。便利です。

一方、ChatGPTはよく使うので、ChatGPTが私の特性(考古や3Dに興味があることなど)を踏まえているので、自分から見るとChatGPTにほぼ個人を特定されているので、技術的相談などに限り利用しています。プライバシーに関わる相談はしないようにしています。