2026年9月7日月曜日

動物形土製品(伝 加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル

 3D Observation Model of an Animal-Shaped Clay Artifact (Attributed to Kasori Shell Midden)


I created a 3D observation model of the animal-shaped clay artifact (attributed to the Kasori Shell Midden) currently on display at the Kasori Shell Midden Museum's special exhibition, "Treasures of Chiba." This was the first time I had seen the side of the artifact featuring two holes in person; upon viewing it, I felt certain that it must be a clay whistle capable of playing a melody.


加曽利貝塚博物館の企画展「ちばの宝物」で展示されている動物形土製品(伝 加曽利貝塚)の観察記録3Dモデルを作成しました。この遺物の2つの孔が開いている面をはじめて実見しました。メロディを奏でる土笛であるに違いないという感想を持ちました。

1 動物形土製品(伝 加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル

動物形土製品(伝 加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル

縄文時代晩期

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.011 processing 133 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像

2 メモ


学芸員のコメント

学芸員のコメントが楽しいです。

以前の展示(2024.08、加曽利貝塚博物館企画展「縄文時代の土偶の顔」)では今回展示とは反対側の孔のない方でしたが、今回は2つの孔が観察できました。メロディを奏でる土笛であるに違いないという感想を持ちました。

過去記事

2024年8月27日火曜日 伝加曽利貝塚出土動物形土製品 観察記録3Dモデル

2024年8月28日水曜日 伝加曽利貝塚出土動物形土製品に関する感想



2026年9月6日日曜日

剥取断面における二枚貝殻偏位角の分析 その1

 Analysis of Bivalve Shell Deviation Angles in a Section Profile – Part 1


I have begun analyzing the deviation angles of bivalve shells (the angle at which the plane of the shell margin intersects the cross-section) within a shell-layer section profile from the northern slope of the Ariyoshi-Kita Shell Midden. A graph aggregating the data in 10-degree increments reveals that the 100–110° range is the most frequent, closely approximating the slope angle (angle of the stratigraphic layering) of approximately 120°.


有吉北貝塚北斜面貝層剥取断面の二枚貝殻偏位角(二枚貝殻殻縁平面が断面と交差する角度)の分析に着手しました。10°刻み集計グラフを作ってみると、100~110°が最多となり斜面角度(分層線角度)の約120°に近似します。

1 二枚貝殻偏位角の10°刻み集計グラフ


二枚貝殻偏位角の10°刻み集計グラフ


二枚貝殻偏位角の10°刻み集計グラフ

10°刻み集計グラフを作ってみると、100~110°が最多となり斜面角度(分層線角度)の約120°に近似します

この偏位角集計グラフが剥取断面の二枚貝分布構造の一つの要約資料であると捉えます。斜面角度が変化すれば、このグラフも変化する関係にあると考えます。つまり、斜面移動結果の集約記録の一つがこのグラフであると考えます。

2 二枚貝殻偏位角の観察


二枚貝殻偏位角の分布(10°刻み色別総集)

10°刻み色別分布図を作成して眺めて、問題意識を醸成しました。


二枚貝殻偏位角(90°~120°)とボロノイ多角形との関係


二枚貝殻偏位角(90°~120°)とボロノイ多角形(面積階級区分別色塗り)との関係

出現の多い90°~120についてボロノイ多角形(密集性指標として用いる)との関係について眺めて、問題意識を醸成しました。

3 最初の分析予定項目

ボロノイ多角形面積階級区分(二枚貝殻密集性指標)を見ると、その構造が貝殻移動構造と強く関連していることが推察できます。

そこで、ボロノイ多角形面積階級区分と偏位角階級区分との関係資料を最初につくり、検討することにします。

間違いとバグ(仕様?)が重なって正解となったQGIS怪現象

 A bizarre QGIS phenomenon where errors and a bug (or feature?) combined to yield the correct result


I used Python to extract the orientation angles of shell displacements from images of a stripped cross-section and displayed them in QGIS. Visually, the display appeared correct. However, I later realized that I had made a mistake due to a misunderstanding during data processing, but that error was cancelled out by an unexpected QGIS bug (or feature?), resulting in the correct outcome. For me, it was a truly mysterious phenomenon.


剥取断面の貝殻偏位角の方向を画像からPythonで読取り、それをQGIS画面で表示しました。見た目正しく表示されています。しかし、データ処理で勘違いして間違い、その間違いが予期せぬQGISバグ(仕様?)で打ち消されて正解となっていることに後で気が付きました。私にとっての怪現象でした。

1 結果として正しく表示されている二枚貝殻偏位角


結果として正しく表示されている二枚貝殻偏位角(QGIS画面)


画像から二枚貝殻偏位角を計測している様子(1番貝殻に注目)


1番貝殻のQGIS画面における表示(計測画面と合っている)

2 データ処理の間違い

1番貝殻のPython計測角度は73.498395°です。この角度は水平右から反時計回りに計測した角度です。

QGISの角度は垂直上から時計回りに計測した角度で表示されます。

従って、Python計測角度を次の式で変換してQGISに投入すべきです。

90°-73.498395°=16.501605°

ところが、勘違いにより次のデータを投入してしまいました。

90°+73.498395°=163.498395°

3 間違いが正しく表示される怪現象の理由

QGISには本来16.501605°を投入して正しく表示されるところが、間違って投入した163.498395°で角度が正しく表示されるのですから、怪現象のように感じてしまいます。

ChatGPTに支援をもとめて、この怪現象の理由を突きとめました。ChatGPTの支援がなければ、この理由を突きとめることは1年かけても無理だったかもしれません。

●理由

QGISで角度を画面で表示する式はシンボロジ→単一定義→geometry generatorで次の式を使っています。

make_line(

    $geometry,

    project($geometry, 3, radians("angle_deg"))

)

この式を使う際の単位設定で㎜を使うとQGISの南北が反転します。今回はデフォルトで記入されていた㎜を使い、QGISの南北軸が反転していたのでした。別の単位(地図上の単位)を使うと南北軸反転は生じません。これがQGISのバグか仕様かは不明ですが、ここまでの詳しい情報はつまづいてみなければわからないことです。

geometry generatorで南北反転(Y軸反転)したため、本来は間違っているデータ90°+73.498395°=163.498395°が結果として正しく表示されるデータになっていたのでした。

もし、勘違いしないて、本来正しいはずのデータ90°-73.498395°=16.501605°を投入したら表示が間違い、その間違い探しをして、最後には今回と同じ結論(geometry generatorの㎜単位設定でY軸反転が生じる)に達したと思われます。

4 作業上の3つの角度の意味

今回の騒動で作業上3つの角度があり、それぞれ別モノとして理解を深めておく必要性を痛感しました。

angle_raw   = Pythonで得た角度

angle_true  = 本来のQGIS方位角

angle_draw  = mm Geometry Generatorで表示を合わせる角度


驚き QGISの式をブラウザ検索欄に投入したら説明を得ることができた

 Surprise: I got an explanation by pasting a QGIS expression into the browser search bar.


When I pasted a QGIS Geometry Generator expression into the Chrome search bar, I actually received an explanation for it. I hadn't expected to get an answer—I had simply pasted it in as a last resort—so I was amazed by Chrome's AI capabilities.


QGISのGeometry Generatorの式をchrome検索欄に投入したら、その説明を得ることができました。説明を得ることが出来るとの期待はなく、苦し紛れの投入でしたので、chromeのAI化に驚きました。

1 chrome検索欄に投入した式

make_line(

     $geometry, 

     project($geometry, 3, radians("angle_deg"))

   )

2 chromeの回答


chromeの回答

このQGISの式は、現在の点(ジオメトリ)から、指定した角度(angle_deg フィールドの値)の方向へ、3マップ単位の長さの直線(ライン)を作成する処理を行っています。

各関数の役割

project($geometry, 3, radians("angle_deg"))project() は、出発点から「特定の距離」と「特定の方向(ラジアン単位)」に進んだ先の終点の座標(ポイント)を計算します。

3 は移動する距離です(プロジェクトの座標参照系(CRS)の単位、例えばメートルや度)。

radians("angle_deg") は、度数法(0〜360度)で記録されている "angle_deg" フィールドの値を、QGISが計算で必要とする弧度法(ラジアン)に変換しています。

make_line( ... , ... )始点と終点をつないで新しいラインジオメトリを作成します。

第1引数:$geometry(現在のポイントの座標)第2引数:project(...) で計算した終点の座標この式をさらに調整したい場合や、意図した通りに動かない場合は、以下について教えてください。

使用している座標参照系(CRS)(メートル単位ですか、それとも度単位ですか?)ラインの長さや向きを変更したいですか?矢印などの見栄え(シンボロジ)を設定したいですか?状況に合わせて最適な設定をご案内します。 

3 メモ

説明を得ることが出来るとの期待はなく、苦し紛れの投入でしたので、chromeのAI化に驚きました。この回答(AIによる回答)以外に他の情報は画像等も含めて一切ありませんでした。

普段使っているChatGPTとほとんど同じ機能をchromeが有していることを知り、社会のAI化急速進行に、いまさらですが、驚きました。


2026年9月5日土曜日

バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)の過去観察ふりかえり

 Reflecting on Past Observations of the Violin-Shaped Clay Figurine (Nakakanoko No. 2 Site, Chiba City)


In 2022, I created a 3D model based on observation records of the violin-shaped clay figurine from the Nakakanoko No. 2 Site in Chiba City and conducted a detailed examination; here, I look back on that process. The 3D model produced at the time was of high quality, allowing for precise observation. For the sake of comparison, I also reviewed my observations of the violin-shaped clay figurine from the Komuro-Uedai Site in Funabashi City.


バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)は2022年にも観察記録3Dモデルを作成し、詳しく観察していますので、ふりかえりました。今回より良い3Dモデルが出来て、観察も精細です。また、比較のためバイオリン形土偶(船橋市小室上台遺跡)の観察もふりかえりました。

1 バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)の2022年観察

バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)が2021年12月に葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」に展示され、その時撮影して、観察記録3Dモデルを作成し、観察を深めました。展示が台ショーケースでカメラを四周から接近させやすかったことと、ライトが明るく、今回作成3Dモデルよりより良い3Dモデルを作成することが出来ました。

関連記事

2022年1月9日日曜日 縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)の3Dモデルによる観察

2022年1月11日火曜日 縄文早期土偶の4種3Dモデルによる実験的観察

1-1 2022年作成観察記録3Dモデル

縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル Clay Figurine in Initial Jomon period

高さ約3.0㎝、最大幅約2.3㎝、脚部付近の厚さ約0.7㎝

撮影場所:千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」

撮影月日:2021.12.22


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 119 images

3Dモデル動画

1-2 3Dモデルの主な観察

首の位置にある小孔の側面に筋を観察しました。小孔を開ける際に凹凸のある枝を使っているようです。


首にある小孔


首にある小孔側面の拡大


向かって左乳房跡の四角の小孔

向かって左乳房跡にある四角の小孔は乳房粘土を胴体としっかりと軸で固定させ、その軸の胴体側受け口と考えました。


縛り跡

紐で縛った跡が胴体に観察できます。体や衣服や常時持っている品(物入れなど)にこの土偶を縛って、肌身離さずこの土偶を持っていたのでしょか。

2 バイオリン形土偶(船橋市小室上台遺跡)の観察

関連記事

2019年4月27日土曜日

バイオリン型土偶の3Dモデル観察

2020年11月16日月曜日

縄文早期バイオリン型土偶[レプリカ](船橋市小室上台遺跡)の3Dモデル作成

2-1 観察記録3Dモデル

縄文早期撚糸文土器と共伴出土したバイオリン型土偶

小室上台遺跡

船橋市飛ノ台史跡公園博物館展示

2019.04.21撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.353 processing 6 images


撮影写真

2-2 レプリカ観察


レプリカ写真(2020年11月、千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」 展示)

レプリカについても観察記録3Dモデルを作成しました。

3 バイオリン形土偶に関する感想

千葉市小室上台遺跡出土バイオリン形土偶の乳房は強調されて(特段に大きく)造形されています。強調しているという意思は千葉市中鹿子第2遺跡出土バイオリン形土偶に乳房を軸で胴体と接着しようしている様子からもうかがえます。恐らく当時の妊娠女性の最大形乳房を表現しようしたのではないかと想像します。この乳房強調の趣旨を次のように考えます。

妊娠して折角赤ん坊を産んでも、母乳が十分出なければ赤ん坊は餓死してしまいます。そのような悲しい出来事は日常茶飯事にあったと想像します。生まれた赤ん坊を母乳だけで育てなければならない1年くらいの間の赤ん坊の命をつなぐために、母乳がでる乳房の存在(つまり大きな乳房の存在)は女性の強い祈願事項であったと想像します。その母乳がたくさんでる乳房(大きな乳房)の祈願ツールがこのバイオリン形土偶であったと考えます。この土偶は妊娠した女性が身に着けていたと想像します。


2026年9月4日金曜日

バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル

 3D Observation Model of a Violin-Shaped Clay Figurine (Nakakanoko Site No. 2, Chiba City)


I created this 3D observation model of a violin-shaped clay figurine, which I viewed at the Kasori Shell-Mound Museum during the special exhibition "Treasures of Chiba: Commemorating Newly Designated Chiba City Cultural Properties" (FY2026). It allows for the observation of fine details that are difficult to see at the exhibition site itself. It appears that the breasts, which would have originally been present, are missing.


加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」で観覧したバイオリン形土偶の観察記録3Dモデルを作成しました。展示現場では観察できない細部が観察できます。本来あった乳房が欠けているようです。

1 バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル

バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文時代早期

千葉市指定文化財(H25年度)

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.011 processing 127 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像

2 メモ

対象物が小さいため、展示現場では細部を観察できません。観察記録3Dモデルにすると細部まで観察できるようになりました。向かって右の胸の黒い部分は乳房が半分欠けた跡のようです。向かって左もよく見ると乳房が剥がれて跡として観察できます。


展示説明

2026年9月3日木曜日

二枚貝殻密集性の指標検討

 Examination of Indices for Bivalve Shell Density


I examined indices for bivalve shell density in a fabric analysis based on 3D models of peel sections from the shell midden on the northern slope of the Ariyoshi-Kita Shell Midden. After comparing nearest-neighbor distances with Voronoi polygon areas, I determined that the Voronoi polygon area is a suitable index for bivalve shell density.


有吉北貝塚北斜面貝層の剥取断面3Dモデルを対象としたファブリック分析における、二枚貝殻密集性の指標について検討しました。最近隣距離とボロノイ多角形面積を比較し、ボロノイ多角形面積が二枚貝殻密集性指標にふさわしいと判断しました。

1 密集性指標画像


参考 剥取断面露頭写真(オルソ投影)+剥取断面セクション図


剥取断面露頭写真(オルソ投影)+剥取断面セクション図+二枚貝殻分布


二枚貝殻ヒートマップ+二枚貝殻分布


二枚貝殻分布ボロノイ多角形


二枚貝殻分布ボロノイ多角形+二枚貝殻分布


二枚貝殻分布ボロノイ多角形(ボロノイ多角形面積を階級区分して色塗り)


二枚貝殻分布ボロノイ多角形(二枚貝殻最近隣距離を階級区分して色塗り)

2 密集性指標画像(部分)


参考 剥取断面露頭写真(オルソ投影)+剥取断面セクション図


二枚貝殻ヒートマップ+二枚貝殻分布


二枚貝殻分布ボロノイ多角形+二枚貝殻分布


二枚貝殻分布ボロノイ多角形(ボロノイ多角形面積を階級区分して色塗り)


二枚貝殻分布ボロノイ多角形(二枚貝殻最近隣距離を階級区分して色塗り)

3 考察

ボロノイ多角形面積を階級区分(等量5段階区分)した図は二枚貝殻分布やヒートマップ分布と近い分布となることからボロノイ多角形面積を二枚貝殻密集性の指標とすることに合理性があります。

二枚貝殻最近隣距離を階級区分(等量5段階区分)した図をみると、二枚貝殻がほとんど分布しない場所にも濃赤色がかなり表れてしまいます。これはほとんど二枚貝殻が分布しない場所で、たまたま2枚の二枚貝殻が近寄っている場合に生じる現象です。このような事象が確認できるので、当初本命視した最近隣距離は二枚貝殻密集性の指標としてふさわしくないことを理解しました。

以上の検討から二枚貝殻密集性の指標としてボロノイ多角形面積を用いることにします。

今後、二枚貝殻密集性指標(ボロノイ多角形面積)と偏位角や殻位との関係を検討します。


技術メモ GeoPackageの中身を覗くPythonスクリプト

 Technical Note: Python Script to Inspect GeoPackage Contents


I created a Python script to inspect the contents of GeoPackage files (.gpkg) used in QGIS. When dealing with multiple GeoPackage files, this allows you to check the tables stored within them via the command line, without having to open each file individually in QGIS.


QGISで使うGeoPackageファイル(.gpkg)の中身を覗くPythonスクリプトを作成しました。GeoPackageファイルが多数ある場合、それらを一つ一つQGISで開かなくても、コマンドラインでGeoPackageファイルに格納されているテーブルを確認できます。

1 GeoPackageファイルに格納されている全てのテーブルを確認するPythonスクリプト

GeoPackageファイルに格納されている全てのテーブルの確認をコマンドラインで確認できるPythonスクリプトを作成しました。QGISで作成したテーブルだけでなく、SQLiteの管理用テーブルも含まれます。


GeoPackageファイルに格納されている全てのテーブルを確認している様子

2 GeoPackageファイルに格納されているQGIS関連テーブルを確認するPythonスクリプト

GeoPackageファイルに格納されているQGIS関連テーブルだけの確認をコマンドラインで確認できるPythonスクリプトを作成しました。SQLiteの管理用テーブルは含まれません。


GeoPackageファイルに格納されているQGIS関連テーブルを確認している様子

3 QGISPythonコンソールでGeoPackageファイルに格納されているQGIS関連テーブルと詳細情報を表示するPythonスクリプト

QGISPythonコンソールでGeoPackageファイルに格納されているQGIS関連テーブルと詳細情報を表示するPythonスクリプトを作成しました。詳細情報はレイヤ名・ジオメトリ型・CRS・フィールド名・型・地物数を一覧表として表示します。


QGISPythonコンソールでGeoPackageファイルの詳細情報を表示している様子

ただし、一覧表示でなければ、このPythonスクリプトで表示される情報はすべて通常のQGIS操作で確認できる情報です。

4 3のPythonスクリプトをコマンドラインで走らせるPythonスクリプト

3のPythonスクリプトをコマンドラインで走らせるPythonスクリプトを作成しました。


3のPythonスクリプトをコマンドラインで走らせるPythonスクリプトの様子

但し、現状では作業中のため、当該Pythonスクリプトと対象GeoPackageファイル(.gpkg)の双方のフルパス入力が必要なので、使い勝手が悪いです。

5 感想

GeoPackageファイルの内容はQGISにインストールすれば、通常操作で全て判ります。しかし、類似作業が増え、多数フォルダーに類似GeoPackageファイルが存在するようになった場合、それらを一つ一つQGISで確認することは非効率的です。多数GeoPackageファイルの確認に特に2のPythonスクリプトの存在意義が高まります。


2026年9月2日水曜日

加曽利貝塚博物館企画展 ちばの宝物

 Kasori Shell-Mound Museum Special Exhibition: Treasures of Chiba


I visited the Kasori Shell-Mound Museum’s special exhibition, "Treasures of Chiba," held to commemorate the designation of new Chiba City Cultural Properties. The exhibition features these designated cultural properties alongside the curators' "top picks" from the collection, making for a truly enjoyable experience.


加曽利貝塚博物館の「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」を観覧しました。千葉市指定文化財と学芸員の「イチオシおたから」が展示されていて、とても楽しい企画展です。

1 会場風景


ポスター


入口

2 楽しい「イチオシおたから」


展示物と学芸員のウンチク

学芸員の「イチオシおたから」には学芸員のウンチクが述べられていて、楽しさ満開です。

3 3Dモデル作成用撮影

次の11展示物について3Dモデル作成用撮影を行いました。


動物形土製品


石皿・凹石


バイオリン形土偶


手焙形土器


深鉢


人面付土版


石釧


異形台付土器


浅鉢


把手付中空円面硯


土偶

4 廊下側常設展示「貝のことゴカイしていませんか!?」

廊下側常設展示で貝面(レプリカ)を見つけ、これも3Dモデル用撮影をしました。


貝面

5 感想

「イチオシおたから」の学芸員ウンチクはとても楽しいので、類似展示を増やして欲しいです。

動物形土製品、人面付土版、異形台付土器は過去に3Dモデルを作成していますが、素通りすることができなくて、今回もよりよい3Dモデル作成を目指して撮影しました。

貝面(レプリカ)の3Dモデル用撮影ができたことは予想外で、得した感じです。