2026年1月20日火曜日

加曽利EⅡ式土器(千葉市奥房台遺跡)観察記録3Dモデル

 Kasori EⅡ Pottery (Okubodai Site, Chiba City) Observation Record 3D Model


I created a 3D model of Kasori EⅡ pottery for the first time in a while, and enjoyed developing it using the GigaMesh Software Framework.

Shooting through a glass surface prevented smooth rotation, resulting in a rather damaged 3D model. Still, it's valuable as a learning resource for my own pottery studies.


久しぶりに加曽利EⅡ式土器の3Dモデルを作成し、GigaMesh Software Frameworkでの展開を楽しみました。

ガラス面越し撮影で、円満な周回撮影ができず、満身創痍の3Dモデルとなってしまいました。それでも、自分の土器学習材料としての価値があります。

1 加曽利EⅡ式土器(千葉市奥房台遺跡)観察記録3Dモデル

加曽利EⅡ式土器(千葉市奥房台遺跡)観察記録3Dモデル

縄文時代中期

浅鉢

撮影場所:千葉市立郷土博物館

撮影月日:2026.01.04


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 89 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開(テクスチャ有り)


GigaMesh Software Frameworkによる展開(テクスチャ無し)

3 メモ

久しぶりの縄文土器の3Dモデルを作成し、GigaMesh Software Frameworkで展開しました。

ガラス面越し撮影で、かつ近くに別の土器があるため円満な周回撮影ができず、満身創痍の3Dモデルとなってしまいました。それでも、自分の土器学習材料としての価値があります。

口縁部(文様上)にあるえぐられたような凸凹はその附近が特徴のないテクスチャになっているため、フォトグラメトリソフトが正確に結像できなかった部分です。


2026年1月19日月曜日

11断面と10断面の貝層分層対比作業

 Comparing the Shell Strata of Sections 11 and 10


The shell strata of Section 11, for which a proposed shell strata division was created, were compared (projected) to the shell strata of Section 10, located 2 meters away. The shell strata of Sections 11 and 10 are similar in their distribution.


有吉北貝塚北斜面貝層について、貝層区分案を作成した11断面の貝層区分を、2m離れた10断面の貝層分層に対比(投影)しました。11断面と10断面の貝層区分とその分布は似ています。

1 11断面と10断面の貝層分層対比結果


11断面と10断面の貝層分層対比結果


10断面の貝層区分(拡大図)

2 対比方法

2-1 横断図-縦断図-横断図の分層線連続性による方法

10断面(横断図)-1断面(縦断面)-11断面(横断図)では貝層分層線を追跡して対応関係を確認することができます。


10断面-1断面-11断面による対応検討

10断面-17断面-11断面では標高が高い部分では対応関係が希薄です。これは標高が高いところでは投棄された貝殻の大きなものが斜面下方に移動してしまい、特徴のない貝層となったため、その貝層を斜面方向という構造が無い断面で観察すると、斜面方向に発達している成層線を観察しにくいことに起因していると考えます。

2-2 断面写真による方法

断面写真から大枠としての貝層区分を観察することができます。


10断面と11断面の対比


10断面と現場写真


11断面と現場写真

2-3 分層記述

セクション図に記載されている分層記述から混土貝層、混砂貝層、崩落層、土層などの対比が可能となります。

なお、斜面貝層の分層の違い(R1、S1、R2、S2、R3、S3の違い)を層相記述(混土率○%、主要貝種など)から判断することは困難です。これは分層記述がポイントの記述であり、分層内の層相変化が激しいためです。

2 メモ

・10断面ではR1が見つかりませんでした。それ以外の貝層区分は類似した位置に見つかります。

・H(崩落層)では貝ブロックが記載されています。この記述から、この附近台地がガリー侵食された直後に断面より数m上に前代の(ガリー侵食前の)貝塚の残りが存在していたことを確認できます。つまり前代貝塚の一部が崩落層とともにブロックとして落下したことを物語っています。

・Hを切ってKが発達しています。この事象から、Hが堆積した後、侵食作用によりH全面が削られ、その場所にKが堆積したと考えられます。ガリー流路による規模の大きな侵食とその後の堆積作用を想定します。

2026年1月18日日曜日

11断面と剥ぎ取り断面の貝層分層対比作業

 Comparing the shell strata of the 11th section and the stripped section


The shell strata of the 11th section, for which a proposed shell strata division was created, were compared to the shell strata of the stripped section (exhibited at the Chiba Prefectural Museum and Institute), located 1 meter away. This was done using a cut-and-paste drawing of the 11th section, longitudinal section, and stripped section.


貝層区分案を作成した11断面の貝層区分を、1m離れた剥ぎ取り断面(千葉県立中央博物館展示)の貝層分層に対比しました。切り貼りして作成した図面「11断面-縦断面-剥ぎ取り断面」で作業しました。

この記事は次の記事の続きです。

2026.01.10記事「11断面と剥ぎ取り断面の貝層分層対比作業(前段作業)

1 11断面と剥ぎ取り断面の貝層分層対比結果

11断面と剥ぎ取り断面の貝層分層対比結果


剥ぎ取り断面の貝層区分(拡大図)

2 メモ

2-1 見込み違い

切り貼りして作成した図面「11断面-縦断面-剥ぎ取り断面」を利用することによって11断面と剥ぎ取り断面の貝層分層対比作業が疑念を産むことなくできると見込んだのですが、その見込みは甘いことに直面しました。その様子は次の記事に書きました。

2026.01.11記事「貝層縦断面図の限界

作業する中で、次の特性に気が付きました。

●貝層横断図

・層が急勾配で層構造が明瞭である。

・従って、現場での分層区分は精度が高い。

●貝層縦断図

・層が水平に近く層構造が不明瞭である。

・従って、現場での分層区分は精度が低い。

結論として、貝層横断図の媒介として貝層縦断図を万能的期待感を持って使うことはできないということを知りました。

今回の作業では、縦断面は参考として使うこととし、対比作業の基本は11断面と剥ぎ取り断面の分層構造類似性(分布類似性と層相類似性)によりました。

2-2 対比結果

・R3とXが接触する付近でのS3、X、R3、S2、R2、Kの対比を基本として対比作業を行いました。

・剥ぎ取り断面ではS1、R2が斜面の一部にしか分布していないという結果になりました。斜面上部ではどの分層も同じような層相になり、分層自体が困難になっていたと想像します。

・剥ぎ取り断面のKは時期により2つに分層できます。

・11断面のHではローム層ブロックが多く、剥ぎ取り断面Hではそのような記載になっていない(展示でも大きなローム層ブロックがみられない)ので、二つの断面の距離は1mですが、崩落の様子がかなり異なっていたと考えます。

・11断面kの位置と剥ぎ取り断面Kの位置・規模が異なります。また、剥ぎ取り断面Qが11断面Kの位置に層相する位置にまで分布しています。これらの様子からKが分布した要因について、これまでの自分の想定(HでせきとめられてKが堆積した)の再考が必要となる結果となりました。

・R1、S2、R2、S2、R3という分層とS3の規模が平仄があっていない感じがします。S3の細分分層があってもよいかもしれません。

・同じく、Qの細分分層があってもよいかもしれません。

2-3 今後の作業

当面、10断面、12断面について11断面貝層区分との対比作業をおこない、貝層発達の様子を観察していくことにします。


2026年1月16日金曜日

Windowsパソコンキーボードの無変換キー、変換キーの活用

 Utilizing the No-Convert and Conversion Keys on a Windows PC Keyboard


I've discovered a way to use the arrow keys and switch between half-width and full-width characters while maintaining the home position on a Windows PC keyboard, and it's very convenient. I use the No-Convert and Conversion keys.


Windowsパソコンキーボードでホームポジションを保持しつつ、矢印キーを使う方法と半角・全角切り替えができる方法を知り、とても便利に使っています。無変換キー、変換キーを使います。

1 Windowsパソコンキーボードでホームポジションを保持しつつ、矢印キーを使う方法


Windowsパソコンキーボードでホームポジションを保持しつつ、矢印キーを使う方法

フリーソフトenthumbleを使います。

無変換キーを押しているときだけIJKLキーが↑←↓→キーに変わります。(他のキーに矢印キーを割り当てることも可能です。)

ホームポジションを保持しつつ、カーソルを1語1語移動させる操作や、Excelカーソルのセル移動ができますので、作業が劇的に効率化しました。

花見川流域を歩く番外編2015.08.06記事「小字電子化作業効率の劇的改善

2 Windowsパソコンキーボードでホームポジションを保持しつつ、半角・全角を切り替える方法


Windowsパソコンキーボードでホームポジションを保持しつつ、半角・全角を切り替える方法

タスクバーのIMEの「あ(A)」右クリック→設定→キーとタッチのカスタマイズ→無変換キーをIME-オフに設定、変換キーをIME-オンに設定

無変換キーを押すと半角に、変換キーを押すと全角になる。ホームポジションを保持したまま半角・全角切り替えができるので便利です。キーボードの左隅にある半角/全角キー(トグル機能)を使わなくて済みます。入力前に半角なら無変換キーを全角なら変換キーを押すことによって、パソコンが今半角にいるのか、全角にいるのかいちいち確かめる必要がなくなります。

参考 YouTube動画「【パソコン人生変わった話】99%の人が使ってる半角/全角キー!これをやめればWindowsのイライラは一発解決!【神設定】

2026年1月15日木曜日

ブログ開設15周年通過にあたって

 Celebrating the 15th Anniversary of the Blog's Launch


On January 15, 2026, the blog "Walking the Hanami River Basin" celebrated its 15th anniversary. To commemorate this, I've summarized my journey over the past 15 years and noted my modest dreams for 2026.


2026年1月15日、ブログ「花見川流域を歩く」が開設15周年を通過しました。それを記念して15年間の足どりをまとめるとともに、2026年のささやかな夢をメモしました。

1 はじめに

本日(2026.01.15)はブログ「花見川流域を歩く」開設15周年通過日となります。

15周年を通過できたことは、ひとえに多くの内外皆様にさまざまなご支援、ご協力をいただいたおかげです。

皆様方に心からの感謝を申し上げます。

多くの皆様方に、このブログ及びX、Facebook、YouTube、Sketchfab等を閲覧していただき、コメント・いいねなどをいただき、アドバイスしていただきました。それにより自分は大いに励まされ、学習意欲を増進させることができました。

web及び対面でお会いした全ての皆様方にあらためて心からお礼申し上げます。

先例にならい、この記事では15年間のブログ足取りをまとめるとともに、2026年のささやかな夢をメモすることにします

2 ブログ「花見川流域を歩く」15年間の足どり

2-1 15年間4407記事の分類と推移


15年間4407記事の分類と推移

ブログ「花見川流域を歩く」15年間の足どりから自分の趣味活動をふりかえると、次のように表現することができます。

流域散歩をツールに、「自分が本当にしたいこと」を見つけ、それを深め楽しんできた活動

この活動は、その時々に目指していた目標から次の6期に分けることができます。

1 流域散歩期

2 流域のテーマ渉猟期

3 下総の古代遺跡・地名学習期

4 縄文時代学習期

5 有吉北貝塚学習期

6 有吉北貝塚北斜面貝層学習期

この15年間ふりかえりは次の記事で詳しく書いています。

2026.01.15記事「15年間のブログ4407記事リストを読む

2-2 趣味活動15年間の足どり


ブログ等SNS開設状況、デジタル環境

日々の学習の様子はブログ等SNSで日常的に情報発信(実況中継)してきました。

デジタル環境(パソコンハード、パソコンソフト)の整備も進めてきています。

夫婦共通の趣味である海外旅行で考古遺跡・遺物に出会うことも多く、それらとの比較で、日本の遺跡・遺物に対する新鮮な視点を発見的に持てることも多くありました。

3 15年間ブログ活動の到達点

●記事数(Blogger 2011.01.15~2026.01.14)

4421記事(「花見川流域を歩く」のみ。兄弟ブログを加えると約6700記事)

●閲覧数(Blogger 2011.01.15~2026.01.15)

1355524 ビュー

●訪問者数(flagcounter 2013.04.14~2026.01.15)

428182 人・日

●訪問者国数(flagcounter 2013.04.14~2026.01.15)

101 国


訪問者の国

●訪問者人数の多い県・州 トップ20(flagcounter 2013.04.14~2026.01.15)(日本とアメリカ対象)


訪問者人数の多い県・州 トップ20


県・州別訪問者分布

4 2026年のささやかな夢リスト

2026年にその実現を図りたいと希望する夢リストをメモします。

4-1 有吉北貝塚北斜面貝層3Dデータベース化作業の進捗を図る

次のような項目について、西野雅人さんとの共同研究の進捗を図り、成果につなげることを目指します。

・北斜面貝層貝層分析…適切な分層、分層3Dモデル作成

・貝層と土器形式の空間的関連分析

・貝層分層と遺物の3D空間における分析(発達史、利用史)

4-2 縄文土器学習の技術的取組み

今年こそはこの取組の不可逆的進捗の端緒をつかむこととします。

・破片から形式を認識する技術獲得を目指す。そのための基礎的学習活動をスタートさせる。

4-3 Blenderを軸とする、遺物や貝層の3D空間分析及び表示技術の習得

自分の深層意識に存在する「自分の限界設定」に打ち勝ち、次の技術的向上を着実に進めます。

・Blenderの達人を目指す…3DCG、カンバス利用技術、非3DCG各種技術、geometry nodes、Python

・3D関連ソフトの習熟…3DF Zephyr Lite、Sketchfab等

4-4 世界の風景・考古学習

月1回の世界の風景記事、月1回の考古学切手記事作成を楽しむことにします。

4-5 花見川早朝散歩撮影写真の活用

ChatGPTの知恵も参考にして、蓄積写真の活用策を検討し、活用に着手します。

4-6 デジタル作業環境の一層の整備

趣味活動におけるデジタル作業環境の一層の整備を進めます。

・バックアップシステムの改善

・基礎ソフトの習熟(Photoshop、Illustrator、Premiere pro、InDesignなど)

・GIT、GITHUBを使えるようにし、自作ソフトで実用します。

……………………………………………………………………

これまでのブログ開設周年通過記事

2012.01.15記事「ブログ開設1周年

2015.01.15記事「2015年ささやかな夢リスト 趣味生活における埋土種子群落

2016.01.15記事「ブログ開設5周年通過

2017.01.15記事「ブログ開設6周年通過

2018.01.15記事「ブログ開設7周年通過にあたって

2019.01.15記事「ブログ開設8周年通過にあたって

2020.01.15記事「ブログ開設9周年通過にあたって

2021.01.15記事「ブログ開設10周年通過にあたって

2022.01.15記事「ブログ開設11周年通過にあたって

2023.01.15記事「ブログ開設12周年通過にあたって

2024.01.15記事「ブログ開設13周年通過にあたって

2025.01.15記事「ブログ開設14周年通過にあたって

15年間のブログ4407記事リストを読む

 Reading the list of 4,407 blog posts from the past 15 years


In preparation for writing my blog's 15th anniversary article, I read through the list of 4,407 blog posts from the past 15 years. It made me realize that even though it's about me, I'm always finding and enjoying what I truly want to do, as if it were someone else's.


ブログ開設15周年記事を書くために、15年間のブログ4407記事リストを読んでみました。自分のことにも関わらず、他人事のように「自分が本当にしたいこと」を見つけ楽しむ活動をしていることが判りました。


ブログ「花見川流域を歩く」過去記事リスト

●時間的余裕ができた2010年以降の私の趣味活動

-流域散歩をツールに、「自分が本当にしたいこと」を見つけ、それを深め楽しむ活動-


時間的余裕ができた2010年以降の私の趣味活動を6時期区分してまとめてみました。一言で要約するならば「流域散歩をツールに、「自分が本当にしたいこと」を見つけ、それを深め楽しむ活動」ということになります。


1 私の趣味活動

時間的余裕ができた2010年以降の私の趣味活動を6期に区分して時系列的にキーワード抽出して、要約してみました。2011年以降のキーワードはブログ連載記事に対応しています。

この趣味活動を一言で表現すると次のようになります。

・流域散歩をツールに、「自分が本当にしたいこと」を見つける活動を楽しんだ。そして、見つけた「したいこと」を深める活動を楽しんでいる。


2 趣味活動の時期区分

2-1 流域散歩期

花見川流域の全ての水系(暗渠までのふくめた全水流)を歩き、その歩きのなかで自分の趣味とするに足るテーマを見つけることしました。

2010年に散歩を開始しました。ブログ開設の準備も始めました。

2011年にブログを開設し、散歩の面白さを毎日記事にしました。散歩で様々な面白さ(テーマ)が浮かび上がります。

●2010年

花見川流域散歩開始

ブログ開設準備

●2011年

ブログ開設

花見川流域の全水系散策記事(風景や歴史)

東日本巨大地震

下志津演習場(近衛師団管轄演習場 毒ガス演習場 原本閲覧)

縄文丸木舟と大賀ハス

子和清水遺跡出土物閲覧

花見川河川争奪

印旛沼堀割普請

谷中分水界


2-2 流域のテーマ渉猟期

2012年~2014年の3年間は流域散歩の中で地形、地名、古代、原始、中世、戦争遺跡、上ガス、動物、河川行政など多様な興味(テーマ)を見つけ出し、それに取組みました。「自分が本当にしたいこと」を見つける活動を展開していました。

なお、2014年に千葉市埋蔵文化財調査センターの西野雅人さんに貝塚について詳しく教えていただく機会を得ました。その後現在まで継続して縄文学習の指導をしていただき、私の学習を決定づける素晴らしい出会いとなりました。

●2012年

下総台地の小崖、谷津地形、地形発達

三角町地名、長沼成因

双子塚古墳(遺物閲覧、地形)

花見川河川争奪(河道逆行争奪)

花見川流域の原始・古代遺跡

印旛沼堀割普請(捨土土手)

北柏井村掘割筋略図

トーチカ、軽便鉄道橋脚(現地調査、レポート作成公開)

3Dモデルソフトに関する写真測量学会講習会参加

●2013年

花見川自然観察(動物、地形、上ガス)

花見川流域地理歴史(六方野、小金牧)

立川断層トレンチ見学

花見川河川敷不法占用

カシミール3D、地図太郎

地名(戸、大日本地名辞書)

花見川河川整備計画(千葉土木事務所訪問)

古代官道跡、土塁跡

地名杵隈(柏井)

古代東海道水運支路仮説

下総台地小崖地形

Google earth

印旛沼筋河川争奪仮説

5mメッシュDEM

●2014年年

花見川地峡

縄文海進

印旛沼開発

栗原東洋

モニター4画面

花見川河川争奪(動的河川争奪)

印旛沼筋河川争奪

下末吉海進バリアー島

カゲロウ一斉羽化

遺跡密度分析、遺跡分布図

アドレスマッチング

ヒートマップ

西根遺跡学習

旧石器時代石器学習

QGIS

Head-Smashed-In Buffalo Jamp


2-3 下総の古代遺跡・地名学習期

2015年~2016年は自分の興味が花見川流域から下総地域に広がり、下総地域の古代遺跡・墨書土器・地名などに興味を抱いて深めた時期です。面白い興味が沢山見つかりました。しかし同時に、基礎素養(古語を含めた国語力、古文書を読む力、幅広い歴史知識)がないと取組みには限界があることに気が付きました。

●2015年

花見川船越(古代交通技術)

房総古代道研究会発表

古墳時代遺跡学習

千葉県小字データベース作成

上ノ台遺跡学習

地理院地図3D

検見川台地古代遺跡学習(銙帯閲覧)

八千代市白幡前遺跡学習、萱田遺跡群学習

千葉県墨書土器学習(墨書土器データベース作成)

FileMaker

花見川上ガス仮説

鳴神山遺跡墨書土器学習、遺物学習

●2016年

西根遺跡学習(古代)

船尾白幡遺跡学習(古代)

鏡味完二の地名層序年表学習

地名型学習

上谷遺跡墨書土器、遺物学習


2-4 縄文時代学習期

2017年~2020年は、縄文土器や遺物を許可を得て特別に閲覧する機会をつくることが増え、縄文時代に特別な興味をもつようになりました。大膳野南貝塚や西根遺跡の発掘調査報告書を詳しく分析する活動にのめり込みました。また縄文土器を3Dモデルにする技術もおぼえ、さらに興味が増しました。花見川という切り口との直接関連性は失われましたが、「自分がしたいこと」に近づきました。

●2017年

大膳野南貝塚学習

千葉県貝塚学習

Google Earth Engine Workshop参加

1960年代千葉市都市図入手

陥穴学習

西根遺跡縄文土器学習

QGIS本格運用

Google earth pro立体グラフ表現

イナウ学習、西根遺跡「杭」はイナウ

戸神谷津の秘密講演

大結馬牧仮説

印西船穂郷の謎講演

加曽利貝塚国特別史跡指定記念シンポジウム聴講

●2018年

大膳野南貝塚詳細分析学習

土坑分析学習

GIS連動千葉県遺跡データベース作成

縄文後期イナウ似木製品の閲覧と学習展開

地名「千葉」はチパ説(梅原猛仮説)

千葉県貝塚分布学習

●2019年

千葉県遺跡分布地図帳作成

加曽利貝塚博物館企画展「加曽利E式土器展」観覧、関連講座聴講

加曽利E式土器学習、3Dモデル作成

船橋市出土土器をはじめ各地出土縄文土器の学習

雷下遺跡出土遺物の観覧学習

一鍬田甚兵衛山南遺跡出土遺物の閲覧と観察記録3Dモデル作成

千葉県教育委員会森宮分室展示土器の学習、3Dモデル作成

下総地域の多数自治体展示施設訪問、土器観覧、3Dモデル作成

茅野市尖石縄文考古館の縄文土器観覧、3Dモデル作成

●2020年

加曽利貝塚博物館企画展「加曽利E式土器展」観覧、関連講座聴講

加曽利E式土器学習、3Dモデル作成

飯田市上郷考古博物館の縄文土器等観覧、3Dモデル作成

「加曽利E式土器展」観覧、3Dモデル作成

清瀬市郷土博物館観覧と縄文土器3Dモデル作成(縄文土器3Dモデルの展開技術)

GigaMesh Software Framework(縄文土器3Dモデルの展開技術)

千葉市埋蔵文化財調査センター展示室展示物の3Dモデル

神子柴遺跡出土局部磨製石斧等13点の観察記録3Dモデル作成

土偶学習

アリソガイ学習(シカ皮を使った実験)

サンダル状土製品学習、3Dモデル作成

有吉北貝塚学習


5 有吉北貝塚学習期

2021年と2022年は縄文学習のターゲットが有吉北貝塚に絞りこまれてきました。後世の撹乱が皆無の斜面貝層が完掘された特筆すべき遺跡であり、興味が深まります。また発掘調査報告書に分析作業をすれば数百の型式別土器情報を3D空間にプロットできることが判ったこともこの遺跡学習に焦点を当てた一つの要素です。花見川流域との関連は無くなりましたが、「自分が本当にしたいこと」に近づきました。

●2021

加曽利貝塚博物館企画展「加曽利E式土器展」観覧、関連講座聴講

加曽利E式土器学習、3Dモデル作成

等高線から地形3Dモデル作成

有吉北貝塚学習

千葉市動物公園「動物園で考古学」観覧

イボキサゴ採取会参加、イボキサゴ3Dモデル、学習

切手de考古学観覧、考古学切手蒐集開始

伊那市、箕輪町出土土器3Dモデル作成、学習

アワビ形土製品(千葉市内野第1遺跡)の3Dモデル観察

●2022

有吉北貝塚学習

干渉色フィルター(やまだこーじさん作成)表現

加曽利貝塚博物館企画展「加曽利E式土器展」観覧、関連講座聴講

加曽利E式土器学習、3Dモデル作成

アワビの太陽光反射実験

出産文土器(北杜市酒呑場遺跡)などの観察記録3Dモデル

BlenderのBsurfaces機能で地形3Dモデル作成(有吉北貝塚基底地形)

実測図から屋外漆喰炉3Dモデル(Blender)

Blender3Dビューポートに遺物分布プロット(有吉北貝塚)

河川名「花見川」は江戸末頃に作られた吉祥語


6 有吉北貝塚北斜面貝層学習期

2023年~2025年は有吉北貝塚の北斜面貝層にピントを絞って学習を展開しています。発掘調査報告書データだけでは物足りないので、38年前の発掘原票(遺物台帳、遺物分布図等)を全て電子化,データベース化して、Blender3D空間で分析を始めました。Blender3D空間で表示分析するために必要な技術をChatGPTなどを利用して習得する活動も同時並行して進めています。

西野雅人さんのご指導を受けて、連名でペーパーを書いたことも学習の大きな励みとなりました。

花見川流域散歩をツールにして、「自分が本当にしたいこと」を見つけるという活動はもしかしたら達成しているのかもしれないという感覚がうまれます。

有吉北貝塚北斜面貝層と3D技術が結びつく活動が「自分が本当にしたいこと」かもしれません。現在の状況をさらに深め、楽しみ、一層発展展開することとします。

●2023年

加曽利貝塚博物館企画展「加曽利E式土器展」観覧、関連講座聴講

加曽利E式土器学習、3Dモデル作成

花見川よもやま話(小学校総合学習用教材)

ChatGPT活用

Python、BlenderPython活用

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載図面を使った土器3D分布資料作成分析

有吉北貝塚北斜面貝層発掘原簿閲覧

有吉北貝塚北斜面貝層の本格分析活動スタート

有吉北貝塚北斜面貝層遺物台帳データベース化作業

イタリア旅行(ポンペイなど)

●2024年

加曽利貝塚博物館企画展「加曽利E式土器展」観覧、関連講座聴講

加曽利E式土器学習、3Dモデル作成

BlenderPython学習加速

Blender3Dビューポートをカンバスとする有吉北貝塚北斜面貝層学習取組本格化

「土偶と石棒」学習

有吉北貝塚北斜面貝層遺物台帳データベース完成

有吉北貝塚北斜面貝層遺物分布分析

postgreSQL活用

ウズベキスタン学習

千葉市人形塚古墳学習(地割線意義解明)

●2025年

有吉北貝塚北斜面貝層の地山地形3D分布モデル作成

Blenderのgeometry nodes活用

Blenderによる有吉北貝塚北斜面貝層遺物分布分析

有吉北貝塚北斜面貝層の貝層3Dモデル

イラン地形学習

有吉北貝塚北斜面貝層遺物座標入力作業とデータベース化

Blenderによる土坑3Dモデル作成

貝塚研究者との貝塚共同研究の中間発表(有吉北貝塚北斜面貝層)

有吉北貝塚北斜面貝層の遺物の3D分布分析

北斜面貝層の貝層断面図の対応分析開始


2026年1月14日水曜日

カガミガイ製貝刃(千葉市大膳野南貝塚)観察記録3Dモデル

 3D model of observation records from a shell blade made from a Dosinia japonica shell (Daizennominami Shell Mound, Chiba City)


Shell blades are used as knives for removing scales and filleting fish, as well as for processing food. Because of the abundance of materials available, they were likely used disposably.


貝刃は魚のウロコ取りやさばき、食材加工に使われた包丁役のツールです。素材が豊富なので使い捨て的に使われたようです。

1 カガミガイ製貝刃(千葉市大膳野南貝塚)観察記録3Dモデル

カガミガイ製貝刃(千葉市大膳野南貝塚)観察記録3Dモデル

撮影場所:千葉市立郷土博物館

撮影月日:2026.01.04


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 61 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのソフトライトミックス)

2 メモ

貝刃は魚のウロコ取りやさばき、食材加工に使われた包丁役のツールです。素材が豊富なので使い捨て的に使われたようです。


2026年1月12日月曜日

石皿・磨石(千葉市高田・内野第7遺跡)観察記録3Dモデル

 Stone Plate and Grinding Stone (Takada/Uchino Site No. 7, Chiba City) Observation Records and 3D Model


The stone plate and grinding stone are substantial artifacts, making them a striking presence among the other exhibits. It's hard to stop imagining how these heavy stone objects were transported to Chiba, and what trade goods they were traded for.


石皿・磨石はボリュームのある遺物であり、展示物のかなでもひときわ存在感を主張していました。この重量のある石製品がどこからどのように千葉まで運ばれてきたのか、対価となる交易品は何だったのか、想像が止まらなくなります。

1 石皿・磨石(千葉市高田・内野第7遺跡)観察記録3Dモデル

石皿・磨石(千葉市高田・内野第7遺跡)観察記録3Dモデル

撮影場所:千葉市立郷土博物館

撮影月日:2026.01.04


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 95 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像(テクスチャ有り)


3Dモデル画像(テクスチャ無し)


3Dモデル画像(テクスチャ有りと無しのミックス)

2 メモ

石皿・磨石はボリュームのある遺物であり、展示物のかなでもひときわ存在感を主張していました。この重量のある石製品がどこからどのように千葉まで運ばれてきたのか、対価となる交易品は何だったのか、想像が止まらなくなります。


2026年1月11日日曜日

縄文早期土偶(千葉市小山遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Model of Observation Records of Early Jomon Clay Figurines (Oyama Site, Chiba City)


I created a 3D model of the observation records of the Early Jomon Clay Figurines (Oyama Site, Chiba City) on display at the Chiba City Museum of Local History. These clay figurines symbolize or embody abundant breasts, and I imagine they were prayer tools for women, imbuing them with the wish to continue producing breast milk without starving their infants.


千葉市立郷土博物館に展示されている縄文早期土偶(千葉市小山遺跡)の観察記録3Dモデルを作成しました。これらの土偶は豊かな乳房を象徴あるいは具象し、乳児を餓死させることなく母乳を出し続けたいという願いが込められた、女性用祈願具だったと想像します。

1 縄文早期土偶(千葉市小山遺跡)観察記録3Dモデル

縄文早期土偶(千葉市小山遺跡)観察記録3Dモデル

撮影場所:千葉市立郷土博物館

撮影月日:2026.01.04


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 58 images


3Dモデルの動画


3Dモデル画像(テクスチャ有り)


3Dモデル画像(テクスチャ無し)


3Dモデル画像(テクスチャ有りと無しのオーバーレイミックス)

2 メモ

展示現場では土偶の小ささ・視点との距離・対象物の色などの関係で、詳細を観察できませんでした。しかし、3Dモデルのすると土偶を「そのまま」手に取るように観察できました。うれしいことです。

逆三角土偶は女性胸部を表現していて、母乳が出て乳児を育てられる祈願の意味があると想像します。

乳房が表現されている土偶は組めども尽きない母乳が出る豊かな乳房を表現していて、乳児を餓死させることなく育てたいという女性用祈願具だったと想像します。

ここに展示されている土偶は全て孔が貫通していますが、別のところで見た同種土偶では孔が貫通していませんでした。

3 参考 縄文早期前葉土偶(八千代市上谷遺跡)2点 観察記録3Dモデル

縄文早期前葉土偶(八千代市上谷遺跡)2点 観察記録3Dモデル

撮影場所:八千代市立郷土博物館2021年度企画展「印旛沼南西岸の縄文文化~やちよの縄文~」

撮影月日:2021.05.13

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.019 processing 39 images


展示の様子


実測図


貝層縦断面図の限界

 Limitations of Shell Layer Profiles


Among the shell layer stratigraphy diagrams on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, I have noticed limitations in the accuracy of the shell layer profiles. Therefore, I have also found that there are limitations to using shell layer profiles to compare shell layer stratigraphy between cross sections.


有吉北貝塚北斜面貝層の貝層分層図のうち、貝層縦断図の分層精度に限界があることに気が付きました。そのため横断図間の貝層分層対比を貝層縦断図でおこなうことにも限界があることを知りました。

1 貝層縦断図の分層精度限界例


11断面-1断面-30断面貝層分層の対比


11断面-1断面-30断面の位置関係

11断面(横断面)と30断面(横断面)の貝層分層は1断面(縦断面)を介してほぼ対応しますが、S2とR3と命名した貝層については対応しません。1断面を介して図像的に、対応が破綻してしまいます。

この破綻は39年前の1987年にも意識されていたようです。


11断面R3と30断面R3の対比を暗示する鉛筆線

1断面図には、11断面R3と30断面R3の対比を暗示する鉛筆線が描かれています。この鉛筆線から、39年前も11断面-30断面の対比を意識していて、その対比が1断面分層を介すると破綻することが意識されていたと推察します。

しかし、1断面の現場観察結果を優先してセクション図を仕上げたのだと思います。

縦断面(1断面など)を介すると別の検討で既に確認できている横断面間の分層対比が破綻するところがあります。破綻は全て部分的です。

2 考察

39年前の現場調査時点から、横断図貝層分層と縦断図貝層分層が正確に対比できない問題が意識されていました。この事実から、貝層横断図と貝層縦断図に次のような特性があることを推察し、今後の作業の一つの(仮)基礎知識として活用することにします。

●貝層横断図

・層が急勾配で層構造が明瞭である。

・従って、現場での分層区分は精度が高い。

●貝層縦断図

・層が水平に近く層構造が不明瞭である。

・従って、現場での分層区分は精度が低い。

・精度が低いという意味は、分層に使った現場で観察される線は明瞭であっても、その線が本来の分層区分とは関係ない(意味のない)貝層内乱れに起因する場合があるからです。(同じような貝層内乱れ線が横断図にあっても、横断図では急勾配という構造に観察思考が方向づけられているので、扱われることは少ない。)


横断面と縦断面