2024年11月15日金曜日

フェルガナ盆地

 Fergana Basin


I enjoyed the Fergana Basin edition of "Travels in Uzbekistan" (serialized in the magazine "Geography") by Keiji Nakaie et al., and took notes on my impressions. The Fergana Basin is not a tourist destination, and the travelogue gives a glimpse into the real state of Uzbekistan.


中家惠二ほか「ウズベキスタン紀行」(雑誌「地理」連載記事)のフェルガナ盆地編を楽しみ、感想をメモしました。フェルガナ盆地は観光地ではなく、紀行文からウズベキスタンの本当の様子が伝わってきます。

以下、次の連載記事の感想です。

第11回「フェルガナ盆地 前編」(雑誌「地理」2024.10)

第12回・最終回「フェルガナ盆地 後編」(雑誌「地理」2024.11)

1 フェルガナ盆地


フェルガナ盆地の周辺

「フェルガナ盆地 前編」(雑誌「地理」2024.10)から引用


Google earth pro画面

フェルガナ盆地はウズベキスタンの東端に位置している盆地で、扇状地や断層地形など地形の見本市のような場所です。

フェルガナ盆地は日本からの通常観光旅行コースには入っていません。私も訪問していません。従って、以下の訪問記録は私にとって特段に興味深いものです。

2 日本語学校

訪問団一行が民間の日本語学校「NORIKO学級」を訪問した様子が書かれていて、興味を深めます。民間NPOによる日ウズ交流の一つの成果のようです。70人の若者が寄宿生活を送り日本語を学んでいるそうです。授業料は無料で、日本人教師もボランティアです。

ウズベキスタンの観光地には日本語を話す案内者や施設関係者が多くいますが、その多くがこのような民間学校で日本語を習得しているようです。

3 焼き物工房

フェルガナ郷土史博物館の観覧記と鮮やかな青(リシタンブルー)が特徴のリシタン陶器工房訪問記が書かれています。工房はよくある観光客向けコースを備えた場所のようですが、そこでの一行の活動が一挙手一投足まで詳しく書かれていて、工房訪問の臨場感が伝わってきます。


リシタンブルーのコバルト皿

「フェルガナ盆地 前編」(雑誌「地理」2024.10)から引用

4 織物工房

マルギランのシルク工場見学記がかかれています。一行の見学の様子が詳細のかかれていて、自分がまるで工場の見学コースにいるような錯覚すら覚えます。

5 ラグマン

麺料理ラグマン(ラグメン、ラグ麺)の由来とそのバラエティーある味の特徴について、詳しく記述されています。この文章を読んでいて、空腹だったこともあり、無性に塩ラーメンが食べたくなりました。写真でみると、ラグマンは見かけはラーメンというより、皿うどんやスパゲッティーに近いようです。

6 おわりに

中家惠二ほか「ウズベキスタン紀行」(雑誌「地理」連載記事)の感想ブログ記事を9月から11月までに、この記事を含めて8編書き、楽しませていただきました。「ウズベキスタン紀行」はとても充実していて、面白い著作でした。ウズベキスタンの現代世情を知る上で、価値ある事典的著作です。

この著作を贈っていただいたシルクロード旅行家中家惠二さんに感謝します。

なお、ブログ記事は読後感記事を装っていますが、半分は自分のウズベキスタン旅行思い出し記事であり、著者の皆さんには大変失礼だったかもしれないので、お詫びします。


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