2025年7月19日土曜日

技術メモ べジェ曲線を使った単純モデリング

 Technical memo: Simple modeling using Bezier curves


I made a note of the steps to model simple shapes such as pits. Draw the border line with a Bezier curve, and reuse it to create individual unit terrain surfaces using the add-on Curves To Mesh function.


土坑等の単純形をモデリングする際の手順をメモしました。縁取線をべジェ曲線で描き、それを使いまわしながら、アドオンCurves To Mesh機能により単位地形面を個別に造形します。

1 単位地形面を2本のべジェ曲線で造形する

全ての単位地形面を2本のべジェ曲線の間を面張りすることによって表現することにします。面張りの実務はアドオンCurves To Meshにより行うものとします。

べジェ曲線の平面座標は資料平面図から、高さ座標は資料断面図から補間により獲得します。

2025.07.11記事「縄文遺構実測図の縁取線(地形変換線)の高度線形補間Blenderアドオン

2 縁取線をべジェ曲線で描く

全ての単位地形面の縁取線をべジェ曲線で描きます。


べジェ曲線による縁取線描画結果

作業の順番は、斜面造形を優先して行うことにします。斜面造形がしやすいようにべジェ曲線描画を工夫します。


べジェ曲線の描画単位

土坑を巡る斜面はべジェ曲線abに、段差斜面はべジェ曲線cdに対応します。

3 単位地形面の造形


造形結果


造形結果(単位地形面)

アドオンCurves To Meshにより、斜面1はべジェ曲線abから、斜面2はべジェ曲線cdから直接造形できます。

平坦面3はべジェ曲線bの一部とべジェ曲線cから造形します。

なお、べジェ曲線を使いまわす際、そのコピーはShift+Dで行います。(コピー元とコピー先にリンク関係が生じないようにするため。)

べジェ曲線の分離は編集モードで分離したい部分を指定してからPで行います。

平坦面4の造形はべジェ曲線d、bの一部(2箇所)、eを2本のべジェ曲線に整理してから、造形します。

ここではべジェ曲線bの一部(2箇所)とeを1本に統合しました。


造形結果

4 感想

斜面と平坦面という単位地形面毎に一つ一つ造形する手間をかけないと、結局望むレベルのモデリングができないことを認識しました。

なお、土坑の中の穴については、Blender合成により対応できます。

2025.07.15記事「土坑SK773A/B(千葉市有吉北貝塚)3Dモデル



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