2025年8月18日月曜日

有吉北貝塚北斜面貝層の遺物分布図座標入力作業日誌(2025.08.18)

 Log of the work to input coordinates for artifact distribution maps of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound (August 18, 2025)


I have written a log of the work to acquire 3D coordinates for all artifacts in the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. With 38,245 artifacts plotted in 3D space, the overall picture is beginning to emerge, albeit vaguely. Analysis will begin once all artifacts are plotted, but it is time to consider an analysis plan tailored to the actual data situation.


有吉北貝塚北斜面貝層の全遺物3D座標取得活動の日誌をメモしました。3D空間にプロットした遺物は38245となり、全体像がおぼろげながら見えてきました。分析活動は全遺物プロット後に開始しますが、そろそろデータ実情に合わせた分析活動計画を検討することにします。

1 有吉北貝塚北斜面貝層の遺物分布図データ(2025.08.18現在)

有吉北貝塚北斜面貝層の遺物分布図データ(2025.08.18現在)

38245遺物データ

3DF Zephyr v8.017でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像(上から、オルソ投影)

2 メモ 1

原票(遺物分布図)からの座標読取活動とその後のデータ調整は、慣れと諸段階におけるPythonを活用した自動化により、効率化が加速しています。

3D空間にプロットできる遺物の約7割についてプロットが済んだようです。

毎日午前中は入力作業に集中し、ノルマ(最低600件入力/1日)達成は事情の有無によらず自分に義務化しています。体調の良い日には1500件ほど入力できたこともありました。


Blender画面(38245オブジェクトがプロットされている様子)

3 メモ 2

遺物平面座標入力後の活動イメージ

1 分析用データ作成

1-1 データ確認作業

入力作業の確認作業(遺物台帳、遺物分布図、グリッド別)

分析用データ整備

1-2 グリッド別基本統計作成(数値表、必要に応じグリッド別平面分布図)

グリッド別の全遺物数及び種別遺物数

グリッド別の3D空間プロット遺物数、3D空間プロット種別遺物数

2 基本分析

2-1 種別遺物分布分析

北斜面貝層全体を対象に種別遺物分布図を作成して、種別間の分布特性の違いを分析する。

2-2 地山地形と貝層区分分析

地山地形と貝層区分分布について分析し、流動特性を踏まえて、オリジナル貝層と流動貝層の違いなどについて分析する。

2-3 2-1と2-2の相関分析

流動特性を踏まえた貝層区分に基づいて、種別遺物分布特性を分析する。同じく、種別間の分布特性の違いを分析する。

3 基本分析の次のステップ 土器遺物データと土器型式の対応調査

土器遺物データ現物(遺物番号に対応する土器片)の土器型式を調査し、その結果を貝層区分に反映させることによって出土遺物と土器型式との関係を把握する。(貝層と出土遺物のおおよその年代を知る。)


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