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2020年11月18日水曜日

参考資料 アリソガイ製ヘラ状貝製品とハマグリ製貝刃の比較

 縄文貝製品学習 29

参考資料としてアリソガイ製ヘラ状貝製品とハマグリ製貝刃を同一スケールで並べて比較できる3Dモデルを作成しました。

1 アリソガイ製ヘラ状貝製品とハマグリ製貝刃

アリソガイ製ヘラ状貝製品とハマグリ製貝刃

●アリソガイ製ヘラ状貝製品(磨貝)(千葉市有吉北貝塚)372図2表面 観察記録3Dモデル 

縄文中期、L、殻長105.3㎜、殻高77.9㎜ 

撮影場所:千葉県教育庁森宮分室 

撮影月日:2020.09.18 

許可:千葉県教育委員会許可による撮影・掲載 

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.009 processing 24 images

●ハマグリ製貝刃(千葉市有吉北貝塚)362図26表面 観察記録3Dモデル

縄文中期、L、殻長77.2㎜、殻高59.7㎜ 

撮影場所:千葉県教育庁森宮分室 

撮影月日:2020.09.18 

許可:千葉県教育委員会許可による撮影・掲載 

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.007 processing 35 images


3Dモデル画面


3Dモデル画面


3Dモデルの動画

2 メモ

・アリソガイ製ヘラ状貝製品はどのような作業に使われたのかまだしっかりした定説はありません。

・ハマグリ製貝刃は魚のヒレ、ウロコなどの不用部除去や切断・開き作成などに使われた万能包丁であったと想定できます。

・ハマグリ製貝刃よりアリソガイ製ヘラ状貝製品のほうが一回り大きく、特段の根拠はありませんが、アリソガイ製ヘラ状貝製品はサバ程度の魚よりも大きな対象物に対応していたような直観を持ちます。

・ハマグリ製貝刃のいかにも鋭利な刃と比べて、アリソガイ製ヘラ状貝製品はとても繊細な形状をしています。対象物に対して丁寧な作業をしていたことは確実です。対象物を仕上げる、磨き上げる、汚れを落とすとか色などのムラをなくすとか、柔らかくするとかのイメージが生まれます。相手が傷つかないようにアリソガイ製ヘラ状貝製品を使っていたことは確実です。

2020年8月9日日曜日

ハマグリ製貝刃 3Dモデル

 縄文貝製品学習 2

加曽利貝塚博物館常設展に展示されているハマグリ製貝刃の観察記録3Dモデルを作成しました。

1 縄文時代ハマグリ製貝刃(千葉市加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル

縄文時代ハマグリ製貝刃(千葉市加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館 常設展

撮影日時:2020.07.30

ガラス面越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.003 processing 94 images

展示の様子

展示の様子

展示の様子(特殊モード撮影写真)

動画

動画(画像なしバージョン)

2 メモ

・貝刃の刃部様子がよくわかる3Dモデルとなりました。

・外殻を削り、刃部を形成しています。

・展示説明では用途は不明な点があるが、使ってみると魚のうろこ取りに重宝して使えると書いてあります。

・石器のように素材入手に苦労することのない、いくらでもいつでもつくることのできる包丁であったと、現状では考えておきます。