2014年10月19日日曜日

参考 原始・古代全遺跡の密度図(ヒートマップ)作成

花見川地峡史-メモ・仮説集>3花見川地峡の利用・開発史> 3.1埋蔵文化財データに基づく地域特性基礎検討>3.1.50参考原始・古代全遺跡の密度図(ヒートマップ)作成

参考までに、旧石器時代~平安時代の全遺跡の密度図(ヒートマップ)を作成してみました。

旧石器時代~平安時代全遺跡 擬似プロット図とヒートマップ

比較のために、各時代別遺跡密度図(ヒートマップ)を掲載します。

各時代別遺跡密度図(ヒートマップ)

旧石器時代~平安時代の全遺跡の密度図(ヒートマップ)は古墳時代のヒートマップにとてもよく似ています。弥生時代とも似ています。
上総の東京湾岸から下総の印旛沼方面に赤い目玉が分布します。

弥生時代や古墳時代のヒートマップにおける高密度域分布はその前後の時代と大いに異なり、異常であると考えました。2014.10.16記事「弥生・古墳の遺跡密度異常」参照

異常である意味として、下総台地の全域を円満に利用(開発)するのではなく、特定の軸線に沿ってのみ土地を高密度活用している姿を指しました。

その異常分布に、全時代ヒートマップもなってしまいます。

現象的には、古墳時代の遺跡数が最も多いので、全時代もそれに引っ張られた格好です。

このことから、古墳時代の遺跡高密度域分布の異常は、単にその前後の時代の分布形状面と比較して特異であったというだけでなく、土地に残した遺跡の量(土地に刻みこんだ生活活動量)という点でも異常(特異)であったといえることがわかりました。

弥生時代と古墳時代合せて約1100年間の出来事が、旧石器時代以降約3万年間の房総歴史の中で特別な意味を持っていることがわかりましたので、今後の検討における重要な視点としていきたいと思います。

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付 旧石器時代~平安時代遺跡密度図(ヒートマップ)とDID地区(平成22年)のオーバーレイ図

旧石器時代~平安時代遺跡密度図(ヒートマップ)とDID地区(平成22年)のオーバーレイ図

2014.09.11記事「にわかに信じられない分布図」で「縄文時代遺跡密度図(ヒートマップ)とDID地区(平成22年)のオーバーレイ図」を作成して、その予期せぬ結果に一瞬頭が混乱してしまいました。

「旧石器時代~平安時代遺跡密度図(ヒートマップ)とDID地区(平成22年)のオーバーレイ図」も「縄文時代遺跡密度図(ヒートマップ)とDID地区(平成22年)のオーバーレイ図」と同様に、千葉県全体では原始古代遺跡と現代DID地区が重なる部分がきわめて少なく、現代都市について考察する時には役立つ地図になると考えます。

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