私家版千葉県遺跡DBの全レコード(20130)から弥生時代遺跡を抽出してその分布図を作成しました。
1 弥生時代前後の遺跡数変遷
縄文時代遺跡で時期別に捉えられているものの数と弥生時代、及びその後の遺跡数を並べてみました。
千葉県弥生時代前後の遺跡数変遷
(グラフ一部訂正 2018.12.18)
縄文後期から晩期に遺跡数は2017→303と15%にまで減少し縄文社会が大崩壊した様子が遺跡数グラフから読み取れます。
縄文晩期303→弥生時代1376と弥生時代になると遺跡数は急増します。
2 千葉県 弥生時代遺跡分布
・縄文晩期→弥生時代で遺跡数が急増し、弥生時代の旺盛な活力が表現されています。その後の古墳時代→奈良平安時代へ地域が発展する礎ができたといえます。
・縄文晩期(あるいは縄文全期)遺跡の分布特性と弥生時代遺跡分布特性が異なります。遺跡分布特性の違いは狩猟採集社会と農業社会の違いに起因すると考えます。
・弥生時代遺跡が密集する地域は養老川、小櫃川、小糸川など河口部付近の谷津、印旛沼周辺の谷津、椿沼周辺の谷津など水利・地形条件からみて当時の技術レベルで対応可能な最適干拓地周辺の台地に位置しています。
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記事を修正しました。(2018.12.17)
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