2020年3月16日月曜日

口縁部に渦巻文が多い土器 他

縄文土器学習 378

現在、加曽利貝塚博物館E式土器企画展(終了)の展示土器について学習しています。この記事では加曽利EⅢ式土器として、加曽利EⅢ深鉢(酒々井町墨新山遺跡)企37と加曽利EⅢ式深鉢(佐倉市生谷境堀遺跡)企10を観察します。(企37、企10はこのブログにおける整理番号です。)

1 加曽利EⅢ深鉢(酒々井町墨新山遺跡)企37 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ深鉢(酒々井町墨新山遺跡)企37 観察記録3Dモデル
撮影場所:加曽利貝塚博物館 企画展「あれもE これもE ―加曽利E式土器(印旛地域編)―」
撮影月日:2019.11.19
整理番号:企37
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 37 images

展示の状況

2 加曽利EⅢ式深鉢(佐倉市生谷境堀遺跡)企10 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(佐倉市生谷境堀遺跡)企10 観察記録3Dモデル
撮影場所:加曽利貝塚博物館 企画展「あれもE これもE ―加曽利E式土器(印旛地域編)―」
撮影月日:2019.11.19
整理番号:企10
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 69 images

展示の状況

3 観察と感想
企37土器
・企37土器はその器形のイメージを思い浮かべることが困難です。お椀形のように感じますが・・・。
・口唇部に小突起が2つありますがその並びが不規則です。左の小突起が口唇部手前から伸びているように観察できてしまい、それが正しいとするといままで見たことがない小突起と口唇部の関係です。
・渦巻文が口唇部に沿って2列に並んで配置されているように観察できます。加曽利EⅡ式土器では渦巻文がまるで家紋のようにしっかり配置されたものがほとんどですが、加曽利EⅢ式土器になると退化していきます。この土器は逆に渦巻文に執着し強調しています。どのような事情があったのでしょうか?
企10土器
・口縁部はラッパ形のように見えます。また口縁部は無紋のようです。
・胴部に垂下磨消文があります。

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