2023年4月19日水曜日

巨大加曽利EⅡ式土器の破片別出土地点

 Excavation points by fragment of giant Kasori EII type pottery


I have almost identified the excavated mesh for each fragment of the giant Kasori EII type pottery (pottery No. 294) unearthed from the north slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Mound. In the next step, I plan to use this data to infer how pottery is dumped.


有吉北貝塚北斜面貝層から出土した巨大加曽利EⅡ式土器(294番土器)の破片別出土メッシュを現物閲覧によりほぼ特定しました。次のステップでは、このデータにより土器投棄の様子を推察する予定です。

1 加曽利EⅡ式中~新段階深鉢(No.294)(千葉市有吉北貝塚)破片の出土メッシュ特定

有吉北貝塚北斜面貝層から出土した加曽利EⅡ式中~新段階深鉢(No.294)は主な破片59個から復元されていますが、破片毎に記載された出土メッシュ情報を確認して49個の破片の出土メッシュを特定しました。


加曽利EⅡ式中~新段階深鉢(No.294)(千葉市有吉北貝塚)



深鉢内面で観察できる破片別出土メッシュ情報

(破片毎に上から遺跡識別番号、出土メッシュ番号、当該メッシュにおける遺物番号が記載されています。)

294番土器破片の出土メッシュ特定(内面表示)


294番土器破片の出土メッシュ特定(外面表示)

2 294番土器破片の分布

土器現物観察から得た破片出土メッシュ情報から分布図を作成すると次のようになります。


294土器破片の分布

この分布図は発掘調査報告書の別データ(「北斜面貝層土器出土状況」)から読み取った分布図と整合しています。


294土器(加曽利EⅡ式キャリパー形土器)破片分布と断面図投影の関係

3 メモ

次の検討ステップとして、土器破片の部位や大きさと分布(粗密)との関係を分析し、土器投棄の様子を推察することにします。


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