ラベル File Maker の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル File Maker の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2018年4月8日日曜日

私家版土坑データベース完成

大膳野南貝塚後期集落 土坑の再検討 21

2018.03.30記事「私家版土坑情報編集物完成」で発掘調査報告書の土坑情報を編集して通常のページ編集物(pdf)として使えるようにしたことメモしました。
この記事では同じ情報をパソコンで検索やソートなどが自由にできるデータベースとしてまとめましたのでメモします。

データベース画面 表形式画面

データベース画面 レコード別画面 例1

データベース画面 レコード別画面 例2

データベースソフトはFile Makerを使いました。
これまで使っていたExcel版データベースの内容を全部取り込むとともに発掘調査報告書の文章記述、平面断面土層図、出土物を画像として取り込みました。

私家版土坑データベースは思った以上に簡易な労力でつくることができました。
これまでに明治大学墨書土器データベースを利用させていただいていますが、そのデータベースがFile MakerをつかっていたことからFile Makerに親しんできています。小字データベースや遺跡データベースなどもFile Makerでつくってきています。

早速「縄文トイレの可能性のある土坑」など自分の興味に基づいて使ったところその操作性は画像が多いにも関わらずサクサクしていて大変満足できます。
またなによりも思いがけない思考が沢山生まれ、データベースをつかいながら検討することが思考のレベルアップに資することが実感できました。
ある条件でソートしたとき、その土坑情報を即座に読めるという状況はページ編集物では得られない強力な思考支援機能です。

土坑に限らず竪穴住居についてもデータベース化して利用することにより飛躍的な思考力アップが期待できそうだと密かに直観できました。
遺構のデータベース化とそのQGIS展開により、発掘調査報告書から豊かな情報を引き出すことができると確信しました。

2018年3月26日月曜日

私家版土坑データベース作成 本格データベース作成を決意

大膳野南貝塚 廃屋墓の機能不明柱穴の検討 13

2018.03.20記事「私家版土坑データベースの作成 大膳野南貝塚」で書いたように、必要に迫られて大膳野南貝塚後期集落土坑のデータベースを作成しだしました。
上記記事を書いた時点ではデータベースとは言っても発掘調査報告書の単純な再整理(編集)をおこない、読みやすくすることを目指しました。

しかし、その後素材をつくる過程で単純な発掘調査報告書編集作業だけでなく、本来の意味でのデータベース作成(データベースソフトを活用したデータベース作成)を追加して行うことにしましたので、関連事項も含めてメモします。

1 私家版土坑データベース素材の作成
記述、土層、平面断面、出土物の4つの項目について発掘調査報告書の記載部分を画像として切り取り、ページが変わる部分を貼り付け、平面断面と出土物についてはスケールを貼り付けた素材を全て作成しました。


記述切り出しの一部

土層切り出しの一部

平面断面切り出しの一部

出土物切り出しの一部

2 土坑別編集物の作成
土坑別に記述、平面断面と土層、出土物の各画像を並べた編集物をInDesignで作成します。当初1つの土坑をA4判1ページに収めるイメージを持っていましたが、データベースソフトによるデータベースを作成することからそのような紙製品利用方式を執る必要がないので、1土坑をA4判1ページ以上とし、できるだけ画像を見やすくします。

3 私家版土坑データベースの作成
File Makerを利用して、これまで作成したExcel情報と記述、土層、平面断面、出土物の各画像を加えたデータベースを作成します。
このデータベース作成により各種検索毎に平面断面、出土物の画像を確認できます。
検索結果の土坑群の画像をまとめて表示することも可能になります。

4 平面断面画像を対象としたKJ法による分類
素材である平面断面画像264枚をIllustrator画面にばらまき、手作業でkj法を行ってみることにします。

「2土坑別編集物の作成」と「3私家版土坑データベースの作成」ではある情報から平面断面図を見るためのデータベースを作成しますが、「4平面断面画像を対象としたKJ法による分類」では逆に平面断面図から既存情報を眺め、そこから新たな情報を生みだします