2018.03.20記事「私家版土坑データベースの作成 大膳野南貝塚」で書いたように、必要に迫られて大膳野南貝塚後期集落土坑のデータベースを作成しだしました。
上記記事を書いた時点ではデータベースとは言っても発掘調査報告書の単純な再整理(編集)をおこない、読みやすくすることを目指しました。
しかし、その後素材をつくる過程で単純な発掘調査報告書編集作業だけでなく、本来の意味でのデータベース作成(データベースソフトを活用したデータベース作成)を追加して行うことにしましたので、関連事項も含めてメモします。
1 私家版土坑データベース素材の作成
記述、土層、平面断面、出土物の4つの項目について発掘調査報告書の記載部分を画像として切り取り、ページが変わる部分を貼り付け、平面断面と出土物についてはスケールを貼り付けた素材を全て作成しました。
記述切り出しの一部
土層切り出しの一部
平面断面切り出しの一部
出土物切り出しの一部
2 土坑別編集物の作成
土坑別に記述、平面断面と土層、出土物の各画像を並べた編集物をInDesignで作成します。当初1つの土坑をA4判1ページに収めるイメージを持っていましたが、データベースソフトによるデータベースを作成することからそのような紙製品利用方式を執る必要がないので、1土坑をA4判1ページ以上とし、できるだけ画像を見やすくします。
3 私家版土坑データベースの作成
File Makerを利用して、これまで作成したExcel情報と記述、土層、平面断面、出土物の各画像を加えたデータベースを作成します。
このデータベース作成により各種検索毎に平面断面、出土物の画像を確認できます。
検索結果の土坑群の画像をまとめて表示することも可能になります。
4 平面断面画像を対象としたKJ法による分類
素材である平面断面画像264枚をIllustrator画面にばらまき、手作業でkj法を行ってみることにします。
「2土坑別編集物の作成」と「3私家版土坑データベースの作成」ではある情報から平面断面図を見るためのデータベースを作成しますが、「4平面断面画像を対象としたKJ法による分類」では逆に平面断面図から既存情報を眺め、そこから新たな情報を生みだします
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