2011年12月6日火曜日

GPSとカメラの新現場活用法

地形地質の現場調査をし出してから、散歩がすっかり調査研究モードになってしまいました。

いままで、趣味の散歩=受身的観察でした。
現在は、趣味の調査研究=能動的観察に変質しています。

調査研究モードで能動的観察を始めると、現場調査の効率的方法が気になりだします。
次のような解決すべき課題を感じています。

課題
●調査ポイントの正確な位置測定
地層や土質を観察する場合、その場所の番号(ロケーション番号)を地図にプロットして、野帳に番号とその観察記録を記入します。
しかし、樹木の生い茂った急斜面で露頭を観察したり、藪の中で土質を観察したとき、十分な見通しが得られないため、目測ではその場所の地図プロットが正確に出来ない場合があります。
あるいは見通しは良いが、地図に目標物が掲載されていない広大な土地では、やはり目測で正確な場所をプロットできない場合があります。

現場では、最大限の確からしさを自分に納得させて位置情報を書き込みますが、心理的不安定感が残ることもあります。
このような目測で位置を判断しづらい場合の正確な位置測定の必要性を現場で感じ、解決すべき課題だと思いました。

解決策
●GPSとカメラを使った正確な位置測定
私は小型GPSロガーを帽子ポケットに入れて頭のてっぺんに乗せ、1秒毎の位置ログを調査中記録しています。
このログと撮った風景写真ファイルの時刻を同期させ、風景写真ファイルのexif情報に位置情報を書き込んでいます。
これにより、写真の撮影場所が正確(感覚的には0.5m程度の誤差範囲内)にわかります。写真ファイルをグーグルアースやGISにその精度で機械的にプロットできます。

この方法を調査ポイントの位置測定に応用できることに、気がつきました。
観察場所でロケーション番号を含む野帳ページそのものを撮影しておけば、あとでその写真から撮影位置が正確に把握できます。

極端にいえば、現場で地図にロケーション番号を書き込まなくてもよいことに気がつきました。

野帳ページを撮影することにより、現場では相対的で大ざっぱな位置測定をして地図に記入しておけばよく、大半のエネルギーを対象物観察に集中できます。

今後、野帳の書き方を工夫して(見開きページは1つのロケーション番号とその記載だけにするなど)、現場で野帳内容の撮影をして、位置測定に活用したいと思います。

もちろん、露頭や表層土質の写真もその正確な位置はGPSログにより特定しています。
しかし、露頭や表層土質の写真は風景写真と異なり、後で見ると似たりよったりです。また、多数の写真撮影を行うため、その写真位置が正確にわかっても、写真と野帳記載内容との対比が意外と困難です。
そのため、現場で野帳記載内容そのものを撮影しておけば、後で観察内容の位置プロットが効率的で正確にできると思います。

今後このアイディアの有効性を現場で検証したいと思います。

私の使っているGPSロガー

0 件のコメント:

コメントを投稿