私家版土坑情報編集物 Adobe Acrobat Proにおけるサムネール画面
これでようやく土坑の詳細情報を即座に確認できるようになりました。
編集物の作成は元資料(発掘調査報告書 pdf)を材料にして次のような手順で行いました。
1 記述、土層、平面断面、出土物の土坑別切り出し(jpgファイル、Photoshop)
2 平面断面、出土物にスケールを入れる(Photoshop)
3 土層と平面断面ファイルの結合(Photoshop)
4 土坑別情報(記述、平面断面、出土物)集成ページの作成(InDesign)
5 pdf書き出し
土層と平面断面ファイルを結合した画像はそれを材料にkj法により自分の主観・感覚で分類を行います。興味ある情報が生まれるか、それともそんなものかとなかばがっかりするか、これからの活動が予測できないだけに気持ちが高ぶります。
土層メモ付土坑平面断面図 サムネール画面
●感想
土坑意義の検討から離れてパソコン作業(ファイル操作)に少しだけ集中しましたが、これまでにない感想が生まれました。
以前、鳴神山遺跡(奈良平安時代)の発掘調査報告書を詳細に読み、情報を電子化し(Excelファイルに収納し)GIS分析しました。その時は発掘調査報告書(紙コピー)から情報を直接Excelに入力しました。発掘調査報告書の電子化とか、ましてやその編集など自分に無関係だと思っていました。そんなことは学習分析活動の本筋に関わらないと考えていました。
しかし今回、大膳野南貝塚発掘調査報告書では土坑情報を事実上利用できないことから仕方なく発掘調査報告書の編集作業を強いられました。この作業の中で、発掘調査報告書の情報を本当に全部汲みだそうとしたらこうした作業が必須であることに気が付きました。
つまり、扱う情報の確実性・正確性・網羅性を担保するにはどうしても分析データを元データ(発掘調査報告書)としっかりと紐づけしておくことが必要であり、そのためには元データ(発掘調査報告書)を適切なかたちで電子情報化しておく必要があるということです。
恐らく世の中で大膳野南貝塚発掘調査報告書からこのような方法で情報を汲みだしている人はいないと思います。私の活動は結果として大膳野南貝塚発掘調査報告書作成に携わった方々に敬意を払っていることになるとかってに考えました。
鳴神山遺跡に関して、今後再度学習する時には情報を徹底して電子化し編集物なりデータベースにしたいと思います。扱う情報の確実性・正確性・網羅性を担保するためにしっかりと発掘調査報告書電子情報と紐づけしたいと思います。
発掘調査報告書の自分なりの独自学習方法(文献学習法)が少し明らかになってきました。
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