I got "Jomon period" (Shobunsha Publications) supervised by Yasuhiro Yamada.
"The Jomon period" (Shobunsha Publications), supervised by Yasuhiro Yamada, is organized as a list with illustrations according to interests.
In addition, this book is a super-summary of Yasuhiro Yamada's "History of the Jomon Era" (2019, Kodansha's New Book).
It is a useful book for beginners of Jomon learning like me.
2021年11月27日近くの書店内をぶらぶらしていた時、新刊書コーナーで山田康弘監修「地図でスッと頭に入る縄文時代」(昭文社)(税込¥1320-)を見つけました。パラパラめくってみると役立ちそうなので早速購入しました。
山田康弘監修「地図でスッと頭に入る縄文時代」(昭文社)
出版社が地図専門社なので題名に「地図」が入っているようです。しかし、内容は地図に関して特段に特化していることはありません。というか「地図でスッと頭に入る」は図書内容と全く無関係です。
表題はさておき、この図書が自分にとって役立ちそうなので、その様子をメモしておきます。
1 図書の目次と表現
目次
1縄文人ってどんな人たち?
【縄文人はどこから来たのか?】
【縄文人の体格】など14項目
2縄文の集落を覗いてみる
【環状集落】
【竪穴住居】など8項目
3縄文人の狩猟採集と経済活動
【縄文時代の気候】
【狩猟と漁労の方法】など8項目
4縄文時代の信仰
●縄文人の一生
【縄文人の結婚】など12項目
5縄文から弥生へ
【縄文時代の歴史①草創期】
【縄文時代の歴史②早期】など9項目
項目の表現
各項目は見開き2ページで右に説明、左にイラストという構成になっています。
項目の表現例
見開きイラストにした項目例
2 この図書の特徴
山田康弘先生の図書を何冊か読み、特に「縄文時代の歴史」(講談社現代新書)をじっくり学習した体験からすると、山田康弘監修「地図でスッと頭に入る縄文時代」(昭文社)は「縄文時代の歴史」(講談社現代新書)の超要約版といっていい図書です。
山田康弘著「縄文時代の歴史」(講談社現代新書)
山田康弘著「縄文時代の歴史」(講談社現代新書)は新書という体裁ですが、その内容は大変濃く、かつ縄文時代の歴史を最新情報で体系的に論じている良書だと思います。その内容を、「地図でスッと・・・」では興味別にリスト化し、同時に全ての興味をイラストで表現しているように見えます。「縄文時代の歴史」の興味項目リスト、興味項目イラスト集が「地図でスットと・・」であり、まさに「縄文時代の歴史」の超要約版です。
超要約版ですから短時間に読み切ることができ、とても面白く、時にあれこれと疑問が誘発されます。なお、図書の見た目のやさしさ、読んでのやさしさにもかかわらず、内容の深さで安易な妥協はないと感じます。
3 この図書の自分だけの利用法
過去に山田康弘著「縄文時代の歴史」(講談社現代新書)を学習してブログ「芋づる式読書のメモ」で43記事を書いています。(2020.03.11~2020.08.26)
山田康弘著「縄文時代の歴史」(2019、講談社現代新書)学習記事のサムネイル
この学習は縄文時代について無知識の自分が多少なりとも体系的に知識を習得しようとする活動でした。引用されている図書論文などにも学習範囲をひろげて、大いに知識習得できました。しかし、習得した知識が多すぎて、頭の中は必ずしも整然としているわけではありません。そこで縄文時代関連の疑問や興味が生まれた時、それに関連する項目を「地図でスットと・・・」で調べて、どのように説明されているのか調べることにします。イラストとキーワード中心の短文記述ですからどんなに急いでいても、すぐに理解できます。その理解をベースに山田康弘著「縄文時代の歴史」(2019、講談社現代新書)や他の図書・専門書・論文などに触手を伸ばしてゆけば、調べ毎が効率化すると考えます。
この図書は縄文時代学習初心者にとっては貴重な情報源(整理されたイラスト中心の興味項目リスト)です。
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