2025年3月5日水曜日

斜面貝層における土器分布作業仮説

 Working hypothesis for pottery distribution in the sloping shell layer


In relation to a comment by Tatsuo Sekine on Facebook, I have illustrated a working hypothesis for the interpretation of the appearance of pottery being concentrated in the lower part of the sloping shell layer and less pottery in the upper part.


Facebook関根達夫さんのコメントに関連して、斜面貝層下部で土器が密集し、上部で土器が少なくなっている様相解釈の作業仮説を図解しました。

1 有吉北貝塚北斜面貝層の斜面貝層における土器分布作業仮説


有吉北貝塚北斜面貝層の斜面貝層における土器分布作業仮説

斜面貝層のAで土器出土が少なく、Bで土器が密集出土しています。土器は分層貝層形成に伴い投棄されたのですから、1単位の分層貝層が形成される度に、その下部で土器が沢山投棄され、(あるいは上部で投棄された土器が下部に移動してしまい)、結果として分層貝層の下部に土器が密集したと考えます。

斜面上部と下部の利用方法が異なるようだとの情報が集まっていますので、斜面上部で投棄された土器の多くが斜面下部に移動(流動)したという捉え方は自分の中で縮小しています。最初から、斜面下部が土器の主な投棄場所であったと推測します。貝刃も土器と同様にB(斜面下部)から出土しますから、土器-貝刃-調理道具という繋がりが斜面下部に紐づいているのかもしれません。

2 感想

Facebook関根達夫さんのコメントに感謝します。


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