縄文土器学習 443
千葉市埋蔵文化財調査センターに展示されている縄文早期前半土偶の3Dモデルを作成しました。以前3Dモデルを作成したのですが及第点以下のレベルでしたので、今回撮影し直して作り直しました。
1 縄文早期前半の土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル
縄文早期前半の土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル
花輪台式期
撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター
撮影月日:2020.08.04
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.002 processing 75 images
高さ約3.0㎝、最大幅約2.3㎝、脚部付近の厚さ約0.7㎝
動画
2 感想
・向かって左の乳房は欠落しています。
・後晩期の山形土偶とかミミズク土偶は地母神殺害再生神話にもとづく土偶祭祀で使われました。そこでは、壊す(地母神を殺し、死体をバラバラにする模擬行為)、ばらまく(バラバラ死体を幸を期待する場所にばらまく模擬行為)活動が伴います。
・一方早期土偶は地母神殺害再生神話がまだ伝来する前の土偶祭祀で使われたものです。土偶を壊すことは使い方に含まれていないと考えられます。
・安産のお守りなどで使われたと考えます。上黒岩岩陰遺跡の石偶の例では産小屋として使われた遺跡(上黒岩岩陰遺跡)にその石偶が置かれ伝世して使われたと考えられています。この土偶も個人がつくり、個人が使い、廃棄されるのではないと思います。産小屋として使われる住居に置かれ、それを利用する産婦が代々使ったのかもしれません。
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