縄文土器学習 458
2020.08.26記事「本当は怖いミミズク土偶」の検討結果に基づいて、人面付土版(千葉市内野第1遺跡)の顔解釈(2020.0.13記事「千葉市埋蔵文化財調査センター展示室展示物の3Dモデル」)を訂正します。
1 人面付土版(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデルその2
人面付土版(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデルその2縄文時代晩期前葉(約3300年前)
撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター
撮影月日:2020.02.04
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 63 images
展示の様子
展示の様子
実測図
千葉市内野第1遺跡発掘調査報告書から引用
3Dモデルの動画
2 人面付き土版(千葉市内野第1遺跡)の顔解釈
人面付き土版(千葉市内野第1遺跡)の顔解釈
・2020.0.13記事「千葉市埋蔵文化財調査センター展示室展示物の3Dモデル」では顔に髭があり、アイヌ女性が行うような入れ墨であると考えました。その考えを廃棄し、顔の皮剥ぎの様子を表現しているものと訂正します。
3 感想
・土版自体はひょうきんな表情をしていて、地母神そのものはマスコット、愛玩物のように扱われていたと想定します。しかし、デザインの原義は地母神が殺害され、死体がバラバラにされ、そのプロセスの中で顔の皮が剥ぎ取られるという凌辱の表現です。
・鼻もほとんど表現されていないことから、逆に鼻削ぎも暗示しています。
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