2024年6月17日月曜日

有吉北貝塚北斜面貝層 遺物台帳の素入力完了

 Ariyoshikita Shell Mound North Slope Shell Layer: Artifact Register Basic Input Completed


The basic input of the artifact register for the Ariyoshikita Shell Mound North Slope Shell Layer has been completed. The manual input of approximately 64,000 items was a difficult task. Data on artifact type and altitude by grid has been created. For me, the next big hurdle is reading the planar coordinates from the artifact distribution map. I am one step closer to visualizing the 3D distribution of artifacts in the north slope shell layer.


有吉北貝塚北斜面貝層の遺物台帳素入力が完了しました。約64000件の手入力作業は難行苦行でした。グリッド別遺物種類・標高のデータができました。次の大きな山は遺物分布図から平面座標を読み取る作業です。北斜面貝層における遺物3D分布見える化に一歩近づきました。

1 グリッド別遺物件数


グリッド別遺物件数順位グラフ

グリッド別遺物件数(素入力件数)は64098件、グリッド数140、グリッド平均遺物件数458件、グリッド最大件数2696件、最小件数1件です。

なお、現状では素入力が完了した状況であり、次の調整を今後順次行う予定です。

ア 貝層サンプルの別枠化

遺物件数の中には遺物とは言えない貝層サンプル(200~300件程度)が含まれています。貝層サンプルは別枠にする必要があります。

イ はみ出し重複の調整

現場で当該グリッドに含めたグリッドはみ出し分を、後日本来のグリッドに移動して遺物台帳に重複記述しています。その重複分(200~300件程度)は調整して解消する必要があります。ただし、遺物分布図には当初のグリッドにそのグリッドの番号で記載されているので、遺物台帳利用実務的には一方を削除することはできません。

2 グリッド別遺物件数棒グラフ3Dモデル

3Dモデル作成技術向上の一環としてグリッド別遺物件数棒グラフ3Dモデルを作成しました。

有吉北貝塚北斜面貝層 グリッド別遺物件数棒グラフ3Dモデル

グリッド最大遺物件数:2696

グリッド最小遺物件数:1

グリッド数:140

遺物件数総数:64098

グリッドの大きさ:2m×2m


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

3 感想

2023年9月から始めた、遺物台帳約64000件の手入力は難行苦行でした。特に標高入力は苦痛でした。しかし、作業末期には右手によるテンキーブラインド入力が超高速化し、意識することなく見た数字を手が自動的に入力するようになりました。楽しい作業に変質しました。

遺物分布図の座標読み取り作業は遺物台帳入力作業より楽のようですから、北斜面貝層プロジェクトの最大の山場は過ぎたようです。まだまだ手作業がつづきますが、できるだけはやく手作業だけ活動から、少しは頭も活用する作業に移行したいものです。


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