花見川流域の小崖地形 その106
おそらく特殊な変動地形の一種であると考えているオタマジャクシ状の台地凹地について、これまでそれに気がついてきていることは幾度か報告してきました。
2014.01.25記事「印旛沼筋と花見川流域付近の変動地形」で分布図印旛沼筋・花見川流域付近の変動地形(2014.01.25)」を作成して、変動地形発生分布が大変特徴的であり、強く興味をそそる刺激を受けました。
その興味の一つとして、オタマジャクシ状凹地の成因について、妄想レベル(頭の体操レベル)で気がついたことがありますので、記事にして記録しておきます。
将来、専門的学術的情報を得て、この妄想レベルの検討が完全肯定と完全否定の間のどこかのポイントで評価できて、自分の認識が深まるに違いないという、新たな楽しみが一つふえました。
次の図は私がオタマジャクシ状凹地と呼ぶ地形の平面図です。
オタマジャクシ状凹地の分布
AB、CDは断面図位置
分布位置の地名をとって、大きい方を牧の原オタマジャクシ状凹地、小さい方を勝田台オタマジャクシ状凹地と呼ぶことにします。
オタマジャクシ状凹地分布図を「印旛沼筋・花見川流域付近の変動地形(2014.01.25)」にプロットすると次のようになります。
オタマジャクシ状凹地分布図の「印旛沼筋・花見川流域付近の変動地形(2014.01.25)」へのプロット図
私はこの図から次の点に着目して、オタマジャクシ状凹地の成因について妄想を深めました(=頭の柔軟体操をしました=楽しみました)。
●2つのオタマジャクシ状凹地とも向斜軸の北側に位置する。
●2つのオタマジャクシ状凹地とも向斜軸の中央付近に近い場所にある。
●向斜軸の規模とオタマジャクシ状凹地の規模が対応する。
これだけの要素があれば、妄想を深めることに事欠きません。
2つのオタマジャクシ状凹地の姿をカシミール3Dで立体表示すると次のようになります。
地形の立体表示
カシミール3Dによる
肝心の地形断面図は次のようになります。
牧の原地区地形断面図
地図太郎PLUSの断面図作成機能による
地形の凹みは4m近くになり、凹地底面は下総下位面とあまり変わらない標高になっています。
勝田台地区地形断面図
地図太郎PLUSの断面図作成機能による
地形の凹みは6m近くになり、凹地底面は下総下位面より低くなっています。
詳細はここでは述べませんが、この凹地地形の原形はその形状等から海岸浸食や河川浸食で形成されたものではなく、地殻変動で出来たものと考えています。
さて、2つのオタマジャクシ状凹地の成因の妄想的検討結果は、…記事が長くなりすぎるので、次の記事で書きます。
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