2024年10月11日金曜日

シャフリサブス

 Shakhrisabz


I enjoyed the Shakhrisabz section of "Travels in Uzbekistan" (a serial article in the magazine "Geography") by Keiji Nakaie and others, and took notes on my impressions. Shakhrisabz is the birthplace of Timur, and the ruins of the huge Ak-Saray Palace remain.


中家惠二ほか「ウズベキスタン紀行」(雑誌「地理」連載記事)のシャフリサブス編を楽しみ、感想をメモしました。シャフリサブスはチムールの生誕地で巨大なアク・サライ宮殿跡が残っています。

以下、次の連載記事の感想です。

第7回「シャフリサブス ティムールのふるさと」(雑誌「地理」2024.5)

第8回「ウズベキスタンのシルクロード」(雑誌「地理」2024.6)

1 シャフリサブス

シャフリサブスはチムールの生誕地で巨大なアク・サライ宮殿跡が残っています。連載記事ではシャフリサブスの地理歴史とアク・サライ宮殿の特徴、その訪問の様子が詳しく書かれていて、読みごたえがあります。

私が訪問した時の個人的感想は、その巨大さに感動したことです。残存する高さは38m(完成時は50m)ですから、通常の都市の建物では特段驚く高さではありません。しかし、周辺に何もない場所にそれだけが存在すること、2つ建物の間隔が狭いこと、廃墟的様相がとても強いことなどで特段の巨大さを感じました。過去の栄華であるチムール大帝国の残存物だという知識も、この建造物の巨大さ感覚をさらに高めたに違いありません。

連載記事ではかつてこの2つの建物が1つの建物であることが説明され、その復元図が掲載されています。


アク・サライ宮殿跡

2016年荒木撮影


アク・サライ宮殿跡

2016年荒木撮影


アク・サライ宮殿跡

Google earth 画面

2 イスラムの建築

訪問団がウズベキスタン各地を訪問して見学したイスラム建築について、モスク(礼拝場)、メドレセ(イスラム神学校)、墓廟に分類して、カラー写真を駆使して、まとめと考察が書かれています。

3 ウズベキスタンの手仕事

スザニと呼ばれる刺繍のある織物などウズベキスタンの手仕事製品に関して、旅行前に訪問団が日本で深く関わり、興味を持ち、そしてウズベキスタン現地でそれを手に入れた様子が詳しく書かれています。なにか心が温まってきます。日・ウズベキスタン交流の中で、ウズベキスタン女性の地位向上の取り組みが行われています。

4 シルクロード

ウズベキスタンには複数のシルクロードが存在していたこと、玄奘三蔵の足跡、紙の西進(ペイパーロード)、イスラムの美術・文様が詳しく説明されています。


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