2024年10月26日土曜日

技術資料 千葉市人形塚古墳 前方部地割線の立体空間表示

 Technical data: Chiba City Ningyozuka Tomb - 3D spatial display of the front land division line


The front land division line of Chiba City's Ningyozuka Tomb was displayed in 3D at the height it represents. Now that I know the meaning and height of the land division line, I can create a 3D model of the restored tomb.


千葉市人形塚古墳の前方部地割線を、それが意味する高さに立体表示しました。地割線の意味と高さが判ったので、古墳復元3Dモデル作成が可能になりました。

1 千葉市人形塚古墳の前方部地割線の立体空間表示

千葉市人形塚古墳の前方部地割線の立体空間表示

3Dモデルの垂直比率:×3.0

古墳のテクスチャは沼澤豊氏作成「前方部地割線折返し図」を引用

前方部頂部の高さは40.2mで想定

くびれ部の高さは38.2mで想定

出土物としての地割線は盛土整地面(高さ36.5m)に描かれている。(このモデルでは非表示)

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 前方部地割線について


人形塚古墳 高さの略推定

これまでの検討結果を上図にまとめました。

前方部地割線AとCは墳丘盛土(第1ステップ)のラインを描いていると想定します。その場所は盛土工事の大きな節目の場所であり、地形的には小段(犬走り)が設けられていたと想定します。この地割線は等高線(38.2m)です。

前方部地割線Bは墳丘盛土頂部の左側肩線を描いていると想定します。地割線外円より手前は等高線(40.2m)、それより先は傾斜線(40.2m-38.2m)であると想定します。

前方部地割線Dは、埴輪展示演出効果を高めるために右側だけに設けられた1段高いテラスの肩線を描いていると想定します。

3 感想

後円部と前方部の地割線全ての意味と高さ(想定)の検討がひとまず終わりました。後円部頂部平坦面領域を沼澤豊氏想定(直径4単位)を利用すれば、人形塚古墳の復元3Dモデル諸元がすべて揃ったことになります。早速人形塚古墳の復元3Dモデルを作成して、検討を次のステップに深めることにします。



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