縄文後期イナウ似木製品の観察と解釈例 5
2018.08.17記事「縄文後期イナウ似木製品の造形詳細」に次の観察事項を追補します。
追補事項
1 圧迫痕(縛り跡)の追加
紐でモノを縛り付けたような跡が枝基部残置の下にもA面、B面ともに観察されます。
縛り跡は枝基部の上に2筋、下に1筋あり合計3筋となります。
2 圧着痕の追加
棒状のモノを丸木縦方向に圧着したような跡がA面、B面ともに観察されます。
3筋の縛りで縛られたモノが丸木に圧着した様子であると考えます。丸木に圧着したモノとは丸木保存袋に同封されていた小型棒状木製品(※)ではないかと考えます。圧着痕の様子から棒状のモノは丸木からはみ出していて、2本の足があったような状況を想定することができます。
※2018.08.14記事「縄文後期イナウ似木製品の実見」参照
追補事項を含めて造形詳細を整理すると次の図になります。
縄文後期イナウ似木製品 石器による加工跡等
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