縄文土器学習 13
加曽利E式土器の学習を進めるにあたって、C14年代について初歩的な統計をとりましたのでメモします。
1 統計
データベースれきはく(国立歴史民俗博物館)の遺跡発掘調査報告書放射性炭素年代測定データベースを加曽利Eで検索すると140レコードがヒットするのですが、そのなかから土器付着物をAMS法で測定したレコード53件を時期別に集計してみました。なお、データベース掲載(=発掘調査報告書掲載)の生データであり、較正年代ではありません。
2 集計結果
加曽利E式土器付着物のC14年代
データの幅では約800年間、平均値の幅では約500年間加曽利E式土器が使われたことになります。加曽利E式土器を学習する上での時間感覚の参考になる情報です。
較正年代はれきはく較正年代早見表では、この付近でC14年代に約500年をプラスしたBPになりますから、データの幅ではBP5200~4400、平均値ではBP5000~4500となります。
加曽利E1よりE2の方が古いという逆転については今後集計データを増やし、地域性を考慮するなど条件を検討して解決するものかどうか検討します。
3 メモ
土器形式学習を進めるに当たって較正年代を使った方が好都合であると考えます。従って縄文集落の消長とか、海進・海退に伴う海岸線の移動なども全て較正年代で考えることにします。C14年代を較正年代に換算できるようOxCalを使えるようにします。
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