称名寺式土器の分布につづき堀之内式土器分布について観察します。
1 千葉県 堀之内式土器出土遺跡分布図
千葉県 堀之内式土器出土遺跡分布図
千葉県 堀之内式土器出土遺跡分布ヒートマップ
称名寺式土器分布と類似した分布になっています。遺跡密集は松戸市・市川市境付近だけが抽出されます。同時に称名寺式土器分布とくらべると千葉市若葉区・緑区付近の分布が増え、ヒートマップの色が濃くなっています。
2 堀之内式土器細分毎の分布
堀之内式土器出土遺跡602のうち174(1/3弱)は堀之内1式、2式別情報として記載されています。
千葉県 堀之内式土器出土遺跡 細分情報(1、2)の有無
この細分情報をグラフにすると次のようになります。
千葉県 堀之内式土器細分情報別出土遺跡数
堀之内1式土器とくらべて堀之内2式土器は1/3以下です。大変特徴的な情報です。
堀之内式期は全体として称名寺式期から加曽利B式期のピークに向かう成長期にあるという大局観をもつことができますが、詳細にみると大きな激動があるということです。
縄文社会の消長は大波動の中にかくれている見過ごすことのできない激動があるということです。
堀之内1式と堀之内2式の出土遺跡分布はつぎのようになり、分布大要は大局的には顕著な変化が見られません。
千葉県 堀之内1式土器出土遺跡分布図
千葉県 堀之内1式土器出土遺跡分布ヒートマップ
千葉県 堀之内2式土器出土遺跡分布ヒートマップ
参考 千葉県 縄文土器形式別出土遺跡数
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